【三井化学の就職】難易度・選考に役立つ「強み」を解説!
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
三井化学 | 高い 4.6 / 5.0 |
売上高 | |
1兆7497億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1068万円 | 日数言及なし |
採用人数 | 初任給 |
事務系:25名程度 技術系:75名程度 | 学部卒:243,000円 院卒:265,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:三井化学|有価証券報告書
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選考フロー
選考開始 | 2月 |
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三井化学の選考フローは次の通りで、2月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 録画面接1回
- リクルーター面接1回
- 面接2回
- 内々定
同社はインターン参加者優遇の早期選考があります。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →三井化学の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高い |
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三井化学の就職難易度は、高いです。 採用倍率は文系で約68倍・理系で約13倍で、ES通過率は文系55%・理系45%です。 学歴フィルターは文系「MARCH・関関同立以上」理系「地方国公立以上」です。
文系の採用大学はMARCH・関関同立がボリュームゾーンで、その他に千葉大・滋賀大・大阪市大の採用実績があります。 同社の応募数は文系1700通・理系1000通と多く、財閥系かつ総合化学3位に位置するため就職人気が高いです。 また「隠れ優良企業」として有名になった面もあります。
インターン優遇 | あり |
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同社はインターン優遇の早期選考を実施しており、面接が2回に減少する特典があります。 ES提出が2月なのは変わりませんが、通常選考が面接開始まで1ヶ月空くのに比べて、インターン組はすぐに面接が開始されます。 競争の激しい同社ですから、採用枠がフルに空いた状態で優遇選考が受けられるのは有利です。
また、志望動機に「インターンで実際に肌で感じた社風」を取り入れることができるため、 志望度が高ければぜひインターンに参加しましょう。
同社に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 4回 |
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三井化学の面接は、録画面接1回・リクルーター面接1回・面接2回の計4回実施されます。 質問内容は次の通りです。
- 自己紹介
- 学生時代頑張ったこと
- ゼミの内容について
- 趣味や特技について
- 三井化学を志望する理由
- 他社の選考状況
同社の面接では志望動機の深掘りは少なく、代わりに趣味や特技・ガクチカの深掘りの質問が多めです。 雰囲気は雑談に近く、人柄を見られる面接だと言えます。
また、通常選考では動画選考の後に「OB訪問」「少人数座談会」に招待されます。 こちらは書類選考合格後であるため、選考ではありません。内容は基本的に「社員の仕事内容の説明」「学生からの逆質問」です。 「仕事理解」や「社風」に関する質問をして、「志望動機の補強」をしておきましょう。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
一方でESの出来によっては「なぜ化学業界なのか」「なぜ三井化学なのか」を深掘りされる場合もあります。 「就職活動の軸」や「なぜこの会社を選んだのか」を固めておきましょう。 この際、インターン・採用サイトの「プロジェクト」「社員インタビュー」で感じた「社風」を理由にできるとよいですね。
また面接では、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。 その他「立ち振る舞い方」「うまい回答方法」など面接のコツを次の関連記事で解説しています。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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三井化学のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。
- 学生時代に打ち込んだこと
- 苦労した経験と克服したエピソード
- 入社後のキャリアイメージ
1つ目は「学生時代頑張ったこと」です。 詳細はリンク先の記事で解説していますが、「自らの意志で好きで取り組んだこと」を書くようにしてください。 「単位取得」「アルバイトの通常業務」など「やらされたことや義務」を書いてしまうと、主体性がアピールできません。
2つ目は、実質的にガクチカの2本目です。 総合職として応募する限りは「他者に協力を求めた」「アイデアを出し合った」など、 リーダーシップのアピールにつながる克服法がよいでしょう。
3つ目は「この会社に入って挑戦したいこと」です。 書き方はリンク先の記事で解説していますが、これは「就活の軸の実現」が結論です。 それに至るまでに「どんな部署でどんなスキルを身につけたい」という話しをすると説得力があるでしょう。
