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【就活】大林組の就職難易度|内定獲得への選考情報!

 大林組の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。

会社名大林組
就職難易度かなり高い
売上高2兆3251億円
採用人数事務系:50人程度
技術系:300人程度
初任給学部卒:280,000円
院卒:300,000円
平均年収1066万円
年間休日120日以上
経営理念「地球に優しい」リーディングカンパニー

参照:大林組|有価証券報告書(売上高・平均年収)

参照:大林組|募集要項(初任給・年間休日)



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就活情報・選考の流れ

 大林組の選考フローは、3月のES提出・WEBテストの後にリクルーター面接が1回、そして個人面接が5回という長いプロセスを経て内定へ至ります。 インターン参加者向けの優遇選考は行っていませんが、会社理解のためにはぜひ参加しておきたいところです。

 

就職難易度

 就職難易度は、かなり高い

 大林組就職難易度は、かなり高いです。 建設業界の一流企業であり、応募は文系2000通・理系1000通以上、内定率は2%程度と非常に低いためです。

 内定者の出身大学は上位国公立大学や有名私大も目立ちますが、採用大学が偏っているというほどではなく、 学歴フィルターはないと言って差支えないでしょう。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 また、必ずしも体育会系でないと受からないということはありませんし、留学経験や起業経験が必要ということもありません。 「就職活動の軸」と「経営理念」の一致をアピールしていけば、合格の目はあります。

 大林組に必要なTOEICスコアは明示されていません。 事業のほとんどが国内ですから、仕事上必須というわけでもないため、TOEICが強みになるシーンは少ないでしょう。

 ただし、今後の人口減少を考えるとODA案件などで海外事業を行う可能性もあります。 その時のために備えて英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。

 スーパーゼネコンにできない工事はありません。 リニア新幹線、高速道路、高層ビルの建設など、社会的に注目を浴びるインフラに携わることができ、就活でも人気です。

 スーパーゼネコンは自社で現業職を抱えているわけではなく、 基本的に総合職一般職しかいません。 そのため、メーカーに比べると平均年収は高く算出されます。

 3年以内離職率は非常に低く、基本的に就職すると長く働けるようです。 銀行や証券会社ほどの過剰なストレスはないと思っていいでしょう。

 

面接

 面接は、6回

 大林組の面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。

 また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。

コミュニケーション能力がない!|でも就職できる面接法

 同社では、リクルーター面接1回、そして個人面接が5回あり、 リクルーター面接は選考プロセスにしっかり組み込まれていて必須です。

 エントリーシートを提出するとリクルーター面接に呼ばれますが、これは実質的な面接であり、 エントリーシートの内容等について詳しく問われます。提出書類のコピーは必ずとっておきましょう。

 特に同業他社との比較は必ず問われますので、あらかじめ準備が必要です。

リクルーター面接とは?|つく条件と受かる方法

 

エントリーシート

 「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!

 大林組へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。

 ESのお題は「学業で力を入れたこと」「学業以外で力を入れたこと」「志望動機」「やりたい仕事」とオーソドックスです。

 実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。

 ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。

 同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。

 ですから、採用ページのプロジェクト社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。

 特に「なぜ建設業界なのか」「なぜ大林組なのか」は面接でも突っ込んで問われますので、 「将来の夢(就職活動の軸)」が大林組の経営理念・社風・ビジョンと関係があれば書きやすいですね。 「この会社に入って挑戦したいこと」もぜひ参照してください。

 同業他社は建設業界だけでなく、プラントエンジニアリング業界も含まれますので、 見落としがないように注意しましょう。

 建設業界は基本的にどこも同じ事業を行っていて、細かい違いで志望動機をつくるのは無理があります。 そこで、経営理念・ビジョン・社風を理由にするのが一番です。 インターンシップやリクルーターへの質問などで「会社の性格」を見極めておきましょう。

大林組の採用ページ

 

志望動機

 ビジョンの一致をアピールしよう!

