勝ち組【日亜化学工業の就職】難易度・学歴フィルターなど
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
日亜化学工業 | 穴場 0.5 / 5.0 |
売上高 | |
5021億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
757万円 | 125日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:35名程度 技術系:100名程度 | 学部卒:265,000円 院卒:290,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:日亜化学工業|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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日亜化学工業の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- グループディスカッション1回
- 一次面接
- 最終面接
- 内々定
理系のみインターン参加者優遇の早期選考があります。文系はそもそもインターンシップがありません。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →日亜化学工業の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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日亜化学工業の就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系約5倍・理系約3倍で、ES通過率は文系65%・理系90%です。 学歴フィルターはないと考えられます。採用大学が旧帝大から地方女子大まで幅広いためです。
学生への知名度が低く、応募者数が文系100人・理系330人と少なく穴場になっています。 就職四季報によると30歳総合職平均年収は606万円と高く、残業は月14時間、有給取得率は85%とホワイト企業で、 ボーナスも年間8ヶ月分出るとのことで、就職できれば勝ち組です。
インターン優遇 | 理系のみ |
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同社では理系のみインターン優遇の早期選考を実施しており、その場合はグループディスカッションが免除になります。 一方の文系はインターンの開催自体がなく、優遇制度もありません。 文系にとっては事業内容がわかりにくく、会社理解が難しいですが、自力で調べていくしかありません。
日亜化学工業に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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日亜化学工業の面接は、グループディスカッション1回・面接2回の計3回が実施されます。 質問内容は次の通りです。
- 自己紹介
- 自己PR(→自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!)
- 周囲の人からどんな人物だと言われるか
- 学生時代力を入れたこと
- 日亜化学工業を志望する理由(→なぜこの会社を選んだのか)
- 入社後挑戦したいこと(→会社に入って挑戦したいこと)
面接では「LEDをはじめとする先端技術への理解」や「研究開発型企業への適性」が重視されます。 特に理系学生に対しては、大学での研究や専攻について詳しく聞かれる傾向がありますので、わかりやすく説明できるよう準備しておくと良いでしょう。
また、日亜化学工業は非上場企業であり、短期的な利益よりも「将来の発明」を重視する姿勢を明確にしています。 そのため、「利益よりも研究を優先する価値観に共感している」ことを伝えると、志望動機に説得力が生まれます。
技術への強い関心だけでなく、「企業文化」や「研究開発の方針」に対する理解も求められます。 他の電子部品・素材メーカー(例:村田製作所、ローム、デンソーなど)との違いを理解したうえで、 なぜ日亜なのかを語れると、より評価が高くなるでしょう。
面接では落ち着いて誠実に対応することが好印象につながります。研究者肌の社員が多いため、 華やかさよりも「実直さ」や「探究心」が重視される企業風土です。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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日亜化学工業のエントリーシートのは、次の3本の設問が課されます。
- 学生時代に最も注力したこと
- 私の性格
- 志望動機
1つ目は「学生時代頑張ったこと」です。 詳細はリンク先の記事で解説していますが、「自らの意志で好きで取り組んだこと」を書いてください。 特にこの後に続く「性格」「志望動機」につながるよう「就職活動の軸の実現のため」という視点が必要です。
2つ目は「長所とそれにまつわるエピソード」「短所と克服しようと努力している姿勢」を書くものです。 注意が必要なのは特に後者で、「理想の新人」をアピールするには「本当に困る短所」を書いて「克服しようと努力している姿勢」が必須です。 「欠点を素直に認める」ことと「向上心を見せる」ことが「部下に欲しい新人」です。
3つ目の志望動機は、次の項目で例文付きで解説しますが、結論は「経営理念・社風への共感」とするのがおすすめです。 「ガクチカ」と「社風」で一致したアピールポイントを散りばめ、「同じ理想を追っている」とアピールします。 そのためには採用サイトの「プロジェクト」「社員インタビュー」などを読み、「会社には何を目指す社風があるのか」を研究することが効果的です。
