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【就活】製薬業界21社!業界研究・平均年収・志望動機

 製薬業界業界研究志望動機を公開しています。

 製薬業界は「年収が高いから」となんとなくで就職すると地獄を見ることになります。 業界がどんな仕組みで利益を出し、どんな仕事をするのかしっかり把握して、 それでもなお就職したいと思える人だけが志望するべき業界です。



 

製薬業界ってどんな業界?

 製薬業界とはどんな業界なのか、ビジネスモデル仕事内容、 そして就職先としてのメリットやデメリットを紹介します。

 

製薬業界の仕組み

 製薬業界は全か無か両極端の業界です。

 医薬品メーカーは莫大な資金を投入して研究開発にまい進します。 理論構築、実験、失敗、再構築・・・の繰り返しで新薬を開発しますが、 一番乗りに成功すれば莫大な利益を手にすることができます。

 新薬には特許権薬価(公定価格)という特典がついています。 他社は勝手に真似してつくることができず、しかも薬の値段は国が決めますので、値引き合戦が起きません

 おまけに他社がライセンス料を払ってくれますので、実質的な不労所得が得られます。 こうして特許権が切れるまでは安定継続して莫大な利益を手にすることができるのです。

 …そう、特許権が切れるまでは

 新薬開発では、一番乗り以外の会社は負けです。

 というのも、一番乗りの会社が特許を取ってしまいますから、新薬開発競争に負けたら、 ライセンス料を払ってつくらせてもらう以外に方法がなくなるのです。 それまでの開発費はすべて水泡に帰すというなんとも無慈悲な業界です。

 こうなったら最悪です。ライセンス料を払ってつくらせてもらっても、 工場はなんとかその収益で維持できますが、研究開発費を取り戻すほどは儲かりません。 つまり、一番乗りになれなかったら次の新薬開発にも負けるという悪循環が始まるのです。

 幸いなことに、日本の医薬品メーカーはこれまで儲かる特許権を持っていました。 ですが、それらの特許権が数年以内にボロボロ切れます。 それまでの間になんとしてでも新薬開発を成功させなければならないという状況です。

 技術系で医薬品メーカーに就職すると激務どころの騒ぎではありません。 なにしろ、会社の命運は自分の研究にかかっているのです。 失敗すれば倒産するかもしれません。責任の重さが段違いです。

 

発明して終わりじゃない~MRが激務な理由

 医薬品メーカーに就職するということは、研究開発MRかのどちらかに携わることになります。 文系で就職する場合、MRになることはほぼ確実です。

 MRは「医薬品の営業」と簡単に説明されることが多いですが、そう単純な話ではありません。

 新薬は開発して終わりではなく、それを医師が処方箋に書いてくれて初めて売上になります。 どんなに素晴らしい医薬品を発明しても、医師がそれを知らなければ意味がありません。

 そこで、MR全国・全世界の医師を訪問して自社の医薬品を紹介するという任務をこなします。

 これがとてつもなくしんどいのです。医師が「じゃあ100個注文するよ!」と言えばいいというわけではありません。 処方箋に書いてもらって、それを患者が薬局に持ち込んで、初めて売り上げになるのです。 患者がいなければ、そもそも処方箋に書かれることもありません。

 つまり、医者巡りをしても成果が数値として現れにくいのです。

 他の営業職では「今月何個売った」という数値が現れますから、「今月はこれだけ働いた!」と満足感を得られます。 ですが、医薬品は自分の成果かどうかわかりません。 「自分は役に立っているのだろうか」と悩み続けるのです。

 それが医師への接待という、わかりやすい仕事につながってしまいます。 これだけの医師を接待して処方箋に書くことを約束してもらったと会社に報告することで、 「自分は仕事をしている」と証明するのです。

 医師を喜ばせることならなんでもやります。しかもこれを国内だけではなく、世界中でやらなければなりません。 英語は必須スキルになります。

 

中小企業はイバラの道

 製薬業界に限っては、中小企業はおすすめできません

 ここまで解説してきた通り、研究開発MRによる宣伝活動が医薬品メーカーの命運を担っています。 要は、莫大な開発費大量のMRマンを用意できる会社でないと、 ビジネスとして成り立たないのです。

