【東洋エンジニアリングの就職】難易度・倍率・学歴フィルターなど
会社名 | 就職難易度 |
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東洋エンジニアリング | 穴場 1.3 / 5.0 |
売上高 | |
2780億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1032万円 | 122日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10人程度 技術系:50人程度 | 学部:237,900円 修士:260,700円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:東洋エンジニアリング|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 1月 |
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東洋エンジニアリングの選考フローは次の通りで、1月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- グループディスカッション1回
- 面接2回
- 内々定
インターン優遇 | 理系のみ |
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理系のみインターン参加者優遇の早期選考があります。また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →東洋エンジニアリングの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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東洋エンジニアリングの就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系約14倍・理系約5倍で、ES通過率は85~95%、学歴フィルターは「地方国公立以上」です。 採用大学は旧帝大・早慶・MARCH・関関同立・日東駒専・地方国公立まで幅広いです。
プラントエンジニアリング会社は自社で現業職を抱えているわけではなく、 基本的に総合職と一般職しかいません。 そのため、メーカーに比べると平均年収は高く算出されます。
3年以内離職率は7%ほどと低く、基本的に就職すると長く働けるようです。 平均残業時間も20時間程度で、プラント業界では短めです。過剰なストレスはないと思っていいでしょう。
インターン優遇 | 理系のみ |
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同社では理系のみインターン優遇の早期選考があり、その場合は9月選考開始で、GDが免除になります。 文系は優遇選考がありませんが、選考開始が1月と早いですから注意しましょう。 また、志望動機に「実際に肌で感じた社風」を取り入れられるため、インターン参加にはメリットがあります。
TOEIC | 足切りなし |
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総合職に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 海外事業が主力であり、仕事上で英語が必須なためです。 一般職では「希望スキルとして600点」が設定されており、総合職にその設定がないのは「足切りはしない」という意味でしょう。
また、スコアは絶対ではありません。 自信がなくても英語への意欲を示すため、TOEICを受験しておき、 面接では「英語力のなさを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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東洋エンジニアリングの面接は、グループディスカッション1回と個人面接2回が実施されます。
GDのお題は次のようなもので、事前準備の必要ないものです。
- プラント業界が直面する主要な課題と、それに対する解決策
- 環境負荷を低減するために、どのような取り組みを進めるべきか
- グローバル市場での競争力を高めるために、東洋エンジニアリングが取るべき戦略
- 持続可能な都市開発を実現するために、果たすべき役割
- プラント業界における人材育成と多様性の推進について
GDで大切なことは「正しい答えを出す」ことではなく「チーム全体を活躍させる”理想の上司”を演じること」です。 たとえ正解を導き出せたとしても、1人で解決してしまっては選考に落ちます。 GDでの立ち回りについては、役割決めからリーダーシップの取り方まで、次の関連記事で解説しています。
そして、GDに合格すると面接が2回実施されます。面接では次のような質問がされます。
- 学生時代力を入れたこと
- あなたにとって働くとは何か
- 当社の社員に対する印象
- 志望動機
- キャリアプランについて
「働くとは何か」とは「就職活動の軸」のことです。 同社は「環境調和型社会を目指す」会社であり、その社風に一致した内容を述べるとよいでしょう。 例えば「持続可能な社会をつくり、次の世代につなげることです」のように答えましょう。
「当社の社員に対する印象」とは上記「社風」の話であり、 インターンシップや会社説明会・採用パンフレットなどで「会社には何を目指す社風があるのか」をじっくり研究しましょう。 これは志望動機の「経営理念・社風への共感」の根拠としても使えます。
