【双日の就活】難易度|ES・志望動機など選考対策!
会社名 | 就職難易度 |
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双日 | 極めて高い 4.8 / 5.0 |
売上高 | |
2兆4146億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1247万円 | 日数言及なし |
採用人数 | 初任給 |
100名程度(総合職) | 学部卒:305,000円 院卒:340,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:双日|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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双日の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- OB訪問(複数回)
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
インターン参加者優遇の早期選考を実施しており、その場合はリクルーター面接から始まります。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →双日の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 極めて高い |
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双日の就職難易度は、極めて高いです。 採用倍率は約43倍で、学歴フィルターは「国立大学とMARCH・関関同立以上の私立大学」だと考えられます。 採用大学は次の通りです。
Sランク | 【国公立】 東京大・京都大・一橋大・大阪大・名古屋大・北海道大・東北大・九州大 【私立】 早稲田大・慶應義塾大 |
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Aランク | 【国公立】 筑波大・国際教養大・東京外国語大・横浜国立大・神戸大・お茶の水女子大 【私立】 上智大・東京理科大・明治大・青山学院大・立教大・中央大・同志社大・立命館大・関西学院大 |
Bランク | 【国公立】 東京農工大・金沢大・千葉大・岡山大・九州工業大 |
Cランク | 【国公立】 滋賀大・長崎大 |
Dランク | 【私立】 立命館APU |
内定者のほとんどがSランク・Aランクに属する大学出身で、Bランク以下では国立大学しか見られません。 また、立命館APUは立命館大と同一視されがちなため、学歴フィルターにかからなかったと考えられます。
ただし、総合商社7社でBランク・Cランクからの採用があるのは双日のみであり、 三菱商事や住友商事など他の6社と比較すると、学歴による足切りはゆるめです。
それ以上に、この業界ではバイタリティが求められます。 帰国子女・起業経験など学生時代をアクティブに過ごした人が有利であり、そのような行動力を証明できるエピソードを準備するのも大変です。
インターン優遇 | あり |
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同社では、インターン優遇の早期選考を実施しており、リクルーター面接から始まります。 この場合、早ければ3月中に内定が出ます。「会社理解」や「志望動機の補強」にも役立ちますので、志望度が高い場合は必ず参加しましょう。 一方で早期選考に漏れた場合は3月中にエントリーシートを提出し、4月の中旬ごろから選考が始まり、一次面接が開始されます。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
双日に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、仕事上で英語は必須になります。 特にベトナムを始めとしたアジア新興国での事業が多いため、東南アジアへの出張・転勤は覚悟しなければなりません。 ゆえに、英語への意欲を示すため、少なくともTOEICの受験はしておくべきでしょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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双日の面接は、3回(各回30分)行われ、雰囲気は終始和やかなようです。 質問内容は次の通りです。
- 人生で一番の挑戦とその理由
- 挫折経験について教えてください
- 人生で最も影響を受けた人は誰か
- ストレスはどのように発散していますか?
- なぜ総合商社を選ぶのか
- その中でも双日を選ぶ理由
- 将来なりたい自分像について教えてください
面接の内容は基本的にエントリーシートの内容に沿ったものです。 学生時代頑張ったことやなぜこの会社を選んだのかですね。
人生で影響を受けた人物については、「就職活動の軸」での先行者を選びます。 例えば「価値創造で社会貢献がしたい」という軸の場合は松下幸之助氏・孫正義氏など「価値創造で活躍した」と思う人物を選びます。
