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【就活】鉄鋼業界の選考と志望動機|21社の業界研究!

 鉄鋼業界への就職に役立つ就職難易度や選考・面接対策、エントリーシート・志望動機の書き方の他、強みや年収・ランキングなどを解説しています。



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鉄鋼業界への就活

 鉄鋼業界への就職について解説します。 インターンシップや選考に乗り遅れないよう注意しましょう。

 

就職難易度

 鉄鋼業界の就職難易度非常に高いです。 鉄鋼業界の就活は大変、理系に人気があり、ライバルとなる就活生が非常に多いです。 その分、いわゆる高学歴でハイスペックな就活生でないと受からないと言われます。

 就職には高い学歴が求められ、総合職では東京大学や京都大学などの旧帝大卒の学生が多く、 こういった大学群の学生ですらインターンシップで活躍しなければ、なかなか選考本番にも進むことができません。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 私も日本製鉄の座談会に出席したことがありますが、現れた社員は「留学経験あり、起業経験あり」の超がつくエリートでした。 超がつくほどのエリートがわんさかいる会社です。その人たちと肩を並べて、むしろ追い越す勢いの知性が求められます。

 ただし、必ずしも体育会系でないと受からないということはありませんし、 留学経験や起業経験が必要ということもありません。 「就職活動の軸」と「経営理念」の一致をアピールしていけば、合格の目はあります。

 各社ともに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。

 ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。

 

選考

 鉄鋼業界の選考は、リクルーター面接が中心になります。 プレエントリーをして会社説明会に出席すると、座談会に呼ばれます。これは「社員との質問会」という名目ですが、事実上の集団面接です。 就職活動の軸学生時代頑張ったことを考えていないと、この時点で不合格です。

 この「事実上の集団面接」である座談会で合格をもらうと、リクルーター面接が始まります。 合格し続ける限り何度も呼ばれ、人によって3~10回ほどリクルーター面接を繰り返します。 晴れてすべて通過すると、最終面接に呼ばれます。

 最初に行われる座談会に失敗すると、もうチャンスはないと思ったほうがよいでしょう。 リクルーター面接が中心の会社で、その他の採用ルートはないと思います。

 また日本製鉄では圧迫面接が有名で、エントリーシートの出来が悪いとさんざんにこきおろされます。 しかし、こきおろされたら終わりというわけではありません。それでも次回のリクルーター面接に呼んでもらえることがあります。 その場合は「惜しいけど期待度の高い就活生」と思われている可能性大ですので、 エントリーシートの指摘された部分を修正して挑みましょう。

リクルーター面接とは?|つく条件と受かる方法

 また、運悪く落とされた場合でも、エントリーシートの出来の悪い部分を指摘してもらえますので、 後々の就活に役立ちます

 

エントリーシート

 鉄鋼業界へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。

 実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。

 ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。

 同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。

 ですから、採用ページのプロジェクト社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。

 特に「なぜ鉄鋼業界なのか」「なぜこの会社なのか」は面接でも突っ込んで問われますので、 「将来の夢(就職活動の軸)」が会社の経営理念・社風・ビジョンと関係があれば書きやすいですね。 「この会社に入って挑戦したいこと」もぜひ参照してください。

 遅くとも大学3年生の3月までにはエントリーシートの原案を完成させておきましょう。

【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!

 

鉄鋼業界の志望動機

 鉄鋼業界の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。 以下のような「社風」を志望動機に組み込みましょう。

  • 世界のスタンダードになりえる新しいものを作り出すこと
  • 世界で広く展開していること
  • 業界ではトップのシェアを持ち、最も多い業績を上げていること
  • 世界に驚きと感動を与える仕事
  • 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
  • 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
  • 鉄を通じて社会全体に安全性や信頼性を提供できるため
  • 安全技術の開発に取り組んでいること
  • 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
  • 環境問題に真正面から取り組むこと
  • 日本の産業のトップとして常に世界を視野に入れた仕事
  • 日本の基幹産業でスケールの大きい仕事がしたい
  • 鉄は汎用性が高く社会的意義が高いため
  • 高付加価値のオンリーワン製品を多く生み出しているため
  • 鉄鋼事業から派生した様々な事業分野に挑戦しているところに魅力を感じたため
  • あこがれをもてる社員が多いため
  • 製鉄所間の競争も活発で成長できると感じたため
  • 製鉄所のダイナミックなモノづくりに魅力を感じたため
  • 電炉には環境や生産調整がしやすいという高炉にはない優位性があるため
  • エコ、リサイクルの時代に電炉はぴったりであるため

