勝ち組【JFEスチールの就職】難易度/早期選考など選考対策
会社名 | 就職難易度 |
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JFEスチール | 非常に高い 4.2 / 5.0 |
売上高 | |
4兆8596億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1070万円 | 119日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:60名程度 技術系:140名程度 | 学部卒:300,000円 院卒:316,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:JFEスチール|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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JFEスチールの選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- リクルーター面接4回
- 人事面談
- ジョブマッチング面談
- 内々定
同社は理系のみインターン優遇の早期選考があります。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →JFEスチールの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 非常に高い |
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JFEスチールの就職難易度は、非常に高いです。 採用倍率は文系約50倍・理系約5倍で、学歴フィルターは学歴フィルターは「地方国公立以上」だと考えられます。 採用大学は旧帝一工・早慶・MARCH・関関同立がボリュームゾーンですが、文系でも岡山大・広島大・南山大・愛媛大などの採用実績があります。
日本製鉄に次いで就職人気が高く、高学歴エリートな学生の応募が殺到しますが、 同社の実施するリクルーター面接は「学内選抜」の側面が強く、大学ごとに採用枠があり、偏りが生じないようにしているようです。
粗鋼生産量の低迷から「オワコン」と言われがちな鉄鋼業界ですが、 実はJFEスチールは、「耐久性」「耐熱性」など特徴を持たせた高級鋼で高いシェアを誇ります。 それが高い待遇に反映されており、就職できれば勝ち組だと言えます。
インターン優遇 | 理系のみ |
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同社は、理系のみインターン優遇の早期選考を実施しています。その場合は12月選考開始です。
インターン後の12月ごろに工場見学に呼ばれ、その後サポート型のリクルーターがつきます。 この場合のリク面は選考ではなく、「ES内容・志望動機のブラッシュアップ」を助けてくれる存在です。 2回ほど面談をした後、人事面談・ジョブマッチング面談を経て、1月中には内々定へ至ります。
一方で、文系は優遇選考がありません。しかしインターンに参加すると「実際に肌で感じた社風」を志望動機に取り込めるため、 ES・面接の説得力を高めることができます。そこで、志望度が高ければぜひ参加しましょう。
JFEスチールに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 6回 |
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JFEスチールの面接は、リクルーター面接4回・人事面談・ジョブマッチング面談の計6回実施されます。 質問内容は次の通りです。
- 就職活動の軸(→就職活動の軸)
- 学生時代力を入れたこと(→学生時代頑張ったこと)
- 自己PR(→自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!)
- 短所の克服のため取り組んでいること(→長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例)
- 鉄鋼業界に興味を持った理由
- 日本製鉄や神戸製鋼所でなくJFEスチールを志望する理由(→なぜこの会社を選んだのか)
- 入社後成し遂げたいこと(→この会社に入って挑戦したいこと)
- 工場勤めや地方転勤に抵抗がないか
同社の選考はES提出後、リクルーター面接から開始されます。最初の3回は逆質問の時間が長いですが、 回を追うごとに上記の質問が増えていきます。4回目に至ってはほとんど社員からの質問になります。 いずれにしてもすべて選考ですので、上記内容への回答を予め準備して臨みましょう。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
また、この他に文系でも工場見学に誘われる場合があります。終了後の懇親会までセットで参加してください。 文理とも「工場見学」に誘われたら「人事面談」「ジョブマッチング面談」の最終フェーズに進める可能性が高いです。
