【住友商事への就職】難易度|ES・志望動機など選考対策!

会社名 | 就職難易度 |
---|---|
住友商事 | 極めて高い 5.0 / 5.0 |
売上高 | |
6兆9103億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1809万円 | 120日以上 |
採用人数 | 初任給 |
100名程度(総合職) | 学部卒:305,000円 院卒:340,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:住友商事|募集要項(初任給・年間休日)
おすすめ・人気記事
選考フロー
選考開始 | 3月 |
---|
住友商事の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- OB訪問(複数回)
- ES提出・WEBテスト
- 面接4回
- 内々定
インターン参加者優遇の早期選考があります。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →住友商事の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 極めて高い |
---|
住友商事の就職難易度は、極めて高いです。 採用倍率は約73倍ですが、学歴フィルターはありません。その理由は本選考ではES提出がないためです。 ただし、筆記試験でふるいにかけられ、採用大学は高学歴に限られています。
三菱・三井・伊藤忠の上位3社に比べると事業環境に劣るものの、財閥の名を冠しており知名度が高く、高学歴な学生の応募が殺到します。 ちなみに東洋経済オンラインの就職人気ランキングでは、商社部門で2位につけています。
インターン優遇 | あり |
---|
同社ではインターン優遇の早期選考があり、その場合は一次面接免除の特典がつきます。 選考開始は2月に前倒しになります。同社は応募者数が7000人を超える人気企業ですから、選考の一部免除・採用枠がフルで空いた状態で選考が受けられるのは非常に有利です。 特に3日間のインターンを経由した内定者が多いようですから、志望度が高ければぜひ参加しましょう。
住友商事に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
学歴フィルター
学歴フィルター | なし |
---|
住友商事の学歴フィルターはありません。 ですが、筆記試験が実質的なフィルターとして機能しており、採用実績校は下記難関校および海外の大学に限られています。
- 上位国公立:東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学・東京外国語大学・横浜国立大学・東北大学・大阪大学・神戸大学・名古屋大学・筑波大学
- 上位私立大学:慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学・ICU
- MARCH・関関同立:明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学・同志社大学・関西大学・立命館大学
上記に属さない大学群も採用実績がありますが、一般職の実績と思われるため除外しています。
筆記試験の合格はもちろんですが、同社は学生が自発的にOB・OG訪問を申し込むことで選考が開始される採用形態を取っています。 それ以上に「電話をかける」「インターンシップに参加する」ことが重要です。
面接
面接回数 | 4回 |
---|
住友商事の面接は、4回行われます。質問内容は次の通りです。
- 自己紹介
- 就職活動の軸(→就職活動の軸)
- 学生時代力を入れたこと(→学生時代頑張ったこと)
- (関連して)困難を乗り越えた経験
- (関連して)なぜそれに取り組もうと思ったのか
- (関連して)その経験から学んだこと
- リーダーシップ経験について
- なぜ総合商社を選ぶのか
- その中で住友商事を選ぶ理由(→なぜこの会社を選んだのか)
- 逆質問を1つ
面接の雰囲気は和やかですが、志望動機の一貫性が厳しく見られます。 特に「なぜ総合商社か」「なぜ住友商事か」の2点は毎回問われると考えてよいでしょう。
住友商事は他の総合商社と比較して伝統的な資源事業の比重が高く、収益の柱が限られます。 そのため「事業内容の多様さ」よりも、新規事業に積極的な社風や「0→1を生み出す挑戦環境」を志望理由に据えることで説得力が増します。
OB・OG訪問を通じて「どのような新規事業が生まれているか」「社員が挑戦できる制度は何か」を具体的に聞いておくと、 志望動機の深掘りに対応しやすくなります。
逆質問については次の関連記事でおすすめのものを紹介しています。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
---|
住友商事のエントリーシートは、本選考では課されませんが、インターンでは次の3本の設問が課されます。
- 学生時代力を入れたこと
- あなたが考える住友商事の特徴
- 住友商事に伝えたいこと
1つ目は「学生時代頑張ったこと」の記事で詳しく解説していますが、 「就職活動の軸の実現のため」に取り組んだことを書きましょう。 この後の項目も「就活の軸」で統一することで、話に一貫性が出ます。
