東ソーの就職難易度|強み・志望動機・選考フローを解説!
東ソーの就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | 就職難易度 |
---|---|
東ソー | 高い 4.5 / 5.0 |
売上高 | |
1兆56億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
925万円 | 122日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:20名程度 技術系:50名程度 | 学部卒:255,390円 院卒:272,745円 |
参照:東ソー|有価証券報告書(売上高・平均年収)
参照:東ソー|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
東ソーの選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 一次面接
- 最終面接
- 内々定
同社では、インターン参加者優遇の早期選考はありません。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →東ソーの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、高い!
東ソーの就職難易度は、高いです。 総合化学メーカーの一角であり、「隠れ優良企業」として人気が高く、採用人数も文系で20人、理系で50人と多くはないためです。 同業の東レ(5200通)・三井化学(1700通)から推測するに、同社にも2000通以上の応募があると考えられ、採用倍率は100倍を超えると思われます。
ただし採用大学には文系でも「地方国公立大学」があるなど、学歴に偏りはなく、よってESの内容・人物重視で選考が行われますので、誰でもチャンスがあります。 特にインターンシップを通じて早期に接触し、会社理解を深める・活動中に高評価を得ることは、本選考においても有利に働くでしょう。
東ソーに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接は、2回!
東ソーの面接は、回数は2回で、すべて個人面接です。 面接内容は、いずれも次のような質問がされ、雰囲気は和やかです。
- 自分の性格を形成した背景
- 自己PR
- 学生時代頑張ったこと
- 東ソーに魅力を感じた理由
- 志望動機・なぜこの会社なのか
同社では、リクルーター面接やインターン優遇制度などはありません。 しかし化学メーカーは企業理解が難しく、同社の強みや社風をつかみにくい部分があります。 そこでインターンを利用して、社風についての質問をすることで、志望動機の補強をしましょう。
面接はESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。 次の関連記事では「立ち振る舞い」「うまい話し方」など「理想の新人」をアピールするコツを、私自身の社会人経験を踏まえて解説しています。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
東ソーのエントリーシートは、次の4本の設問が課されます。
- 最も興味関心が高いテーマ
- 大きな目標に向けて努力した経験
- 志望動機
- 当社で取り組みたいこと
1つ目は、「就職活動の軸」に関するテーマを選びましょう。 例えば「創造力を発揮できる会社」という軸であれば、「生成AIです。AIという言葉は知っていたのに、自身で思いつけなかったことを悔しく思います」というように、 自身の感情を交えることで「軸に対する本気度」を示すことができます。
2つ目は「学生時代頑張ったこと」です。 下で解説する志望動機の例文では「ゲーム制作の経験」を使用していますが、 「軸への本気度を示すこと」と「社風との一致を示すこと」を意識して書きましょう。
3つ目は「なぜこの会社を選んだのか」ですが、次の項目で例文付きで解説します。
4つ目は「この会社に入って挑戦したいこと」の記事で詳しく解説しています。 これに関しても「就職活動の軸の実現」が結論で、それに説得力を出すため「ガクチカ」「志望動機」と矛盾しないように書きましょう。 私の例で言えば、「創造力を発揮して半導体分野でデファクトスタンダードとなる商品を生み出したい」などになります。
このようにESはすべての項目を「就職活動の軸の実現」でつなげることで、志望動機に説得力を出すことができます。 これをMY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいますが、これについては次の関連記事で解説しています。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
東ソーの志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「私たちの東ソーは、化学の革新を通して、幸せを実現し、社会に貢献する」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
