勝ち組【鹿島建設の就職】難易度・採用倍率など選考対策!
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
鹿島建設 | 高い 4.0 / 5.0 |
売上高 | |
2兆9118億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1256万円 | 120日以上 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:50人程度 技術系:270人程度 | 学部卒:300,000円 院卒:320,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:鹿島建設|募集要項(初任給・年間休日)
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就職難易度
就職難易度 | 高い |
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鹿島建設の就職難易度は、高いです。 採用倍率は文系で約40倍、理系で約3倍です。学歴フィルターは「地方国公立大以上」と考えられます。 採用大学は旧帝大・早慶・MARCH・地方国公立大に限られているためです。
また、必ずしも体育会系でないと受からないということはありませんし、留学経験や起業経験が必要ということもありません。 「就職活動の軸」と「経営理念」の一致をアピールしていけば、合格の目はあります。
鹿島建設に必要なTOEICスコアは明示されていません。 しかし、同社は近年海外事業に本腰を入れており、仕事上で英語を使う機会が増えていきます。 そこでTOEICを受験しておいて、「英語力の低さを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
ちなみに建設業は、企業規模に関わらず高待遇な珍しい業界です。 なんとなく売上高で比較してしまいがちなため、準大手ゼネコンが穴場になっています。 ぜひ次の記事もチェックしてみてください。
勝ち組の理由
MY就活ネットは、鹿島建設への就職を勝ち組だと判断しています。理由は次の4点です。
- 建設業界最大手であること
- 総合職平均年収がスーパーゼネコン5社の中でも群を抜いていること(鹿島建設:1256万円、他4社:1066~1117万円)
- 建築事業の利益率が5%と高いこと(業界平均2~3%)
- 新規事業の不動産開発事業が高い利益率(20%)を誇ること
同社は収益性が高く、簡単に言えば「儲かっていて待遇も良い企業」となります。 建設業界はメーカーやインフラ業界より年収が高く、専門商社と同等の水準です。 それでいて就職人気が低めなため、狙い目です。
選考フロー
選考開始 | 3月 |
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鹿島建設の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- リクルーター面接5回
- 個人面接4回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →鹿島建設の採用ページ
面接
面接回数 | 9回 |
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鹿島建設の面接は、リクルーター面接5回・通常面接4回の計9回行われます。
プレエントリーをするとリクルーター面接に呼ばれますが、 その後のエントリーシートやテストセンターでの筆記試験の結果によってはその時点で落とされることもあります。
リクルーター面接は最初の3回が「質問会」そのもので、基本的にはエントリーシートの内容等は聞かれません。 しかし、残りの2回ががっつり面接ですから、最初の3回でしっかり添削してもらうとよいでしょう。 面接回数が多いですが、プレエントリーした人から順番に始まりますので、早めの登録が必須です。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
特に同業他社との比較は必ず問われますので、あらかじめ準備が必要です。
また、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。 この他「立ち振る舞い方」「うまい回答方法」など面接のコツを次の関連記事で解説しています。
エントリーシート
ES設問 | 2本 |
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鹿島建設のエントリーシートは、次の2本とオーソドックスです。
- 学生時代頑張ったこと
- 志望動機
まず「学生時代頑張ったこと」は、それ単体で書くのではなく「志望動機」につながるように書きます。以下はその例文です。
私は、サークルでのゲーム制作に力を入れました。 その理由は、新たな価値創造を自らの手で生み出したいと考えたからです。
そこで私は「完成度の高いゲームを期限内に制作する」ことを目標に掲げ、企画立案からデザイン、プログラミングまで一貫して担当しました。 しかし、限られたメンバーと時間の中で、想定したクオリティを実現することが困難でした。 特に、チーム内で意見が食い違い、方向性が定まらない時期がありました。
そこで、メンバー全員の意見を整理し、共通のゴールを明確化することで意思統一を図りました。 また、優先順位をつけて作業を進めることで、納期内に完成度の高いゲームを仕上げることができました。
この経験を通じて、限られたリソースの中で最善の結果を生み出すための課題解決力や、他者視点を持ちながら協力することの重要性を学びました。 この学びを活かし、社会に価値をもたらす仕事に貢献したいと考えています。
志望動機は次の項目で解説しますが、「新たな価値創造」を「就職活動の軸」として設定し、ガクチカ・志望動機の両方にそのキーワードを使用しています。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、そのような構成にするべき理由については次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
また、就活の軸についても次の関連記事で、建設業界を志望する学生におすすめのものを例文付きで紹介しています。