 武田薬品工業がアイルランド製薬大手の「シャイアー」を買収したのは、経済紙界隈をにぎわせました。 6.2兆円にものぼる超大型M&Aだったからです。

 これは、とにかく企業規模をデカくしないと勝てないことの証拠です。 武田に限らず、あらゆる医薬品メーカーが中国やドイツなどに行ってM&Aを進めています。

 つまり、中小の製薬会社は買われる側というわけです。 むしろ、買ってもらえなかったら新薬開発で負けてどのみち消えゆく存在です。

 ほかの製造業では中小企業が独自の技術を持ち、利益を出せる業界もあります。 あえて特許権として登録せず、秘密の技術を独占し続ける会社だってあります。

 ですが、医薬品に限っては新薬の申請時に特許を公開する義務があり、 申請から25年が経てば自動的に特許権が切れ、ジェネリック医薬品メーカーが同じものをつくります。 こうなるともはや過去の技術。今儲かっていても、特許が切れたらおしまいなのです。

 その時までに新薬を開発できるかと言えば、大企業に対して圧倒的に不利で、 つぶれるか買収されるリスクが非常に高いのです。

 

製薬業界に就職するメリット

 製薬業界のメリットは、1つ目が「当たればデカい」というものです。

 新開発した医薬品がひとたび売れれば、それまで研究開発に費やした費用や、他の失敗した医薬品の損失までカバーしてもまだ余るほど儲かります。 というのも、新薬には特許薬価(公定価格)という「儲かる仕組み」があるからです。

 特許は海外他社とライセンス契約をすることで、「作らせてあげる代わりに特許料をもらう」というもので、 何もせずにお金がもらえる不労所得を生み出します。

 薬価は国が決定した医薬品の公定価格ですが、研究開発費を回収できるように高額に設定してもらえます。 薬価より安売りすることは禁止されており、莫大な利益が生まれます。

 「売れる薬」さえ開発できれば一発で大儲けが可能なのです。

 2つ目のメリットは、「待遇が良い」というものです。 製薬業界は過去につくった新薬の特許料と薬価のおかげで大儲けしており、 それが高い平均年収につながっています。

 3つ目のメリットとして、「転職がしやすい」というものもあります。 技術者はどこのメーカーでも引く手あまたですし、営業マンすら引く手あまたです。 ひとたび入社すればとにかく医薬品の知識を詰め込みますので、どの会社に行っても通用するのです。

 特に医薬品専門商社への転職が多いようです。

 

製薬業界に就職するデメリット

 製薬業界のデメリットは、1つ目が「当たらなければヤバい」というものです。

 儲かるのは新薬が当たったときの話で、売れなかった場合は莫大な研究開発費を回収できません。 現在の新薬メーカーは過去の特許があるため研究開発費を回収できるのですが、 もしこれがなかったらすでに苦境に陥っていたことでしょう。

 2つ目のデメリットが、「特許の期限切れが近い」というものです。 新薬の特許にも有効期限があり、現在の新薬メーカーのもつ特許は軒並み期限切れを迎えつつあります。 ライセンス契約がなくなれば「不労所得」が一気に消え、さらにジェネリックの波が押し寄せてきます。

 新薬メーカーはすでに緊急事態で、すぐに「売れる新薬」を発売しなければ、一気に収入が途絶えてしまいます。 もしこのまま「売れる新薬」が開発できなければ、待遇も悪化する危険性があります。

 3つ目のデメリットが、「ジェネリックは儲からない」というものです。 ジェネリックは特許が切れた医薬品を自社製造して、元の薬より安売りするビジネスです。

 安売りですから、「薬価」のときのような莫大な利益がないどころか、 特許が切れている以上はどの会社でも同じものをつくれますので、激しい価格競争になります。 新薬メーカーが特許の期限切れの対策に「ジェネリック」を始めても余計疲弊するということです。

 

将来性に疑問

 「当たれば天国、外れれば地獄」というバクチのような製薬業界ですが、 さらに追い打ちをかけるのが国家予算の問題です。 これがあるため、製薬業界の将来性には疑問符がついてしまいます。

 日本は少子高齢社会であり、他の先進国も程度の差こそありますが、同じ道を歩んでいます。 これまでは「国民皆保険制度」でなんとかなっていましたが、医療費が膨らみすぎて国家予算を圧迫しています

 このため、財務省や厚生労働省は薬価の引き下げに必死です。

 歴史的には「薬価」は医薬品メーカーの都合で決められる面があり、莫大な研究開発費を回収しても余りあるほどの利益を得られました。 しかし、今後は「研究開発費」ではなく「医療費削減効果」を基準にして薬価が決められる時代になっていきます。

 要は、病気が治るというだけでなく、従来の治療法に比べてどれくらい節約できる薬かが重要になるのです。 「延命治療」のように「完治しない」薬では、薬価が安く設定されてしまいます。

 一方で「一瞬で完治してしまう薬」なら薬価こそ高くなるものの、 何度も飲んでもらえないので結局儲かりません。 製薬業界の将来性は非常に厳しいと言わざるを得ません。

 

医薬品メーカーがホワイト?目を覚ませ!