また「やらされたこと・義務(単位取得など)」を書くのはNGです。 あくまでも自発的に、好きでやったことを書くことで主体性をアピールすることができます。
2つ目は「企業理解」が問われています。筆者の私としては「ゼロから1を生み出す新規事業に積極的」な特徴があると思いますが、 感じ方は人それぞれです。自動車部品の設計製造に興味を持つ方もいるでしょう。
これについては採用サイトの「プロジェクト」「社員インタビュー」を読むほかに、 インターンシップ・OBOG訪問を通じて「社風」に関する質問を繰り返し、実際に肌で感じた社風を取り入れるとよいでしょう。
3つ目は、「志望動機」に近いもので、次のような回答が考えられます。
自身の強みを活かしたい熱意 | 私が持つ○○(例: 分析力、コミュニケーション力など)を活かして、貴社の○○事業(例: 環境エネルギー、物流、インフラ事業など)の発展に貢献したいと考えています。特に、グローバルな環境下で多様な関係者と協力し、新たな価値を生み出すプロジェクトに参加したいです。 |
---|---|
理念への共感 | 貴社の経営理念に強く共感しています。特に、社会の発展と調和を目指す姿勢に感銘を受けました。この理念に基づき、私は環境課題の解決や地域社会への貢献を実現するビジネスに携わりたいと考えています。 |
グローバルビジネスへの意欲 | 貴社の広範なグローバルネットワークに惹かれています。私はこれまで○○(例: 留学経験、海外インターンシップなど)で得た多文化理解と語学力を活かし、貴社の海外事業において新たな市場を切り開く役割を担いたいと考えています。 |
挑戦への意欲 | 貴社が挑戦を恐れず、新たな分野にも積極的に取り組む姿勢に魅力を感じています。私もその一員として、たとえば再生可能エネルギー分野でのプロジェクトに貢献し、持続可能な未来を築くための挑戦をしたいと考えています。 |
共に成長したいという思い | 貴社が持つ多様な事業フィールドにおいて、自分の可能性を最大限に広げられると考えています。私自身が成長するとともに、貴社と共に新しい価値を創出し、社会的意義のある成果を残したいです。そのために、日々の学びを怠らず貢献する覚悟です。 |
以上の通り、各回答は「就職活動の軸」で統一することで、説得力が生まれます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 このやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
---|
住友商事の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、「新たな価値創造に挑戦したい」という就職活動の軸に、貴社の社風が深く共鳴したためです。
私は学生時代、ゲーム制作を起点に、イラスト・WEBサイト制作・プログラミングと多角的に挑戦を重ねる中で、自らの手で価値を生み出すことに強いやりがいを感じてきました。 貴社は、0→1の挑戦を全社的に支援する仕組みを持ち、ジュピターテレコムやティーガイアなど、BtoC領域にも果敢に進出する姿勢に強く惹かれました。
入社後は、生活者に直接届くBtoCビジネスにおいて、事業立ち上げやサービス改善などを通じて、新たな価値の創出に貢献したいと考えています。 変化を恐れず挑戦を支える貴社でこそ、私の志と経験を最大限に活かせると確信しています。
この志望動機は、住友商事の社風やBtoC領域への挑戦姿勢と、応募者自身の経験や価値観をうまく重ね合わせており、企業との親和性が高く伝わる構成になっています。
- 就職活動の軸と企業の接点を明示
「新たな価値創造に挑戦したい」という就職活動の軸を冒頭で提示し、住友商事の社風との“共鳴”という表現で、感覚的な共感ではなく価値観レベルでの一致を表しています。説得力のある入り方です。 - 多角的な挑戦経験の活用
ゲーム制作を起点に、イラスト・WEB制作・プログラミングといった複数のスキル領域での挑戦を挙げ、企画・実行・発信に携わる経験をアピール。これは、総合商社が求める「自ら価値を創出する人材像」とよく合致しています。 - 企業の具体的な取り組みへの言及
「ジュピターテレコム」「ティーガイア」といった具体的な事業名を挙げることで、表面的ではない企業研究の深さと、住友商事のBtoC領域への興味を裏付けています。実名の活用は非常に効果的です。 - 入社後の貢献意欲と相性の強調
「生活者に直接届くBtoCビジネス」「事業立ち上げ・サービス改善」というキーワードから、実際に取り組みたいテーマを具体的に示しており、志望動機が実行プランに結びついている印象を与えます。 - 締めの言葉でマインドセットを強調
「変化を恐れず挑戦を支える貴社でこそ~」という結びは、自分が企業風土にフィットしているという自信をさりげなく表現しており、ポジティブで前向きな印象を残します。
総じて、自己理解・企業理解・志望動機の一貫性が高く、住友商事の掲げる「挑戦」「変革」「社会価値創造」といったキーワードに共鳴した内容となっています。BtoC志向を明確にすることで、将来のキャリアビジョンも伝わりやすく、面接官にとっても話を深掘りしやすい構成です。
