勝ち組【五洋建設の就職】難易度・採用倍率・面接などを解説
会社名 | 就職難易度 |
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五洋建設 | 穴場 0.7 / 5.0 |
売上高 | |
7274億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
932万円 | 128日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:23人程度 技術系:154人程度 | 学部卒:280,000円 院卒:300,000円 |
参照:五洋建設|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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五洋建設の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 集団面接1回
- 個人面接2回
- 内々定
インターン優遇の早期選考があります。その場合、文系は2月・理系は11月選考開始になります。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →五洋建設の採用ページ
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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五洋建設の就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系で約7倍・理系で約2倍です。学歴フィルターはありません。 採用大学は旧帝大から地方私立大まで多岐に渡り、学歴の偏りがありません。
インターン優遇 | あり |
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インターン優遇の早期選考があり、文系は2月・理系は11月に、選考開始が前倒しされます。 参加条件に「自社イベント参加者」とあり、インターンに限らずオープンカンパニーなどのイベントを契機に選考が始まる場合があると考えられます。 志望度が高ければ、イベント募集の案内がないかチェックしておきましょう。
五洋建設に必要なTOEICスコアは明示されていません。 ただし、同社はシンガポールなど海外拠点を持ち、仕事上で英語が必要になる可能性もあります。 そこでスコアが取れなくても受験し、「英語力の低さを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
建設業は、企業規模に関わらず高待遇な珍しい業界です。 なんとなく売上高で比較してしまいがちなため、準大手ゼネコンが穴場になっています。 ぜひ次の記事もチェックしてみてください。
面接
面接回数 | 3回 |
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五洋建設の面接は、回数は3回で、一次面接は集団、残りは個人面接です。
選考ではESに沿った内容が中心ですが、五洋建設のキーワードである「進取の精神」や、「臨海部建設での挑戦」などを踏まえた具体的な質問がされます。
- 志望動機(なぜ臨海部建設に惹かれたか)
- あなたにとって進取の精神とは
- 入社して挑戦したいこと(洋上風力発電などに関心があるか)
- ストレス耐性があるかどうか
- 学生時代に力を入れたこと
- 自己PR(チームで成果を出した経験)
- 周囲からどのような人物だと言われるか
- 不動産・都市開発にも関心はありますか?
- 志望度確認(他社と比べてなぜ五洋建設か)
ESに沿って話す際も、「将来の夢」や「就活の軸」から逆算したストーリー性を意識しましょう。
五洋建設は、ゼネコンの中でも「海に強い」唯一無二の特色を持つ企業です。臨海部インフラや洋上風力など、社会課題と直結する事業に惹かれたという視点を加えると説得力が高まります。
面接中は「明るく大きな声で話すこと」を忘れずに。緊張しているなら「第一志望なので緊張しています」と素直に伝えることも好印象につながります。
また「理想の後輩像(素直・元気・吸収力がある)」をイメージして、誠実さをもって臨みましょう。
「五洋建設は滑り止め」と見られることを企業側も懸念しています。
志望度を問う質問は必ずされるため、「なぜスーパーゼネコンではなく五洋建設か」という観点で、企業理念・挑戦領域・社風と自分の就活軸の一致を丁寧に説明する準備が必要です。
進取の精神を問われたら、「他者が気づかない課題にいち早く対応した経験」や「挑戦して失敗しても改善した経験」などが好印象です。 五洋建設が港湾や洋上風力、都市再開発など未来志向の事業に挑んでいる姿勢と重ねて語れると理想的です。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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五洋建設のエントリーシートは次の4本の質問で、オーソドックスです。
- 建設業・当社を志望する理由
- 学生時代打ち込んできたこと
- (関連して)その経験からの学びをどのように活かすか
- 自己PR
「建設業・当社を志望する理由」は「〇〇を実現できる業界を志望している。その中でも特に貴社の社風に共感した」という書き方になります。 これは実質的に「就職活動の軸」を回答するものですが、 それが「五洋建設を志望する理由」につながっていなければなりません。
特に海洋土木に強い会社ですので、港湾や洋上施設に関わる軸があるとよいですね。 インターンシップ・採用ページの「プロジェクト」「社員インタビュー」などを参考に、 「同社には何を目指す社風があるのか」という視点を取り入れましょう。
