【東亞合成の就職】難易度・学歴フィルターなど選考対策!
会社名 | 就職難易度 |
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東亞合成 | 高め 4.5 / 5.0 |
売上高 | |
1675億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
810万円 | 123日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10名程度 技術系:20名程度 | 学部卒:266,000円 院卒:286,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:東亞合成|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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東亞合成の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
同社では、インターン参加者優遇の早期選考があり、一次面接が免除されます。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →東亞合成の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高め |
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東亞合成の就職難易度は、高めです。 「アロンアルファ」で有名かつ採用人数が少なく、採用倍率が100倍を超えると想定されるためです。 少数精鋭で高付加価値品を生み出している同社ですから、年収や休日も申し分なく高待遇です。
採用大学は「旧帝大」「MARCH・関関同立以上」が目立ちます。 ただし、同社の本業はBtoB事業であり、事業内容がわかりにくいことから企業理解を深めると有利に戦えます。 特にインターンシップを通じて早期に接触することは重要です。
東亞合成に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 海外売上の増を経営目標として掲げており、今後グローバル化が一層進んで英語は必須になると考えられるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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東亞合成の面接は、回数は3回で、すべて個人面接です。 またインターン参加者は二次面接からスタートとなります。 面接内容は、いずれも次のような質問がされ、雰囲気は和やかです。
- 自己PR
- 学生時代頑張ったこと
- 弱みについて
- 企業選びの軸(就職活動の軸)について
- 志望動機・なぜこの会社なのか
- 逆質問
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社では、インターン参加者優遇の早期選考があります。 一次面接が免除される特典があることに加え、化学メーカーは事業のイメージがつかみにくいですから、 インターンシップで企業理解を深めることは志望動機を書く上で有効です。
インターン参加者は裏で評価シートをつけられており、活躍すれば必ず評価されます。 またESも書きやすくなるため、志望度が高い場合はインターンシップへの参加が必須でしょう。 特にインターンの段階で同社を知る人はかなり少ないので、有利に参加できると考えられます。
エントリーシート
ES設問 | 6本 |
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東亞合成のエントリーシートは、次の6本が課されます。
- 強み
- 弱み
- 強みの東亞合成での活かし方
- 企業選びの軸
- 採用ページや会社説明会・インターンシップで印象に残ったこと
- 人生で直面した困難と、どのように乗り越えたか
1つ目・2つ目は「長所・短所」を答えるものです。 「長所とそれにまつわるエピソード」「短所とそれを克服しようと努力している姿勢」がそれぞれ求められます。 両方とも「就職活動の軸」に関わるものを選ぶことで、ESの他の項目にも説得力を出せます。
3つ目は「就職活動の軸の実現に役立てる」という答え方がよいでしょう。 これは、志望動機で「軸と社風の一致」という結論を述べることを前提としています。
4つ目は「就職活動の軸」そのものを答えるものです。この軸を持つに至った経緯として、 「学生時代頑張ったこと」を根拠とすると、面接での受け答えにも有効活用できます。 ESでは問われないものの、ガクチカ自体は用意しておきましょう。
5つ目は「自分の軸と一致した社風だと感じたこと」を述べるとよいでしょう。 特に人事部は編集した採用サイト・開催したイベントの満足度を気にしています。 これらを根拠に「志望度が高まった」と書くと喜ばれます。
6つ目も「学生時代頑張ったこと」からエピソードを抜き出してくるとよいでしょう。 このようにES全体を「就職活動の軸」でつなげることで、一貫性が出ます。 ESのストーリー化については「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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東亞合成の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
