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【三菱商事の就職】難易度・志望動機など選考対策を解説!

会社名就職難易度
三菱商事極めて高い

5.0 / 5.0
売上高
19兆5676億円
平均年収年間休日
2090万円日数言及なし
採用人数初任給
170名程度(総合職)学部卒:325,000円
院卒:360,000円
※平均年収が赤で表示されるものは就職四季報の総合職平均。その他は有価証券報告書を参照。
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。

参照:三菱商事|募集要項(初任給・年間休日)

三菱商事の参考画像


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選考フロー

選考開始3月

 三菱商事の選考フローは次の通りで、3月開始です。

  1. OB訪問(複数回)
  2. ES提出・WEBテスト
  3. 面接3回
  4. 内々定

 国内大学生を対象としたインターン参加者優遇の早期選考やリクルーター面接は実施していません。 一方で海外大学正規留学生の場合は、大学3年生の9月から選考が開始されます。

 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →三菱商事の採用ページ

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

就職難易度極めて高い

 三菱商事の就職難易度は、極めて高いです。 採用倍率は約43倍で、学歴フィルターは「MARCH・関関同立以上」と考えられます。

 就職人気が高く、高学歴かつハイスペックな学生の応募が殺到します。 採用大学は旧帝大・難関私大・MARCH・関関同立・海外大学に限られ、学歴フィルターは「MARCH・関関同立以上」と言えます。 さらに留学経験、NPO法人や事業を興しての起業経験があるといった「バイタリティのある学生」が多いです。

 こういった学生ですらインターンシップやOBOG訪問で活躍しなければ、なかなか選考本番にも進むことができません。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 必ずしもそのような華々しい経験が必要というわけではありませんが、 経営者として必須の「洞察力」「創造力」「行動力」が必要です。

 ただし、体育会系でないと受からないということはありませんし、留学経験や起業経験が必要ということもありません。 「就職活動の軸」と「経営理念」の一致をアピールしていけば、合格の目はあります。

 三菱商事に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 仕事上で英語は必須ですが、現時点で自在に話せる必要はありません。 英語への意欲を示すため、受験して「英語力の低さを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。

【海外経験がない新卒】面接対策|質問をチャンスに変える!

 

面接

面接回数3回

 三菱商事の面接は、回数は3回行われ、二次面接まではオンラインで行われます。最終面接のみオフィスに行くことになります。 雰囲気は柔らかく、面接内容は次のような質問がされます。

【関連記事】【新卒】面接で聞かれる質問65個の一覧とベストな回答例

 特に志望動機では、なぜ総合商社なのかなぜ三菱商事なのかは必ず問われますので準備しておきましょう。

 また、二次面接は従来型の面接ではなくケース問題を解く形式です。 その場で発表されるテーマ、主に「新規事業の立案」を3分で考えて1分で発表するというものです。

 グループディスカッションを1人でやるようなもので、正解を求められるわけではありません。 発表後はさまざまな質問がされますが、失敗時は素直に謝る姿勢が大切です。

 同社ではリクルーター面接やインターンシップ参加者限定の選考などは行っていません。 エントリーシートを提出した後は、一次面接が6月1日から開始されます。会社が用意する「1対1の質問会」のような裏ルートはないということです。

 一方で総合商社は、「自ら会社に電話をかけてOB・OG訪問をする」のが選考開始の条件になっている面があります。 そのくらいのバイタリティが求められているということですね。

OB・OG訪問で内定をつかみとる!やり方と優良質問集

 

エントリーシート

ES設問3本

 三菱商事のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。

 1つ目と2つ目は「学生時代頑張ったこと」を書きます。 志望動機で「経営理念・社風への共感」を結論とすることから逆算して、 社風に一致するようなアピールポイントを散りばめていきましょう。

 3つ目は「なぜこの会社を選んだのかこの会社に入って挑戦したいこと」です。 詳しい書き方はリンク先の記事で解説していますが、「なぜ総合商社なのか」「なぜ三菱商事なのか」については、 「経営理念や社風」を理由にするとよいでしょう。

 総合商社は基本的にどこも同じ事業を行っていて、細かい違いで志望動機をつくるのは困難です。 そこで、経営理念・ビジョン・社風を理由にするのが一番です。 インターンシップやOBへの質問などで「会社の性格」を見極めておきましょう。

 三菱商事は「事業投資から事業経営へ」を真っ先に掲げた会社ですので、 「会社を経営したい」「いろんなビジネスを動かしたい」といった思いを込めるのがよいでしょう。

 このように、ESはすべての項目を「就職活動の軸」で統一し、 「ガクチカ」「志望動機」などが一連のストーリーになるよう仕上げることで、説得力を高めることができます。

 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 このやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」で解説しています。