 鉄鋼業界のビジネスの特徴は、あらゆる製造業に素材を提供しているというものでした。 鉄鋼業界は単にモノをつくっているだけではありません。そのモノでできるソリューションを提供しているのです。 単に鋼板を売っているのではなく、「軽い鉄」「強い鉄」というソリューションを販売しているということです。

 志望動機も「モノをつくる」「モノを売る」にだけフォーカスしてはいけません。 メーカー企業は確かにモノをつくっていますが、それは「ソリューションを提供する」モノでなければなりません。 会社の製品群に応じて、その会社が社会に対して何を提供しているのか検討が必要です。

 ですから、志望動機では「クルマなどの軽量化に貢献し環境問題を解決したい」「高強度の鋼材を提供し、災害で崩壊しない建物をつくるのに貢献したい」 「あらゆる産業を支える縁の下の力持ちになりたい」「モノづくりを支える」などがキーワードとして使えます。

 志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。

 最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。

 先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。

 「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。

 ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。

 そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。

【就活】自己分析のやり方!~内定力爆上げの人生設計~

【例文】就活の軸の決め方|「おっ」と思わせる答え方

 また、「Unistyle」という就活サイトでは実際に内定を取ったエントリーシートが無料で読み放題です。 この業界はもちろん、あなたの志望企業に内定した歴代就活生がどう書いたのかを見れば、 ESの方向性が合っているかどうか確認することができます。これを使わない手はありませんね。

Unistyleで合格エントリーシートを読む

 

業界研究と将来性

 鉄鋼業界は海外から「鉄鉱石」を輸入して、「高炉」で「銑鉄」を取り出します。 「銑鉄」を鋳造し、圧延し、「鋼板」をつくるのです。厚い鋼板や、薄く延ばしてコイル状に巻いた鋼板を販売します。

 「鉄」は自動車・造船・建築・鉄道・容器など幅広い需要があるため、販売を鉄鋼業界ですべて対応するには顧客が多すぎます。 そこで、基本的にはメタルワン、伊藤忠丸紅鉄鋼、日鉄住金物産、阪和興業などの「鉄鋼専門商社」に販売します。 鉄鋼専門商社や総合商社が一括して鉄を購入し、幅広い小口の顧客に小売りしていくわけです。

 鉄鋼業界の鉄は品質が高いため海外でも人気があり、鉄鋼専門商社を通じてあらゆる鉄の需要に応えていますが、 実際に鉄を利用する工場や工事現場に直接売りに行くわけではありません。

 

規模がモノをいう業界

 近年、鉄鋼業界はM&Aを繰り返して業界再編が進んでおり、超大規模化しています。

 特に最大手の日本製鉄は、2012年に住友金属を吸収合併した後、山陽特殊製鋼を子会社化、 そして2020年には日新製鋼を吸収合併する予定です。

 というのも、鉄鋼業界は設備をフル稼働させて大量生産することで利益を生み出すビジネスモデルだからです。 少ない人数で大量に商品を生産することでコストを抑え、価格競争に勝ちながら利益を確保します。

 よっぽど特殊な鋼材でない限り、海外メーカーとの競争に勝つには規模拡大生産効率化が欠かせないのです。

 また、規模を拡大することによって、あらゆる需要に応えることができ、また「あらゆる顧客を吸い付ける」効果があります。 あまりにも規模が大きいゆえに、「顧客より立場が強い」という効果もあり、ハードネゴ(大幅な値引き交渉)をはねつけることができます。

 品質の高い様々な鉄を大量生産し、顧客を次々に拡大し、強い立場で悪く言えば「殿様商売」をするのが、 鉄鋼業界のビジネスモデルです。

 将来的には業界再編が進み、日本製鉄JFEスチールの2社に集約されていくと考えられます。

 

経営が安定している理由

 鉄鋼業界の経営が安定している理由2つあります。

 1つ目の理由が、鉄鋼業界のもつ参入障壁です。

 それは、生産設備が大型かつ高額で、とても新規参入できないビジネスだということです。 鉄鋼業界はプレエントリーすると「工場見学」に誘われますから、一度行ってみましょう。 どんな大企業でもあれほどの工場を、新規参入で建てるなんて決して無理です。それくらい日本とは思えないほど広大で、巨大な工場です。

 特に鉄鋼業界の工場見学で見せてもらえる圧延工場は圧巻です。 心躍ること間違いありません。一度ぜひ見に行って、そのスケールの大きさに驚いてください。

参入障壁の高い業界|安定ホワイトって本当?