 医薬品メーカーを「まったり高給ホワイト業界」と紹介しているところがありましたので、 一言申し上げます。目を覚ませ!

 確かに残業時間はどの会社も月平均20時間未満と化学メーカー並みの少なさです。 平均年収も1000万円を超える会社が多く、年収が高いと言えるでしょう。

 ですが、上述の通り仕事の厳しさが桁違いです。 労基法を守るという意味では「ホワイト」だと言えますし、「高給」である点も確かですが、 「まったり」とは程遠いウルトラ”ストレスフル”業界です。

 「まったり高給ホワイト」を目指して就職すると、間違いなく地獄を見ます。

 一般に「仕事のキツさ」を「労働時間」で考えてしまいがちです。 しかし、「8時間働くより10時間働く方がしんどい」というのは、アルバイトの感覚です。 やる仕事の難易度、ストレス度で考えると、「労働時間」では計り知れないものがあります。

 5年後自分の会社が生き残っているかどうかも、自分がどれだけ成果を出したのかもわからず、 病院をめぐって医師の接待を続けてかつ、運命は研究所と医師と患者次第な上に、 いきなり厚労省につぶされるかもしれないストレスに耐え続ける「1日8時間ちょっと

 これが本当に「まったり」だと思えますか?

 

医薬品メーカーの一覧と業界研究・売上高・平均年収

 医薬品メーカーは大きく分けて「新薬メーカー」「後発医薬品メーカー」の2つに分けられます。 医薬品メーカーを売上高でランキングにし、平均年収とともに一覧にしました。

 

新薬メーカー

会社名売上高平均年収備考
武田薬品工業1.7兆円1015万円
アステラス製薬1.3兆円1079万円
大塚ホールディングス1.2兆円1076万円
第一三共9600億円1103万円
エーザイ6000億円1045万円
中外製薬5300億円953万円
大日本住友製薬4700億円863万円
田辺三菱製薬4300億円876万円
協和発酵キリン3500億円837万円
塩野義製薬3400億円919万円
大正製薬ホールディングス2800億円875万円
小野薬品工業2400億円896万円
参天製薬1900億円812万円
キョーリン製薬1100億円930万円
日本新薬980億円763万円

 新薬メーカー新薬の特許によるライセンス収入が非常に大きく、 需要の高い新薬を発明した会社では、莫大な「不労所得」を得ることができます。

 ただし、その分「研究開発費」がかさみ、研究が新薬の発明につながらなかった場合、 投資が水の泡になります。時間や人材を投入して新薬の開発を競いますが、 当たればデカいけど外れたらゼロというリスクの高い業界でもあります。

 また日本の新薬メーカーは、過去に発明した新薬の特許が切れるラッシュが到来しており、 「需要の高い新薬の開発」が急務な他、突如なくなるライセンス収入を埋め合わせるため、 後発医薬品(ジェネリック)への参入や、他業種にも事業の幅を広げることも盛んにおこなわれています。

 病院で医薬品の適切な処方を促進するために活躍するのがMRで、こちらは文系でもなれますが、 事実上の営業マンになっており、「自社新薬を使ってもらうため」に活動しているところに課題があります。

 

後発医薬品メーカー

会社名売上高平均年収備考
日医工1800億円677万円
沢井製薬1600億円580万円
科研製薬980億円785万円

 後発医薬品とは「ジェネリック」のことですが、ジェネリック専門のメーカーを、後発医薬品メーカーと呼びます。

 新薬メーカーと比べて特許を持たないため「ライセンス収入がない」という点と、 新薬を開発しないので「研究開発費」がかさまないという点に特徴があります。 そのため「当たればデカい」こともありませんが、「外れたらゼロ」ということもありません。

 ただ、ジェネリックは特許の切れた医薬品ですので、「設備さえあればどのメーカーでも作れる」という大きなデメリットがあり、 激しい価格競争を避けられません。そのため利益が出にくく、新薬メーカーに比べて社員の年収も低めです。