経営理念の「新しい価値の創造と提供に挑戦し続ける」を前提とした例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、「新しい価値の創造と提供に挑戦し続ける」という理念に深く共感したからです。
学生時代、私はゲーム制作に取り組み、企画から完成までの過程で課題を発見し、解決する力を培いました。 特に、独自のアイデアを形にしてプレイヤーに新たな体験を提供するプロセスは、大きなやりがいを感じました。 この経験を通じて、新たな価値を創出する仕事に興味を持ち、貴社の事業に魅力を感じるようになりました。
貴社が展開する接着剤やアクリル製品、電子材料などの事業は、幅広い産業を支え、社会に欠かせない価値を提供している点に強い魅力を感じています。 また、環境負荷低減や持続可能な社会を目指す姿勢にも共感しました。
私は、ゲーム制作で培った創造力や課題解決力を活かし、貴社の製品開発に貢献したいと考えています。 貴社の一員として、化学の力を通じて社会に新たな価値を提供し、より良い未来の実現に寄与したいです。
この志望動機では、経営理念の中の「新しい価値の創造と提供に挑戦し続ける」に注目し、背景に「ゲーム制作」のガクチカを設定しました。 ゆえにガクチカでは「価値創造」「挑戦」をキーワードにエピソードを書く必要があります。
文系の場合、同社でする仕事は「ものづくり」ではなく「アイデア」です。 そこで「同人活動でヒット商品を出すため、アイデアを出し合った」などのエピソードがあるとなおよいですね。
このように志望動機と「就職活動の軸」「ガクチカ」は密接不可分な関係があります。 それぞれを単体で考えるのではなく、一連のストーリーとして用意するために、まずは自己分析から始めましょう。
また、次の関連記事では文系向けに「化学メーカーの志望動機の書き方」を「就職活動の軸」「業界の志望動機」「当社の志望動機」の三段階、例文付きで解説しています。
東亞合成の強み・特徴
強み | BtoC事業にも強い点 |
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東亞合成の強み・特徴は、川上から川下までの幅広い事業を行っている点です。 苛性ソーダや産業ガス・アクリル酸といった基幹化学品(素材)、それを加工したアクリルポリマーや高純度無機製品(材料)、 そしてアロンアルファで有名な接着剤や建築材料・介護用品のような最終製品まで製造しています。
基幹化学品は「ソーダ工業」「石油化学」で製造するイメージ通りの化成品ですが、 こちらはすでに完成された技術のため「コモディティ(汎用品)」と言われます。 コモディティは競合が多く、価格競争になるためそれほど高い利益は得られません。
一方でそれを加工したアクリルポリマーや高純度無機製品は非常に高い技術力を必要とし、 開発力のある会社は高い利益を確保することができます。 例えば「高純度六塩化ニケイ素」は半導体製造工程で必須になる成膜材料ですが、東亞合成が世界一のシェアを誇ります。
このように「半導体材料」や「医療材料」は同社の大きな収益源となっており、 それが化学メーカーでは珍しい利益率10%と高い水準を維持する「柱」です。
加えて最終製品まで手掛けていることから、素材メーカーでありながらBtoCビジネスにも強いという特徴があります。 「アロンアルフア」という接着剤の名前は聞いたことがあると思います。
また、東亞合成は「ホワイト企業」として厚生労働省の認定を受けており、 「月・水・金は残業禁止」「1日の所定労働時間は7.5時間」など勤務時間に厳しく、残業は月8.9時間・有給取得率90%超というホワイトっぷりです。 年間休日が123日ありますから、有給を合わせれば年間140日が休みといううらやましい会社ですね。
主要取引先
東亞合成の主要取引先は、公開されていませんが、自動車部品メーカー・半導体メーカー・一般消費者が挙げられます。 また、基幹化学品については他の化学メーカーに卸します。
同社の行うBtoBビジネスは「替えが利かない会社が強い」という世界であり、 利益率10%を出せていることから、同社には「品質が良い」「納期が早い」「信頼性がある」などで評価されていると考えられます。
競合他社
東亞合成の競合他社は、三菱ケミカルや住友化学など総合化学メーカーを始めとし、 基幹化学品を扱う多数の化学メーカーが挙げられます。
基幹化学品は「コモディティ」という、大量生産によって利益を出す商品であり、その分野に限っては企業規模の大きな会社が有利です。 それにも関わらず、同社はコモディティで10%近い利益を出しており、稼ぐ力の強い会社だと言えます。 総合化学メーカーに対しても劣っていないというわけです。
また同社は高機能品分野でも独占的商品を持っており、また消費者向けにも販売しているなど、「川上から川下までの経営」です。 こうしてすでに高収益体質を確立していることから、危機を予測して対応する力は非常に高いということができます。
弱み
弱み | 脱炭素 |
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東亞合成の弱みは、「カーボンニュートラル」への圧力の高まりです。 同社の主力商品の1つ「アクリル」は石油が原料であり、今後の脱炭素の流れでバッシングを受けることもあるでしょう。
しかし同社は無機製品(石油以外の製品)が中心であり、 また半導体向け・建設向け・医療向けと「高機能品」の育成に注力しており、 もはや対応済みと言ってもよいでしょう。
また高機能品は海外取引が多くなりますので、為替変動もリスクになってきます。 現在は円安に動いているため有利な状況ですが、今後また円高に振れる可能性も否めません。
東亞合成は優良企業?

