勝ち組【三井住友建設の就職】難易度|面接に役立つ「強み」を解説!
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
三井住友建設 | 穴場 0.7 / 5.0 |
売上高 | |
4794億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
930万円 | 日数言及なし |
採用人数 | 初任給 |
事務系:12人程度 技術系:75人程度 | 学部卒:265,000円 院卒:285,000円 |
参照:三井住友建設|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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三井住友建設の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接2回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →三井住友建設の採用ページ
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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三井住友建設の就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系で約13倍・理系で約4倍です。ES通過率は85~90%と高いですが、学歴フィルターは「地方国公立以上」と考えられます。
採用大学はMARCH・関関同立がボリュームゾーンですが、それ以外の採用実績もないわけではなく、 インターンシップなどを通じて十分に企業研究をする時間を取れれば、 エントリーシートや志望動機で有利に立てます。
同社は総合職平均年収が930万円、30歳平均が732万円と高く、大手メーカーに匹敵する水準です。 残業時間も月23.8時間と、30時間を超えるのが珍しくない建設業界では比較的少なく、就職できれば勝ち組だと言えます。
三井住友建設に必要なTOEICスコアは明示されていません。 ただし、中期経営計画で海外展開の加速を発表しているため、英語への意欲を示す必要があります。 そこでスコアが低くても受験をしておいて、面接では「英語力のなさを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
建設業は、企業規模に関わらず高待遇な珍しい業界です。 なんとなく売上高で比較してしまいがちなため、準大手ゼネコンが穴場になっています。 ぜひ次の記事もチェックしてみてください。
面接
面接回数 | 2回 |
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三井住友建設の面接は、回数は2回でいずれも個人面接ですが、一次面接はオンライン、最終面接は東京本社で実施されます。 面接内容はいずれも次のような質問がされます。
- 自己紹介
- 強み・弱み
- 志望動機
- 学部を選んだ理由・ゼミでの研究内容
- 入社して挑戦したいこと
- 三井住友建設の強み
- 他社の選考状況
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
スーパーゼネコンに対して見劣りしたり、「滑り止め」程度の認識で選考を受ける学生が多いようです。 他社の選考状況や複数内定をもらった場合の対応など、志望度を確認する質問が必ずされます。
ただ「第一志望です」というだけでは説得力がありませんので、同業他社との比較が必須です。 特に「経営理念・ビジョン・社風」と「就活の軸」の一致をアピールするのが最適でしょう。
エントリーシート
ES設問 | 6本 |
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三井住友建設のエントリーシートは、次の6つの設問が課され、多めです。
- 志望動機
- 自己PR(長所・短所)を具体的な例を挙げて
- 学部学科を選んだ理由
- 得意科目・不得意科目とその理由
- 学生時代力を注いだこと
- 趣味・特技
「自己PR」は「長所とそれを裏付けるエピソード」「短所と実際に困ったシチュエーション・克服しようと努力している姿勢」を書くものです。 エピソードはガクチカから抜き出してくるとよいでしょう。ただし、短所の選び方は注意が必要です。 よく「短所は長所の裏返し」などとダメージの少ない書き方をしてしまいがちですが、それではミスをごまかす悪い新人を彷彿とさせます。
→【新卒】自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!
「本当に困る短所」を選んだ上で、「克服しようと努力している姿勢」を書くのが理想の新人です。 筆者の私も「めんどくさがり」という致命的な短所を述べて、インフラ企業の人事に喜ばれた経験があります。 「部下の抱える問題」を正確に把握できることこそが、上司にとって理想的な状態なのです。
短所の選び方は、「【例文】長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例」の記事で解説しています。
「学部学科を選んだ理由」もおよそ「偏差値」でしょうから、今さら就職に結びつけるのは難しいかと思います。 ですが「論理的思考力を身につけるため」「歴史的建造物に興味があった」など、 可能な限り仕事に役立ちそうな能力を身につけるためと言い換えましょう。
「得意科目・不得意科目」も「長所・短所」と考え方は同じです。 数学が苦手なら、正直に数学が苦手だと書きましょう。ただし苦手をそのまま放っておくのではなく、 それを克服するために勉強し続ける姿勢をアピールしましょう。
これについて詳しくは「【例文】エントリーシート「得意科目・苦手科目」の書き方」で解説しています。
「学生時代頑張ったこと」は、必ず「就職活動の軸」の実現のために取り組んだことを書きましょう。 特に「やらされたこと・義務」を書くと、「受け身の姿勢」になってしまうためNGです。
これについては志望動機と併せて次の項目で、例文付きで解説します。
志望動機の書き方
ビジョンの一致をアピールしよう!