 

その他医薬品メーカー

会社名売上高平均年収備考
ロート製薬1500億円662万円一般医薬品
久光製薬1400億円653万円一般医薬品
ツムラ1100億円804万円漢方薬

 「一般医薬品」とは薬局やコンビニで「処方箋なし」で買える医薬品を指し、 風邪薬やサロンパスに代表される鎮痛剤など、生活に密着した医薬品です。 特にロート製薬は一般医薬品専門で事業を行っています。

 また、ツムラは漢方薬メーカーです。現代の医療は「西洋医学」が主流で、 漢方薬の「東洋医学」は西洋医学で説明がつかないため、長らく放置されてきました。

 ですが、基本的に「対症療法」である西洋医学に対して「根治」を目指す東洋医学も効果が見直されてきており、 研究者も増え、病院で漢方薬が処方されることも増えてきました。

 

製薬業界の志望動機

 製薬業界の志望動機の例を挙げていきます。

  • 世界のスタンダードになりえる新しいものを作り出すこと
  • 世界で広く展開していること
  • 業界ではトップのシェアを持ち、最も多い業績を上げていること
  • 現場にソリューションを提案すること
  • 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
  • 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
  • 身近な製品の川上から川下まで幅広く携わりたい
  • 健康食品の開発に取り組んでいること
  • 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
  • 環境問題に真正面から取り組みソリューションを提案したい
  • 製薬業界の製品が身の回りに深くかかわっておりやりがいを感じる
  • 独自性の高い技術力を生かし多角的な事業分野で働きたい
  • 常識を破る新製品は新薬メーカーから生まれると思うため
  • 時代の変化に対応し、常に進化を続けている会社だから
  • 独創的で少数精鋭主義なところに魅力を感じたため
  • 分子レベルで製品の設計ができるところが魅力に感じたため
  • 海外で活躍できるチャンスを見出せたため
  • ニッチ市場で多彩な製品群を取り扱っており活躍の場が多いため
  • 乳幼児や高齢者の感染症をなくしたいため
  • 不定愁訴や倦怠感など「病院に行くほどではない」悩みを解決したいため

 製薬業界のビジネスの特徴は、他のメーカーと同じく単なるモノではなくソリューションを売るというものでした。 メーカーは単にモノをつくっているだけではありません。そのモノでできるソリューションを提供しているのです。 「医薬品」を売っているのではなく、「病気の治療」というソリューションを販売しているということです。

 志望動機も「モノをつくる」「モノを売る」にだけフォーカスしてはいけません。 製薬業界は確かにモノをつくっていますが、それは「ソリューションを提供する」モノでなければなりません。 会社の製品群に応じて、その会社が社会に対して何を提供しているのか検討が必要です。

 ですから、志望動機では「乳幼児の感染症をなくす」「高齢者の感染症をなくす」 「顧客の本当の悩みを追求する」などがキーワードとして使えます。

 志望動機で最も良いのは「経営理念」と「就職活動の軸」が一致しているとアピールすることです。

 詳しくは「新卒採用」は「将来の夢採用」で解説していますが、 就活は、「将来の夢就職活動の軸)に沿って行わなければなりません。 志望動機も、「将来の夢を実現するため、貴社に入社しなければならない」という流れで書きます。

 ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎず、実際にはあなたの将来の夢と、 会社の企業理念・ビジネスの目的とを結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。

 

MRの志望動機

 MRの役割は「医薬品情報を医師に伝えること」です。 あくまで「処方箋を書く」のは医師の仕事であって、MRは「売る」という役割ではないことに注意しましょう。

 志望動機でもこの点を踏まえて書きましょう。

 まず、「医薬品の開発」に触れるのは得策ではありません。 そこに触れると、「なぜ理系学部に進まなかったのか」と大学選びのそもそも論を問われてしまいます。 「いろんな人の病気を治したい」「薬が手に入らない人に薬を届けたい」という気持ちは文理同じです。

 「届けたい」「伝えたい」「知ってもらいたい」という書き方がよいでしょう。

 また「なぜこの会社なのか」と問われたとき、「製品名」や「普段使っているから」で答えるのもよくありません。 医薬品メーカーは企業規模がモノを言いますから、「研究開発の力の入れ具合」に関連して「企業規模」、 「M&Aに積極的な社風」等を盛り込むとよいでしょう。