例文
私が貴社を志望する理由は、貴社の「化学の革新を通して、幸せを実現し、社会に貢献する」という理念に共感したからです。 学生時代、私はゲーム制作に取り組み、企画から完成までのプロセスで新しい価値を生み出す経験をしました。 この過程で、創造力や課題解決力を活かし、メンバーと協力しながらプロジェクトを推進する力を培いました。
貴社の基礎化学品事業や機能製品事業は、社会インフラや先端技術を支える基盤として欠かせない存在であり、広範な分野で社会に貢献している点に魅力を感じています。 また、環境配慮型の製品開発や持続可能な未来に向けた取り組みは、私が目指す社会貢献と重なる部分が多くあります。
私は、ゲーム制作で得た創造力とチームでの協働経験を活かし、貴社の製品開発に携わりたいと考えています。 貴社の一員として、新たな価値を創造し、多くの人々の生活を支える仕事に挑戦したいです。
解説
この志望動機では「化学の革新」に対して「創造力」「課題解決力」などで応えています。 文系の場合、科学技術で貢献するわけではありませんので「アイデア」がキーワードになります。
ただ「共感した」といっても説得力に欠けますので、 ガクチカでは「ゲーム制作」で経験した「アイデアを出し合う」「狙った動作を実現するための工夫」など、 理念と一致した人間であることを証明しましょう。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と一体不可分のものであり、 これらのエピソードの用意がまだ済んでいない場合は、自己分析から始めましょう。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「ワンキャリア」という就活サイトでは、東ソーに実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
東ソーの強み・特徴
汎用品と高機能品のバランスが取れた会社!
東ソーの強み・特徴は、コモディティ製品とスペシャリティ製品のハイブリッドカンパニーを目指している点です。
ソーダ工業から始まった同社は石油化学、加えて付加価値の高い機能性化学品にも進出して総合化学メーカーとなりました。 「ソーダ工業」「石油化学」で製造する誘導品(苛性ソーダ・エチレンなどの素材)を「コモディティ(汎用品)」と言いますが、 コモディティは競合も多くそれほど高い利益を取ることができません。
一方の電子材料や医療材料といった「スペシャリティ製品(高機能品)」は非常に高い技術力を要し、その分高い利益を得ることができます。 同社は素材メーカーの使命として「コモディティ」では規模を追い、「スペシャリティ」で利益を確保するハイブリッドカンパニーを目指しています。 これにより利益率は約13%にもおよび、大企業平均の6~7%と比較して儲かっている会社ということができます。
同社製品の用途は非常に幅広く、金属以外のあらゆるモノに「樹脂」や「ゴム」が使用されています。 エスカレーターの手すりに使われるCSMという合成ゴムは世界一のシェアを誇り、 また化学繊維、紙・パルプなどの製造・工場排水の中和に使用される苛性ソーダでは国内一のシェアを誇ります。
CO2削減についても、話題になる以前から積極的です。 苛性ソーダのCO2排出削減効果の高い省エネルギーな製造法を開発し、 国内外のソーダ工業企業にライセンス供与するなど、化学メーカーの弱みをむしろ収益化しています。
同社の海外売上比率は40%を超え、世界シェアの取れる商品群をいくつも持っていることから、 非常にグローバルな企業だということができます。
主要取引先
東ソーの主要取引先は、「コモディティ」は同業の化学メーカー、「スペシャリティ」は半導体メーカーや電機メーカーとなります。
「コモディティ」はすでに完成された技術であり、これだけでは競争力がありません。 ゆえに規模を大きくしてコスト削減を行ったり、納期や対応力の面で付加価値をつけることが重要です。
「スペシャリティ」は高い技術力と創造性を発揮する商品で、商品それ自体に競争力があります。 こちらは利益が取りやすく、「替えが利かない企業」として地位を築くことができます。
競合他社
東ソーの競合他社は、「コモディティ」では三菱ケミカルや住友化学など総合化学メーカー挙げられます。 こちらは利益が出しにくいと言いましたが、中には信越化学工業や東亞合成のように、 徹底したコスト管理などの工夫によって高い利益を得ている会社もあります。
一方の「スペシャリティ」はニッチを狙っていく戦略ですから、そもそも競合を避けて商品開発を行います。 そのため競争は「研究開発の段階」で起きます。 同社は企業規模が大きく、さらに高い利益率を誇るため、十分な研究開発費を出すことができます。
その意味で同社の「ハイブリッドカンパニー戦略」は有効に働いています。
弱み
東ソーの弱みは、石油化学事業です。 同事業は規模の割にあまり利益が出せておらず、また「資源価格の変動」や「カーボンニュートラル」の圧力も受けます。
