勝ち組【日本ゼオンへの就職】難易度・志望動機などを解説!
会社名 | 就職難易度 |
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日本ゼオン | 高い 3.3 / 5.0 |
売上高 | |
4206億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
930万円 | 123日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10名程度 技術系:20名程度 | 学部卒:246,350円 院卒:279,050円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:日本ゼオン|募集要項(初任給・年間休日)
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就職難易度
就職難易度 | 高い |
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日本ゼオンの就職難易度は、高いです。 採用倍率は文系約48倍・理系約13倍で、学歴フィルターはありません。採用大学は次の通りです。
文系 | 早稲田大・神戸大・明治大・関西学院大・広島大・芝浦工業大・東京農工大・近畿大 |
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理系 | 東京科学大・大阪大・東京農業大・東京農工大・京都工芸繊維大・大阪公立大・明治大・関西学院大・関西大・同志社大・芝浦工業大・福井大・三重大・広島大・山口大・東海大 |
同社は採用倍率を公表していませんが、同業・同規模のADEKAの応募者数(文系480人・理系460人)から推測しています。 就職人気は低いですが、採用人数も少ないため難易度は高めです。採用実績校は難関大が目立ちますが、それ以外の採用もあります。
インターン優遇 | あり |
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日本ゼオンは、インターン優遇の早期選考があります。 条件は「インターン参加」「リクルーター面談」「OB訪問」のいずれかですが、 志望動機に「肌で感じた社風」というキーワードが使えるインターンが最もおすすめです。
勝ち組の理由
MY就活ネットでは、日本ゼオンへの就職は勝ち組だと判断しています。理由は次の4点です。
- ニッチ分野で世界シェアを獲得
合成ゴムや高機能樹脂など、他社が参入しにくい専門分野で高いシェアを誇り、グローバル市場でも確かな地位を築いています。 - 安定した経営基盤
自動車、電子材料、医療など幅広い分野に製品を供給しており、景気変動にも強いバランスの取れた事業構造を持っています。 - 研究開発志向の企業文化
R&Dに積極投資し、独自技術による価値創造を重視。技術系・営業系を問わず、挑戦を後押しする風土があります。 - 働きやすさと福利厚生
残業時間が比較的少なく、有給休暇も取りやすい環境。育児や介護との両立支援など、社員を大切にする制度が整っています。
就職四季報によると総合職平均年収が930万円、30歳年収が624万円と、年収が大手化学メーカー並みです。 残業は月16.4時間と短く、有給取得率も70%にのぼることからホワイトの勝ち組企業と言えます。
三菱ケミカル | 総合職:851万円、30歳:642万円 |
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住友化学 | 総合職:982万円、30歳:625万円 |
旭化成 | 総合職:904万円、30歳:633万円 |
三井化学 | 総合職:1068万円、30歳:695万円 |
レゾナック | 総合職:959万円、30歳:726万円 |
東ソー | 総合職:925万円、30歳:689万円 |
カネカ | 総合職:855万円、30歳:577万円 |
UBE | 総合職:952万円、30歳:673万円 |
選考フロー
選考開始 | 3月 |
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日本ゼオンの選考フローは次の通りで、3月開始です。
- 会社説明会(参加必須)
- ES提出・WEBテスト
- 録画面接1回
- 面接2回
- 内々定
インターン優遇の早期選考があります。その場合は1月選考開始です。 開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →日本ゼオンの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
面接
面接回数 | 3回 |
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日本ゼオンの面接は、録画1回・オンライン1回・リアル1回の計3回実施されます。質問内容は次の通りです。
- 自己紹介
- 達成困難な目標を設定して取り組んだ経験(ガクチカ)
- (関連して)チームで取り組んだこと
- (関連して)強いプレッシャーに対応した経験
- 日本ゼオンを志望する理由
- 健康上不安なことがあるか
- 勤務地の希望について
- 他社の選考状況(→他社の選考状況はなぜ聞かれる?高評価な答え方と例文)
質問はほとんどガクチカ・研究内容(理系の場合)についてです。 「困難への対応」「チームでの取り組み」「ストレス耐性」が定番質問になっていますので、予めこれらの要素を含めてガクチカを作成しておきましょう。
