勝ち組【日鉄鉱業の就職】難易度・志望動機など選考対策!
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
日鉄鉱業 | 穴場 0.4 / 5.0 |
売上高 | |
1967億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
949万円 | 123日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10名程度 技術系:15名程度 | 学部卒:263,000円 院卒:285,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:日鉄鉱業|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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日鉄鉱業の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →日鉄鉱業の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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日鉄鉱業の就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系約20倍・理系約7倍で、ES通過率は文系70%・理系90%です。学歴フィルターはありません。 採用大学が次の通り、幅広く採用されているためです。
文系 | 大阪大・法政大・学習院大・秋田大・弘前大・奈良女子大・鹿児島大・芝浦工業大・国士舘大 |
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理系 | 京都大・北海道大・東北大・秋田大・富山大・広島大・愛媛大・近畿大・日本文理大・筑波技術大・神戸高専 |
採用人数が文系10人・理系15人程度と少ない一方で、就職人気が低く文系180人・理系80人しか応募者がいません。 大手に比べて売上高が低めなこと、日本製鉄の子会社であることが主な原因として考えられます。
一方で就職四季報によると、総合職平均年収が949万円あり、年収は大手メーカー級です。 昇給額が高く、毎年2万円前後の昇給があるという口コミがありました。 一般的に大卒総合職の昇給は6000円~1万円程度ですので、昇給スピードが速いと言えます。
同書記載の30歳モデル賃金「411,500円」にボーナス「170万円」を足すと、30歳時点で年収700万円に到達します。 また残業時間が月9.3時間・有給取得率60%などホワイト企業であり、就職できれば勝ち組です。
ただし、筆者の私の経験では「残業10時間以下は退屈で苦痛」だったことを付け加えておきます(→残業なしはキツい!|実体験を元に残業時間の目安を解説)。
面接
面接回数 | 3回 |
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日鉄鉱業の面接は3回実施され、質問内容は次の通りです。
- 自己PR
- 自分史について(幼少期~高校生までの自分がどんな人間だったか)
- 学生時代に力を入れたこと
- (関連して)チームで取り組んだ経験
- (関連して)その際に心がけていること
- なぜ日鉄鉱業を選ぶのか
- 入社後に挑戦したいこと
- 転勤についてどう考えているか
親会社の日本製鉄が例年「自分史」を問うため、 同社でも同様に「小中高をどう過ごしてきたか」が問われます。これも「ガクチカ」の延長であり、「就職活動の軸」に合致した取り組みを答えましょう。 例えば私の場合、次のように答えます。
就職活動の軸 | 価値創造での社会貢献 |
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ガクチカ | サークルでのゲーム制作の経験 |
高校生 | プログラミング言語を複数習得し、アプリケーションを開発。 |
中学生 | 無料配布されているゲームのプログラムを改造することに熱中。 |
小学生 | 鬼ごっこにかくれんぼや雑巾などの要素を組み合わせて新しい遊びを提案。 |
面接では、環境分野や資源開発に関心があることを具体的に伝えることが重要です。 また、同社の事業ポートフォリオ(環境・資源・再生エネルギー)に対して、 自分の興味関心や就活の軸がどう結びつくかを、ストーリーとして整理しておくと好印象です。
志望度の高さを示すには、他の総合資源・環境系企業(住友金属鉱山や三菱マテリアルなど)との比較を通じて、 なぜ日鉄鉱業なのかを明確にする必要があります。特に「中期経営計画で掲げる地熱発電の拡大方針」や「水処理分野の技術応用」など、 独自性ある取り組みを押さえておくと、説得力のある受け答えが可能です。
また、「堅実で協調性のある人柄」が重視される傾向にあるため、 無理に自己アピールを強調するのではなく、地に足のついた成長意欲を見せる姿勢が重要です。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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日鉄鉱業のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。
- 自己PR
- 学生時代力を入れたこと
- 日鉄鉱業を志望する理由
志望動機を「社風への共感」とし、それに説得力を持たせるために「就職活動の軸」を設定します。 すべての項目に矛盾がないように、「軸の実現」という観点で回答を統一します。 次に、私の場合の例を紹介します。
就職活動の軸 | 価値創造での社会貢献がしたい。 →【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説 |
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自己PR | アイデア出しが得意なところ。エピソードはガクチカを参照 →自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説! |
ガクチカ | サークルでのゲーム制作の経験。価値創造のために取り組んだ経験を書く。「創造力」「課題解決力」などをアピール →【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
志望動機 | 鉱山技術の応用で環境対策を高付加価値化している事業内容に共感したため。 |
