勝ち組【日東電工の就職】難易度・採用倍率・志望動機など
会社名 | 就職難易度 |
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日東電工 | 高め 3.8 / 5.0 |
売上高 | |
1兆138億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
944万円 | 123日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:15名程度 技術系:80名程度 | 学部卒:260,000円 院卒:283,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:日東電工|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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日東電工の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
同社はインターン参加者優遇の早期選考があります。開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →日東電工の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高め |
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日東電工の就職難易度は、高めです。 採用倍率は文系約69倍・理系約4倍で、ES通過率は50~55%です。 学歴フィルターはありません。採用大学が旧帝大から地方女子大まで幅広いためです。
同社は利益率が高く待遇も良いため、就職できれば勝ち組だと言えるでしょう。
内定者の学歴に偏りはなく、よってESの内容、人物重視で選考が行われますので、誰でもチャンスがあります。 インターンシップを通じて早期に接触し、会社理解を深める・活動中に高評価を得ることは、本選考においても有利に働くでしょう。
日東電工に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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日東電工の面接は、回数は3回で、一次面接のみ学生3人の集団面接、二次面接・最終面接は個人です。 インターンで活躍した学生には早期選考の優遇制度があり、その場合は最終面接の1回のみで内定です。 面接内容は、いずれも次のような質問がされ、雰囲気は和やかです。
- 自己紹介
- 自己PR
- 学生時代頑張ったこと
- 日東電工を知ったきっかけ
- 志望動機・なぜこの会社なのか
特に力を入れたいのが「学生時代頑張ったこと」と「なぜこの会社を選んだのか」です。
ガクチカは「就職活動の軸」を前提として、「その実現のために取り組んだこと」を述べます。 そして志望動機には「その実現に貴社の社風がぴったりだと思いました」と述べることで、2つの項目をストーリーとしてつなげることができます。
ESでは「ガクチカ」「志望動機」が問われませんので、ここをしっかり作り込んで面接に臨むことで、他の学生に差をつけることができます。 これらのストーリー化は、「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説していますので、 ぜひご覧ください。
志望動機の説得力をさらに高めるために、採用サイトの「プロジェクト」「社員インタビュー」、加えてインターンシップを通じて、 「会社には何を目指す社風があるのか」を研究して盛り込むことが有効です。 インターンには優遇制度もありますので、志望度が高ければぜひ参加しましょう。
面接ではESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。 次の関連記事では「立ち振る舞い」「うまい話し方」など「理想の新人」をアピールするコツを、私自身の社会人経験を踏まえて解説しています。
エントリーシート
ES設問 | 1本 |
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日東電工のエントリーシートは、「人生の充実度の曲線グラフとその変化のきっかけを書いてください」の1本です。
小中高校生くらいまでは自由に書くとよいのですが、 特にターニングポイントとなるのが「学生時代頑張ったこと」と関連して「理想を持ったころ」です。 言い換えると「就職活動の軸」を意識したころですが、ここからグラフの変動を大きくしましょう。
特に「理想に近づいた瞬間」「挫折を味わって遠のいた瞬間」「困難を乗り越えた瞬間」などをマークしておくと、 面接での話題を誘導することができます。
ESでは問われないものの、「就職活動の軸」「ガクチカ」「志望動機」を一連のストーリーとして仕上げておくと、グラフの説明に説得力が出ます。
