【就活】富士フイルムへの就職|企業研究・志望動機など     
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【就活】富士フイルムへの就職|企業研究・志望動機など

 「富士フイルム 」の企業研究です。仕事内容やビジネスモデル、選考の流れ、志望動機などを解説しています。 まず、基本情報は以下の通りです。

会社名富士フイルム
売上高2兆5000億円
採用人数事務系:40名程度
技術系:40名程度
初任給学部卒:221,150円
院卒:250,950円
平均年収1070万円
40歳予想年収990万円
経営理念わたしたちは、先進・独自の技術をもって、最高品質の商品やサービスを提供する事により、社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。

 目次



 

仕事内容

 富士フイルムビジネスの目的は、「新たな価値を創造する」ことです。 この内容について、「社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持」とされています。

 富士フイルムといえば「写ルンです」に代表される「写真フイルム」の会社でした。 しかし、デジカメの登場以降、写真フイルムの需要が減速していく中で、「フイルム技術」を活かした新規事業をいくつも始め、 「第二の創業」と言われるほど会社は変質しました。

 現在では医療機器・医薬品・化粧品などの「ヘルスケア」、半導体材料などの「産業機材」、液晶用偏光板・WVフィルムなどの「フラットパネルディスプレイ材料」、 業務用ビデオなどの「記録メディア」、印刷機・プリンターなどの「グラフィックシステム」、もちろん「フォトイメージング」「光学デバイス」を事業内容としています。 すべて写真フイルムで培った微粒子レベルの技術を応用した事業です。

 情報と映像だけでなく、「社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持」に資する事業をとりそろえており、 まさに「新たな価値を創造する」企業であると言えます。

 

ビジネスモデル

 富士フイルムビジネスモデルは、巨大な企業規模を活かし研究開発に取り組み、 一度仕組みをつくれば売上をあげ続けることができる「ストックビジネス」を、 他社が追随できないスピードで産み出し続けることです。

 富士フイルムは大きく分けて「イメージング ソリューション」、「インフォメーション ソリューション」、「ドキュメント ソリューション」の3つの事業を行っていますが、 その中身をそれぞれ見てみると富士フイルム独自の事業というわけではなく、それぞれの分野に強力な競合がいます。 しかし、実はほとんどが安定性の高いストックビジネスです。

 まずヘルスケアを見てみましょう。医薬品や医療機器は特許制度で守られており、一度発明したら20年間は独占的に販売できます。 また化粧品は女性にとって一度決めたらコロコロ変えるものではないため、継続的に買ってもらえる商品です。

 「ドキュメントソリューション」はオフィス向けの複合機(コンビニに置いてあるコピー機と同じもの)が主力事業です。 オフィスのプリンタは、家庭用のプリンタと同様にインク代メンテナンスで儲ける商品です。 これも一度設置してもらえたら、反復継続して収入が見込めます

 また、フラットパネルディスプレイ材料の液晶用フィルムでは、元がフィルムの会社であるために圧倒的な技術力を誇り、 特に視野角拡大フィルム「WVフィルム」は世界で富士フイルムしか製造できません。 (WVフィルムとは、液晶を斜めから見ても画面がきれいに見えるためのフィルムです)

 ですから、日本製の液晶パネルが凋落しても、液晶パネルの製造に必須な富士フイルム製品は売れ続けるわけです。

 強力な技術力を活かし、安定継続した収入を増やし続けるのが、富士フイルムのビジネスモデルなのです

 

就活情報・選考の流れ

 富士フイルムの就活情報や選考の流れについて解説していきます。

 

富士フイルムの就職難易度

 富士フイルム就活難易度は、人気が高く、安定性も高いため非常に激戦です。 富士フイルムは理系も文系の採用人数は40人程度と多くはありません。 知名度が高く、業績も好調なため就職難易度は極めて高いと言えます。

 就職には高い学歴が求められ、総合職では東京大学や京都大学などの旧帝大卒の学生が多く、 こういった大学群の学生ですらインターンシップで活躍しなければ、なかなか選考本番にも進むことができません。