 大林組の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。

 同社の経営理念は「「地球に優しい」リーディングカンパニー」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。

  • 世界のスタンダードになりえる新しいものを作り出すこと
  • 世界で広く展開していること
  • 安全技術に強いこだわりがあるところ
  • 人々の生活を根本から支えるだけでなく、人々の心に喜びや豊かさを与えられる
  • 幅広い技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
  • 社会の基盤となるモノづくり
  • 100年という大きなスケールに渡って社会基盤やライフラインの構築に貢献できる
  • 唯一無二のものづくりが出来き、社会貢献性が高い点
  • 多くの価値観の違う人が一つの同じゴールに向かって挑むという連帯感
  • 誰もが安全に安心して暮らせる社会環境づくりに貢献したい
  • 形に残る仕事がしたい
  • 環境問題に積極的であること
  • 会社が次の時代を見据えた攻めの姿勢であること

 大林組はPFI事業を得意としていますので、 「創造的」「新規事業に積極的」などのキーワードも使えるでしょう。

 志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。

 最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。

 先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。

 「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。

 ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。

 そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。

【自己分析のやり方】説得力あるESがあなたにも書ける!

 「Unistyle」という就活サイトでは、大林組に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。

Unistyleで合格エントリーシートを読む

 

大林組の強み・特徴

 スーパーゼネコンは経営理念で比較しよう!

 大林組の強み・特徴は、経営理念である「地球に優しい」リーディングカンパニーに表現されています。

 六本木ヒルズや東京スカイツリーなど都心のランドマークを相次ぎ手掛け、 リニア新幹線の品川駅も請け負っています。

 PFI事業(公共施設などの建設・運営・維持管理に、民間の資金と技術・ノウハウを活用する)に注力しており、 行政の庁舎や医療施設、教育施設、公営住宅などを建設運営の両方を担うビジネスを展開しています。

 PFIでは単なる建設会社ではなく、その施設の運営も担うため、その施設全体を設計し、 どんなテナントを入れるかなど創造性の高い仕事ができるところが特徴的です。

 都市開発部門では公園や植樹などを含めた景観、風環境、交通、防災、福祉など、 さまざまな視点から「人がいきいきとする環境」を研究し、提案内容をまとめて行政に提出します。

 日本は地震や台風などの自然災害が多い国ですから、建物にはかなりの強度が求められます。 建築基準法の定めより強い耐震性能や免震構造、火災の対策に優れた建築などに加え、 不動産会社のように「理想の都市像」を実現していくところも、大林組で働く楽しみの1つです。

 そのためAIやIoTを活用した建設技術の研究開発も行っています。 「人手不足」や「事故」などの問題を解決し、建設サービスのさらなる発展を目指します。

 大林組をはじめとしたスーパーゼネコンでは建設業だけでなく「不動産業」としての側面もあり、 国内外で数千億円規模の不動産を所有しています。

 「駅前再開発」のように街をまるごと開発しなおし、 商業ビルやマンションなどの住宅を建設し、販売したり家賃収入を得たりするのです。

 

ビジネスモデル

 工事のまとめ役が仕事!

 大林組のビジネスモデルは、工事のまとめ役です。

 大林組をはじめとしたゼネコンは自らの社員が工事を行うわけではありません。 実際の作業は下請け企業が行います。 ではゼネコンは何をしているのでしょうか。

 例えばビルを建設する際、様々な技術や人が必要になります。 地質調査をする会社、設計をする会社、基礎工事を行う会社、鉄骨を組む会社、足場を組む会社などがあります。 他にも内装と外装では業者が異なりますし、外構工事や建具の会社も違います。

 さらには現場には様々な法律や規制が絡んできますし、役所に出す確認申請など煩雑な手続きも多いです。

 これらの管理は、工事のプロでない施主が行うのは不可能です。 そこで工事のプロであるゼネコンが施主に代わって、様々な工事を取りまとめ、役所とのやり取りも代行してくれるのです。

 特に「工程管理」はゼネコンの重要な任務で、下請け工事のことを熟知しているゼネコンだからこそ、 他の工事と邪魔しあったりしないように調整できるのです。

 施主はゼネコン1社と契約するだけでよく、後のことはすべてゼネコンに任せておけば大丈夫というわけです。

 さて、その契約金額の大半は下請け業者に流れていきます。 ゼネコンが儲けを増やすには「たくさん工事を受注する」「建設サービスの価値を高めて高く契約する」 の2つしかありません。

 建設サービスの価値向上はゼネコン共通の課題なのです。

 

将来性

 将来性が高い!