ちなみに筆者の私なら、「日東電工という会社を知った瞬間」に高い変動をマークして笑いを取ろうとします。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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日東電工の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」という理念に共感したからです。
学生時代はゲーム制作に取り組み、独自のアイデアを形にして人々に楽しさや驚きを提供するプロセスを経験しました。 この過程で、革新を追求し、新たな価値を創造する仕事にやりがいを感じるようになり、その経験を化学や技術を活かした製品開発に結び付けたいと考えています。
貴社が粘着・機能性フィルムや医療・ライフサイエンス分野など、多岐にわたる事業領域で世界をリードし、社会の課題解決に取り組んでいる姿勢に強く惹かれています。 特に、目に見えないところで人々の生活を支える製品を生み出している点に共感し、自分の創造力と課題解決力を活かして貢献したいと考えました。 貴社の一員として、さまざまな技術やアイデアを駆使して、これまでにない新しい価値を創造し、社会に貢献する製品を生み出していきたいです。
この例文では「経営理念への共感」をアピールするため、「ゲーム制作の経験」を元に「価値の創造にやりがいを感じる」ことに説得力を持たせています。 特に「同人活動でヒット商品を出すため、アイデアを出し合った」などのエピソードがあれば、「ガクチカ」にその詳細を書いておきましょう。
同社は複数の事業分野でニッチ戦略を取っていますから、アイデアを出すことは文系でも必須の仕事になります。 ゆえに、「創造」がキーワードになってきます。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と関連付けて、一連のストーリーに仕上げる必要があります。 もしエピソードがまだそろっていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、次の関連記事では文系向けに「化学メーカーの志望動機の書き方」を「就職活動の軸」「業界の志望動機」「当社の志望動機」の三段階、例文付きで解説しています。
日東電工の強み・特徴
強み | ニッチ戦略 |
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日東電工の強み・特徴は、ニッチトップ戦略をとっている点です。 このため高い利益率を実現し、顧客にとって「なくてはならない企業」になっています。
成長(変化)するマーケットの中でも、先行者のいない「ニッチ分野」において、Nitto独自の技術を活かすことによりシェアNo.1を狙う戦略。Nitto固有の集中・差別化戦略です。 グローバルシェアNo.1を目指すのがグローバルニッチトップ戦略、各国・エリアの市場において、特有のニーズに応じた製品を投入してトップシェアを狙うのがエリアニッチトップ戦略です。
化学メーカーは石油化学やソーダ工業を通じて「コモディティ」と呼ばれる汎用品を製造します。 ですが汎用品はすでに完成された技術であり、安売り競争になって利益が確保しにくい難点があります。 そこで日東電工はニッチ戦略を取り、世界を独占できる小さな分野をたくさん持っています。
営業利益率は14%超と、大企業平均の6~7%に2倍の差をつけて儲かっている企業と言えます。 この理由は「他社がやらない独占分野」を取りそろえて高い利益率を実現しているからに他なりません。
ディスプレイ用偏光フィルム、熱はく離シート、精密回路付き薄膜金属ベース基板など、 それ自体が表に出ることはありませんが顧客製品の生産性・性能を左右する重要な材料を作っており、 あまり量が必要なものでもないために大手が参入してこないという製品群です。
このニッチ分野を探して独占する方法論が、「三新活動」として表現されています。
既存製品の「新」しい用途を開拓して、そこに新たな技術を加える。 もしくは新しい技術を用いて「新」製品を開発したうえでその用途を広げる。 こうして「新」しい需要を創出する。 ―3つの「新」を重ねて進化し続けることが、50年以上にわたって繰り返されてきたNitto独自のマーケティング活動「三新活動」の原理です。
「ニッチトップ戦略」「三新活動」を通じて素材メーカーでありながらマーケティングを古くから重視してきたのが同社であり、 文系の役割は大きく、活躍できる余地がたくさんあります。
また日東電工の海外売上比率は80%弱と非常に大きく、世界シェアの取れる商品群をいくつも持っていることから、 非常にグローバルな企業だということができます。
また、同社と同様にニッチ戦略を取る会社としてはクラレが挙げられます。ぜひ併せて企業研究してみてください。
主要取引先
日東電工の主要取引先は、電機メーカーや電子部品メーカーです。
ディスプレイ用偏光フィルムや基盤に代表されるように、同社の製品はおよそ電子材料と呼ばれるものです。 この世界の取引は「替えが利かない会社」が強く、単なる「下請け」と思うとまったくの勘違いになります。
同社が高い利益率をマークしているのは、「替えが利かない」ゆえに「価格競争をせずに済む」からに他ならず、 海外の大手電機メーカーに対しても強気の価格設定で取引できるという強みがあります。
競合他社