 富士フイルムは写真フイルム以外では化粧品「アスタリフト」くらいしか一般消費者向けの商品を販売していません。 事業のほとんどが企業・法人を相手にしたBtoB事業ですので、化粧品に詳しくない男性の就活生にとって富士フイルムは未だに「写真の会社」です。 しかしそうしたこともあり、富士フイルムは就活の時期になるとリクナビやマイナビに大々的に広告を出し、 毎年エントリーシートは2万通を超えるとも言われるほどの激戦です。

 富士フイルムは調べれば調べるほど超がつくほどの優良企業です。ずっと写真で食ってきたのに、デジカメの登場で時代の流れが変わることを察知し、 写真フィルム事業に注いでいた経営資源をさまざまな分野に分散させたのです。 大企業ほどなかなかできることではなく、現に同じく写真フィルムで食ってきたコダック社は倒産しています。

 ここで超大企業でありながら「第二の創業」を果たせたところに富士フイルムの魅力があります。

 それだけではありません。もっている事業のほとんどが「ストックビジネス」であり、かなり安定的に収益を生み出すことができます。 こういうところからも就活生の人気を集め、激戦になっているのです。

 

面接

 さて、富士フイルムは、リクルーター面接を実施していません。エントリーシートを提出し、その後面接が4回行われます。 1次面接では集団面接を行い、2次面接・3次面接・最終面接は個人面接です。

 また書類選考の段階で「WEBテスト」と「適性検査」を受験しますが、3次面接と同時に「筆記試験」と「適性検査」が再度行われます。 筆記試験はWEBテストと同じようなものですが、2回行うことで「まぐれ高得点」でないかどうかを判断していると思われます。 また、適性検査はしっかり自己分析ができていないとブレた回答になってしまうため、注意が必要です。

 合格の際、基本的には「翌日」に通過の連絡がありますが、1週間後に連絡される場合もあります。 後者の場合はおそらく「敗者復活戦」ですので望みは薄いですが、可能性はあります。

 最終面接は東京の本社で行われますが、三次面接まではそれぞれの地域で行われます。

 

エントリーシート

 富士フイルムエントリーシートのお題は「あなたにとって『働く』とは」「学生時代頑張ったこと」「人生最大のピンチ」です。 1つ目は「就職活動の軸」について書くもので、2つ目は「学生時代頑張ったこと」3つ目も「学生時代頑張ったこと」におけるピンチまたは困難にぶつかったエピソードです。

 富士フイルムは一度、写真フィルムの低迷というピンチを迎え、事業の多角化で乗り越えた経験があります。 富士フイルムへの就活でも、就活生もこの「第二の創業」のような経験を問われており、 今までの考え方・やり方を変えて乗り越えたという内容で書く必要があります。 単にピンチ・困難だった出来事を書くだけではいけません。

 「なぜ化学メーカーなのか」「なぜ富士フイルムなのか」ということは必ず問われます。 競合との細かい違いを答えるのではなく、 経営理念やインターンシップ参加時に感じた社風などを交えて答えるのが理想です。

 →富士フイルムの採用ページ

 

志望動機

 富士フイルムの経営理念は「わたしたちは、先進・独自の技術をもって、最高品質の商品やサービスを提供する事により、社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。」で、 ビジネスの目的は「新たな価値を創造する」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。

  • 高品質なものづくりがしたい
  • 健康を増進する仕事がしたい
  • 新しいことに挑戦する姿勢に惹かれた
  • 世界に驚きと感動を与える仕事
  • 変化に強い経営基盤に魅力を感じた
  • 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
  • 新技術の応用をする仕事がしたい
  • グローバルな環境に魅力を感じた
  • 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
  • 社会に新しい価値を提供したい
  • 破壊的イノベーションの実績があることに惹かれた

 詳しくは「新卒採用」は「将来の夢採用」で解説していますが、 就活は、「将来の夢就職活動の軸)に沿って行わなければなりません。 志望動機も、「将来の夢を実現するため、貴社に入社しなければならない」という流れで書きます。

 ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎず、実際にはあなたの将来の夢と、 会社の企業理念・ビジネスの目的とを結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。

 

主要取引先

 富士フイルムの事業は非常に多岐に渡るため、取引先も多いです。 そのため富士フイルムはあまり直接顧客とは取引をしていません。基本的には医療機器商社、 医薬品商社、総合商社などを相手に取引を行っています。