志望動機の書き方
ポイント | 社風への共感 |
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鹿島建設の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が鹿島建設を志望する理由は、貴社の経営理念である「社会的価値のある建設サービスの提供」に深く共感したからです。
学生時代、私はゲーム制作プロジェクトに取り組み、企画立案からデザイン、プログラミングまで一貫して携わりました。 この経験を通じて、限られたリソースの中で最大限の成果を生み出すための創意工夫や、チームで協力して一つの目標を達成することの大切さを学びました。 また、プレイヤーにとっての「価値」を意識して設計を進める中で、他者視点を持つ重要性を実感しました。
貴社は、社会基盤を支える建設業界のリーディングカンパニーとして、先進技術を活用したプロジェクトや持続可能な社会を目指した取り組みを推進しています。 その中でも、人々の生活を豊かにする建築物やインフラの提供を通じて、社会に直接的な価値をもたらす姿勢に強く惹かれました。
私は、ゲーム制作で培った創造力や課題解決力を活かし、貴社の一員として新たな社会的価値の創造に貢献したいと考えています。 建設を通じて未来の社会を支えるプロジェクトに挑戦し、豊かな社会づくりに寄与していきたいです。
この例文では「経営理念への共感」という志望動機に説得力を持たせるため、自身の「ゲーム制作の経験」を使用しています。 同社は「社会的価値」を重視していますので、ガクチカでは「アイデア」「創造力」「課題解決力」をアピールできるとよいですね。
特に建設業界はどこも同じ事業をしているため、事業だけの比較では「なぜ鹿島建設なのか」という問いに答えられません。 そこで、インターンシップや何度も行われる面接を通じ、実際に感じた社風を盛り込むことや、 同社が推進している「不動産開発事業」に触れることで、より説得力を高めることができます。
このように志望動機には「就職活動の軸」「ガクチカ」が密接不可分です。 もしまだこれらエピソードの準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
鹿島建設の強み・特徴
強み | 海外事業に強い |
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鹿島建設の強みは、経営理念に掲げる「社会的価値のある建設サービスの提供」に集約されます。 その理念のもと、同社は長年にわたり建設業界をリードしてきました。
収益の柱は民間建築であり、工場・発電所・物流施設・オフィスビルといった大型案件を数多く手がけています。 特に海外事業においては、売上高が8000億円超に達し、建設業界内でも海外売上比率が際立って高いのが特徴です。
さらに鹿島建設は、新たな成長戦略として不動産開発事業にも注力しています。 この事業では、従来の「請負型」ではなく、自社で土地取得から販売・賃貸までを一貫して行うデベロッパー型のモデルを採用。 建設会社のノウハウを活かしつつ、より高い収益性を実現しています。
現在では、「公共工事」「民間工事」と並ぶ第三の収益源として確立されており、 鹿島建設はまさに「建設という武器を持つ不動産デベロッパー」と呼ぶにふさわしい存在です。
建設業界に興味がある方はもちろん、不動産業界を志望する方にも魅力的な選択肢です。 技術と事業力を兼ね備えた鹿島建設を、ぜひ進路選びの候補に加えてみてください。
中期経営計画から読み解く社風
鹿島建設の社風は、建設ができる不動産デベロッパーとして海外進出するというものです。 同社は「土木」より「建築」を得意としており、工場やオフィスビルに強みがあります。 これを「請負」するのではなく、「自ら計画して販売・賃貸に出す」ことで大きな利益が得られます。
これに関して同社は、中期経営計画の「成長領域を伸ばす」の項目で、次のように定めています。
- 不動産開発事業の収益拡大と投資効率向上
- グローバル・プラットフォームの強化
- バリューチェーン拡充による収益源の多様化
1つ目は、「投資×建設」の事業で、土地を取得し、ビルやマンションを建てて販売または賃貸に出す事業です。 こちらは国内に限らず海外でも行っており、「不動産デベロッパーとしての鹿島建設」を成長させようという姿勢です。
2つ目は、言い換えると海外事業の強化です。北米・欧州・アジア・オセアニアなどで事業を行っていますが、 これらの事業をさらに伸ばすために経営資源を投入するということです。
3つ目は、仲間を増やすということです。得意分野の異なる建設会社やDX推進で必要になるIT企業、 または海外事業の手助けをしてくれる現地ゼネコンなどについて、業務提携やM&Aを進めるということです。
競合他社
鹿島建設の競合他社は、 同じスーパーゼネコンの大林組、大成建設、清水建設、竹中工務店です。
また、同社は不動産デベロッパーとしての側面もありますから、 その分野では三菱地所・住友不動産などの不動産業界が競合になります。 加えて海外展開もしていますから、現地のゼネコン・不動産会社も同様に競合します。
スーパーゼネコン5社について、次の関連記事で「経営成績」「社風」「会社の特徴」で比較しておすすめ度を紹介していますので、ぜひご覧ください。
弱み
弱み | 保有資産の下落 |
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鹿島建設の弱みは、保有資産の価値下落です。
同社の注力する不動産開発事業は、土地を取得して建物を建設し、価値を高めて売却・賃貸に出すビジネスです。 「建設を終えても土地の価値があまり上がらなかった」「入居者が決まらなかった」「不動産価格が下がった」といった問題発生のリスクがあります。
ただし、同社もバブル崩壊で痛手を被った苦い経験があります。 そこで社内に資産評価の専門委員会をおいて、最終的に経営陣が判断するという徹底ぶりで、 さらに保有する資産を自己資本(借金ではないということ)の一定比率内に収めるルールを制定しており、不動産の価値評価は慎重に行っているといえます。
→勝ち組!建設業界への就職45社!|将来性・ランキング・志望動機
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