日東電工の競合他社は、実質ありません。 ニッチトップ戦略をとる同社は「大手が参入するには小さい市場」をメインに狙っており、 それを束ねて企業規模が大手級になっており、研究開発費は大きく投入することができるためです。
ゆえに大手企業が狙わない分野で、中堅企業よりも早く商品化するという、競争しないで利益を取るのが同社の特徴です。
高機能品は高い技術力が必要で、かつすでに安定した製品群があり、あまり激しい競合もしていないことから、 基本的に競争は研究開発で起きると考えられます。 この点、日東電工は企業規模が大きく、技術者や研究費用をたくさん拠出できる分、他社に対して有利に立てるでしょう。
弱み
日東電工の弱みは、「カーボンニュートラル」への圧力の高まりです。 樹脂を手掛ける以上、二酸化炭素の発生は避けられず、それが環境活動家からバッシングを受ける原因になります。
これが「炭素税」などの新たな課税の他、禁輸措置などで政治利用されることも考えられます。 加えて植林活動などでCO2の回収・減少に取り組むのはシンプルに「コスト」としてのしかかるだけでなく、 活動家のバッシングでは「CO2を排出している」部分にのみ着眼されることもあるでしょう。
日東電工には外国政府に対するロビー活動や、大規模な海外拠点を増やしてグローバル化を一層進めるなどの対応が必要でしょう。
ただし、化学メーカーのみならず鉄鋼・非鉄金属などの素材メーカー、 それを利用する部品メーカー、果ては自動車や家電などの最終製品メーカーに至るまで、モノづくりの企業は同じ条件です。 ゆえに、日東電工特有の弱みというわけではありません。
同業他社の企業研究を見る
- クラレの企業研究(売上高:8268億円、平均年収:1048万円、年間休日:120日)
- カネカの企業研究(売上高:8072億円、平均年収:855万円、年間休日:124日)
- 三菱ガス化学の企業研究(売上高:7735億円、平均年収:989万円、年間休日:122日)
- ダイセルの企業研究(売上高:5865億円、平均年収:814万円、年間休日:124日)
- 日亜化学工業の企業研究(売上高:5021億円、平均年収:757万円、年間休日:125日)
- UBEの企業研究(売上高:4868億円、平均年収:952万円、年間休日:124日)
- 日本ゼオンの企業研究(売上高:4206億円、平均年収:930万円、年間休日:123日)
- 日本触媒の企業研究(売上高:4093億円、平均年収:817万円、年間休日:120日以上)
- JSRの企業研究(売上高:4050億円、平均年収:829万円、年間休日:127日)
- デンカの企業研究(売上高:4002億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- ニフコの企業研究(売上高:3530億円、平均年収:664万円、年間休日:120日)
- トクヤマの企業研究(売上高:3430億円、平均年収:790万円、年間休日:121日)
- 日産化学の企業研究(売上高:2513億円、平均年収:1010万円、年間休日:120日以上)
- アイカ工業の企業研究(売上高:2486億円、平均年収:785万円、年間休日:124日)
- エフピコの企業研究(売上高:2356億円、平均年収:802万円、年間休日:126日)
- 高砂香料工業の企業研究(売上高:2292億円、平均年収:824万円、年間休日:123日)
- 日本化薬の企業研究(売上高:2225億円、平均年収:749万円、年間休日:128日)
- 東京応化工業の企業研究(売上高:2009億円、平均年収:994万円、年間休日:122日)
- 東亞合成の企業研究(売上高:1675億円、平均年収:810万円、年間休日:123日)
- 日本パーカライジングの企業研究(売上高:1322億円、平均年収:749万円、年間休日:125日)
- 太陽HDの企業研究(売上高:1190億円、平均年収:907万円、年間休日:125日)
- 三菱ケミカルの企業研究(売上高:4兆4074億円、平均年収:851万円、年間休日:123日)
- 旭化成の企業研究(売上高:3兆373億円、平均年収:904万円、年間休日:120日)
- 富士フイルムの企業研究(売上高:3兆1958億円、平均年収:974万円、年間休日:125日)
- 信越化学工業の企業研究(売上高:2兆5612億円、平均年収:886万円、年間休日:120日以上)
- 住友化学の企業研究(売上高:2兆6062億円、平均年収:982万円、年間休日:124日)
- 東レの企業研究(売上高:2兆5632億円、平均年収:975万円、年間休日:日数言及なし)
- エア・ウォーターの企業研究(売上高:1兆759億円、平均年収:877万円、年間休日:126日)
- 三井化学の企業研究(売上高:1兆8091億円、平均年収:1068万円、年間休日:122日)
- 日東電工の企業研究(売上高:1兆138億円、平均年収:944万円、年間休日:123日)
- レゾナックの企業研究(売上高:1兆3914億円、平均年収:959万円、年間休日:124日)
- 積水化学工業の企業研究(売上高:1兆2977億円、平均年収:912万円、年間休日:125日)
- 東ソーの企業研究(売上高:1兆633億円、平均年収:925万円、年間休日:122日)