勝ち組【カネカへの就職】難易度・倍率・採用大学などを解説
会社名 | 就職難易度 |
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カネカ | 高め 3.1 / 5.0 |
売上高 | |
8072億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
855万円 | 124日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:20名程度 技術系:30名程度 | 学部卒:243,000円 院卒:265,400円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:カネカ|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 1月 |
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カネカの選考フローは次の通りで、1月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接(文系3回、理系2回)
- 内々定
インターン優遇の早期選考があります。 開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →カネカの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高め |
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カネカの就職難易度は、高めです。 採用倍率は文系で約63倍・理系で約17倍で、学歴フィルターは「日東駒専以上」です。 採用大学は次の通り、難関大学がボリュームゾーンです。
文系 | 早稲田大・国際教養大・明治大・中央大・立教大・学習院大・同志社大・神戸市外大・日本大 |
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理系 | 東京大・京都大・東京科学大・大阪大・名古屋大・北海道大・東北大・九州大・その他MARCH・関関同立・産近甲龍・地方国公立大 |
採用倍率が480倍だとする情報がありますが、 その理由は東洋経済オンラインの「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社で128位につけていること・ リクナビプレエントリー数が17000人弱にのぼること・コエンザイムQ10など商品の知名度が高いことなどが挙げられています。
ですが就職四季報によると、同ランキングでより上位の東レ(34位)で文系応募者6300人、花王(86位)で3000人、クラレ(113位)で1275人となっており、 カネカの応募者数は公開されていませんが、多くても文系1275人・理系508人ほどだと考えられます。 とはいえ就職人気が高いこと自体は変わりません。
また、理系では旧帝大卒が目立ちますが、文系ではMARCH・関関同立クラスがボリュームゾーンです。 ゆえに高学歴の文系学生にとっては穴場だと言えます。
インターン優遇 | あり |
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同社では、インターン優遇の早期選考があります。 選考開始時期はほとんど変わりませんが、文系は一次面接が免除になる特典があり、面接2回で内々定へ至ります。 採用人数が少なく競争が激しくなることと、志望動機に「実際に肌で感じた社風」が使えることから、インターン参加は選考に有利に働きます。
カネカに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 海外売上比率が43%あり、かなりグローバル企業だからです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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カネカの面接は、3回実施されます。質問内容は次の通りです。
- 自己PR(→自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!)
- 学生時代力を入れたこと
- (関連して)苦労したこと・乗り越えた方法
- (関連して)経験から得た学びについて
- 強みを会社でどう活かすか
- なぜ化学業界を選ぶのか
- その中でもなぜカネカを選ぶのか
- 入社後に挑戦したいこと
ESの内容に沿った質問がほとんどで、「ガクチカ」と「志望動機」の深掘りが多めです。 そこで、ESの段階で「就職活動の軸」を設定し、「軸の実現のため」という視点で内容を統一しておくと、話に一貫性が生まれます。
特に「化学業界を選ぶ理由」「その中でカネカを選ぶ理由」と、志望動機は二段階で準備する必要があります。 例えば就職活動の軸を「価値創造での社会貢献」とする場合、次のようになります。
軸 | 価値創造での社会貢献がしたい →【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説 |
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化学 | 化学品は汎用性が高く、さまざまな分野の価値創造に携われると思ったため |
カネカ | 機能性食品やウィッグなどBtoC分野に強く、ブランド価値を高める社風に共感したため |
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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カネカのエントリーシートは、次の4本が設問として課されます。