また、「なりたい自分像」についても「軸を実現した姿」を思い浮かべて話しましょう。 「エントリーシート」の項目でも解説しますが、 ES・面接の回答を「軸の実現のため」という視点で統一すると、話に一貫性が生まれます。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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双日のエントリーシートは、次の4本の設問が課されます。
- 人生で最も力を注いだこととその理由
- 人生最大の困難や挫折とそれをどう乗り越えたか
- 将来の夢と、それをどう双日で成し遂げるか
- 自分らしさを表す写真とその説明
1つ目と2つ目は「学生時代頑張ったこと」を書くものです。 「その理由」とあるのは「就職活動の軸」のことで、 ES・面接すべての回答を「就活の軸」で統一しましょう。そうすることで話に一貫性が出ます。
また採用サイトに「挑め。何度でも。」と記載があるように、「挑戦と失敗を繰り返す」ことをよしとする社風があります。 ガクチカでも「失敗」と「再挑戦」の話ができるとよいですね。
3つ目は「就活の軸」そのもので、かつ「この会社に入って挑戦したいこと」の組み合わせです。 その前提には「志望動機」で「経営理念・社風への共感」があり、その上で「軸の実現に最もふさわしい会社」だと述べます。 そして本題の「社風を活かして軸を実現する」という話に持って行きましょう。
4つ目は「ガクチカ」や「長所」にまつわる写真が望ましいです。都合よく写真など持っていないかもしれませんので、 友達を集めてその瞬間を再現して撮影してもよいでしょう。
また、ESでは直接的に問われませんが「志望動機」、特に「なぜ総合商社なのか」「なぜ双日なのか」は面接でも突っ込んで問われます。 インターンシップやOBOGへの質問などで「会社の性格」を見極めておきましょう。
このようにESは「就職活動の軸」「ガクチカ」「志望動機」を一連のストーリーとして仕上げることで、説得力を持たせることができます。 ESのストーリー化については「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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双日の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
例文
私が貴社を志望するのは、「誠実な心で世界を結び、新たな価値と豊かな未来を創造する」という理念に共感し、自身の経験を活かして貢献したいと考えたからです。
学生時代、国際協力ボランティアとして発展途上国の教育支援に取り組み、異文化の中で現地の声を尊重しながら課題解決に努める重要性を学びました。 貴社は総合商社として、再生可能エネルギーや新興国インフラなど、世界規模で持続可能な社会の実現に挑戦しており、その姿勢に大きな魅力を感じています。
私は、異なる価値観を調和させる力を活かし、現地と信頼関係を築きながら価値創造に取り組みたいと考えています。 グローバルな視点で課題解決に挑み、貴社の一員として社会に貢献することが私の目標です。
解説
志望動機の書き方で、重要ポイントは以下の4点です。
結論・志望理由 | 最初に「なぜ志望するのか」という結論を明確に伝えることで、読み手に志望動機の核心を印象づけます。(就活の軸) |
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きっかけ・背景 | 志望理由に説得力を持たせるために、実際の経験や価値観の背景を具体的に述べています。(ガクチカ) |
企業理解 | 企業研究の成果として、「なぜこの会社なのか」に答えています。これにより、「他の商社でもいいのでは?」という疑問を払拭します。 |
今後の目標・貢献 | 自分がその企業でどう活躍したいかを示し、将来像や意欲を明確にします。(入社後に挑戦したいこと) |
「就活の軸」「ガクチカ」「入社後に挑戦したいこと」という要素を入れると説得力が高まります。 ゆえに、志望動機作成にあたっては自己分析が必須です。 次の関連記事で、志望企業から逆算する方法を解説していますので、ぜひご覧ください。
また、これだけでは説得力が不十分で、同社のインターンシップへの参加や電話をかけてOB・OG訪問を申し込むなどして、 実際に肌で感じた社風を志望動機に組み込む必要もあります。
双日の強み
強み | 化学事業 ベトナム事業 |
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双日の強みは、総合商社として資源ビジネスを基盤としながらも、化学品事業やベトナム事業を中心とした非資源分野での収益力と成長性に優れている点にあります。 他社と一線を画す多角的な事業展開が、同社の独自性と競争力を支えています。
一般に、総合商社の化学分野は専門商社に後れを取る傾向がありますが、双日は例外的に化学品トレードで高収益を実現しています。 これは、伝統的に強固な顧客基盤を有するだけでなく、海外の化学系専門商社の買収によって販売網と商材の多様化を進めているためです。 この戦略によって、同社はトレード主体でありながら専門性と規模の両立に成功しています。
加えて、ベトナムを中心とする東南アジア市場においては、 ミニストップ(コンビニ)やロイヤルホスト(レストラン)といった生活密着型事業を展開しており、現地ニーズを捉えた独自のビジネスモデルによって着実に成果を上げています。 単なる物流・貿易にとどまらず、現地消費に深く関与するビジネス展開は、他の総合商社には見られない特徴です。
