フジタの就職難易度|強み・志望動機・選考フローを解説!
フジタへの就職に役立つエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報、同社の強みや特徴、 会社理解に役立つ企業研究を解説しています。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
フジタ | 穴場 0.7 / 5.0 |
売上高 | |
5289億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
915万円 | 日数言及なし |
採用人数 | 初任給 |
事務系:15人程度 技術系:80人程度 | 学部卒:270,000円 院卒:290,000円 |
参照:フジタ|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
フジタの選考フローは次の通りで、3月開始です。
- 会社説明会(参加必須)
- ES提出・WEBテスト
- リクルーター面接1回(全通)
- 面接2回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →フジタの採用ページ
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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フジタの就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系で約11倍・理系で約4倍です。学歴フィルターはないと考えられます。 採用大学が上位校から地方私立大まで幅広いためです。
ゆえに、インターンシップなどを通じて十分に企業研究をする時間を取れれば、 エントリーシートや志望動機で有利に立てます。
また、必ずしも体育会系でないと受からないということはありませんし、留学経験や起業経験が必要ということもありません。 「就職活動の軸」と「経営理念」の一致をアピールしていけば、合格の目はあります。
フジタに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 海外展開に積極的で、中国・メキシコで大きな存在感を誇るためです。
ただし、スコアが絶対というわけではありません。 今後の人口減少を考えると海外事業への注力は必須です。 その時のために備えて英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
建設業は、企業規模に関わらず高待遇な珍しい業界です。 なんとなく売上高で比較してしまいがちなため、準大手ゼネコンが穴場になっています。 ぜひ次の記事もチェックしてみてください。
面接
面接回数 | 2回 |
---|
フジタの面接は、回数は2回でいずれも個人面接ですが、いずれも会社オフィスで実施されます。 面接内容はいずれも次のような質問がされます。
- 自己紹介
- 自己PR
- 就職活動の軸
- 建設業界で特にフジタを選ぶ理由
- 入社して挑戦したいこと
- 学生時代頑張ったこと
- 逆質問
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
スーパーゼネコンに対して見劣りしたり、「滑り止め」程度の認識で選考を受ける学生が多いようです。 他社の選考状況や複数内定をもらった場合の対応など、志望度を確認する質問が必ずされます。
ただ「第一志望です」というだけでは説得力がありませんので、同業他社との比較が必須です。 特に「経営理念・ビジョン・社風」と「就活の軸」の一致をアピールするのが最適でしょう。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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フジタのエントリーシートは、次の4本の質問と、オーソドックスです。
- 自己PR
- ゼミの内容
- 学生時代打ち込んできたこと
- 志望動機・やってみたい仕事
「自己PR」は「長所とそれを象徴するエピソード」を書くもので、内容自体はガクチカと被って構いません。 ただし、志望動機につなげるため、「就職活動の軸」の実現に役立つものを選びましょう。 これについて詳しくは「【例文】長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例」の記事で解説しています。
「志望動機・やってみたい仕事」は「なぜこの会社を選んだのか」「この会社に入って挑戦したいこと」の複合です。 詳細は各リンク先の記事で解説していますが、「やってみたい仕事」は「営業」「経理」のような具体的な部署の話ではなく、就職活動の軸の実現です。 また、志望動機自体は次の項目で、例文付きで解説します。
このように志望動機は「就職活動の軸」を前提として「ガクチカ」とつながるように書くことで、説得力を高めることができます。 ESのストーリー化については「【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!」の記事で解説しています。
志望動機の書き方
ビジョンの一致をアピールしよう!
