五洋建設の就職難易度|選考フロー・志望動機の書き方を解説!
五洋建設への就職に役立つエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報、同社の強みや特徴、 会社理解に役立つ企業研究を解説しています。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
五洋建設 | 穴場 0.7 / 5.0 |
売上高 | |
6177億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
932万円 | 128日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:23人程度 技術系:154人程度 | 学部卒:280,000円 院卒:300,000円 |
参照:五洋建設|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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五洋建設の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 集団面接1回
- 個人面接2回
- 内々定
現在、同社でインターン優遇による早期選考はないと思われますが、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →五洋建設の採用ページ
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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五洋建設の就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系で約7倍・理系で約2倍です。学歴フィルターもありません。
建設業は、企業規模に関わらず高待遇な珍しい業界です。 なんとなく売上高で比較してしまいがちなため、準大手ゼネコンが穴場になっています。 ぜひ次の記事もチェックしてみてください。
内定者の出身大学は旧帝大学からFラン大学まで幅広く、学歴フィルターはないと言えます。 インターンシップなどを通じて十分に企業研究をする時間を取れれば、 エントリーシートや志望動機で有利に立てます。
また、必ずしも体育会系でないと受からないということはありませんし、留学経験や起業経験が必要ということもありません。 「就職活動の軸」と「経営理念」の一致をアピールしていけば、合格の目はあります。
五洋建設に必要なTOEICスコアは明示されていません。 ただし、同社はシンガポールなど海外拠点を持ち、仕事上で英語が必要になる可能性もあります。 そこでスコアが取れなくても受験し、「英語力の低さを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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五洋建設の面接は、回数は3回で、一次面接は集団、残りは個人面接です。 面接内容はいずれも次のような質問がされます。
- 志望動機
- あなたにとって進取の精神とは
- 入社して挑戦したいこと
- ストレス耐性があるかどうか
- 学生時代に力を入れたこと
- 自己PR
- 周囲からどのような人物だと言われるか
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
スーパーゼネコンに対して見劣りしたり、「滑り止め」程度の認識で選考を受ける学生が多いようです。 他社の選考状況や複数内定をもらった場合の対応など、志望度を確認する質問が必ずされます。
ただ「第一志望です」というだけでは説得力がありませんので、同業他社との比較が必須です。 特に「経営理念・ビジョン・社風」と「就活の軸」の一致をアピールするのが最適でしょう。
同社のキーワードである「進取」とは、「他社がやっていないこと・誰も気づいていないニーズ」を進んで取りにいくことです。 問題意識をもって、率先して解決に取り組んだ経験などを用意しておくとよいでしょう。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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五洋建設のエントリーシートは次の4本の質問で、オーソドックスです。
- 建設業・当社を志望する理由
- 学生時代打ち込んできたこと
- (関連して)その経験からの学びをどのように活かすか
- 自己PR
「建設業・当社を志望する理由」は「〇〇を実現できる業界を志望している。その中でも特に貴社の社風に共感した」という書き方になります。 これは実質的に「就職活動の軸」を回答するものですが、 それが「五洋建設を志望する理由」につながっていなければなりません。
特に海洋土木に強い会社ですので、港湾や洋上施設に関わる軸があるとよいですね。 インターンシップ・採用ページの「プロジェクト」「社員インタビュー」などを参考に、 「同社には何を目指す社風があるのか」という視点を取り入れましょう。
「学生時代頑張ったこと」については、リンク先の記事で解説しています。 ただし、こちらも同様に「就職活動の軸のために自発的に取り組んだこと」を書きましょう。
このようにESは各項目をストーリーとしてつなげることで、説得力が高まります。 ESのストーリー化については「【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!」の記事で解説しています。
志望動機の書き方
ビジョンの一致をアピールしよう!
五洋建設の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社は中期ビジョンとして次のように掲げています。
- 海と大地の“創造企業”
- 私たちは、臨海部ナンバーワン企業として魅力ある空間創造を究め、提案型企業として顧客満足と社会貢献を追求します。
- 確かな品質を約束する“こだわり企業”
- 私たちは、確かな技術に裏づけされた高い品質と安全なモノづくりを通じて、顧客と社会の信頼を築きます。
- 子供たちに豊かな環境を遺す“未来企業”
- 私たちは、企業活動を通じて良質で豊かな環境を創造し、次世代に確かな夢を、希望を、可能性を伝えます。
ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
例文
私が五洋建設を志望する理由は、貴社が「社会基盤の創造を通じて人々の暮らしを支える」ことを目指し、特に海洋土木や環境保全の分野で世界をリードする取り組みを行っている点に魅力を感じたからです。 学生時代、私は災害復興ボランティアに参加し、被災地でインフラ復旧作業に携わりました。 この活動を通じて、安心して暮らせる基盤を整えることが、人々の生活を支える上でいかに重要かを実感しました。
貴社は、海洋土木のリーディングカンパニーとして、防災・減災技術の開発や、持続可能な社会の実現に向けたプロジェクトに積極的に取り組んでおり、 私が災害復興ボランティアで感じた「安心を届ける」という価値観と強く共鳴しています。