面接では特に「なぜ日本製鉄・神戸製鋼所でなくJFEスチールなのか」が必ず問われます。 「鉄への魅力」だけでは「鉄鋼業界を選ぶ理由」にしかなりませんので、 志望動機には「社風に共感した」という内容を盛り込んでおきましょう。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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JFEスチールのエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。
- 当社への応募理由と従事してみたい業務
- 自己PR
- 学生時代、最も力を入れて取り組んだこと
これらの質問に回答するには、まず社風に一致した就職活動の軸をつくり、「軸の実現のため」という視点を持ちましょう。 例えば同社では「価値創造」がキーワードになっていますので、「価値創造を重視する社風」と仮定します。 それに対して就職活動の軸として「価値創造での社会貢献」を設定します。
すると各回答に、以下のように一貫性を持たせることができます。
自己PR | アイデア出しが得意なところ。エピソードはガクチカを参照する。 |
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ガクチカ | サークルでのゲーム制作の経験 |
志望動機 | 価値創造を重視する社風への共感 |
従事したい業務 | 営業で潜在的なニーズを探り、新たな高級鋼のアイデアを出す仕事がしたい |
このようにES・面接の回答全体を「就職活動の軸」で統一することを、 MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。詳しいやり方は次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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JFEスチールの志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が掲げる「常に新たな価値を創造し、お客様とともに成長し続ける」という経営理念に深く共感したからです。 学生時代、私はゲーム制作に取り組み、企画から開発、完成までの一連のプロセスを経験しました。 特に、ユーザーの期待に応えるための柔軟な思考や、課題解決のためのチームワークを重視し、常に新しい価値を生み出すことの重要性を学びました。
貴社は、高品質な鉄鋼を提供し、社会基盤を支えるとともに、グローバルに展開し続ける企業として、製造業全体の発展に大きく貢献しています。 また、環境負荷の低減や効率的な製造技術の開発など、持続可能な成長を追求する姿勢に強く共感しています。 貴社が提供する製品やサービスを通じて、新たな価値を生み出すために、私もその一員として貢献したいと考えています。
私は、ゲーム制作で培った創造力、問題解決力、そしてチームで成果を出す力を活かし、貴社の技術革新やグローバルな成長に貢献したいです。 貴社の一員として、新しい価値を創造し、世界の産業を支える挑戦に全力で取り組みたいと考えています。
この志望動機は、JFEスチールの経営理念に強く共感を示した上で、自身の経験(ゲーム制作)との接点を通して志望理由を展開しています。文章の流れは「共感 → 自己PR → 企業理解 → 入社後の抱負」と論理的かつ自然な構成であり、好印象を与える内容となっています。
- 冒頭:経営理念との共鳴
「常に新たな価値を創造し、お客様とともに成長し続ける」という企業のキーメッセージをそのまま引用し、そこに共感を示している点が非常に効果的です。 理念を単に「知っている」のではなく、自分の価値観と結びつけているところが説得力を生んでいます。 - 中盤:ゲーム制作の経験と価値創造
ゲーム制作という一見異業種に見える経験を通じて、創造力・課題解決力・チームワークといった汎用的かつ企業でも求められる能力をアピールしています。 「新しい価値を生み出すことの重要性」というフレーズが、企業理念との接点をさらに強調しており、一貫した論理構成が評価できます。 - 後半:JFEの事業と自身の関心の一致
「高品質な鉄鋼による社会基盤の支え」「環境負荷の低減」「グローバル展開」といったJFEの事業の要点に言及しつつ、それらに対する共感と尊敬を表明しています。 企業研究が十分にされており、自分が何に惹かれているかが明確です。 - 結び:入社後の具体的な貢献イメージ
自身のスキル(創造力・問題解決力・チームワーク)をJFEの技術革新やグローバル展開に活かしたいという将来像が描かれており、前向きな志望姿勢が伝わってきます。 特に「世界の産業を支える挑戦」というフレーズが、JFEのスケールの大きさに合った志望動機の締めとして効果的です。
全体として、理念・経験・企業理解・将来のビジョンがしっかりと一本の線でつながっており、内容にも説得力があります。
ゲーム制作というユニークな経験を、技術・製造業に通用する資質へと昇華させている点が特徴的で、特に技術系職種や生産技術職を志望する学生にとって参考になる構成です。
また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。
JFEスチールの強み・特徴
同業他社とは経営理念で比較しよう!
JFEスチールの強み・特徴は、経営理念の「常に新たな価値を創造し、お客様とともに成長し続けるグローバルな鉄鋼サプライヤーになる」に表されています。 粗鋼生産能力は国内第2位、世界第8位の実力を持ち、日本製鉄に次いで、間違いなく日本の産業の中核を担う高炉メーカーです。