「キャリアプラン」とは「この会社に入って挑戦したいこと」のことです。 「希望部署」というよりは「仕事を通じて実現したいこと」をメインに据えて、 「循環型化学プラントを途上国で推進したい」というように答えるとよいでしょう。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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東洋エンジニアリングのエントリーシートは、次の設問が課されます。
- 志望動機と仕事を通じて実現したいこと
- 学生時代力を注いだことを2つ
- 所属学科で学んだこと
1つ目は「なぜこの会社を選んだのか」「この会社に入って挑戦したいこと」です。 これらについては次の項目で例文付きで解説しますが、MY就活ネットのおすすめは「経営理念・社風への共感」を結論にすることです。 そうすることで面接の定番質問である「なぜプラント業界なのか」「なぜ東洋エンジニアリングなのか」に同社専用の志望動機として話すことができます。
2つ目は「学生時代頑張ったこと」を2つ答えるものです。 「就職活動の軸への本気度」を示すことが主目的であり、華々しいエピソードが求められているわけではありません。 上記の例では「持続可能社会を意識するようになったきっかけ」や「環境保護活動を行った」などの話が書けるとよいでしょう。
3つ目も同様に「就職活動の軸と関係する学び・役立つ学び」を述べると、話に一貫性が出ます。 ただし、こちらは所属学部・学科によっては難しいかと思いますので、 「課題解決力」「分析力」「本気になって取り組んだこと」などをアピールしましょう。
このようにES全体を「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が出ます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 詳しいやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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東洋エンジニアリングの志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が培ってきた技術力とグローバルなプロジェクトへの取り組み姿勢に強く惹かれたからです。 特に、災害復興支援を通じて地域社会に貢献する姿勢に共感し、私自身の経験とも重なる部分が多いと感じています。
学生時代、私は災害復興ボランティアに参加し、被災地での支援活動を行いました。 この経験を通じて、困難に直面している地域を支えることの意義を深く理解しました。 また、現場での課題解決に取り組む中で、コミュニケーション力や柔軟な対応力を養うことができました。 これらの経験は、プロジェクトの初期段階から現場での実行まで一貫して支援する貴社の業務に活かせると考えています。
貴社の一員として、社会基盤を支える大規模プロジェクトに携わり、技術と人の力で地域社会に貢献したいと考えています。 そして、災害復興の経験を活かし、持続可能なインフラの構築や、より安全で安心な社会の実現に寄与したいと願っています。
この例文では「災害復興」の面から同社の「社風との一致」をアピールし、背景に「災害復興ボランティア」のガクチカを使用しています。 同社は社会基盤となるインフラ建設の他に「石油化学プラント」を得意としており、また「価値創出」を重視する姿勢も見せています。 そこで「創造力」「環境」などに関連するガクチカを「志望動機の根拠」としてもよいでしょう。
作成に当たっては同業他社との比較が欠かせません。 他社には日揮や千代田化工建設がありますが、 プラント業界に参入している企業はこれだけではありません。
三菱重工業や三菱電機、日立製作所等も含まれますので、 見落としがないように注意しましょう。
以上のように、志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 まだこれらのエピソードが準備できていない場合、自己分析から始めましょう。
東洋エンジニアリングの強み
強み | 次世代エネルギーの取り組み |
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東洋エンジニアリングの強みは、再エネ発電・アンモニア発電など、環境負荷の低い次世代エネルギーへの取り組みを強化している点です。
同社はメガソーラー発電や地熱発電の他に、燃料アンモニアの研究開発をしており、 またCO2の回収・利用など環境問題に真正面から取り組んでいるという特徴があります。
プラント業界は基本的に「石油化学プラント」の建設が主力事業であり、次いで「火力発電」「製鉄所」などがあります。 これらは環境負荷の高い工場ですから、脱炭素・環境保護の時代に難しい経営を迫られています。 これは東洋エンジニアリングでも同様で、同社は中東や東南アジアなどで多くの実績を誇ります。
本業界ではどこの企業も「環境保護」を宣言しなくてはならない状況ですから、 どの会社が最も本気かはインターンシップや社員との直接のコミュニケーションで確認するしかありません。
その意味でも、会社の開催するイベントには積極的に参加して、「社風を確認する」ことは重要です。
競合他社
東洋エンジニアリングの競合他社は、次の企業群があります。
日揮 | 専業御三家の一角。石油化学・天然ガスプラントの国内最大手。 日揮の企業研究記事 |
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千代田化工建設 | 専業御三家の一角。石油化学・天然ガスプラント2位。水素関連に強み。 千代田化工建設の企業研究記事 |
カナデビア | ごみ焼却発電が強み。 カナデビア(旧:日立造船)の企業研究記事 |
三井海洋開発 | FPSO(船上の資源プラント)で世界2位。 三井海洋開発の企業研究記事 |