私は、ボランティア活動を通じて培った現場での柔軟な対応力やチームワークを活かし、貴社の一員として、社会基盤の整備に貢献したいと考えています。 海洋土木やインフラ整備を通じて、人々に安心と希望を届けるプロジェクトに取り組み、貴社とともに成長し続けたいです。
解説
この例文では同社の経営理念を一言にまとめ、それに対し「災害復興ボランティアの経験」を元に「共感した」と結論付けています。 同社は海洋土木を得意としていますが、災害とも密接に関連した分野です。 そこで「インフラの重要性」を実感させられた経験を「ガクチカ」に書くと、説得力が高まります。
とはいえ、建設業界はどの会社も海洋土木に携わりますから、事業内容だけで比較するのは困難です。 面接で「なぜ五洋建設なのか」と問われた際の対策として、 インターンシップなどで「実際に感じた社風」を取り込んでおくと説得力がより高まります。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と関連付けて一連のストーリーに仕上げる必要があります。 まだエピソードの準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、五洋建設に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
五洋建設の強み・特徴
強み | 臨海部の建設で最大手 |
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五洋建設の強み・特徴は、臨海部の建設で最大手であるところです。
海洋の埋め立て、海の下のトンネル、港湾整備などに強く、臨海部の軟弱地盤に工場や物流施設を建設するのも得意としています。 香港やシンガポールにも拠点を持ち、古くから大型案件の建設を行っています。
その延長で「洋上風力発電」にも本腰を入れており、将来性の高い企業だと言えます。 ちなみに社名の「五洋」は、太平洋・大西洋・インド洋・南氷洋・北氷洋の5つの大洋を表しています。
加えて五洋建設は「不動産業」としての側面もあり、国内外で数千億円規模の不動産を所有しています。 「駅前再開発」のように街をまるごと開発しなおし、商業ビルやマンションなどの住宅を建設し、販売したり家賃収入を得たりするのです。
働き方改革
五洋建設は働き方改革として残業時間を削減するために、定額時間外手当の制度を敷いています。 特徴は、「45時間分」という労基法の認める最大限度に相当する残業代が固定で支払われることです。
一般に「固定残業代」というと「それ以上に働かされる」というイメージが強いですが、 同社の場合は「残業を減らす」ための取り組みであり、45時間を超えた分は別途、時間外手当として支給されますが、 早く退社すれば得をするという仕組みにしているのです。
ちなみに同社の学部卒基本給は28万円のため、定額時間外手当が95,715円となり、 入社初年度から毎月375,715円が給与として支払われることになります。
競合他社
五洋建設の競合他社は、 同じ準大手ゼネコンの長谷工コーポレーション・戸田建設・安藤ハザマ・フジタ・三井住友建設・前田建設工業・熊谷組・西松建設・NIPPOです。
建設業界では企業規模ごとに請け負える工事が決まっている節があり、 スーパーゼネコンや中堅ゼネコンとは大きく競合しません。この業界特有の事情については、 筆者の私の勤務経験を踏まえて次の関連記事で詳しく解説します。
弱み
弱み | 所有船舶の管理コスト |
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五洋建設の弱みは、為替変動と所有している船舶の管理コストです。
同社は海外売上比率が24%ありますが、1500億円規模の売上を海外で上げています。 これは為替変動で上振れも下振れもする可能性があり、利益に大きく影響します。
また、海洋土木で使用する「大型クレーン搭載の船舶」はその稼働率次第で、購入費用に見合った運用ができるかどうかで利益が大きく変わります。
簡単に言えば、工事がなく倉庫に眠っている状態は大損だということです。
実際、この船舶管理が重荷になっている部分が有価証券報告書に記載されています。
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同業他社の企業研究を見る
- 日揮の企業研究(売上高:8325億円、平均年収:1083万円、年間休日:120日以上)
- 前田建設工業の企業研究(売上高:7932億円、平均年収:1002万円、年間休日:日数言及なし)
- 五洋建設の企業研究(売上高:6177億円、平均年収:932万円、年間休日:128日)
- フジタの企業研究(売上高:5289億円、平均年収:915万円、年間休日:日数言及なし)
- 戸田建設の企業研究(売上高:5224億円、平均年収:902万円、年間休日:日数言及なし)
- 千代田化工建設の企業研究(売上高:5059億円、平均年収:1000万円、年間休日:120日以上)
- 三井住友建設の企業研究(売上高:4794億円、平均年収:930万円、年間休日:日数言及なし)
- 熊谷組の企業研究(売上高:4431億円、平均年収:879万円、年間休日:日数言及なし)
- 日鉄エンジニアリングの企業研究(売上高:4092億円、平均年収:1167万円、年間休日:124日)
- 西松建設の企業研究(売上高:4016億円、平均年収:914万円、年間休日:日数言及なし)
- 安藤ハザマの企業研究(売上高:3941億円、平均年収:963万円、年間休日:日数言及なし)
- JFEエンジニアリングの企業研究(売上高:3374億円、平均年収:1040万円、年間休日:126日)
- 東急建設の企業研究(売上高:2856億円、平均年収:852万円、年間休日:日数言及なし)
- 東洋エンジニアリングの企業研究(売上高:2608億円、平均年収:1032万円、年間休日:122日)
- NIPPOの企業研究(売上高:2135億円、平均年収:1015万円、年間休日:日数言及なし)
- 鹿島建設の企業研究(売上高:2兆6651億円、平均年収:1256万円、年間休日:120日以上)
- 大林組の企業研究(売上高:2兆3251億円、平均年収:1066万円、年間休日:120日以上)
- 清水建設の企業研究(売上高:2兆55億円、平均年収:1064万円、年間休日:120日以上)
- 長谷工コーポレーションの企業研究(売上高:1兆944億円、平均年収:998万円、年間休日:日数言及なし)
- 大成建設の企業研究(売上高:1兆7650億円、平均年収:1117万円、年間休日:120日以上)
- 竹中工務店の企業研究(売上高:1兆6124億円、平均年収:1077万円、年間休日:日数言及なし)
五洋建設のような優良企業に内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
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早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料閲覧できます。
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自分にぴったりのインターンシップを見つけよう
インターンから内定まで口コミが満載!
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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