優良企業【エアウォーターの就職】難易度・選考対策を解説!
会社名 | 就職難易度 |
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エア・ウォーター | 穴場 1.0 / 5.0 |
売上高 | |
1兆759億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
877万円 | 126日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:30名程度 技術系:55名程度 | 学部卒:270,000円 院卒:290,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:エア・ウォーター|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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エア・ウォーターの選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →エア・ウォーターの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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エア・ウォーターの就活難易度は、穴場です。 採用倍率は文系で約21倍・理系で約4倍です。学歴フィルターはないと考えられます。 採用大学は旧帝早慶・MARCH・関関同立に加えて産近甲龍・地方私立大まで幅広いためです。
インターン優遇 | なし |
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インターン優遇の制度はありませんが、2月よりスカウト型就活サイトを通じて個別面談を開始し、 面接数回で内々定という早期選考を実施していると、就職四季報に掲載しています。 どのスカウトサイトを利用しているかは不明ですが、登録しておくと接触のチャンスがあるかもしれません。
また、化学メーカー全体に言えることですが、事業内容がわかりにくいため、 早期に接触して会社への理解を深めることが内定に直結します。 特に同社はインターン参加者向けの優遇選考がありますので、志望度が高ければ必ず参加しておくべきでしょう。
エア・ウォーターに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
同社の残業時間は月平均14時間、有給取得率50%と驚異的なホワイト企業です。 それでいてボーナスは年間6ヶ月分出るなど、働きやすい会社だと言えるでしょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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エア・ウォーターの面接は、3回行われます。質問内容は次の通りです。
- 入社の決め手は何か(→就職活動の軸)
- 学生時代力を入れたこと(→学生時代頑張ったこと)
- (関連して)なぜその取り組みをしたか
- 強みと弱みについて(→長所・短所)
- 入社後のキャリアプラン(→会社に入って挑戦したいこと)
- 化学メーカーを志望する理由
- なぜエア・ウォーターを選ぶのか
質問はどこの企業でも問われる一般的なものです。「就職活動の軸」を前提として、 「軸の実現のため」という視点ですべての回答を用意しておきましょう。
入社後のキャリアプランについては、「挑戦したいこと」を前提に、それに必要な知識・スキルを身につけるための経路を描きましょう。 例えばM&Aなど経営判断に関わる仕事がやりたい場合は、「入社5年:営業で事業領域を深く知る」「入社8年:経理でデューデリジェンスを見極めるスキルを身につける」 「入社10年:M&Aで暮らしを支える総合力を手に入れる」といった話し方になります。
「実際には10年では無理」という話もあるでしょうが、素直に聞き入れてアドバイスを求めるなどしましょう。
また、同社ではかつてリクルーター面接を実施していた時期もありました。 近年では確認されていませんが、会社説明会が参加必須だったころもあり、今年選考フローが変わる可能性も否めません。 もし会社から何か誘われたら「面接本番」だと思って、しっかり準備して臨みましょう。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
その他「立ち振る舞い方」「うまい回答方法」など面接のコツを次の関連記事で解説しています。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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エア・ウォーターのエントリーシートは、次の4本の設問が課されます。
- 学業・ゼミ・研究室などで取り組んだ内容
- 自身の性格や人柄について
- 学生時代に力を入れたことについて
- 学生時代に困難な状況に挑戦して乗り越えたこと
- 志望動機またはエア・ウォーターで実現したいこと
「自身の性格・人柄」は「自己PR」を書くものです。 「軸の実現に役立つ長所」を選び、「それを裏付けるエピソード」はガクチカを参照しましょう。 例えば「価値創造の面で社会貢献がしたい」という軸を設定した場合、「アイデア出しが得意なところ」などをアピールします。
同社のESではガクチカが2本要求されます。 いずれも「軸の実現」の観点で取り組みを選びます。詳しくは次の関連記事で解説していますが、 筆者の私の場合は「ゲーム制作の経験」「イラスト制作の挑戦」の2つで、「価値創造」で攻めます。
→【学生時代頑張ったこと】どんなネタでも人事の心を打つ書き方
「志望動機・実現したいこと」は「なぜこの会社を選んだのか」「会社に入って挑戦したいこと」の、それぞれの記事で解説しています。 志望動機では「経営理念・社風への共感」とするのがおすすめで、実現したいことは「社風」や「中期経営計画」から導き出すとよいでしょう。