志望動機

ポイント社風への共感

 三菱商事の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。

例文

 私が貴社を志望する理由は、貴社の「豊かな社会の実現を目指し、世界規模での事業創造を通じて価値を提供する」という理念に共感したからです。

 学生時代、私はゲーム制作プロジェクトに携わり、企画立案から開発、運営までの一連のプロセスを経験しました。 この過程で、異なるバックグラウンドを持つメンバーとの協働を通じて多様な視点を取り入れ、ニーズに応じた価値を形にするスキルを身に付けました。

 貴社では、事業創造を通じて社会課題を解決するというスケールの大きな挑戦ができると確信しています。 私は、ゲーム制作で培った企画力や調整力、多様性を尊重する姿勢を活かし、貴社の事業推進に貢献したいと考えています。 特に、新たな市場を開拓し、社会的課題に対応するプロジェクトに携わることで、人々の生活を豊かにする仕事がしたいです。

 また、世界を舞台に活動する貴社のグローバルな事業環境は、私がさらなる成長を遂げるうえで理想的なフィールドだと感じています。 持続可能な社会を実現するために、貴社の一員として挑戦し続けたいと考えています。

解説

 こちらの志望動機は、三菱商事の「グローバル規模での事業創造と社会課題解決」という理念を踏まえ、応募者の経験や価値観とのつながりを明確に伝えています。

 全体として、企業理念への共感、自身の経験とスキルの具体化、入社後の貢献意欲がバランス良く盛り込まれており、三菱商事に対する深い理解と高い志望度が伝わる構成になっています。書類選考や面接において、印象的な志望動機となるでしょう。

志望動機は【就活の軸との一致】熱意が伝わる書き方と例文

三菱商事の強み

強み事業経営

 三菱商事の強みは、そのビジネススタイルを事業投資から事業経営へと変化させている点です。

 同社は石油や金属資源の「トレード」で大きくなった会社ですが、 一歩踏み込んで「鉱山開発会社に出資する」ことで、優先的に仕入れられる調達先をつくり、かつその鉱山権益を手に入れてきました。 近年ではさらにもう一歩踏み込んで、三菱商事が事業を経営するというスタイルに変わってきています。

 その一例として、ローソン株を買い増して子会社化し、 三菱自動車のクルマを「販売」だけでなく「生産も行う」、養殖も調味料も自前で行うなど、 その他にも次々に新しい会社をたてては、三菱商事の社員が役員となって事業を経営しています。

 業界のこの流れを作り出したのは三菱商事であり、 バリバリビジネスをやりたいという学生にとっては理想的な環境になっています。 新しいビジネスを思いついたら、社内起業で社長にすらなれてしまいます。

 そして、総合商社の新卒採用ではそのような気概をもった学生が求められています。

 特に中期経営計画では「再生可能エネルギー」「電池材・ボーキサイト」「次世代エネルギー(水素・アンモニア・バイオ等)」への投資を加速するとしています。 これにより、現在の「石炭依存」の収益構造を脱却したいということですね。

 

主要取引先

 三菱商事の主要取引先は、主に鉄鋼メーカーとエネルギー企業です。

 同社は利益のうち50%近くを天然ガス金属資源に依存しており、 前者は東京ガスや大阪ガスなどのエネルギー企業へと卸売りします。

 金属資源は石炭鉄鉱石ですが、近年の石炭価格の下落で大きく利益を減らしていることから、 石炭依存度が高いと推測されます。これらは日本製鉄・JFEスチールなどの鉄鋼メーカーに卸売りします。

 また「自動車事業」では三菱自動車・三菱ふそうトラック・バスの車両を海外で販売しており、 アジア・ASEAN・欧州・南米などで成長を続けています。これと「海外発電事業」などで大きく利益を出しており、 海外の消費者行政機関が次の収益の柱として育っています。

 

競合他社

 三菱商事の競合他社は、主に五大商社です。

 三井物産・住友商事・伊藤忠商事・丸紅などはともに石油資源・金属資源を大きな収益の柱としており、 また石油に関してはJXTGホールディングス・出光興産など石油元売り企業とも競合します。

 また、同社の次の収益の柱である自動車事業は、豊田通商が非常に大きな存在感を誇ります。 「三菱vsトヨタ」という構図になりますから、いかに同社が販売会社としてブランド力を高めていくかが勝負のカギとなります。

【総合商社7社の比較】就職難易度・志望動機に役立つ解説!

弱み

弱み石炭依存度が高い

 三菱商事の弱みは、石炭依存度が高いことです。

 近年、円安を背景に総合商社は大きく利益を伸ばしました。 しかし同時に石炭価格の下落があり、石炭依存度の高い三菱商事・住友商事・双日は大きく利益を減らしました。

 一方で石油・天然ガス・鉄鉱石・石炭のバランスのとれた三井物産は、「石炭下落」を「鉄鉱石上昇」でカバーしています。 また、そもそも資源事業への依存度の低い伊藤忠商事はほぼ影響を受けていません。

 「脱炭素」時代が到来したものの、資源事業、特に石炭依存度の高い同社は、事業ポートフォリオを組み替えることが急務です。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