東亞合成は優良企業です。理由は次の通りです。
- 売上高・利益が安定成長を続けている
- 自己資本比率が80%弱と高い(=借金が少ない)
- 利益率が10%前後と高い(=儲かっている)
同社の財務は優良で、上場企業平均(自己資本比率30%・利益率7%)を両方とも上回っています。 特に自己資本比率は「50%を超えると優良企業」と言われる指標ですが、 これは「借金が少ない」ことを意味し、潰れる可能性がかなり低いと言えます。
また、「汎用品」「高機能品」「最終製品」の3つとも手がける企業では、利益率が10%前後出ているのは他に東ソーしかありません。 稼ぐ力が強く、勝ち組企業だと言えます。
※財務データは東亞合成の有価証券報告書を参照しています。
同業他社の企業研究を見る
- クラレの企業研究(売上高:8268億円、平均年収:1048万円、年間休日:120日)
- カネカの企業研究(売上高:8072億円、平均年収:855万円、年間休日:124日)
- 三菱ガス化学の企業研究(売上高:7735億円、平均年収:989万円、年間休日:122日)
- ダイセルの企業研究(売上高:5865億円、平均年収:814万円、年間休日:124日)
- 日亜化学工業の企業研究(売上高:5021億円、平均年収:757万円、年間休日:125日)
- UBEの企業研究(売上高:4868億円、平均年収:952万円、年間休日:124日)
- 日本触媒の企業研究(売上高:4093億円、平均年収:817万円、年間休日:120日以上)
- JSRの企業研究(売上高:4050億円、平均年収:829万円、年間休日:127日)
- デンカの企業研究(売上高:4002億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- ニフコの企業研究(売上高:3530億円、平均年収:664万円、年間休日:120日)
- トクヤマの企業研究(売上高:3430億円、平均年収:790万円、年間休日:121日)
- 日産化学の企業研究(売上高:2513億円、平均年収:1010万円、年間休日:120日以上)
- アイカ工業の企業研究(売上高:2486億円、平均年収:785万円、年間休日:124日)
- エフピコの企業研究(売上高:2356億円、平均年収:802万円、年間休日:126日)
- 高砂香料工業の企業研究(売上高:2292億円、平均年収:824万円、年間休日:123日)
- 日本化薬の企業研究(売上高:2225億円、平均年収:749万円、年間休日:128日)
- 東京応化工業の企業研究(売上高:2009億円、平均年収:994万円、年間休日:122日)
- 東亞合成の企業研究(売上高:1675億円、平均年収:810万円、年間休日:123日)
- 日本パーカライジングの企業研究(売上高:1322億円、平均年収:749万円、年間休日:125日)
- 太陽HDの企業研究(売上高:1190億円、平均年収:907万円、年間休日:125日)
- 三菱ケミカルの企業研究(売上高:4兆4074億円、平均年収:851万円、年間休日:123日)
- 旭化成の企業研究(売上高:3兆373億円、平均年収:904万円、年間休日:120日)
- 富士フイルムの企業研究(売上高:3兆1958億円、平均年収:974万円、年間休日:125日)
- 信越化学工業の企業研究(売上高:2兆5612億円、平均年収:886万円、年間休日:120日以上)
- 住友化学の企業研究(売上高:2兆6062億円、平均年収:982万円、年間休日:124日)
- 東レの企業研究(売上高:2兆5632億円、平均年収:975万円、年間休日:日数言及なし)
- エア・ウォーターの企業研究(売上高:1兆759億円、平均年収:877万円、年間休日:126日)
- 三井化学の企業研究(売上高:1兆8091億円、平均年収:1068万円、年間休日:122日)
- 日東電工の企業研究(売上高:1兆138億円、平均年収:944万円、年間休日:123日)
- レゾナックの企業研究(売上高:1兆3914億円、平均年収:959万円、年間休日:124日)
- 積水化学工業の企業研究(売上高:1兆2977億円、平均年収:912万円、年間休日:125日)
- 東ソーの企業研究(売上高:1兆633億円、平均年収:925万円、年間休日:122日)