 大林組の将来性は高いです。 というのも、海外展開に積極的であり、日本の耐震技術という優れた武器を持っているからです。

 日本ほどの災害大国ですから、現在の耐震技術をもってすれば地震で倒壊するということは、まずありません。 この技術力を武器に海外展開し、地震で倒れない建物を建設すればかなりの付加価値になるはずです。

 現在、国交省がインドに「日本の建築基準法」を輸出しようという動きがあり、 これが実現すれば日本のゼネコンがインドでも事業を行えるようになります。

 インドや東南アジアなど地震の多い国で大活躍できる可能性を秘めているのです。

 特に「PFI事業」で公共施設の建設・運営を得意とする大林組は、 開発途上のインドや東南アジア諸国で、 その実力を発揮する大きな可能性も持っています。

 

主要取引先

 大林組の主要取引先は、公共機関大規模事業者です。

 大林組の行う工事は大きく分けて「公共工事」と「民間工事」の2つがあります。

 公共工事は道路やトンネル、河川、公共施設の建設など国や自治体が発注する工事を指します。 国や自治体は住民の要請の他、景気刺激の策としても公共工事を発注し、 建設現場の職人などの収入を増やそうとします。

 当然、規模の大きな工事はスーパーゼネコンでないと対応しきれない部分がありますので、 公共工事はスーパーゼネコンにとって重要な収入の柱になっています。

 民間工事はビルを建てない不動産会社、工場を建てたいメーカーなどが中心ですが、 その他にもNEXCO3社の高速道路、JRや私鉄の鉄道建設も民間工事に含まれます。

 民間工事は景気に左右されやすく、景気が活況の間は良いのですが、 景気が悪化すると工事が減ります。

 ですが、大林組は「公共工事」と「民間工事」の両方を行うことで、 景気が悪いときは公共工事、景気が良いときは民間工事でそれぞれ利益を出すことができます。

 事業として非常にバランスが取れていますね。

 

競合他社

 大林組の競合他社は、 同じスーパーゼネコンの鹿島建設大成建設清水建設竹中工務店です。

 建設業界では企業規模ごとに請け負える工事が決まっている節があり、 スーパーゼネコンは小さな工事では利益がほとんど出ません。

 一方で大きな工事は準大手、中堅ゼネコン以下では対応しきれないものが多く、 特に現場監督ができる監理技術者設計士を多く抱えるスーパーゼネコンが有利です。

 特に工事代金を施主から受け取るまでは、工事にかかる費用はゼネコンが立て替えなければなりません。 企業規模が小さいと「立て替えるお金」がそもそもないため、身の丈に合わない工事を受注すると倒産しかねません。

 よって、準大手や中堅ゼネコンその他プラントエンジニアリング業界や専門工事業者はライバルにはなりえません。 (もちろん工事の規模や難易度によっては競合しますが)

 しかし、スーパーゼネコン間で仲が悪いのかというとそうではありません。

 スーパーゼネコンでも1社では対応しきれない大規模工事、発注者が2社以上のゼネコンの関与を求めるときなどは、 ゼネコン同士でJV(共同企業体)を結成して一緒に工事をするという場合があります。

 よきライバルとして、時には協力関係となって共に社会貢献をしていく業界です。

 

弱み

 大林組の弱みは、景気の悪化です。

 スーパーゼネコンの地位が脅かされるような出来事はほぼありませんが、 景気が悪化して民間工事が落ち込むと、公共工事で生き残るしかありません。

 しかし、公共工事は「競争入札」により、付加価値より「工事代金が安いこと」が重視されがちです。 そのため、建設技術を磨いても利益を出しにくいという問題があります。

 高品質な建設サービスに対し、ちゃんと対価を支払ってくれる民間工事こそ利益の源泉となりますが、 景気が悪いときは民間工事がかなり減少しますので、厳しい環境に陥ります。

 その他、たびたび談合汚職で騒がれることも多い業界です。 談合事件で逮捕されるのは営業部長や取締役などの管理職ですが、 会社自体も指名停止処分、損害賠償責任を負うため、経営難を引き起こします。

 指名停止処分では定められた期間、公共工事を受注することができません。 イメージの悪化などで民間工事にも影響する場合もあります。

 談合や汚職については経営陣と営業部しか知らないことがほとんどですから、 「寝耳に水」状態でやられてしまう可能性もあるのです。

 しかし、ほめてよいのかわかりませんが、これまで談合などでたびたび処分を受けてきたスーパーゼネコンも、 倒産したことはありません。

→建設業界の業界研究

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大林組のような優良企業に内定をもらうには?

 

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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