 2つ目の理由が、生産の上流工程を抑えているところです。

 製品の製造は、「素材」→「部品」→「最終製品」という順番で生産されますが、 例えば最終製品であるiPhoneが売れなくなっても、部品メーカーは代わりに台頭してきたサムスン電子に部品を売ればいいということになります。

 しかし、部品メーカーもiPhone専用の部品をつくっていたとしたら、アップル社と共倒れですよね。 一方の鉄鋼業界はその部品メーカーに素材を供給する企業ですから、 消費者動向に左右されにくいという強みがあります。

 確かに鉄鉱石やコークスなどの資源価格が上がると鉄鋼業界も利益が圧迫されます。 しかし、鉄鋼業界は立場が非常に強いので、普通に値上げできます

 以上が、鉄鋼業界の経営が安定している理由です。 今後、鉄鋼の需要がなくなることはまずありませんし、海外企業に奪われてしまうこともないでしょう。

 このような消費者の影響を受けにくい法人相手のビジネスを、「BtoBビジネス」といいます。 日本企業は伝統的にBtoBビジネスのほうが得意で、それだけたくさんの優良企業が存在するのです。

「BtoC」より「BtoB」がオススメ!それぞれのメリット

 

将来性は高い

 鉄鋼業界の将来性が高い理由は、非常に高度な技術力です。

 実は日本の鉄鋼業界は非常に技術が優れており、自動車の低燃費の実現は、 わりと鉄鋼業界が「軽い鉄をつくっているから」だという事実もあります。

 鉄鋼は素材であり、最終製品の1つの材料に過ぎませんので、一般消費者の知名度は高くありません。 それこそ日経新聞でも読んでいれば毎日名前が出てきますが、生活している中で、 鉄鋼業界と出会うことはないでしょう。

 しかし、毎日乗っているクルマ、電車、バスはすべて鉄鋼業界の鉄でできていますし、 普段使っているビルなどの建物の鉄骨は鉄鋼業界の鉄でできています。 果ては缶コーヒーのスチール缶まで、もとをたどれば鉄鋼業界の工場でつくられた「コイル」なのです。

 世界ではアルセロール・ミッタル等の海外企業がM&Aで大規模化し、粗鋼生産量1位の座は奪われてしまいました。 ですが、特許件数はまさに「桁違い」に日本企業のほうが多い特徴があります。

将来性の高い業界|おすすめはどこ?

 

ランキング

 鉄鋼業界を売上高でランキングにし、平均年収とともに一覧にしました。

 鉄鋼業界は大きく分けて2種類あります。それは、鉄鉱石から銑鉄をつくり、「鋼」をつくる高炉メーカーと、 スクラップ(くず鉄:リサイクルされる鉄)から「鋼」をつくる電炉メーカーです。

 高炉と電炉では前者のほうが品質が高く、信頼される鋼がつくられます。 一方で電炉は、海外から輸入される鉄鉱石の価格に左右されず、また「リサイクル」というエコな事業で、 「高炉」と呼ばれる超大型、超大規模な設備が不要ですので「安い」というメリットがあります。

 一般的に橋梁や高層建築物は「高炉」、そうでない低層の建築物や鋳物は「電炉」の「鋼」を使います。 高炉と電炉で使い道のすみわけができていますので、特に電炉メーカーより高炉メーカーが優れているというわけでもありません。

 

高炉メーカー

 それでは、高炉メーカーから紹介します。

高炉メーカーのランキング
会社名売上高平均年収備考
日本製鉄4.6兆円995万円(総合職平均)
JFEスチール3.3兆円938万円
神戸製鋼所1.6兆円553万円
日新製鋼5200億円575万円
※総合職平均は就職四季報参照

 高炉メーカーは数あるメーカー企業の中でも別格で、顧客に対しても政府に対しても強い発言力を持っています。 特に営業として就職する場合の多い文系にとっては非常に魅力的な就職先です。

