【アイカ工業の就職】難易度や「志望動機」に役立つ企業研究
会社名 | 就職難易度 |
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アイカ工業 | 穴場 1.5 / 5.0 |
売上高 | |
2366億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
785万円 | 124日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10名程度 技術系:20名程度 | 学部卒:236,470円 院卒:254,300円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:アイカ工業|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 1月 |
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アイカ工業の選考フローは次の通りで、1月開始です。
- 会社説明会(参加必須)
- ES提出
- 一次面接
- 二次面接
- WEBテスト
- 最終面接
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →アイカ工業の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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アイカ工業の就職難易度は、穴場です。 採用倍率は文系で約30倍・理系で約10倍で、学歴フィルターはありません。採用大学は以下の通り、MARCHから地方私立大まで多岐に渡ります。
文系 | 愛知大・名古屋市大・獨協大・龍谷大・佛教大・金城学大・関大・専大・兵庫県大・大阪経大・明学大・中京大・京産大・名城大・東北芸工大 |
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理系 | 福井大・岐阜大・茨城大・金沢大・信州大・名工大・関大・京都工繊大・東京理科大・兵庫県大・琉球大・東京農業大・中大 |
インターン優遇 | あり |
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同社ではインターン優遇の早期選考が行われており、その場合は一次面接が免除になる特典があります。 知名度の低さゆえに応募者が少なく、インターンで大きく有利に立てます。 例年選考なしの先着順で、オンラインで実施されますから、ぜひ参加しましょう。
アイカ工業に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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アイカ工業の面接は、次のような質問がされ、3回行われます(早期選考の場合は2回)。
- 内定先を決めるときに重視すること(→【就職活動の軸とは?】例の一覧118選と決め方)
- 興味のある製品
- ストレス解消法
- 長所と短所(→【例文】長所と短所の一覧|「おっ!」と思わせる回答例)
- 学生時代力を入れたこと(→【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応!)
- 入社後やってみたいこと(→【例文】会社に入って挑戦したいこと|「おっ」と思わせる!)
- 志望動機
同社の選考は、1月に行われる参加必須の会社説明会に始まり、ES提出・WEBテストの後に面接が3回行われます。 選考の進行はゆっくり目で、スタートは1月ながら最終面接は4月です。4月中に内々定が出るという形になります。
面接の内容はエントリーシートの内容に沿ったものですが、 「短所」については「克服しようとしている姿勢」について問われます。 この回答方法については次の関連記事で解説しています。
また、文系の場合は特に、面接でもコミュニケーション能力が求められます。 ですが、実はそれほど難しいことではありません。 次の関連記事で、面接でコミュニケーション能力を高く見せる方法について解説しています。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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アイカ工業のエントリーシートは、次の4本の設問が課されます。
- 学生時代の取り組み
- 志望動機
- 何の商品に興味を持ったか
- 会社のどの部分に共感できたか
1つ目は「学生時代頑張ったこと」の記事で詳しく解説していますが、 「志望動機」につなげることを意識して「就職活動の軸の実現のために取り組んだこと」を書きましょう。 注意したいのは「やらされたこと・義務」を書かないことです。
「何の商品に興味を持ったか」「会社のどの部分に共感できたか」については、 「経営理念・社風への共感」をアピールするため、「就職活動の軸」に最も合った商品を選びましょう。 例えば「リッチ感のある環境をつくりたい」であれば、人工大理石の内装材を選ぶといった具合です。
この項目では「会社が何を目指しているか」という社風の理解が最重要です。 インターンシップ・採用サイトの「プロジェクト紹介」「社員インタビュー」などを参考に、 会社の社風をしっかり研究して組み込んでいきましょう。
このようにESは「就職活動の軸」「ガクチカ」「志望動機」を一連のストーリーとして仕上げることで、説得力を持たせることができます。 ESのストーリー化については「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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アイカ工業の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
例文
私が貴社を志望する理由は、経営理念の「共生の理念のもと、たえざる革新により新しい価値を創造し、社会に貢献する」に深く共感したためです。
私は大学でのゲーム制作を通じて、アイデアを形にし、プレイヤーに楽しさや驚きを提供することにやりがいを感じました。 この過程で、協力し合うチームの力と、革新を追求する姿勢が新たな価値を生む原動力であると実感しました。
貴社がさまざまな分野で革新的な製品を生み出し、社会に貢献している姿勢に魅力を感じ、自分の経験やスキルを活かして貢献したいと考えています。 私はこれまでの経験を基に、貴社で共生と革新を体現する製品づくりに携わり、社会に新しい価値を提供する一助となりたいです。