住友商事の強み
強み | 新規事業に積極的 |
---|
住友商事の強みは、経営理念である「常に変化を先取りして新たな価値を創造し、広く社会に貢献するグローバルな企業グループ」に表現されています。
住友商事は旧住友金属(現日本製鉄)とともに、鉄鋼製品の取引で成長してきました。 総合商社の伝統的な事業「資源事業」への依存度が高く、 円安で有利な状況にも関わらず資源価格の変動に振り回され、利益を大きく減らしています。
この状況を打開するために取り組んでいるのが輸送機・建機事業で、 主に自動車部品の設計・製造・流通、建設機械のレンタル・リースなどを得意としています。
その他にもケーブルテレビ最大手のジュピターテレコム、電力小売り事業、携帯電話販売代理店最大手のティーガイアなども保有しており、 ゼロから1を生み出す新規事業に積極的だと言えます。
参照:【住友商事】全社員の挑戦を支援する『0→1チャレンジ』の仕掛け|インキュベーションインサイド
仕事内容
仕事内容 | 新規事業の創出 |
---|
住友商事は、「資源」「金属」「輸送機・建機」の順に利益を稼いでいますが、 資源は不安定な事業であり、最近の石炭価格の下落の影響を大きく受けています。 そして金属事業は競合が多く、三菱・双日・伊藤忠・丸紅がすでに分社化した分野でもあります。
すると、頼みの綱は輸送機・建機になりますが、こちらは三井物産や豊田通商が得意としている分野で、 現在の収益の柱では先行き不安なのが実情です。
ゆえに、電力小売り・海外発電所などのインフラ事業・メディアデジタル事業・ そして消費者向けの生活・不動産事業を強化していく必要があるのですが、 次々に新規事業を興して当たりを狙うことが必要です。
同社には新規事業に積極的な社風がありますから、そのような元気のある方はぜひ応募してみましょう。
競合他社
住友商事の競合他社は七大商社・石油元売り会社・鉄鋼専門商社があります。
資源事業は豊田通商を除くすべての総合商社が取り組んでおり、そのすべてが競合になることは言うまでもありません。 さらに石油や天然ガスの分野では、JXTGホールディングス・出光興産などの石油元売り会社も強力なライバルとなります。
加えて同社が収益の柱としている金属事業は、すでに三菱・双日・伊藤忠・丸紅が撤退した分野(分社化して合併)であり、次の企業群と競合します。
そして前述の通り、自動車事業については豊田通商が圧倒的な力を持つのに加え、 伊藤忠商事も輸入車・中古車販売で大きな利益を出しています。そして三井物産も同様の事業で大きく利益を稼いでいますから、 この分野で事業を拡大しようと思うと3社が大きな壁として立ちはだかります。
弱み
弱み | 新規事業にしか活路がない |
---|
住友商事の弱みは、資源価格の変動と通貨変動です。
現在、記録的な円安で有利な方向に働いていると思いきや、石炭価格の下落で大きく利益を削られ、減益を記録しています。 同社は資源事業への依存度が高いですから、資源価格と通貨の二重の変動に振り回されることになります。
石炭への依存度の低い三井物産や伊藤忠商事がほとんど影響を受けなかったことを考えると、対照的ですね。
厳しい言い方をすると「新規事業をやるしかない」状況に追い込まれており、
伝統的な資源事業に代わる収益の柱を早急に確保しなければなりません。
→MY企業研究に戻る
同業他社の企業研究を見る
- 長瀬産業の企業研究(売上高:9001億円、平均年収:1296万円、年間休日:120日)
- 稲畑産業の企業研究(売上高:7660億円、平均年収:1077万円、年間休日:124日)
- 三愛オブリの企業研究(売上高:6595億円、平均年収:1096万円、年間休日:123日)
- 日本紙パルプ商事の企業研究(売上高:5342億円、平均年収:1066万円、年間休日:120日以上)
- 佐藤商事の企業研究(売上高:2739億円、平均年収:1144万円、年間休日:122日)
- トラスコ中山の企業研究(売上高:2681億円、平均年収:823万円、年間休日:日数言及なし)
- 伯東の企業研究(売上高:1820億円、平均年収:1070万円、年間休日:125日)
- 三菱商事の企業研究(売上高:19兆5676億円、平均年収:2090万円、年間休日:日数言及なし)
- 伊藤忠商事の企業研究(売上高:14兆299億円、平均年収:1823万円、年間休日:日数言及なし)
- 三井物産の企業研究(売上高:13兆3249億円、平均年収:1899万円、年間休日:日数言及なし)
- 豊田通商の企業研究(売上高:10兆1889億円、平均年収:1416万円、年間休日:日数言及なし)
- 丸紅の企業研究(売上高:7兆2505億円、平均年収:1654万円、年間休日:日数言及なし)
- 住友商事の企業研究(売上高:6兆9103億円、平均年収:1809万円、年間休日:120日以上)
- 伊藤忠丸紅鉄鋼の企業研究(売上高:3兆7423億円、平均年収:1808万円、年間休日:123日)
- 阪和興業の企業研究(売上高:2兆4319億円、平均年収:1034万円、年間休日:125日)
- 双日の企業研究(売上高:2兆4146億円、平均年収:1247万円、年間休日:日数言及なし)
- 岡谷鋼機の企業研究(売上高:1兆1119億円、平均年収:1100万円、年間休日:124日)