JFEスチールの鉄は日本製鉄と同様に、自動車・造船・建築・鉄道・容器など幅広い分野で利用されています。 缶コーヒーから自動車まで、あらゆる「鉄」の需要に対応しともに成長していくという目的で、 JFEスチールの業務が行われています。
これは単に鉄板を売っているだけではなく、「軽量化」「高強度化」のほか、 一定確実な「品質」、「安価性」などを追及し、日々研究開発に力を入れています。 特許件数は1300件にも及び、日本製鉄に負けない「技術力」に特徴のある会社です。
主要取引先
JFEスチールの主要取引先は、メタルワンやJFE商事、阪和興業などの鉄鋼専門商社と、 住友商事や三井物産などの総合商社です。
JFEスチールの鉄は、トヨタなどの自動車メーカー、大林組や鹿島建設といったゼネコン、JRや東急などの鉄道会社、 スチール缶をつくる製缶業者や地場の鉄工所までさまざまな業界、規模にかかわらず様々な会社が利用します。 しかし、JFEスチールは利用者と直接取引しているわけではありません。
というのも、顧客が多すぎて1社では対応しきれないからです。取引をする際は、相手の「与信」を調査しなければなりません。 取引先企業の決算書を読んで、「商品の代金をきちんと支払ってくれる会社かどうか」を見極める必要があります。
また、年間3000万トンもの鉄を生産しているため、「1000トン」「100トン」などの小さい単位でいちいち契約書を交わすのは、 あまりにも非効率です。
そこで、JFEスチールは「与信調査」と「顧客のとりまとめ」を複数の商社に依頼し、 商社がそれぞれの顧客の「与信調査」をし、各顧客の購入希望を募って「大口注文」をつくり、 まとめてJFEスチールに発注するのです。
JFEスチールにはグループ会社に「JFE商事」という鉄鋼専門商社がありますが、当然すべての顧客の管理を一社にまかせっきりにはできません。 そのため子会社以外の、メタルワンや阪和興業、住友商事、三井物産など様々な商社を取引先としておさえているのです。
競合他社
JFEスチールの競合他社には、国内では日本製鉄があります。 その他の高炉メーカーである神戸製鋼所、日新製鋼は日本製鉄と提携関係にあり、これらも競合他社です。 しかし電気炉メーカー(東京製鉄、合同製鉄など)とは一線を画した企業規模、技術力を有しており、 ほぼ敵ではないという状態です。
事実上、国内ではJFEスチールと、日本製鉄の争いだと言えます。
一方海外では、ルクセンブルクの「アルセロール・ミッタル」、中国の「河北鉄鋼集団」、韓国の「ポスコ」に粗鋼生産量では後塵を拝しています。 しかし、JFEスチールが弱いというわけではありません。
「粗鋼生産量」とは言い換えれば「汎用品」のことで、「薄利多売の商売」での強さを表す指標です。 確かに「汎用品」は大量生産で利益を捻出するビジネスですから、企業規模の大きいところが有利です。 ですが、JFEスチールが得意としているのは、「高級鋼」です。
高級鋼は「汎用品」と異なり、高い技術力・対応力を要し、利益が見込めます。 日本の高炉3社はこの分野を得意としており、海外他社より特許件数が2桁多いほど技術力の差があります。 ゆえに、鉄鋼はオワコンなどではなく、「大量生産の薄利多売にこだわらなくなった」というだけの話です。
弱み
JFEスチールの弱みは、資源価格の高騰です。鉄鉱石や石炭、石油などの資源価格が高騰すると、 鉄の価格に反映されてしまいます。また、円安も事実上、資源価格の高騰を招きますからリスクとして存在します。 鉄の価格が上昇すると、高品質な鉄を求める顧客はともかくとして、そうでない顧客は海外の競合他社の安い製品に飛びついてしまう可能性があります。
このリスクに対し、JFEスチールでは工場の敷地内に鉄鉱石を山盛りにして、 資源を在庫することで対応しています。つまりは、鉄鉱石が安いときに買いだめしておいて、 高い時に買わなくて済むようにしているのです。
とはいえ在庫できる量には限りがありますから、一時的な騰落には対応できるとしても、 長期的な資源価格の高騰、長期的な円安にはダメージを受けます。 世界の経済情勢が深くかかわるため、資材調達の部門ではトレーダーとしての能力も要求されます。
一方で顧客は鉄を扱うあらゆる会社ですので、もし顧客が倒産したとしても、 トヨタほどの大規模な顧客でない限り、影響はほとんどないでしょう。
また、JFEスチールには製造の安定性という課題があります。 近年、同社は事故が続出していました。溶鉱炉の鉄が漏れた、溶鉱炉に転落した、床に穴があいて転落した、 ローラーに挟まれたという恐ろしい事故、工場のガス爆発などで従業員が死傷しています。
従業員が死亡するという痛手はもちろん、事故があれば製造ラインが止まります。 鉄鋼メーカーの製造ラインが止まると、実は社会全体に影響を及ぼします。
「ロール材」といって、商社が在庫している鉄ではなく鉄鋼メーカーに特注する鉄があります。 これは時期によって発注から「3か月待ち」になるほどの大人気商品で、トヨタやホンダなどの自動車産業、 公共事業を行っているゼネコンなどから続々と発注されます。
実は、秒単位でお客さんが待っているのです。1分でも工場が止まれば工場長が顧客に謝罪に出向くほどの事態で、 もし納品が遅れれば顧客もその顧客への納品が遅れるのです。公共工事も工期末が決まっていますから、大問題です。 事故が多発すると、信頼を失うというわけです。
JFEスチールでは社長のメッセージにもある通り、「製造の安定化」が課題であるとされ、 安全対策や製造の高速化・安定化が技術開発により研究されています。
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