とは言っても同社はすでにスペシャリティ(機能商品事業)やエンジニアリング事業で大きな利益を出しており、 石油化学も少ないとはいえ安定的に利益を出していることから、上記のリスクは十分カバーできる体質です。
また、海外取引が大きいため、通貨変動の影響も受けます。 現在は円安で動いていますが、いずれまた円高に振れる可能性もあります。 その際は減益などの悪影響が出ることもあるでしょう。
→超優良!化学メーカーへの就職は難しい?63社の業界研究
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同業他社の企業研究を見る
- 日東電工の企業研究(売上高:9151億円、平均年収:944万円、年間休日:123日)
- 三菱ガス化学の企業研究(売上高:8134億円、平均年収:989万円、年間休日:122日)
- クラレの企業研究(売上高:7809億円、平均年収:1048万円、年間休日:120日)
- 日亜化学工業の企業研究(売上高:5021億円、平均年収:757万円、年間休日:125日)
- JSRの企業研究(売上高:4088億円、平均年収:829万円、年間休日:127日)
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- 日本化薬の企業研究(売上高:2017億円、平均年収:749万円、年間休日:128日)
- 高砂香料工業の企業研究(売上高:1959億円、平均年収:824万円、年間休日:123日)
- 東京応化工業の企業研究(売上高:1622億円、平均年収:994万円、年間休日:122日)
- 東亞合成の企業研究(売上高:1593億円、平均年収:810万円、年間休日:123日)
- 日本パーカライジングの企業研究(売上高:1250億円、平均年収:749万円、年間休日:125日)
- 太陽HDの企業研究(売上高:1047億円、平均年収:907万円、年間休日:125日)
- 三菱ケミカルの企業研究(売上高:4兆3872億円、平均年収:851万円、年間休日:123日)
- 旭化成の企業研究(売上高:2兆7848億円、平均年収:904万円、年間休日:120日)
- 富士フイルムの企業研究(売上高:2兆9609億円、平均年収:974万円、年間休日:125日)
- 信越化学工業の企業研究(売上高:2兆4149億円、平均年収:886万円、年間休日:120日以上)
- 住友化学の企業研究(売上高:2兆4468億円、平均年収:982万円、年間休日:124日)
- 東レの企業研究(売上高:2兆4645億円、平均年収:975万円、年間休日:日数言及なし)
- エア・ウォーターの企業研究(売上高:1兆245億円、平均年収:877万円、年間休日:126日)
- 三井化学の企業研究(売上高:1兆7497億円、平均年収:1068万円、年間休日:日数言及なし)
- レゾナックの企業研究(売上高:1兆2888億円、平均年収:959万円、年間休日:124日)
- 積水化学工業の企業研究(売上高:1兆2565億円、平均年収:912万円、年間休日:125日)
- 東ソーの企業研究(売上高:1兆56億円、平均年収:925万円、年間休日:122日)
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東ソーのような優良企業に内定をもらうには?
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早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、
まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。
それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因
「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?
自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です。
ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。
そこで【キャリアチケットスカウト】
という就活アプリを利用しましょう。
このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
そこで、ワンキャリアの利用がおすすめです。
総合商社やインフラ企業、メーカー企業、外資系企業をはじめ、超一流企業からベンチャー企業まで年間3万件を超えるエントリーシートや面接体験談が収録されています。 あなたの志望企業の合格エントリーシートもほぼ見つかるサイトと言っていいでしょう。
また、合格ESだけでなく「締切間近のインターンシップ」「内定直結型のイベント」「一流企業の集まる合同説明会」など、 会員限定で参加できるイベントもすべて無料で利用できます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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