エントリーシート
ES設問 | 5本 |
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日本ゼオンのエントリーシートは、次の5本が設問として課されます。
- ゼミ・研究室で取り組んでいるテーマ
- 学生時代に最も打ち込んだエピソード
- 第一希望の職種で取り組みたいこと
- 5年・10年先の展望としてどのような人材になりたいか
これらの回答の書き方は、「就職活動の軸」を設定し、「軸の実現」という観点で内容を統一することです。 例えば私の場合、「価値創造での社会貢献がしたい」という軸を設定し、次のように書きます。
就活の軸 | 価値創造での社会貢献 →【就職活動の軸とは?】例の一覧118選|10秒診断あり! |
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ガクチカ | ゲーム制作に取り組む中で、プログラムだけでなくイラストやWeb構築にも挑戦し、多角的な視点で価値を創り出す面白さと達成感を得ました。 →学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
希望職種 | 顧客の課題やニーズを丁寧にくみ取り、自社技術の強みを活かした提案を通じて、新たな用途や市場を切り拓く営業活動に挑戦したいです。 |
5年後の展望 | 製品や技術に対する理解を深め、顧客ごとの課題に的確に対応できる営業担当として、社内外から信頼される存在になっていたいです。 →会社に入って挑戦したいこと|人事が喜ぶ書き方! |
10年後の展望 | 海外市場や新規事業の立ち上げにも関わり、高機能素材の可能性を広げる企画提案型の営業として、会社の成長に貢献できる人材を目指します。 |
ES作成のコツは、志望動機を先に書くことです。 次の「志望動機」の項目で詳しく解説しますが、「ガクチカ」「入社後に挑戦したいこと」にそれぞれ言及し、それらの深掘り質問に備える形で回答を作成します。
このように「軸の実現」で統一することを、MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。その詳しいやり方は次の関連記事で解説します。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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日本ゼオンの志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が高機能材料の分野で独自の技術を磨きながら、次世代の価値を創造し続けている点に強く共感したからです。
私は学生時代、ゲーム制作をきっかけに、イラスト、Webサイト制作、プログラミングなど多様な分野に挑戦し、表現や仕組みづくりを通じた新たな価値の創出にやりがいを感じてきました。 その経験から、常に変化するニーズに応え、既存の枠にとらわれずに価値を生み出す仕事に就きたいと考えるようになりました。
貴社の「未来をつくる化学」に向き合う姿勢や、環境対応素材など新領域への積極的な取り組みは、まさに私の目指す姿と重なります。 入社後は、培った柔軟な発想力と技術への興味を活かし、貴社の研究開発や製品提案に貢献しながら、新しい価値創造に果敢に挑戦していきたいと考えています。
- 書き出しの意図
「私が貴社を志望する理由は」で始めることで、面接官や採用担当者にとって読みやすく、明確に志望動機が伝わる構成としています。冒頭で共感ポイント(価値創造や技術力)を提示することで関心の高さを印象づけます。 - 就職活動の軸との結びつけ
「次世代の価値を創造し続けている点に共感した」と述べることで、「新たな価値創造に挑戦したい」という軸を明確に反映させています。 - 学生時代の経験(ガクチカ)の活用
ゲーム制作から派生した多角的な挑戦を紹介することで、実際に価値創造を意識して行動してきた姿勢をアピールしています。単なる成果ではなく、そこから得た志向性を説明しています。 - 企業との親和性の訴求
環境対応素材や新領域への挑戦といった日本ゼオンの姿勢に触れることで、自身の志向性と企業文化が一致していることを示しています。 - 入社後の展望
「柔軟な発想力と技術への興味を活かし」と述べることで、自分の強みを貢献に結びつけ、新しい価値創造への意欲を伝えています。これは「入社後に挑戦したいこと」に対応しています。
また、次の関連記事では文系向けに「化学メーカーの志望動機の書き方」を「就職活動の軸」「業界の志望動機」「当社の志望動機」の三段階、例文付きで解説しています。
日本ゼオンの強み
強み | 高機能品特化 |
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日本ゼオンの強みは、高機能素材に特化した技術力と独自の製品開発力です。 特に、以下の分野で高い競争力を誇ります。
- 合成ゴム・エラストマー:世界トップクラスのシェアを持ち、自動車や電子部品向けに供給
- 液晶材料や有機エレクトロニクス材料:スマートフォンやディスプレイ用途に対応
- 環境対応型素材:リサイクル性や低環境負荷を重視した製品を開発
また、同社は研究開発にも積極的で、大学や他企業との連携によるオープンイノベーションも推進しています。 市場ニーズを的確に捉えた製品戦略により、安定した収益基盤を築いている点も特筆すべき強みです。
競合他社
日本ゼオンの競合他社は主に総合化学メーカーと誘導品メーカーです。 以下に、日本ゼオンの主な競合他社を分野ごとに整理して紹介します。