 おそらく日本史の授業で「官営八幡製鉄所」という名前を暗記させられたことがあると思います。 国策で「製鉄業」を創業し、その後民営化されたのが今の日本製鉄の前身、八幡製鉄所です。

 なぜ国策で創業したかというと、ちゃんとした理由があります。それは、鉄が軍事に絶対に必要な物資だったことに加えて、 とても民間人では起業できないほどとてつもない規模の資金が必要だということです。 一度、工場見学に行ってみればわかりますが、あんなもの一般人が起業して資金を集められるわけがありません。

 ドラマ「華麗なる一族」では、阪神特殊鋼という電炉メーカーが、 「高炉」を建設しようととてつもない金額の規模の融資を集めるのに奔走したエピソードがあります。 ドラマで高炉建設を方々から反対されたように、無茶なレベルの工場設備が必要です。

 それゆえ、高炉メーカーはたった4社しかありません。

 特に日本製鉄は国策もあって国内高炉メーカーを次々に併合していき、2000年代初期まで世界一の生産能力をもち、 今でも世界第4位です。アルセロールミッタルをはじめ、世界1位~3位までの座は他国に譲り渡しましたが、 単にM&Aで規模を追い抜かれただけの話であって、技術力で負けたわけではまったくありません。

 またJFEスチールは同ランキングに世界8位、神戸製鋼所は50位にランクインしています。

 

電炉メーカー(普通鋼)

 次に、電炉メーカー(普通鋼)を紹介します。

電炉メーカー(普通鋼)のランキング
会社名売上高平均年収備考
トピー工業2000億円638万円
共英製鋼1400億円595万円
大和工業1400億円586万円
JFE条鋼1300億円非公開
中山製鋼所1200億円604万円
東京製鐵1200億円699万円
合同製鐵990億円601万円
大阪製鐵620億円596万円
中部鋼鈑360億円630万円
朝日工業320億円608万円

 「普通鋼」とは「鉄」と「炭素」でつくる鋼材のことです。 「電気炉メーカー」として分類される上記企業は、電気炉で、普通鋼を製造する企業です。

 電炉は高炉に比べて製造設備が安く済み、新規参入も相次ぎましたが、現在では落ち着いています。 電炉メーカーは低コストを武器に高炉メーカーに挑戦し、高炉メーカーは技術力で応戦するという形になっています。 しかし、東京製鐵を除き上位5社は日本製鉄、JFEの系列企業であり、事実上「身内」です。

 高炉メーカーと異なり「スクラップ」をリサイクルして材料とするため、エコの観点で優れているという特徴があります。 一方で、「高炉」では取り除ける不純物を「電炉」では取り除けないデメリットがあり、 鋼材の耐久性の観点では高炉メーカーに比べて劣ります。

 しかし、最近ではその不純物を逆にうまく活かし、高級鋼板の製造も可能になってきているようです。

 

特殊鋼メーカー

 最後に、特殊鋼メーカーを紹介します。

電炉メーカー(特殊鋼)のランキング
会社名売上高平均年収備考
日立金属9100億円774万円
大同特殊鋼4400億円751万円
愛知製鋼2100億円714万円
山陽特殊製鋼1300億円722万円
日本冶金工業1100億円568万円
三菱製鋼1000億円616万円
栗本鐵工所1000億円683万円

 特殊鋼とは、普通鋼に対して「マンガン」「コバルト」「クロム」「ニッケル」などを混ぜることで、 「強い」「硬い」「しなやか」「錆びにくい」「熱に強い」などの用途に応じた特性を出した鋼材のことです。

 特殊鋼メーカーは「電炉」で「特殊鋼」を製造しますが、分類上「電気炉メーカー」とは別で扱われます。

 なお、普通鋼も特殊鋼も「高炉メーカー」はどちらもつくっています。

 特殊鋼メーカーの鋼材は自動車部品工具などに使われ、 合金の微妙な比率の違いで性能に大きく差が出るため、高い技術力を要することから人気です。

 

年収は低い?