解説
経営理念への共感を前提とし、自身の「共生」「創造」を表すことのできるエピソードで説得力を出しています。 もちろん、「ガクチカ」には「ゲーム制作」の経験を書いておかなければなりません。
また、ここからさらに補強するために、同社のインターンシップや会社説明会で社員と直接コミュニケーションを取ることで、 実際に肌で感じた社風を志望動機に盛り込むことも重要です。
もしまだ「就職活動の軸」の準備ができていなければ、各種イベント参加前に自己分析をして作成しておきましょう。
また、次の関連記事では文系向けに「化学メーカーの志望動機の書き方」を「就職活動の軸」「業界の志望動機」「当社の志望動機」の三段階、例文付きで解説しています。
アイカ工業の強み・特徴
強み | 商品開発力 |
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アイカ工業の強み・特徴は、商品開発力です。
元は「接着剤」から始まった同社ですが、樹脂加工技術を武器に住宅建材の開発に着手、 「メラミン化粧板」が大ヒットしてインテリアの化学メーカーになりました。
「化粧板」とは鉄やコンクリート、木材などでつくられた「壁」や「床」「キッチン」などに貼るもので、 内装をおしゃれに見せる役割があります。それに関連して壁や床の「仕上げ剤」としての塗料も開発し、 人工大理石や防水加工など化学メーカーとしての技術力を存分に発揮しています。
また、近年では社会課題解決型の商品群として「抗ウイルス建材」が好調です。
「おしゃれな内装」を実現するのに同社の存在は欠かせず、 デザイン性・耐久性・防水性などさまざまな品質が求められる建材で長い歴史を誇る同社は、 消費者目線の商品開発力があると言えるでしょう。
ちなみに、同社は「学生に知名度の低い優良企業」として「就活おすすめ「隠れ優良企業」|厳選の一流BtoB企業」の記事でも紹介しています。
仕事内容
仕事内容 | 提案営業 |
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アイカ工業の仕事内容は、提案営業によりスペックインを取ることです。
「スペックイン」とは住宅の設計図面に、自社製品を描いてもらうことです。 建設段階になると、図面に描かれた建材を発注することになりますから、 ここを抑えれば採用が確定するというわけです。
設計士や建設会社に営業をかけて採用を勝ち取ることも重要ですが、 「家を建てよう」という施主に選ばれれば、それも採用確定です。 ショールームを開設したり、サンプルを見せたりして「消費者」とも直接かかわります。
このように顧客との接点をもつことで需要動向がわかるようになり、 次の商品開発につながっていく好循環が同社にはあります。
BtoCの要素を持ち合わせている
化学メーカーは、就活では「隠れ優良企業」と呼ばれます。 儲かっていて給料が高く、その一方で残業や休日出勤は少なめでほとんどがホワイト企業という業界です。 その高待遇を支えるのは、その経営の安定性です。
それはほかの素材メーカー(製鉄・非鉄金属業界)と同様、素材メーカーであることが大きな理由です。 建設会社・ハウスメーカーは何社もありますが、建設会社の業績が落ち込んでも、 他のハウスメーカーに売ればいいために、アイカ工業はそれほど打撃を受けません。
このように「原料→材料→部品→最終製品」という一連の工程で、 上流工程を抑えている会社ほど経営が安定するというメーカーの特徴があります。
これが化学メーカーの経営が安定していて、高収入を実現する秘密です。
そのような上流工程としての強みがある一方で、「消費者に選ばれれば採用確定」というBtoCの要素もあります。 ショールームやサンプルを通じて施主にアプローチし、アイカ工業の内装がいいと言ってもらうのです。 BtoBメーカーでありながら、BtoC営業の面白さも味わえる、珍しい会社です。
このように「BtoCの要素も持ち合わせた化学メーカー」には食品トレー大手のエフピコがあります。 (→エフピコの企業研究記事)
主要取引先
アイカ工業の主要取引先は、建設会社と建材専門商社です。
主力である「化粧板」は設計士や建設会社で「スペックイン」してもらうことで採用されます。 営業にいく先は基本的に「ゼネコン」や「ハウスメーカー」が中心になりますが、 先に述べたように施主、つまりは消費者への商品説明も重要な任務です。
また化学メーカーとして「接着剤」や「有機材料」も手掛けており、 配属される部署によっては電機メーカーや機械メーカーが顧客になる場合もあります。
競合他社
アイカ工業の競合他社は他の建材メーカーです。
建材は中小含めてさまざまな企業が取り扱っており、また海外展開を進める同社にとっては、 現地の建材メーカーとも競合します。それゆえあふれかえった市場でアイカ工業が選ばれる理由をつくらなければなりません。
その「選ばれる理由」を支えるのが同社の商品開発力です。元が化学メーカーですから研究開発には強みがあります。 それに加えて市場の需要を取り込むことにも余念がなく、 BtoBメーカーでありながらBtoCとしての強さもあり、スペックインを勝ち取り続けています。
競合との比較を問われた際は、やはりこの商品開発力に言及するのがよいでしょう。 特に「市場動向」の分析は文系の仕事ですから、ESのネタにもできます。
弱み
弱み | 景気の縮小 |
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アイカ工業には目立った弱みがありません。 先ほども述べたように製造の上流工程を担うため、最終製品の売れ行きにあまり左右されないからです。
「建設関連」の売り上げが多いため世界経済が縮小するような事態が起きると、 一時的に売り上げ・利益が減少する場合があります。また国内では住宅需要が減少しつつあり、 今後は海外展開に注力して顧客の幅を広げなければなりません。
海外売上比率が伸びる一方で十分な利益も確保しており、財務は健全です。 「無茶な値引き合戦」などには巻き込まれておらず、それだけ海外でも「選ばれる理由」づくりに成功している証拠です。
→超優良!化学メーカーへの就職は難しい?63社の業界研究
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同業他社の企業研究を見る
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- 東ソーの企業研究(売上高:1兆56億円、平均年収:925万円、年間休日:122日)