分野 | 主な競合企業 | 概要・特徴 |
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合成ゴム・エラストマー | JSR、三井化学、住友化学 | 自動車・電子部品向けに幅広い製品ラインナップを展開 |
液晶材料・有機エレクトロニクス | JSR、日産化学、信越化学工業 | 液晶ディスプレイや有機EL材料などに強みを持つ |
環境対応型樹脂・素材 | 三菱ケミカル、東レ、ダイセル | バイオプラスチックや低環境負荷素材に注力 |
研究開発・機能性材料 | 旭化成、クラレ、東ソー | 高付加価値材料の開発や技術提携に積極的 |
このように、業界内では複数の企業が日本ゼオンと同じ領域でしのぎを削っており、差別化のカギは製品の独自性と開発スピードにあります。 特に同社の主力商品である合成ゴムについては、国策企業のJSRが大きなライバルとして立ちはだかります。
また、総合化学メーカーも「脱炭素」の流れから高機能素材への転換を模索しており、 日本ゼオンの得意分野に進出してくる可能性があります。
また、化学メーカー全体の業界研究については次の関連記事をご覧ください。
弱み
弱み | 自動車依存 |
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日本ゼオンの弱みは次の4点が指摘され、特に「自動車依存」であることが課題です。
- 事業領域の集中:主力製品が合成ゴムや電子材料に偏っており、特定市場への依存度が高い
- 海外展開の遅れ:グローバルでの認知度や販売体制では、一部競合に後れを取っている
- 為替変動の影響:輸出入比率が高く、円高や原材料価格の変動に業績が左右されやすい
- 新規事業の育成:次世代の収益柱となる分野がまだ確立途上であり、成長性に不透明感がある
同社の合成ゴムは主に自動車タイヤ向けであり、自動車産業の需給の波の影響を受けます。 近年では米国との関税問題もあり、自動車依存度の高さはリスクになります。
同業他社の企業研究を見る
- クラレの企業研究(売上高:8268億円、平均年収:1048万円、年間休日:120日)
- カネカの企業研究(売上高:8072億円、平均年収:855万円、年間休日:124日)
- 三菱ガス化学の企業研究(売上高:7735億円、平均年収:989万円、年間休日:122日)
- ダイセルの企業研究(売上高:5865億円、平均年収:814万円、年間休日:124日)
- 日亜化学工業の企業研究(売上高:5021億円、平均年収:757万円、年間休日:125日)
- UBEの企業研究(売上高:4868億円、平均年収:952万円、年間休日:124日)
- 日本ゼオンの企業研究(売上高:4206億円、平均年収:930万円、年間休日:123日)
- 日本触媒の企業研究(売上高:4093億円、平均年収:817万円、年間休日:120日以上)
- JSRの企業研究(売上高:4050億円、平均年収:829万円、年間休日:127日)
- デンカの企業研究(売上高:4002億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- ニフコの企業研究(売上高:3530億円、平均年収:664万円、年間休日:120日)
- トクヤマの企業研究(売上高:3430億円、平均年収:790万円、年間休日:121日)
- 日産化学の企業研究(売上高:2513億円、平均年収:1010万円、年間休日:120日以上)
- アイカ工業の企業研究(売上高:2486億円、平均年収:785万円、年間休日:124日)
- エフピコの企業研究(売上高:2356億円、平均年収:802万円、年間休日:126日)
- 高砂香料工業の企業研究(売上高:2292億円、平均年収:824万円、年間休日:123日)
- 日本化薬の企業研究(売上高:2225億円、平均年収:749万円、年間休日:128日)
- 東京応化工業の企業研究(売上高:2009億円、平均年収:994万円、年間休日:122日)
- 東亞合成の企業研究(売上高:1675億円、平均年収:810万円、年間休日:123日)
- 日本パーカライジングの企業研究(売上高:1322億円、平均年収:749万円、年間休日:125日)
- 太陽HDの企業研究(売上高:1190億円、平均年収:907万円、年間休日:125日)
- 三菱ケミカルの企業研究(売上高:4兆4074億円、平均年収:851万円、年間休日:123日)
- 旭化成の企業研究(売上高:3兆373億円、平均年収:904万円、年間休日:120日)
- 富士フイルムの企業研究(売上高:3兆1958億円、平均年収:974万円、年間休日:125日)
- 信越化学工業の企業研究(売上高:2兆5612億円、平均年収:886万円、年間休日:120日以上)
- 住友化学の企業研究(売上高:2兆6062億円、平均年収:982万円、年間休日:124日)
- 東レの企業研究(売上高:2兆5632億円、平均年収:975万円、年間休日:日数言及なし)
- エア・ウォーターの企業研究(売上高:1兆759億円、平均年収:877万円、年間休日:126日)
- 三井化学の企業研究(売上高:1兆8091億円、平均年収:1068万円、年間休日:122日)
- 日東電工の企業研究(売上高:1兆138億円、平均年収:944万円、年間休日:123日)
- レゾナックの企業研究(売上高:1兆3914億円、平均年収:959万円、年間休日:124日)
- 積水化学工業の企業研究(売上高:1兆2977億円、平均年収:912万円、年間休日:125日)
- 東ソーの企業研究(売上高:1兆633億円、平均年収:925万円、年間休日:122日)