- 学生時代に本気で取り組んだこと
- 取り組んだ理由と学び
- 志望事業・職種の選択理由
- 仕事を通じてどう成長したいか
面接の項目でも触れましたが、ESの回答を「就職活動の軸」で統一することで説得力が生まれます。 「価値創造」の例では次のように回答します。
ガクチカ | サークルでのゲーム制作の経験 |
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理由と学び | やりたいゲームがなかったため自分で創造することにした。市場調査ではアンケート結果だけでなく実際のユーザーの反応から読み取る「読解力」が重要だと学んだ。 →学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
職種の志望理由 | Nutrition Solutions部門の営業。機能性食品はブランドによる付加価値を出せる分野で、価値創造の余地が大きいと思ったため。 |
どう成長したいか | 顧客心理をつかむマーケターになりたい。 →会社に入って挑戦したいこと|人事が喜ぶ書き方! |
このように「軸の実現」で統一することを、MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。 詳しいやり方は次の関連記事で解説します。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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カネカの志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の機能性食品やウィッグなどのBtoC分野に強みを持ち、ブランド価値の向上を重視する社風に共感したためです。 貴社は、健康寿命の延伸や美容といった分野で、高付加価値な製品を提供し、人々の生活を豊かにすることに貢献しています。その姿勢に強く惹かれました。
私は学生時代、ゲーム制作を通じて、ユーザーにとって価値ある体験を提供するために、市場調査やニーズ分析を行い、ブランドの魅力を高める工夫をしてきました。 この経験から、顧客視点での価値創造の重要性を学びました。
貴社の営業職として、BtoC製品の魅力を市場に伝え、ブランド価値の向上に貢献したいと考えています。 消費者に寄り添った提案を行い、貴社の強みをより多くの人々に届けることで、事業のさらなる成長に貢献していきたいです。
この例文では「Nutrition Solutions Unit」の営業職を志望し、「ブランド価値の向上を重視する社風」への共感を結論としています。 その根拠づけとして自身の「ゲーム制作の経験」を使用しています。この際、ガクチカで「創造力」「課題解決力」などをアピールできていると、 志望動機につながりやすくなります。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 まだこれらエピソードの準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、次の関連記事では文系向けに「化学メーカーの志望動機の書き方」を「就職活動の軸」「業界の志望動機」「当社の志望動機」の三段階、例文付きで解説しています。
カネカの強み
強み | BtoCの高シェア商品 |
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カネカの強みは、BtoCビジネスが得意な点です。
同社は機能性食品「コエンザイムQ10」やファッションウィッグの「カネカロン」で強く、 特にカネカロンはウィッグの世界シェア40%をとるなど、BtoC分野で活躍を見せています。
他にも、子会社のカネカ食品を通じて乳製品(牛乳・バター・クリーム)・食用油脂・冷凍生地・パン酵母など、さまざまな食品類を手がけています。
一方の化学品分野では高機能品への取り組みを進めており、 耐熱性・耐候性などの高機能樹脂素材を多く手掛け、商品ラインナップが豊富です。
同社の事業領域と主要製品は次の通りです。
Material Solutions | 塩化ビニル樹脂・苛性ソーダ・耐熱性・耐候性などの高機能樹脂素材 |
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Quality of Life Solutions | 発泡ポリエチレン・光学フィルム・太陽光発電システム・カネカロン(ウィッグ) |
Health Care Solutions | 医療機器・医薬品の受託製造 |
Nutrition Solutions | 乳製品・菓子・機能性食品 |
また同社には新規事業に積極的な社風があり、それぞれの事業部門ごとに「新規事業」に取り組んでいます。
競合他社
カネカの競合他社は主に総合化学メーカーと塩ビを製造するメーカーで、次の企業群が挙げられます。
同社の手がける「塩化ビニル樹脂」は「汎用品」に分類され、簡単に言うと「薄利多売」の商品です。 「1位以外は負け」の厳しい分野ですが、塩化ビニル樹脂は信越化学工業が世界首位です。
また、カネカは「高機能品」への取り組みを進めており、そちらは特許権で保護されますから、価格競争にはなりにくいです。 その代わり高い研究開発力と技術力が必要になり、その面での競争となります。
弱み
弱み | 利益率が低い |
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カネカの弱みは利益率が低いことです。 同社は「汎用品」より「高機能品」への取り組みが多いですが、高機能品メーカーと比較するとほぼ利益が出ていないと言えます。
営業利益率は上場企業平均が7%であり、特に高機能品を主力にする企業では10%を超えることも珍しくありません。 今後は「高く売れる商品開発」や「徹底したコスト管理」などが必要になります。
カネカは優良企業?