 ただし、前提として「経営理念・ビジョン」と「就職活動の軸」が一致している必要がありますから、 インターンシップ経験や説明会の話、会社のwebサイト等を参照して、 「同じ志を持っている」ことをアピールしましょう。

 

MRへの就活

 MRは医薬情報担当者の略称で、文系出身の「営業マン」のような存在です。 ですが、他業種の営業とは異なり、「医薬品を販売する」のが仕事ではなく、 医薬品を正しく使ってもらうための「情報提供」と、今後の研究開発に活かすための「フィードバック」が主な仕事です。

 ところが実態は「自社の医薬品を使ってもらうための営業マン」で、 日本の製薬業界では長らく「医師への接待」による「シェア獲得競争」が繰り広げられてきました。

 本来、医薬品は医師の診断に基づき、症状に最適な医薬品を選んで「医師が」処方するものです。 それを「症状に最適な医薬品」ではなく、「懇意の会社の医薬品」を処方するのはあるべき姿ではなく、 事態を重く見た政府は「接待禁止」などのルールづくりを進めています。

 とはいえ、長らく続いた慣行はなかなか簡単に抜けるものではありません。 MRは「情報提供者」ではなく「営業マン」として扱われることが多いでしょう。

 製薬会社に所属している以上、MRが他社の医薬品を勧めることは期待できませんし、 製薬会社の本音は「自社製品のシェア拡大」ですから、社内でもやはり「営業マン」として扱われるでしょう。

 MRという名前ではありますが、総合職です。 MRとして採用され、数年間は医者、薬剤師、病院に対して医薬品の営業を行います。

 もちろん総合職ですので、「MR」という名前ではありますが、 営業から他の部署に異動になる可能性もあります。 しかしMRとして採用されている以上、基本的に40年間MRとして仕事をすることになります。

 製薬業界のグローバル化により、就活では語学力必須スキルになります。 会社によってはTOEICスコアが700点以上であることがエントリーの条件になっているなど、 英語なしに入社することはできません。

 MRの採用選考は就活解禁前のインターンシップに始まり、インターンシップである程度絞り込みをかけます。 そして就活が始まると大手製薬会社ではリクルーターがつき、さらに絞り込みがかけられます。 4月中に面接が始まり、早ければ3日後には内々定が出て、遅くとも1週間程度で内定者が出そろいます

 

MRは体育会系

 基本的に接待はどこの会社でも行われるものですが、特に医者、薬剤師相手の接待は厳しいものがあります。 医者は開業医の場合、「組織に所属」した経験がない場合も多く、 いわゆる「社会の常識」が通用しない面があります。

 医者ということでプライドも高く、バカにした態度を取られたり、罵倒されたり、 MRは邪険に扱われることがあります。

 いわゆる「土下座営業」が通用するというか、未だに土下座営業の文化が残っている業界です。 会社によっては売れる医薬品が少なく、常に新規開拓の状態で厳しい営業が続きます。

 医薬品メーカーとはいえ、メーカーですので「良いもの」を作っているのが前提です。 それ以上に医者に気に入られることが重要です。

 というのも、会社に対する営業の場合、相手にするのはあくまで調達部門ですが、 病院の場合は医者です。医者は病院内でかなりの権限を持っており、 特に開業医の場合は営業先=経営者です。

 経営者相手の営業はなかなかつらいものがあります。 会社の調達部門と異なり、経営者の場合はもっとシビアです。

 

MRの年収は高く激務

 旧態依然とした医者に対する営業は、現在のスマートな営業スタイルのイメージとはかけ離れています。 朝早くから病院へ赴き、診察の合間に面会するためただひたすら病院内で立ったまま待機したり、 人によっては話が通じなかったり、罵倒されたり、休日すら接待に使わざるを得ないこともあります。

 「プライドと時間を切り売りして給料をもらう」という表現がしっくりきます。 まだ大手製薬会社だと会社名という肩書があるため、医薬品を買ってもらえる可能性があります。 しかし新薬など「いつも買ってもらっている医薬品」以外の営業はどの会社でも苦労します。

 医者や薬剤師は面会できる時間が限られているため、営業活動もしながら事務処理も行うには、 どうしても昼間に営業し、1日10か所近くの施設を回って、夜に帰社して作業せざるを得ません。 残業時間も多く、プライベートの時間はあまり取れません。

 全国転勤を繰り返すため精神的に樂ではありません。

 年収800万円~1000万円超を狙え、高給取りであることは間違いありません。 しかし銀行や商社と同様、高い給料の代わりに犠牲にするものも大きいことは認識しておきましょう。

