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【就活】日本触媒の就職難易度|内定への選考情報!

 日本触媒の就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。

会社名日本触媒
就職難易度高い
売上高3920億円
採用人数事務系:10名程度
技術系:30名程度
初任給学部卒:239,800円
院卒:255,400円
平均年収817万円
年間休日120日以上
経営理念私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します。

参照:日本触媒|有価証券報告書(売上高・平均年収)

参照:日本触媒|募集要項(初任給・年間休日)



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就活情報・選考の流れ

 日本触媒の選考は、ES提出と同時にWEBテストが行われ、面接は3回+一次面接後にリクルーター面接が1回あります。 また「目標とする人材像」として下の4点を掲げています。これは研修を通じて育成する人材の目標ですが、その素質があることをES・面接でアピールしていきましょう。

  1. 自ら課題を形成し、解決できる自律型人材
  2. 自己および組織を柔軟に変革できる人材
  3. 高度な専門性を有し、発揮できる人材
  4. 国際社会に通用する人材

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

 就職難易度は、高い

 日本触媒就職難易度は、高いです。 学生向けに広告を通じて化学メーカーの中では知名度が高く、加えて採用人数が文系10人、理系30人程度と少な目だからです。 内定者の学歴はMARCH以上で大半を占めます。

 一方で大手メーカーに比べて企業規模で見劣りして忌避する学生も多いようです。 しかし、BtoB業界では特に売上高の大小はあまり関係がありません。 少数精鋭で高付加価値品を生み出している同社ですから、年収休日も申し分なく高待遇です。

 日本触媒に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 アメリカ・ヨーロッパ・東南アジアに拠点を持ち、また世界シェアの高い商品を持つグローバル企業だからです。

 ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。

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面接

 面接は、3回

 日本触媒の面接は、回数は3回ですが、 一次面接の後にリクルーター面接が1回あります。こちらも選考ですので実質4回受けることになります。

 すべてオンラインかつ個人面接です。面接内容は、いずれも次のような質問がされ、雰囲気は厳かです。

  • 自己紹介
  • 学生時代頑張ったこと
  • 志望動機・なぜこの会社なのか
  • 将来はどんな社会人になりたいか
  • 逆質問

 質問内容はオーソドックスで、面接時間はいずれも20~30分程度です。

 ESに沿った内容で進められますが、「未来」に関する質問が多いため、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。

 また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。

面接でコミュニケーション能力を高く見せる必殺技

 同社では、リクルーター面接やインターン優遇制度などはありません。 しかし特に化学メーカーである同社は事業のイメージがつかみにくく、 プレエントリーまで待っていると会社の理解が追いつきません。

 インターン参加者は裏で評価シートをつけられており、活躍すれば必ず評価されます。 またESも書きやすくなるため、志望度が高い場合はインターンシップへの参加が必須でしょう。 特にインターンの段階で同社を知る人はかなり少ないので、有利に参加できると考えられます。

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エントリーシート

 「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!

 日本触媒へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。

 ESの内容は、次の2つの質問でオーソドックスです。また、ESでは志望動機が問われません。

  • 企業選びの軸
  • 大学生時代に力を入れたこと・その中で困難を乗り越えたエピソード

 実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。

 ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。

 同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。

 ですから、採用ページのプロジェクト社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。

 ESでは志望動機は求められません。 しかし、面接では「なぜ化学メーカーなのか」「なぜ日本触媒なのか」が問われますので、準備しておくことは重要です。

日本触媒の採用ページ

 

志望動機

 ビジョンの一致をアピールしよう!

 日本触媒の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。

 同社の経営理念は次の通りです。

企業理念:私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します。

経営理念

  • 人間性の尊重を基本とします
  • 社会との共生、環境との調和を目指します
  • 未来を拓く技術に挑戦します
  • 世界を舞台に活動します

企業理念・経営理念・社是:日本触媒

 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。

  • 環境・社会課題に及ぼす影響が大きいから
  • ものづくりの根幹のリーディングカンパニーであるから
  • 新しいことに挑戦する姿勢に惹かれた
  • 世界に驚きと感動を与える仕事
  • 変化に強い経営基盤に魅力を感じた
  • 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
  • 新技術の応用をする仕事がしたい
  • グローバルな環境に魅力を感じた
  • 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
  • 社会に新しい価値を提供したい

 志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。

 最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。

 先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。

 「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。

 ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。

 そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。

【自己分析のやり方】説得力あるESがあなたにも書ける!

【就活の軸】人事の心を打つ熱意あふれる答え方42例!

 また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。

【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ

 「ワンキャリア」という就活サイトでは、日本触媒に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。

ワンキャリアで合格エントリーシートを読む

 

日本触媒の強み・特徴

 汎用品高機能品のバランスが取れた会社!

 日本触媒の強み・特徴は、高機能品に強いという点です。 汎用品である「基礎化学品」も製造している同社ですが、それを加工して「高機能品」まで製造しています。

 汎用品は「アクリル酸」「エチレングリコール」など石油化学によって製造される素材や、 「無水フタル酸」などの触媒を製造しています。ですが、汎用品は完成された技術であり、あまり利益を取ることはできません。

 そこで同社は、それら素材を加工した高機能品に力を入れています。 コンクリートに混ぜて耐久性を上げる「混和剤」、液晶パネルや半導体に使用する「電子材料」などに進出しています。

 特に「アクリル酸」を加工した高吸水性樹脂で世界首位であり、 これは世界で使われる紙おむつの25%に使用されており、またこの素材を砂に混ぜることで砂漠化を防ぐ活動にも利用されています。

 「汎用品」と「高機能品」で売上高が半々になっており、安定供給と高収益を同時に実現している日本触媒は、 バランスの取れた事業ポートフォリオを展開していると言えるでしょう。

 また、日本触媒は残業は月15.8時間・有給取得平均13日というホワイトっぷりです。 平均年収も現業職込みでの数値ですから、大卒に限った総合職平均はもっと高いと思われます。

 

ビジネスモデル

 儲かる高機能品に注目!