カネカは優良企業です。理由は次の通りです。
- 売上高が成長を続けている
- 自己資本比率が50%と高い(=借金が少ない)
特に自己資本比率は、上場企業平均が30%です。50%を超える同社は財務が優良であると言えます。
※財務データはカネカの有価証券報告書を参照しています。
同業他社の企業研究を見る
- クラレの企業研究(売上高:8268億円、平均年収:1048万円、年間休日:120日)
- カネカの企業研究(売上高:8072億円、平均年収:855万円、年間休日:124日)
- 三菱ガス化学の企業研究(売上高:7735億円、平均年収:989万円、年間休日:122日)
- ダイセルの企業研究(売上高:5865億円、平均年収:814万円、年間休日:124日)
- 日亜化学工業の企業研究(売上高:5021億円、平均年収:757万円、年間休日:125日)
- UBEの企業研究(売上高:4868億円、平均年収:952万円、年間休日:124日)
- 日本触媒の企業研究(売上高:4093億円、平均年収:817万円、年間休日:120日以上)
- JSRの企業研究(売上高:4050億円、平均年収:829万円、年間休日:127日)
- デンカの企業研究(売上高:4002億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- ニフコの企業研究(売上高:3530億円、平均年収:664万円、年間休日:120日)
- トクヤマの企業研究(売上高:3430億円、平均年収:790万円、年間休日:121日)
- 日産化学の企業研究(売上高:2513億円、平均年収:1010万円、年間休日:120日以上)
- アイカ工業の企業研究(売上高:2486億円、平均年収:785万円、年間休日:124日)
- エフピコの企業研究(売上高:2356億円、平均年収:802万円、年間休日:126日)
- 高砂香料工業の企業研究(売上高:2292億円、平均年収:824万円、年間休日:123日)
- 日本化薬の企業研究(売上高:2225億円、平均年収:749万円、年間休日:128日)
- 東京応化工業の企業研究(売上高:2009億円、平均年収:994万円、年間休日:122日)
- 東亞合成の企業研究(売上高:1675億円、平均年収:810万円、年間休日:123日)
- 日本パーカライジングの企業研究(売上高:1322億円、平均年収:749万円、年間休日:125日)
- 太陽HDの企業研究(売上高:1190億円、平均年収:907万円、年間休日:125日)
- 三菱ケミカルの企業研究(売上高:4兆4074億円、平均年収:851万円、年間休日:123日)
- 旭化成の企業研究(売上高:3兆373億円、平均年収:904万円、年間休日:120日)
- 富士フイルムの企業研究(売上高:3兆1958億円、平均年収:974万円、年間休日:125日)
- 信越化学工業の企業研究(売上高:2兆5612億円、平均年収:886万円、年間休日:120日以上)
- 住友化学の企業研究(売上高:2兆6062億円、平均年収:982万円、年間休日:124日)
- 東レの企業研究(売上高:2兆5632億円、平均年収:975万円、年間休日:日数言及なし)
- エア・ウォーターの企業研究(売上高:1兆759億円、平均年収:877万円、年間休日:126日)
- 三井化学の企業研究(売上高:1兆8091億円、平均年収:1068万円、年間休日:122日)
- 日東電工の企業研究(売上高:1兆138億円、平均年収:944万円、年間休日:123日)
- レゾナックの企業研究(売上高:1兆3914億円、平均年収:959万円、年間休日:124日)
- 積水化学工業の企業研究(売上高:1兆2977億円、平均年収:912万円、年間休日:125日)
- 東ソーの企業研究(売上高:1兆633億円、平均年収:925万円、年間休日:122日)