このように「軸の実現」という視点でES各項目を統一することで、話に一貫性が生まれます。 この書き方をMY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいますが、その方法については次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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エア・ウォーターの志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の「創業者精神を持って空気、水、そして地球にかかわる事業の創造と発展に、英知を結集する」という経営理念に深く共感したためです。
私が同様の就職活動の軸を持つようになったきっかけは、学生時代に参加した災害復興ボランティアの経験です。 同活動では、被災地で生活の基盤となる水や空気の供給が、人々の生活を再建するうえでどれほど重要であるかを痛感しました。 この経験を通じて、地球規模での資源の保全や持続可能な活用が、社会の安心と発展につながると実感しました。
貴社が手掛ける産業ガスやエネルギー、医療、農業など幅広い分野の事業は、まさに「空気」「水」「地球」と直結し、人々の暮らしや産業を支える基盤を作り出している点に強い魅力を感じています。 私はこれまでの経験を活かし、貴社で新たな価値を生み出し、社会に貢献する製品やサービスの開発に取り組みたいと考えています。 創業者精神を大切にしながら、未来を見据えた事業の発展に寄与したいです。
この志望動機では「空気」「水」「地球」と持続可能な社会に焦点を当てています。 経営理念と就職活動の軸の一致を前提としていますが、この軸の背景には例文にもある通り、「災害復興ボランティア」の経験があります。 ゆえに、「ガクチカ」にはその活動について詳しく書く必要があります。
一方で、同社はM&Aで事業分野を広げていく特徴があります。「新規事業」や「事業創出」に焦点を当てて、 「ゲーム制作」のような創造性をアピールできる経験をもとに作成してもよいでしょう。
このように志望動機は「就職活動の軸」と「ガクチカ」を一連のストーリーとして用意しなければなりません。 まだこれらのエピソードが準備できていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、次の関連記事では文系向けに「化学メーカーの志望動機の書き方」を「就職活動の軸」「業界の志望動機」「当社の志望動機」の三段階、例文付きで解説しています。
エア・ウォーターの強み・特徴
強み | M&Aのスキル |
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エア・ウォーターの強み・特徴は、M&Aに強い点です。
同社はもともと、産業ガスで国内2位の大手企業です。例えば「酸素」「窒素」「水素」「ヘリウム」といった気体で、 あらゆるメーカーの製造過程で使用されます。鉄鋼・半導体・ガラスのみならず、他の化学メーカーでさえ、 同社から調達した気体を使用して製品を作るのです。
ですが、同社はすでに産業ガスだけの会社ではありません。売上高に占める同事業の比率は20%強に過ぎず、 残りの大半が新規事業です。その中でも特に注目されているのが食品と医療設備です。
食品冷凍に使う「窒素ガス」を製造していた縁で、旧雪印食品の工場を獲得したところから始まります。 食肉に加えて野菜の冷凍も始め、その関係で農園を買収し、近くにあった飲料のボトル詰め会社も買収し、 「育てて食品加工する」という「川上から川下まで」のビジネスモデルを構築しました。
買収した事業を順調に成長させている点で評判が広がり、次々にM&A案件が舞い込むようになり、どんどんM&Aスキルが磨かれていきます。 こうして「医療用ガス」の関係で「医療設備」の会社も買収し、また祖業の産業ガス事業でもM&Aを開始しています。
ビジネスモデル
もはやただの化学メーカーではない!
エア・ウォーターのビジネスモデルは、川上から川下まで一貫して取り組むことです。
上記で紹介した食品事業を例にすると、当初は食品冷凍用の窒素ガスを販売していただけでしたが、 徐々に冷凍、農園経営、最終製品と手を広げていっています。 この製造工程を川上から川下まで一貫して取り組むことで、それぞれの仕事内容が最適化されて事業全体として成長できるのです。
「ただ儲かるから」の買収ではなく事業に隣接したM&Aを繰り返すことで、 買収前は不振だった企業も買収後は成長するという「再生人」として評価されています。
もはや「産業ガスの会社」ではなく「熟練M&A企業」になっていて、 経営理念にもある事業の創造を徹底して行っていると言えます。
参考:M&A巧者エア・ウォーター 一発長打より200の軽打|日経ビジネス
主要取引先
エア・ウォーターの主要取引先は、あらゆるメーカーと医療法人です。 産業ガスをはじめとした化成品は、あらゆる製造業の製造工程で使用されています。 メーカーのインフラと言えるような、なくてはならない存在です。
その上で前述の熟達したM&Aスキルにより医療設備を取り扱う建設会社、医療機器を製造するメーカーを買収し、 医療分野にも進出していっています。取引先は多岐にわたり、それぞれ祖業との相乗効果で成長を続けています。 それゆえ景気の変動にはかなり強いと言えるでしょう。
競合他社
エア・ウォーターの競合他社は、産業ガス1位の大陽日酸が挙げられます。 しかし、大陽日酸が産業ガスに特化している一方で、エア・ウォーターは新規事業による多角化に取り組んでおり、 祖業でこそ競合しているもののまったく性格の異なる会社です。
産業ガス事業だけで比較するのはナンセンスで、志望動機を作成する際は経営理念やビジネスモデル、 M&Aによる新規事業の創出などに触れるのがよいでしょう。
弱み
エア・ウォーターの弱みとしては、目立ったものがありません。
製造の上流工程を担う同社は、最終製品の売れ行きにあまり影響されません。 需要が大きく落ち込むとすれば、世界同時不況であらゆるメーカーが製造をストップするという極端な場合に限られます。
現在新型コロナの影響で世界的に景気が落ち込んでいますが、同社は医療設備も取り組んでおり、 最近話題の酸素濃縮器も同様に手掛けているなど、事業の不振は、別の事業でカバーしています。
人口爆発によって食糧危機が予想されていますが、同社では農園経営すらしていますから、 リスクヘッジができていて、将来性の高い会社だと言うことができます。
同業他社の企業研究を見る
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- 東レの企業研究(売上高:2兆5632億円、平均年収:975万円、年間休日:日数言及なし)
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