フジタの志望動機は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けましょう。
同社の経営理念は次の5つです。
生きる歓びを、未来の景色に。
自然を 社会を 街を
そして人の心を 豊かにするために
フジタは たゆまず働く
ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
例文
私が貴社を志望する理由は、貴社の経営理念「生きる歓びを、未来の景色に。」に深く共感したからです。
学生時代、私は災害復興ボランティアに参加し、被災地での復旧活動を通じて、地域の再生に貢献することの意義を実感しました。 この経験を通じて、物理的なインフラ整備だけでなく、人々の生活に希望や歓びをもたらす環境づくりの重要性を強く認識しました。
貴社は、建設業界において自然、社会、街、そして人々の心を豊かにすることを使命とし、多様なプロジェクトを通じて未来の景色を描いておられます。 その中でも、災害復興や地域社会の活性化に向けた取り組みには、私が目指す「人々の生活を支える環境をつくる」という思いと強く共鳴しています。
私は、ボランティア活動で培ったチームでの協働や課題解決力を活かし、貴社の一員として、人々に歓びをもたらす街づくりや地域の発展に貢献したいと考えています。 そして、未来に続く持続可能な社会の実現に向けて、全力で取り組みたいです。
解説
この例文では「経営理念に共感した」という結論に対し、自身の「災害復興ボランティア」の経験を使用して説得力を高めています。 同社は民間建築中心かつ土木事業も営んでいることから、「インフラ整備」に加えて「人々の生活」の環境づくりの重要性に、 気づかされたような経験を「ガクチカ」に書けるとよいですね。
また、同社は大和ハウスの子会社であり、単体での有価証券報告書がないため情報が取りにくく、 インターンシップなど同社開催のイベントに参加して「実際に肌で感じた社風」を志望動機に取り入れると、 より説得力が高まります。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」を一連のストーリーとして盛り込まなければなりません。 これらのエピソードの準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、フジタに実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
フジタの強み・特徴
強み | 街づくりが得意 |
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フジタの強み・特徴は、民間建築と都市再開発事業に強いところです。
設計段階から入り込む提案営業のスタイルを取っており、 施主の「建物そのもの」ではなく「建物で何をしたいか」を重視する点が好評を得ています。
建設業界では珍しくマーケティングの視点があると言え、それが民間工事や街づくりの面で強みとなっています。 特に街の中心部は老朽化が著しく、再開発需要が大きいため同社は将来性があります。
加えてフジタをはじめとしたゼネコンでは建設業だけでなく「不動産業」としての側面もあり、 国内外で数千億円規模の不動産を所有しています。
「駅前再開発」のように街をまるごと開発しなおし、 商業ビルやマンションなどの住宅を建設し、販売したり家賃収入を得たりするのです。
主要取引先
フジタの主要取引先は、親会社の大和ハウス工業です。 同社は民間建築が得意ですが、受注活動では大和ハウス工業の営業力を活用し、その仕事を割り振ってもらっています。
また土木事業・PFI事業・土地区画整理事業では国土交通省や都道府県・NEXCO各社などと取引し、 道路建設・インフラ運営・街づくりなどを担っています。
競合他社
フジタの競合他社は、 同じ準大手ゼネコンの長谷工コーポレーション・戸田建設・五洋建設・三井住友建設・前田建設工業・熊谷組・西松建設・NIPPOです。
ただし、親会社の大和ハウス工業が圧倒的な受注力を持っており、 住宅・オフィス・工場・倉庫など多岐に渡ってその仕事を請けることができます。 そのため経常利益率は3.8%とゼネコンの中では高めです。
一方でPFI事業や市街地再開発事業ではスーパーゼネコンの他、前田建設工業が強力なライバルとして存在します。
弱み
弱み | 大和ハウスの完全子会社 |
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フジタの弱みは、大和ハウス工業の完全子会社であることです。
子会社であること自体は親会社の営業力を活用できるため、収益面でプラスに働いています。 同社の経営状況はかなりよく、利益率だけで評価するとスーパーゼネコンの大林組・竹中工務店に匹敵します。