日鉄エンジニアリング | 製鉄プラント・脱炭素化に強み。 日鉄エンジニアリングの企業研究記事 |
栗田工業 | 水処理装置で国内首位。 栗田工業の企業研究記事 |
JFEエンジニアリング | 国内インフラ(発電所・焼却炉・パイプライン・鋼橋など)に強み。 JFEエンジニアリングの企業研究記事 |
面接では同業他社との比較を問われますが、同社を含めた専業御三家は必ずチェックしておきましょう。 また自己PR・志望動機で「環境保護」をアピールする場合、プラント業界はすべて環境意識が高いですので、注意しましょう。
加えて近年ではスーパーゼネコンの清水建設がプラント事業の強化を打ち出すなど、競合が増える傾向にあります。
弱み
弱み | 海外依存度の高さ |
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東洋エンジニアリングの弱みには、主に以下の3点が挙げられます。 いずれもプラントエンジニアリング業界特有のリスクであり、業界研究の際には必ず押さえておきたいポイントです。
① 工期遅延による損害賠償リスク
東洋エンジニアリングの弱みとしてまず挙げられるのが、工期の遅れによる損害賠償リスクです。 これは同業他社である日揮や千代田化工建設でも過去に問題となりました。
プラント建設では短工期での提案が求められ、工期を詰めて受注するケースが多くあります。 そのため、悪天候や人員不足など予期せぬトラブルで工事が遅れれば、すぐに損害賠償の対象となってしまうのです。
1件のプロジェクトが数百億円に及ぶこともあるプラント建設において、工期遅延は即座に赤字化や業績悪化を招く大きなリスクです。
② 政情不安定地域でのプロジェクトリスク
次に挙げられる東洋エンジニアリングの弱みは、政情不安定な地域での事業展開によるリスクです。 プラント建設の多くは石油・天然ガス資源のある地域で行われますが、これらの地域はしばしば政治的・軍事的に不安定です。
特に有名なのが、アルジェリアの天然ガスプラントで発生した人質事件です。 日揮の現地スタッフを含む多数が犠牲となったこの事件は、海外プロジェクトに潜むリスクの深刻さを世に知らしめました。
このように、東洋エンジニアリングを含むプラント企業は、現地の治安・政情にも敏感な対応が求められる点で、大きな経営リスクを抱えています。
③ 為替変動の影響
3つ目の東洋エンジニアリングの弱みは、為替変動リスクです。 かつて売上高の約9割を海外案件が占めていた同社は、為替レートの変動によって業績が大きく左右される傾向がありました。
現在では国内事業の強化により、海外依存度の改善が進められていますが、それでもプラント業界全体がドル建て取引の影響を受ける構造であることから、依然として為替リスクは無視できません。
面接やESで「東洋エンジニアリング 弱み」について問われた場合は、このようなリスク要因を把握した上で、「どう乗り越えていくか」という自分なりの視点も併せて語ることが重要です。
同業他社の企業研究を見る
- 日揮の企業研究(売上高:8580億円、平均年収:1162万円、年間休日:120日以上)
- 前田建設工業の企業研究(売上高:8475億円、平均年収:1002万円、年間休日:日数言及なし)
- 五洋建設の企業研究(売上高:7274億円、平均年収:932万円、年間休日:128日)
- フジタの企業研究(売上高:5911億円、平均年収:915万円、年間休日:日数言及なし)
- 戸田建設の企業研究(売上高:5866億円、平均年収:902万円、年間休日:日数言及なし)
- 熊谷組の企業研究(売上高:4985億円、平均年収:879万円、年間休日:日数言及なし)
- 三井住友建設の企業研究(売上高:4629億円、平均年収:930万円、年間休日:日数言及なし)
- NIPPOの企業研究(売上高:4615億円、平均年収:1015万円、年間休日:日数言及なし)
- 千代田化工建設の企業研究(売上高:4569億円、平均年収:1025万円、年間休日:120日以上)
- 安藤ハザマの企業研究(売上高:4251億円、平均年収:1048万円、年間休日:日数言及なし)
- 日鉄エンジニアリングの企業研究(売上高:4004億円、平均年収:1167万円、年間休日:124日)
- 高砂熱学工業の企業研究(売上高:3816億円、平均年収:1028万円、年間休日:123日)
- 西松建設の企業研究(売上高:3668億円、平均年収:914万円、年間休日:日数言及なし)
- JFEエンジニアリングの企業研究(売上高:3374億円、平均年収:1040万円、年間休日:126日)
- 新菱冷熱工業の企業研究(売上高:3084億円、平均年収:1007万円、年間休日:121日)
- 東急建設の企業研究(売上高:2931億円、平均年収:852万円、年間休日:日数言及なし)
- 東洋エンジニアリングの企業研究(売上高:2780億円、平均年収:1032万円、年間休日:122日)
- 大気社の企業研究(売上高:2762億円、平均年収:1068万円、年間休日:122日)
- ダイダンの企業研究(売上高:2627億円、平均年収:905万円、年間休日:120日)
- 三機工業の企業研究(売上高:2531億円、平均年収:967万円、年間休日:123日)
- 鹿島建設の企業研究(売上高:2兆9118億円、平均年収:1256万円、年間休日:120日以上)
- 大林組の企業研究(売上高:2兆6201億円、平均年収:1066万円、年間休日:120日以上)
- 大成建設の企業研究(売上高:2兆1542億円、平均年収:1117万円、年間休日:120日以上)
- 長谷工コーポレーションの企業研究(売上高:1兆1773億円、平均年収:998万円、年間休日:日数言及なし)
- 清水建設の企業研究(売上高:1兆9443億円、平均年収:1064万円、年間休日:120日以上)
- 竹中工務店の企業研究(売上高:1兆6001億円、平均年収:1077万円、年間休日:日数言及なし)