このように、ESはすべての項目を「就職活動の軸」でつなげることで、一貫性が出せます。 ESのストーリー化については「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説していますので、 ぜひ併せて参照してください。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
三井化学の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
例文
私が貴社を志望する理由は、「持続可能な社会の実現に向けた化学技術の革新に貢献したい」という思いが、貴社の経営理念と一致していると考えるためです。
この思いに至ったきっかけは、学生時代に災害復興ボランティアに参加したことです。 被災地で支援活動を行う中で、困難な状況においても人々が必要とする物資や安全な生活環境を提供する重要性を実感しました。 この経験を通じて、化学の力が生活基盤の復旧や社会全体の支援において不可欠であることを強く感じました。
貴社が取り組んでいる環境保全やエネルギー効率化、医療分野などの事業は、まさに社会の課題を解決するための革新的な技術を提供し、人々の生活を支えていると感じています。 私は、これまでの経験を活かし、貴社で持続可能な社会づくりに貢献する製品や技術の開発に携わりたいと考えています。 特に、環境や社会的なニーズに対応した新しい化学技術を提供することで、社会全体に貢献していきたいです。
解説
この志望動機では「持続可能な社会」をキーワードに、経営理念と就職活動の軸の一致をアピールしています。 ただ「経営理念に共感した」と言うだけでは説得力がありませんので、背景に「災害復興ボランティア」の経験を設定しています。 このように、志望動機では「就職活動の軸」「ガクチカ」を一連のストーリーとして仕立てることが重要です。
また、さらに説得力を増すために、インターンシップやOB・OG訪問などを通じて「実際に肌で感じた社風」について言及するとよいでしょう。
一連のストーリーがまだ用意できていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、次の関連記事では文系向けに「化学メーカーの志望動機の書き方」を「就職活動の軸」「業界の志望動機」「当社の志望動機」の三段階、例文付きで解説しています。
三井化学の強み・特徴
強み | 多様性を愛する社風 |
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三井化学の強み・特徴は、多様性を愛する社風です。
同社は総合化学としての「汎用品」事業のみならず、機能性材料に力を入れ、自動車部材用のコンパウンド(ゴムの化合物)、 リチウムイオン電池用電解液、メガネレンズ材料、食品包装用高機能フィルムなど、 付加価値の高い製品に投資を続け、多様な事業を収益の柱として育てています。
「人の三井」と言われる三井グループの会社らしく、いろんな属性の社員がいます。女性はもちろん外国人も多く、「出勤は出国と思え」と言われるほどです。 属性だけでなくキャリアも人によって全く異なるという特徴があり、様々な部署を経験して、また部門を超えたプロジェクト単位で仕事をすることも多く、 このキャリアの多様性が事業の立ち上げ、拡大につながっています。
公式サイトのプロジェクトストーリーにもあるように、 役員の指示ではなく社員の強い思いを起点に成功したプロジェクトが多く、 まさに多様性の効果、いろんなキャリア経験を持つ社員がいるからこそ、三井化学は大きく成長してきたのだと言えます。
ちなみに、リチウムイオン電池では旭化成が得意とする「セパレータ」に対して三井化学が得意とするのは「電解液」というように、 各社で住みわけができているため、機能性材料は過当競争に陥っていません。
もちろん従来型の石油化学事業では国内3位の規模を誇り、 ポリエチレン、ポリプロピレン、果ては歯科材料や農薬、殺虫剤と幅広い製品群を持ちます。
また、かつては製薬事業を有していましたが、分離独立して三井製薬になった後、合併を繰り返して「バイエル薬品」になりました。
三菱ケミカル、住友化学といった競合他社が製薬事業を行っている一方で、 このリスク性の高い事業をすでに手放している同社は、比較的経営リスクが低いと言うことができます。
医薬品材料は販売を続けていますので、医薬品とまったく関係がなくなったわけではありません。
主要取引先
三井化学の主要取引先は、電機メーカーや自動車部品メーカーです。
化学品は電子機器や自動車の材料として使われ、その性能や不良品率を左右しています。 前述の通り、高い利益が取れるのは「高機能品」であり、その際は顧客であるメーカーと一緒になって、成分を調整していく必要があります。
近年ではリチウムイオン電池材料、高機能コンパウンドで自動車部品メーカーとの取引が増えています。 これら顧客が大規模な会社の場合は、三井化学が直接取引をします。
競合他社
三井化学の競合他社は他の化学メーカーです。
特に「汎用品」を手がける三菱ケミカル・住友化学を始めとした総合化学メーカーとは大きく競合し、 商品によっては激しい価格競争になります。
一方で「高機能品」事業では多数の化学メーカーと競合することになりますが、 その競争とは「研究開発競争」であり、一番乗りが総取りしていく構図は変わりません。
この点、三井化学は企業規模が大きく、技術者や研究費用をたくさん拠出できる分、他社に対して有利に立てるでしょう。
弱み
弱み | 資源価格の高騰 |
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三井化学の弱みとしては、資源価格の高騰があります。
同社の主要な材料は石油であり、原油価格の変動は特に「汎用品」の利益を大きく左右します。 脱炭素の流れもあり、今後「石油化学」の分野をどうするか、問われることになります。
一方で「製薬子会社」というリスク性の事業を同社はすでに手放しており、 同業の三菱ケミカル・住友化学に対して経営の安定性が高いと言うことができます。
→超優良!化学メーカーへの就職は難しい?63社の業界研究
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