「学生時代頑張ったこと」については、リンク先の記事で解説しています。 ただし、こちらも同様に「就職活動の軸のために自発的に取り組んだこと」を書きましょう。
このようにESは各項目をストーリーとしてつなげることで、説得力が高まります。 ESのストーリー化については「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機の書き方
ポイント | 社風への共感 |
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五洋建設の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が五洋建設を志望する理由は、貴社が「社会基盤の創造を通じて人々の暮らしを支える」ことを目指し、特に海洋土木や環境保全の分野で世界をリードする取り組みを行っている点に魅力を感じたからです。 学生時代、私は災害復興ボランティアに参加し、被災地でインフラ復旧作業に携わりました。 この活動を通じて、安心して暮らせる基盤を整えることが、人々の生活を支える上でいかに重要かを実感しました。
貴社は、海洋土木のリーディングカンパニーとして、防災・減災技術の開発や、持続可能な社会の実現に向けたプロジェクトに積極的に取り組んでおり、 私が災害復興ボランティアで感じた「安心を届ける」という価値観と強く共鳴しています。
私は、ボランティア活動を通じて培った現場での柔軟な対応力やチームワークを活かし、貴社の一員として、社会基盤の整備に貢献したいと考えています。 海洋土木やインフラ整備を通じて、人々に安心と希望を届けるプロジェクトに取り組み、貴社とともに成長し続けたいです。
この例文では同社の経営理念を一言にまとめ、それに対し「災害復興ボランティアの経験」を元に「共感した」と結論付けています。 同社は海洋土木を得意としていますが、災害とも密接に関連した分野です。 そこで「インフラの重要性」を実感させられた経験を「ガクチカ」に書くと、説得力が高まります。
とはいえ、建設業界はどの会社も海洋土木に携わりますから、事業内容だけで比較するのは困難です。 面接で「なぜ五洋建設なのか」と問われた際の対策として、 インターンシップなどで「実際に感じた社風」を取り込んでおくと説得力がより高まります。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と関連付けて一連のストーリーに仕上げる必要があります。 まだエピソードの準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、五洋建設に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
五洋建設の強み・特徴
強み | 臨海部の建設で最大手 |
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五洋建設の強み・特徴は、臨海部の建設で最大手であるところです。
海洋の埋め立て、海の下のトンネル、港湾整備などに強く、臨海部の軟弱地盤に工場や物流施設を建設するのも得意としています。 香港やシンガポールにも拠点を持ち、古くから大型案件の建設を行っています。
その延長で「洋上風力発電」にも本腰を入れており、将来性の高い企業だと言えます。 ちなみに社名の「五洋」は、太平洋・大西洋・インド洋・南氷洋・北氷洋の5つの大洋を表しています。
加えて五洋建設は「不動産業」としての側面もあり、国内外で数千億円規模の不動産を所有しています。 「駅前再開発」のように街をまるごと開発しなおし、商業ビルやマンションなどの住宅を建設し、販売したり家賃収入を得たりするのです。
働き方改革
五洋建設は働き方改革として残業時間を削減するために、定額時間外手当の制度を敷いています。 特徴は、「45時間分」という労基法の認める最大限度に相当する残業代が固定で支払われることです。
一般に「固定残業代」というと「それ以上に働かされる」というイメージが強いですが、 同社の場合は「残業を減らす」ための取り組みであり、45時間を超えた分は別途、時間外手当として支給されますが、 早く退社すれば得をするという仕組みにしているのです。
ちなみに同社の学部卒基本給は28万円のため、定額時間外手当が95,715円となり、 入社初年度から毎月375,715円が給与として支払われることになります。
競合他社
五洋建設の競合他社は、 同じ準大手ゼネコンの長谷工コーポレーション・戸田建設・安藤ハザマ・フジタ・三井住友建設・前田建設工業・熊谷組・西松建設・NIPPOです。
建設業界では企業規模ごとに請け負える工事が決まっている節があり、 スーパーゼネコンや中堅ゼネコンとは大きく競合しません。この業界特有の事情については、 筆者の私の勤務経験を踏まえて次の関連記事で詳しく解説します。
弱み
弱み | 所有船舶の管理コスト |
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五洋建設の弱みは、為替変動と所有している船舶の管理コストです。
同社は海外売上比率が24%ありますが、1500億円規模の売上を海外で上げています。 これは為替変動で上振れも下振れもする可能性があり、利益に大きく影響します。
また、海洋土木で使用する「大型クレーン搭載の船舶」はその稼働率次第で、購入費用に見合った運用ができるかどうかで利益が大きく変わります。
簡単に言えば、工事がなく倉庫に眠っている状態は大損だということです。
実際、この船舶管理が重荷になっている部分が有価証券報告書に記載されています。
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