このようにESはすべての項目を一連のストーリーとして仕上げることで、説得力を高めることができます。 ESのストーリー化については「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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日亜化学工業の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の「人々の生活に新たな価値を提供」という使命に深く共感し、自身のゲーム制作の経験を活かして、新たな価値を創造したいと考えたからです。
学生時代、ゲーム制作に取り組む中で、プレイヤーに感動や驚きを提供するために、新しい技術やアイデアを駆使して作品を生み出すことに喜びを感じました。 この経験から、技術がどれほど多くの人々の生活を豊かにするか、また革新を追求することの重要性を実感しました。
貴社は、特にLED技術をはじめとする光技術分野で世界をリードしており、その革新性と社会への貢献に強い魅力を感じています。 私は、ゲーム制作で培った創造的な発想力を活かし、貴社の先進的な技術開発に携わり、より多くの人々に感動を与える製品やサービスを生み出す一員として貢献したいと考えています。 貴社の技術を通じて、さらに多くの社会的価値を提供していきたいです。
この例文では「人々の生活に新たな価値を提供」という同社の使命に注目し、 自身の「ゲーム制作の経験」と関連付けて「使命に共感した」という内容にしています。 この場合、「ゲーム制作」について「ガクチカ」で詳しく書く必要があります。
特に文系の場合、「ものづくり」で会社に貢献するわけではないため、価値創出は主に「新規事業」「新商品」などの発想で活躍します。 そのため「同人活動でヒット商品を出すためのアイデアを出し合った」などの経験があると使いやすいでしょう。
このように志望動機には必ず「就職活動の軸」が必要で、またそれを裏付ける「ガクチカ」も必要になります。 この一連のストーリーがまだできていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、次の関連記事では文系向けに「化学メーカーの志望動機の書き方」を「就職活動の軸」「業界の志望動機」「当社の志望動機」の三段階、例文付きで解説しています。
日亜化学工業の強み・特徴
強み | 未来を見据えた経営 |
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日亜化学工業の強み・特徴は、未来を見据えた経営ができることです。
同社は青色LEDを発明した会社(開発者は後にノーベル賞を受賞しています)で、青色LEDのシェアは世界首位級です。 この発明は蛍光灯を駆逐するイノベーションとなり、既存技術と青色LEDを組み合わせた白色LEDは、 スマホのバックライト、クルマのヘッドランプなどにも活用され、さらなる需要拡大が見込めます。
さらに同社はLEDのみならず、光ディスクなどに使われる「レーザー」、リチウムイオン電池材料、 半導体材料、光学用化学材料などさまざまな領域で活躍しています。
ですが、同社は高シェアの地位にこだわっていません。 通常なら工場を次々に建設して独占状態を維持しようとするものですが、同社は利益を研究開発費に回しています。 リスクの高い事業拡大で目先の利益を追うのではなく、未来を見据えて次の発明を狙っているということですね。
これを可能にしているのが、非上場企業であることです。 上場していると株主の言うことを聞かざるを得ませんが、非上場のため目先の利益を追わなくていいのです。
こうして営業利益率は13.6%、自己資本比率は90%と財務が非常に優良であり、 要は儲かっていて借金がほぼない会社というわけです。 それゆえ研究開発費を多く出すことができ、次の「売れる製品」につながっていくのです。
主要取引先
日亜化学工業の主要取引先は、電機メーカーと自動車部品メーカーです。 同社の製造するLEDは「照明」そのものではなく、その照明の主要材料です。 そのためライトは電機メーカーの名義で製品化されますが、その中身は日亜化学工業の材料というわけです。
光ディスク等に使われるレーザーももちろん部品ですから、ハードディスクやブルーレイなどのメーカー名義になります。 自動車部品も同様ですね。
このように「部品の材料」をつくる会社なため、取引先は幅広く、偏りがありません。
競合他社
日亜化学工業の競合他社は、オスラム、シグニファイ、LGイノテックなどの、 海外化学メーカーです。
国内には「豊田合成」の他はあまりライバルがいませんが、海外には多数のライバルがあり、 需要拡大を予測した各企業が量産体制を強化しています。 ドイツや韓国勢の躍進が目覚ましく、シェアの低下が起きています。
弱み
日亜化学工業の弱みとしては、目立ったものがありません。
同社の「LEDの世界シェア」は徐々に落ちてきています。 これは同社が量産体制を敷くのに慎重だったために起きたことです。 工場建設には莫大な資金が必要で、その資金調達のために他の研究開発をやめることを避けたというわけです。
経産省などはこのシェア低下を阻止して日本発のLED産業で世界首位を維持したい思惑がありますが、 一方の日亜化学工業はそれほどシェアにこだわっていません。 自己資本比率が90%ということからも、リスクを伴う大規模工場の建設には手を出していないことがうかがえます。
経営理念にもある通り、あくまで「より明るい世界のために限りなき研究を」行う会社であり、 新製品の開発に注力したいということですね。
同業他社の企業研究を見る
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