 鉄鋼業界の年収平均年収500~600万円と公表しており、「鉄鋼業界の年収は低いのでは?」と思う方が多いでしょう。 しかし、日本製鉄やJFEスチールのように、「総合職平均」に限れば1000万円近い平均年収になっています。

 ですが、これで鉄鋼業界の年収が安いと決まったわけではありません。 「平均年収」は当てにならないでも解説していますが、特に現業職を多く抱えるメーカー企業は、 平均年収はかなり低く算出されるからです。

 平均年収は、上場企業が毎年公開する有価証券報告書に記載があります。 ですがこれは、提出企業の全従業員の年収を割ったものにすぎません。 メーカーでは現業職や一般職を多く抱えるため、その分「平均年収」を押し下げているというわけです。

 「平均年収」の算出方法を会社によってまちまちで、「ホールディングス」にいる数十人の年収だけを計算していたり、 管理職の給料は計算に入れていなかったりと、あまり信頼性の高い指標ではないのです。 唯一信頼できるのは、就職四季報に載っている「総合職平均」です。

 そのため総合職として就職する限り、鉄鋼業界は「平均年収」より高い給料がもらえると思ってよいでしょう。

 正確な「総合職平均年収」は就職四季報の取材に対して公表する会社もありますが、 ほとんどの企業は公開していません。ですので「平均年収」の数十万円の差で給料が高い、安いを判断してはいけません。

 

鉄鋼業界は激務?

 鉄鋼業界はホワイト企業が多いです。 というのも、メーカーは多くの工場労働者を抱えるため、彼らが労働組合を結成し、 従業員の生活の向上につとめているからです。

 総合職もその「労働組合」のメリットを享受できますので、比較的ホワイト企業が多いはずです。 ところがこのメリットは「平社員」の間だけ享受できるもので、管理職になるとそうはいきません。

 グローバルウェイの調査によれば、 鉄鋼業界のうち神戸製鋼所・日立金属を除き平均残業時間は36時間を超え、残業が多いと言えます。

 また日本製鉄は「最大150時間の残業」、JFEスチールでは「実際は100時間の残業をしているが、会社には20時間しか申告していない」 という裏事情が週刊現代の記事でスッパ抜かれています。

 平社員の残業時間が規制されているとは言っても、仕事がキツイことには変わりありません。 特に高炉メーカーは世界ランキング上位の企業ですから顧客が幅広く、企業規模も大きく、 社会に与える影響は計り知れません。その分、責任が重くのしかかります

 私の知り合いの、日本製鉄に勤めている人から聞いた話ですが、 工場の製造ラインはギチギチにスケジュールが決まっており、数分でも製造が遅れようものなら、 工場長を連れて顧客企業に謝罪に出向くほどの事態になります。

 文系でも「海外留学」「起業経験あり」などのスーパーエリートが多数在籍しているような会社ですから、 そんな彼らの頭脳や行動力についていける自信がなければ、キツイ業界だと思います。

 

鉄鋼専門商社も併願しよう

 鉄鋼業界は高炉メーカー、電炉メーカーだけではありません。実は、鉄鋼専門商社も重要な役割を果たしています。

 上でも少し触れましたが、鉄鋼業界は顧客の幅が広すぎます。トヨタやホンダなどの大口顧客ならともかく、 いちいち町の鉄工所まで相手にしているとあまりに大変です。そのため、鉄鋼専門商社に販売を委託して、 注文を取りまとめてもらっています。

 こうすると当然、鉄に関する顧客の情報は鉄鋼業界よりも、鉄鋼専門商社のほうに集まります。 町の鉄工所がどんな鉄を欲しがっているのか、どんな鉄をつくればもっと売れるのか、 そういったマーケティングの調査や提案は幅広く顧客を相手にしている鉄鋼専門商社ならではのビジネスです。

 「鉄を通じた社会貢献」という点では鉄鋼業界と鉄鋼専門商社は同じです。 志望動機も書きやすく、エントリーシートも大部分がコピペで済んでしまうでしょう。 また鉄鋼業界は人気が高く、狭き門です。そこで鉄鋼専門商社も併願しましょう。

 鉄鋼専門商社では「メタルワン」や「阪和興業」などがあり、実は給料もべらぼうに高いのですが、 BtoBの業界であり一般には知名度がほとんどありません。そのため就活でも穴場です。

 専門商社のページで詳しく解説していますので、ぜひこちらも参照してください。

 また、似た業界として「鉄以外の金属」を取り扱う非鉄金属メーカーがあります。 鉄鋼業界や専門商社と併せてみておきたいですね。

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10月の今から最短で内定をもらうには?

 

人事部長「すばらしい!君のような新卒がほしかった!」

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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)

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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その2)

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プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、8年間に渡り学生の就職活動を支援している。



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