双日は化学・生活関連事業以外にも、以下のような多様な非資源分野への積極展開を行っています。
- ボーイングやボンバルディアの航空機代理店事業
- 空港運営、機内食といった周辺インフラビジネス
- 北米の鉄道関連企業の買収やインドの鉄道事業への参画
- アジア新興国における工業団地の開発・運営
- 海外不動産開発事業への取り組み
これらは、単なるトレードに依存しない「事業経営型商社」としての進化を物語っており、現地法人の経営やインフラ整備に深く関与する力を意味しています。
このような多角化と地理的展開力の背景には、双日が日商岩井(化学・鋼材)とニチメン(繊維)という異なる強みを持つ企業の合併により誕生したという独自のルーツがあります。 従って、双日は資源に偏らず、非資源分野でも確固たる地位を築いており、特に新興国市場での展開において他社よりも一歩先を行っています。
今後、双日に入社すれば、東南アジアやインドなどへの出向・駐在を通じて現地ビジネスに直接関わるチャンスがある一方で、 それは多様な文化や市場に根差した価値創造に携われるという成長機会でもあります。
主要取引先
双日の主要取引先は、エネルギー企業と素材メーカーです。
石油や天然ガスは東京電力・大阪ガスなどのエネルギー企業が顧客となり、 金属資源や石炭などは日本製鉄・JFEなどの鉄鋼メーカー、三菱マテリアルや住友電気工業などの非鉄金属メーカー。 そして化学品は、それを材料として高機能品をつくる化学メーカーが顧客になります。
またコンシューマー事業では国内コンビニ・レストランを連れてベトナムなどへ出店する仕事ですから、 小売業・飲食業とも関わりますし、ベトナムでの情報収集・出店計画なども仕事になります。
どれも海外との取引を代行する仕事ですから、英語が必須になる上に、 経営者層との折衝になりますから高いコミュニケーション力も求められます。
競合他社
双日の競合他社は、三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・丸紅・住友商事などの総合商社が挙げられますが、 資源事業ではJXTGホールディングス、出光興産などの石油元売り会社もライバルになり得ます。
またコンシューマ事業では、ファミリーマート擁する伊藤忠商事が同様の事業を行っており、 後発のミニストップ擁する双日は、それを追いかける形になっています。
加えてやはり、海外鉄道事業も多くの総合商社が取り組んでいますので、 幅広い顧客基盤を活かし、企業を集めてチームを結成する力が求められます。
弱み
弱み | 石炭・LNGの依存度が高い |
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双日の弱みは、石炭・天然ガスへの依存度の高さです。
資源価格は変動が激しく、さらに通貨の変動にも影響を受けます。 石炭価格の下落で資源事業の利益が大きく減少しましたが、三井物産が「鉄鉱石価格の上昇」でその分をカバーしたのと対照的です。 ただし、双日は「脱石炭」を目標としており、2030年までに石炭権益を手放し、2050年には完全撤退としています。
しかし、コロナ禍以降の好業績を支えてきたのもやはり石炭であり、これに代わる収益の柱を獲得することが急務です。 同社の場合、ベトナムを始めとしたアジア新興国でのコンシューマ事業、 また総合商社にしては強力な化学事業がその主役となるでしょう。
→【総合商社7社の比較】就職難易度・志望動機に役立つ解説!
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同業他社の企業研究を見る
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- 稲畑産業の企業研究(売上高:7660億円、平均年収:1077万円、年間休日:124日)
- 三愛オブリの企業研究(売上高:6595億円、平均年収:1096万円、年間休日:123日)
- 日本紙パルプ商事の企業研究(売上高:5342億円、平均年収:1066万円、年間休日:120日以上)
- 佐藤商事の企業研究(売上高:2739億円、平均年収:1144万円、年間休日:122日)
- トラスコ中山の企業研究(売上高:2681億円、平均年収:823万円、年間休日:日数言及なし)
- 伯東の企業研究(売上高:1820億円、平均年収:1070万円、年間休日:125日)
- 三菱商事の企業研究(売上高:19兆5676億円、平均年収:2090万円、年間休日:日数言及なし)
- 伊藤忠商事の企業研究(売上高:14兆299億円、平均年収:1823万円、年間休日:日数言及なし)
- 三井物産の企業研究(売上高:13兆3249億円、平均年収:1899万円、年間休日:日数言及なし)
- 豊田通商の企業研究(売上高:10兆1889億円、平均年収:1416万円、年間休日:日数言及なし)
- 丸紅の企業研究(売上高:7兆2505億円、平均年収:1654万円、年間休日:日数言及なし)
- 住友商事の企業研究(売上高:6兆9103億円、平均年収:1809万円、年間休日:120日以上)
- 伊藤忠丸紅鉄鋼の企業研究(売上高:3兆7423億円、平均年収:1808万円、年間休日:123日)
- 阪和興業の企業研究(売上高:2兆4319億円、平均年収:1034万円、年間休日:125日)
- 双日の企業研究(売上高:2兆4146億円、平均年収:1247万円、年間休日:日数言及なし)
- 岡谷鋼機の企業研究(売上高:1兆1119億円、平均年収:1100万円、年間休日:124日)