以上のように、回答を統一することでES全体に説得力を出すことができます。 この書き方をMY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいますが、その方法については次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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日鉄鉱業の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、鉱山技術の応用によって環境対策を高付加価値化している貴社の事業内容に強く共感したからです。 資源開発と環境保全の両立が求められる現代において、貴社が持つ高度な技術力と、その技術を活かした持続可能な社会づくりへの姿勢に魅力を感じました。
私は学生時代にゲーム制作に取り組み、創造性と問題解決力を磨いてきました。 特に、ユーザーが長く楽しめる価値をどのように提供するかを考え、データ分析や改良を重ねる経験を積んできました。 この経験を通じて、単なる技術提供ではなく、長期的な視点での価値創造が重要であることを学びました。
貴社は、鉱山開発だけでなく、鉱害防止や資源リサイクルなど環境負荷低減にも注力し、社会に貢献しています。 私は、貴社の一員として、培った創造力を活かし、環境対策をさらに高付加価値化する取り組みに貢献したいと考えています。
この例文では「高付加価値化の事業内容に共感した」ことを結論にし、自身の「ゲーム制作の経験」で説得力を持たせています。 同社は鉱山技術を応用した環境対策で高い利益率を誇ります。 「鉱害防止」という本来ならコストでしかないものを収益化している点に注目しました。
この事業に役立つ「創造力」「課題解決力」の他に、応用力などをガクチカでアピールしておくと、志望動機につなげやすいですね。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 まだエピソードの準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、「メーカーという業界」を志望する理由についても問われる場合があります。 こちらも準備をしていないと、とっさに答えるのが難しいですから、次の関連記事をご覧ください。
日鉄鉱業の強み
強み | 環境部門で高い利益 |
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日鉄鉱業の強みは、環境部門(水処理剤・環境対策設備・再生可能エネルギー)で高い利益を誇ることです。
会社全体の利益率は7.2%に上り、同業他社を上回ります(住友電気工業5.1%、古河電気工業1.0%、三菱マテリアル3.5%、JX金属5.3%)。 この高収益体質を支えているのが「環境部門」と「資源採掘」です。
同社は石灰石の採掘・銅の採掘精錬が主力の企業ですが、水処理剤や環境対策設備、太陽光発電・地熱発電など再生可能エネルギーに進出しています。
水処理剤は下水処理・産業排水処理に利用され、環境対策設備は集じん機が主力です。 鉱山では鉱毒や粉塵の対策をしていますから、その鉱山技術を応用して、下水道・オフィス・工場向けに提供しているというわけです。 この分野の利益率は11.2%にも上ります。
また、再生可能エネルギーは太陽光発電・地熱発電に進出しており、こちらでは31%の利益率を誇ります。 今後は地熱発電を拡大していく姿勢を中期経営計画にて表明しています。
一方の資源部門では採掘で9.8%の利益率を誇り、今後も南米を中心に鉱山開発を進めていく方針です。 同社は古くから南米での鉱山開発に取り組んでおり、操業ノウハウがあります。
精錬はあまり利益が取れないものの、こちらも古くからフィリピンとの合弁会社に委託するというコスト管理をしており、 得意分野に注力する同社は将来性が高いと言えます。
競合他社
日鉄鉱業の競合他社は、非鉄金属業界のうち、銅の採掘・精錬を行う企業群が挙げられます。 ただし、面接で「同業他社との比較」を問われた際は業界全体を研究しておく必要があります。
ただし、いずれの企業も「銅を高機能材料に加工する」のが主力事業であり、 日鉄鉱業のように「銅は採掘・精錬まで」「鉱山技術の応用で環境ソリューションの提供」を担う企業は他にありません。
弱み
弱み | 資源価格の変動 |
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日鉄鉱業の弱みは、資源価格の変動です。
石灰石や銅の価格が下落すると、同社の利益にもダメージを与えることになります。 他のメーカーでは「価格高騰」が弱みになりますが、同社は採掘する側ですので、価格が上がればむしろ得をします。
一方で下落リスクに対しては、環境ソリューションや再エネ事業の高い利益でカバーすることを狙っています。 今後も東アジア・東南アジアを中心に「水処理剤」の販売拡大を目指すなど、環境保護の面でも活躍が期待できます。
同業他社の企業研究を見る
- UACJの企業研究(売上高:9987億円、平均年収:882万円、年間休日:121日)
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- JX金属の企業研究(売上高:7149億円、平均年収:936万円、年間休日:122日)
- 三井金属鉱業の企業研究(売上高:7123億円、平均年収:983万円、年間休日:124日)
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- 大同特殊鋼の企業研究(売上高:5749億円、平均年収:934万円、年間休日:127日)
- 日本軽金属の企業研究(売上高:5501億円、平均年収:725万円、年間休日:120日)
- 山陽特殊製鋼の企業研究(売上高:2470億円、平均年収:890万円、年間休日:119日)
- 日鉄鉱業の企業研究(売上高:1967億円、平均年収:949万円、年間休日:123日)
- 日本製鉄の企業研究(売上高:8兆6955億円、平均年収:1251万円、年間休日:119日)
- JFEスチールの企業研究(売上高:4兆8596億円、平均年収:1070万円、年間休日:119日)
- 住友電気工業の企業研究(売上高:4兆6797億円、平均年収:974万円、年間休日:121日)
- 神戸製鋼所の企業研究(売上高:2兆5550億円、平均年収:988万円、年間休日:121日)
- 古河電気工業の企業研究(売上高:1兆2017億円、平均年収:781万円、年間休日:121日)
- 三菱マテリアルの企業研究(売上高:1兆9620億円、平均年収:875万円、年間休日:126日)
- プロテリアルの企業研究(売上高:1兆332億円、平均年収:903万円、年間休日:126日)
- 住友金属鉱山の企業研究(売上高:1兆5933億円、平均年収:1084万円、年間休日:125日)