 商社をはさむメリットといえば、なんといっても「与信調査」と「顧客のまとめあげ」をしてくれることです。 富士フイルムは顧客が多岐にわたりますが、例えば薬局や病院を1つ1つ調べて「商品の代金を払ってくれそうかどうか」なんて調査していられません。 「代金が支払われるかどうか」の調査を「与信調査」と言いますが、商社はこれを代行してくれます。

 また、薬局や病院1つ1つから注文を受けて商品を製造するのでは効率が悪すぎます。 そこで、商社が注文をつのって取りまとめ、「大口注文」として富士フイルムに発注するのです。

 そして、富士フイルムが独自に顧客を開拓するより商社はもともと販売ルートを持っていますから、 商社に任せた方が楽にたくさん売れるというメリットがあります。 その分、研究開発、新製品の開発、販売促進に力を注げるというわけです。

 

競合他社

 富士フイルム競合他社はそれぞれの事業ごとに多数あります。

 まず、フィルム事業では東レや積水化学工業、帝人など化学メーカーが競合他社となります。 しかし写真フィルムや液晶パネル用フィルムなど圧倒的シェアを誇る部分のみ注力していますので、 それほど製品が被っているわけではありません。

 オフィス用複合機ではキヤノンやリコーなどの機械メーカーが競合他社となります。 富士フイルムでは関連会社の富士ゼロックスが製造販売を行っていますが、 シェアはキヤノン、リコーに次いで第3位です。

 しかしよく調べてみると、キヤノンは安い、リコーは営業マンが良いという評価をされている一方で、 ゼロックスはメンテナンス対応が良いという評価を得ています。 単なる価格競争ではなく、継続的に顧客満足度を維持するところにストックビジネスとしての本質が見えます。

 化粧品事業では資生堂や花王、ライオンなどの日用品メーカーが競合他社となります。 富士フイルムのアスタリフトは中高年層を狙い撃ちにした化粧品です。 というのも、写真フィルムで培った「ナノテクノロジー」があるからです。

 富士フイルムには微粒子レベルの技術力があり、アスタリフトは肌の角質のスキマ奥深くまで浸透していくのです。 また写真フィルムの主成分「コラーゲン」や「抗酸化技術」「光のコントロール」にも一流の技術力がありますので、 まさに加齢肌が気になる中高年層にうってつけの商品なのです。

 この技術力は圧倒的な企業規模を誇る富士フイルムの熱心な研究開発によって培われているため、 なかなか他社が追い付けるものではありません。競合といいながら、富士フイルムにはかなり分があるといえるでしょう。

 

リスク

 富士フイルムには目立ったリスクがありません。有価証券報告書のリスクの欄にもそれが現れています。 何度もリスクとして繰り返し書かれているのが「大規模災害」です。工場を破壊してしまうような大規模災害が一番おそろしいというのです。 たいていの会社は「競合に負ける」「市場が縮小する」などを危惧するものですが、富士フイルムにそれはほとんどありません。

 というのも、富士フイルムのビジネスがストックビジネスだからです。 すべて「一度売っておしまい」の事業ではないため、反復継続して利益を得られ、収益が安定しているのです

 またどれもすぐに需要がなくなるような事業ではありません。 不景気になったからといって病院に行かないわけではありませんし、女性が化粧をやめることもありません。 オフィスに複合機は必須ですし、日本製液晶パネルが売れなくなっても海外製液晶パネルが富士フイルムのフィルムを必要としています。

 また急激に事業を拡大したように見えますが、実は「写真フィルムで培った微粒子レベルの技術力」をもって、 ほぼ確実な事業にしか手を出していません。「競合他社」で述べたように、業界にはそれぞれ他社がいるけれども、 事実上競合していないという強みがあります。

 全くリスクがないわけではありません。富士フイルムは海外輸出が売上高の60%に達しており、為替レートの変動が一つのリスクではあります。 もちろん資源価格の高騰で原価があがるリスクもあります。しかし、どの事業も価格競争に巻き込まれていないため、 会社に致命傷を与えることはないでしょう。

 また、最悪複合機のシェアをキヤノンに奪われてしまっても、新薬の開発がうまくいかず研究費だけがかかってしまっても、 いくつもの事業が補ってくれます富士フイルムは稀に見る超優良企業で、安定した会社と言えるでしょう

 

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→化学メーカーの業界研究

→MY企業研究に戻る

 

同業他社の企業研究を見る

 

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