三井住友建設の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
例文
私が貴社を志望する理由は、貴社が多様な建設プロジェクトを通じて、社会基盤を支えるだけでなく、人々の暮らしに喜びと快適さを提供している点に強く魅力を感じたからです。
学生時代、私はゲーム制作プロジェクトに携わり、プレイヤーが楽しく快適に遊べる体験を創出するために、企画・デザインからプログラミングまでを一貫して行いました。 その際、細部にまでこだわった設計と、さまざまな視点からの課題解決を重ねた結果、周囲から高評価を得ることができました。
この経験を通じて、目に見える形として成果物を作り上げ、それを多くの人々に届けることの喜びを感じました。 この感覚は、建設業においても共通すると考えています。 貴社が取り組む都市開発やインフラ整備のプロジェクトは、私が追求してきた「人々に価値を届ける仕事」としての大きなやりがいを感じます。
私は、ゲーム制作で培った創造力や企画力、チームでの協働スキルを活かし、貴社の一員として、社会のニーズに応える建設物を創造し、多くの人々の生活を支えたいと考えています。
解説
この例文では「会社の特徴に魅力を感じたこと」を結論に、そう思うに至った理由について、自身の「ゲーム制作の経験」で説得力を持たせています。
同社の経営理念には「高い技術力と豊かな創造力」という文言があり、前者は理系向け、後者は文系向けの内容です。 ゆえに、ガクチカでは「創造力」をアピールできる内容、例えば「ヒット作を出すためアイデアを出し合った」などのエピソードがあるとよいでしょう。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と一体不可分です。 もしこれらのエピソードがまだ準備できていない場合、まず自己分析から取り組みましょう。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、三井住友建設に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
三井住友建設の強み・特徴
強み | PC橋梁とタワマンに強い |
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三井住友建設の強み・特徴は、橋梁とタワーマンションの施工に強いところです。
同社の得意とする橋梁は「PC橋」と呼ばれ、大型のコンクリート橋のことです。 この他にもトンネル・発電所などでこの「PC」技術が使われており、土木事業で15%にも上る大きな利益を稼いでいます。 一般的に土木事業の利益率は10%程度ですから、同社の土木が稼ぐ力を持っていることがわかります。
またタワーマンションの建設にも強く、都心部を歩いていると三井住友建設の現場がよく見られます。 耐震性やZEB技術(省エネのビル)にも明るく、マンションの大規模修繕・耐震化・免震化などに力を入れています。
特に旧耐震基準となる「1981年以前の建物は危険」だと警鐘を鳴らしており、 安全に関わる意識の高い企業だと言うことができます。
社風
社風 | 海外展開を狙う社風 |
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三井住友建設の社風は、強みを活かして海外展開を狙う社風です。 同社の強みである「PC」とは工場でコンクリート部材を製造しておくことで、現場工事を減らす工法です。 同社はこの技術力が高く、橋梁・トンネル・発電所などで広く利用されています。
中期経営計画では次の分野に注力すると宣言しています。
収益力の向上 | 受注力の強化・現場力の強化・国内建築事業の業績改善 |
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成長分野への挑戦 | サテスナブル社会・海外事業拡大・建設生産システムの深化 |
人財基盤の強化 | ダイバーシティ・エンゲージメント向上・人材育成 |
1つ目は、土木事業では技術的優位性のあるPC(プレキャスト・コンクリート)を武器に、トンネル・発電所関連に注力し、 建築事業は住宅・工場・商業施設等の得意分野に絞ることを意味しています。 建築事業がたびたび赤字を出しており、いったんこの事業を縮小し、課題解決にあたるということです。
2つ目は、主に海外土木事業のことです。同社はPC技術に優れていますので、それを武器に海外展開を加速すると発表しています。 それに加えて再エネ・ZEBなど環境負荷の低い新規事業、再エネ改修・耐震改修など付加価値の高いサービスを強化するということです。
3つ目は「デジタル人材」「グローバル人材」の育成です。 私も建設業界に身を置いていましたが、伝統的にデジタルに弱い部分があります。 紙の書類のやり取りやFAXの送受信などをデジタル化したい姿勢が表れています。
競合他社
三井住友建設の競合他社は、 建築事業では準大手ゼネコンの長谷工コーポレーション・戸田建設・五洋建設・フジタ・前田建設工業・熊谷組・西松建設・NIPPOです。
この中で長谷工コーポレーションは「オーナー(投資家)向けの提案営業」で、 またフジタは親会社:大和ハウス工業との協業のため、厳密には競合しません。 ただし、新規事業に取り組む際に競合する可能性はあります。
一方の土木事業では、同じくPC橋を手がけるIHIインフラ建設・川田建設・ピーエス三菱・オリエンタル白石などがあります。
弱み
弱み | 建築事業の利益率が低い |
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三井住友建設の弱みは、建築事業の収益性が悪いことです。
同社は土木で大きな利益を上げている一方で、タワーマンションなどの建築事業で訴訟を抱えるなど、赤字を繰り返しています。 タワマンも得意分野だっただけに苦渋の決断ですが、いったん建築事業を縮小することを決定しています。
同社の手がける大型建築物は、地盤の固さが時に大きなリスクになります。 私が勤めていた会社でも、地中の一部に「やわらかい土」がたまたま存在したために、柱が倒れて大事故を引き起こしたことがあります。 このようなリスクはいくら気を付けても回避しきれない部分があります。
そこで同社が「稼げる分野」に絞りつつ、リスクの低い「再エネ」「改修事業」などの新規事業を育成する方針は、 現在取りうる最善の策だと思われます。
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