 日本触媒を始めとした素材メーカーには、「量産品」と「高機能品」の2つのビジネスがあります。

 前者は大量生産によって「いかに安く作れるか」が勝負のカギとなり、 悪く言えば薄利多売です。企業規模がモノを言い、「1位以外は負け」という厳しい世界です。 はっきり言って量産品は儲かりません

 後者は替えが効かないことが勝負のカギとなり、職人気質の日本企業が大得意とする分野です。 企業規模とは関係なく、少数精鋭で爆益を叩き出すことが可能です。 つまりは高機能品は儲かると言えます。

 日本企業は工場用地や人件費、為替などの関係で量産品が不利な一方で、 職人気質が幸いして世界を独占する高機能品をつくるのが得意です。 よって、この業界は「知名度」や「売上規模」ではなく「儲かる高機能品をどれだけ持っているか」という視点で注目しましょう。

素材メーカーとは?属する3業界の違い・年収・ランキング

 

化学メーカーの経営が安定している理由

 生産の上流工程だから!

 化学メーカーは、就活では「隠れ優良企業」と呼ばれます。 儲かっていて給料が高く、その一方で残業や休日出勤は少なめでほとんどがホワイト企業という業界です。

 化学メーカーの高待遇を支えるのは、その経営の安定性です。

 それはほかの素材メーカー(製鉄・非鉄金属業界)と同様、素材メーカーであることが大きな理由です。

 一般に、消費者を相手としたBtoCビジネスは経営が安定しません。 というのも、消費者は製品の「性能」より「雰囲気」や「流行」などあいまいな基準で購入を判断するからです。

 日本国内でも性能面だけを見れば、国内電機メーカーのつくるスマートフォンのほうが良いにも関わらず、 iPhoneが売れ続けます。ディスプレイもソニーやパナソニックではなく、サムスンやLGが売れますよね。

 ですが、素材メーカーにとっては消費者がどの会社の製品を手に取ろうが、関係ありません。

 ソニーが売れなければ、サムスンに材料・部品を売ればいいからです。

 このように「原料→材料→部品→最終製品」という一連の工程で、 上流工程を抑えている会社ほど経営が安定するというメーカーの特徴があります。

 これが化学メーカーの経営が安定していて、高収入を実現する秘密です。

超優良!化学メーカー63社の業界研究・志望動機・平均年収からの抜粋

 

主要取引先

 日本触媒の主要取引先は、生活消費財メーカー・電子部品メーカー・建設業界と多岐にわたります。

 世界シェアの高い「紙おむつの材料」が目立ちますが、基礎化学品はその利用用途が非常に幅広く、 洗剤・消臭剤・包装フィルム・塗料、果てはゴルフボールやスティックのりにまで同社製品が利用されています。

 高機能品では半導体や液晶パネルの製造工程に利用されるものも多く、コンクリートの混和剤など建設資材としても利用されます。

 このように顧客の幅が広く、かつ汎用品と高機能品でバランスの取れた同社は景気の変動を受けにくいと言えます。 子会社の減損処理等で赤字を出すことはありますが、本業黒字は常に維持しており、かつ自己資本比率も70%台とかなり高いため、 経営が安定した会社だと言うことができます。

 

競合他社

 日本触媒の競合他社は、主に三菱ケミカルです。 汎用品の「アクリル酸」「酸化エチレン」「エチレングリコール」はすべて三菱ケミカルと事業がかぶっています。

 ですが、同社の強みは「汎用品の大量生産」よりも「高機能品の開発」にあります。 高機能品は研究開発にコストがかかり、かつ先駆者が量産体制を敷いてしまうと参入メリットがありませんから、 早い者勝ちの世界です。

 日本触媒はこれで勝ち続けてきた企業であり、今後も勝ち続けていくには、 顧客が潜在的に何を欲しがっているかという「マーケティング」の視点が必須です。

 市場を分析して「社会が欲しがっているもの」を自社技術で実現するには、 文系特有のこのスキルが必須です。採用人数こそ少ないですが、日本触媒での文系の活躍余地は非常に大きいです。

マーケティングとは?将来性の高い文系最高スキル

 

弱み

 日本触媒の弱みは、目立ったものがありません。

 安定供給の「汎用品」と高収益の「高機能品」で事業バランスが取れており、売上高の安定と高い収益を実現しています。 加えて財務体質は非常に健全で、ほとんど借金がありません

 高機能品の開発では研究開発費を投入する必要があり、 これを継続するためには現金を蓄えておく必要があるためです。

 研究開発に時間がかかっても、倒産可能性は低く、加えて収益性の高い商品を持っていることから弱みは特にないと言えます。

超優良!化学メーカーへの就職は難しい?63社の業界研究

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同業他社の企業研究を見る

 

日本触媒のような優良企業に内定をもらうには?

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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