一方でPFI事業・市街地再開発事業など「ゼネコンで流行している新規事業」に取り組もうとした場合、 親会社からの許可が必要になります。大和ハウス工業としては自社の受注した物件に注力してほしいですから、 これら新規事業への取り組みをどう判断するかによって、単なる子会社で終わってしまうのか、虎の子になるか変わります。
同業他社の企業研究を見る
- 日揮の企業研究(売上高:8325億円、平均年収:1083万円、年間休日:120日以上)
- 前田建設工業の企業研究(売上高:7932億円、平均年収:1002万円、年間休日:日数言及なし)
- 五洋建設の企業研究(売上高:6177億円、平均年収:932万円、年間休日:128日)
- フジタの企業研究(売上高:5289億円、平均年収:915万円、年間休日:日数言及なし)
- 戸田建設の企業研究(売上高:5224億円、平均年収:902万円、年間休日:日数言及なし)
- 千代田化工建設の企業研究(売上高:5059億円、平均年収:1000万円、年間休日:120日以上)
- 三井住友建設の企業研究(売上高:4794億円、平均年収:930万円、年間休日:日数言及なし)
- 熊谷組の企業研究(売上高:4431億円、平均年収:879万円、年間休日:日数言及なし)
- 日鉄エンジニアリングの企業研究(売上高:4092億円、平均年収:1167万円、年間休日:124日)
- 西松建設の企業研究(売上高:4016億円、平均年収:914万円、年間休日:日数言及なし)
- 安藤ハザマの企業研究(売上高:3941億円、平均年収:963万円、年間休日:日数言及なし)
- JFEエンジニアリングの企業研究(売上高:3374億円、平均年収:1040万円、年間休日:126日)
- 東急建設の企業研究(売上高:2856億円、平均年収:852万円、年間休日:日数言及なし)
- 東洋エンジニアリングの企業研究(売上高:2608億円、平均年収:1032万円、年間休日:122日)
- NIPPOの企業研究(売上高:2135億円、平均年収:1015万円、年間休日:日数言及なし)
- 鹿島建設の企業研究(売上高:2兆6651億円、平均年収:1256万円、年間休日:120日以上)
- 大林組の企業研究(売上高:2兆3251億円、平均年収:1066万円、年間休日:120日以上)
- 清水建設の企業研究(売上高:2兆55億円、平均年収:1064万円、年間休日:120日以上)
- 長谷工コーポレーションの企業研究(売上高:1兆944億円、平均年収:998万円、年間休日:日数言及なし)
- 大成建設の企業研究(売上高:1兆7650億円、平均年収:1117万円、年間休日:120日以上)
- 竹中工務店の企業研究(売上高:1兆6124億円、平均年収:1077万円、年間休日:日数言及なし)
フジタのような優良企業に内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。 なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。
実際に私も体験してみましたが、適性検査と入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません。
もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで71,000通を超えるエントリーシートが収録されています(2023年5月時点)。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「企業研究」「同業他社比較」「就職活動の軸別のおすすめ業界」 「志望動機の書き方」など就活に役立つ限定記事もすべて無料で読むことができます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
自分にぴったりのインターンシップを見つけよう
インターンから内定まで口コミが満載!
「どこのインターンに行けばいいかわからない」と悩んでいませんか? 就活の主戦場はインターンであり、大学3年生の6月には就活が始まります。 ですが、こんな早期に志望先を決められている人なんて、あまりいないと思います。
そこで、ワンキャリアのサマーインターン特集を見てみましょう。 締め切り前のインターンが一覧で表示されていて、詳細ページに進むとそのインターンの口コミを読むことができます。 また、会員登録すると「自分の大学での人気企業」が見れたり、「内定・選考直結型インターン」への参加申し込みもできます。
他にも企業ごとに「実際に内定を取ったエントリーシート」、一次面接・二次面接など「選考の体験談」が計52万件が読めるなど、 インターンから内定まで必要な情報がそろっています。大学生・院生なら完全無料どころか、内定後に選考体験談を投稿すると謝礼があるので、 就活を始めるならぜひ利用しておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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