 一方で中小製薬会社は年収が300~500万円程度なのに対し、 医者からも相手にされず、厳しい土下座営業をしなければならないという点で、 大手に比べてかなり薄給激務といえます。

 

学歴も必要

 「IQに差があると会話が成立しない」と聞いたことがあると思います。 MRでも同じで、医者を相手にする営業にはある程度の知性が必要です。 そのため製薬メーカーは「高学歴の体育会系」を求めています。

 大手の製薬メーカーの内定者は旧帝大、早慶が多く、学歴重視が見受けられます。

 さらに内定者懇談会が旧帝早慶とその他で分けられており、 入社の時点で幹部候補生、ソルジャーに分かれていると想定できます。 自信がない場合は再考が必要です。

 一方で高学歴だからといって内定が出やすいわけではありません。学歴はあくまでも前提です。

 製薬メーカーへの就活の難しさは、学歴だけでなく体育会系であることも重視されることに表れています。 「体育会系の部活に参加していた」という実績ではなく、体育会系の文化に順応できるかどうかが見られます。

 MRは古い体質の医者、病院に対する営業ですので、学歴や知性だけがあっても仕方がありません。 医者に何を言われてもにこやかに頭を下げられる体育会系である必要もあるのです。 プライドが邪魔をしてなかなか厳しい業界であると思います。

 こういったことが平気であれば、銀行や証券などの金融業界と一緒に併願するのもいいかもしれませんね。

 

MRの将来性は高い

 ここまでMRの厳しさを解説してきましたが、MRとしての経験が将来役に立つ可能性は非常に高く、 将来性が高い仕事ということができます。

 先にも触れましたが、本来医師が、症状に最適な医薬品を選んで処方するべき医薬品ですが、 実態は懇意の会社の医薬品を処方しているという現実があります。

 政府は様々な手を使ってこれを解決しようとしていますが、MRが会社に所属している以上、 会社の使命は「自社製品のシェア拡大」ですから、MRが「症状に最適な医薬品」として他社製品を医師にすすめることはまず、ありえません。

 そこで、今後はMRは製薬会社ではなく病院に所属する、または自社製品を持たない会社に所属することが予想されます。

 なんといっても日々種類が増えていく医薬品、膨れ上がる医療需要に対し、 医薬情報を医師に伝える仕事は今でも人手不足なくらいで、なくなる仕事ではないからです。

 MRとして経験を積んでおけば、将来的に病院の医薬担当者として医師にアドバイスする仕事や、 医薬品専門商社で自社製品にとらわれない販売活動に従事できるため、 もし入社したメーカーの経営が立ち行かなくなっても引く手あまたで転職できるメリットがあります。

 ちなみに医薬品専門商社の営業マンは、製薬会社のMRに対して「MS」と呼ばれます。 MRからMS、MSからMRへの転職は容易で、より待遇の良い会社に転職することも盛んにおこなわれています。

 

医薬品の専門商社も見よう

 薬と言えば「製薬会社」が真っ先に思い浮かびますが、「医薬品の専門商社」もみてみましょう。 専門商社は製薬会社の医薬品のほか、電機メーカーの医療機器も販売しており、 時には医療機関や薬局の経営コンサルティングもする会社です。

 医薬品専門商社と製薬会社では、「医薬品を医療機関や薬局に販売する」という点では同じですが、「医療機器や経営上のソリューションを提供できる」 という点と、「自社製品に限らずあらゆる医薬品を提案できる」という点が異なります。

 逆に自社製品を持たないため知名度は低いですが、医薬品・医療機器・経営コンサルティングと、 幅広く医療のサポートができるため、よっぽど特定の製薬会社に思い入れがあるのでなければ、 医薬品専門商社で働くほうが営業もしやすく、自分の成長も期待できます。

 以下は、医薬品専門商社のリストです。製薬会社への就職を希望する人は、 ぜひ医薬品専門商社にもプレエントリーしましょう。

会社名売上高平均年収備考
メディパルホールディングス3兆円795万円
アルフレッサホールディングス2.5兆円684万円
スズケン2.1兆円649万円
東邦ホールディングス1.2兆円624万円
バイタルケーエスケー・ホールディングス5800億円716万円
シップヘルスケアホールディングス4000億円695万円
ほくやく・竹山ホールディングス2200億円558万円
メディアスホールディングス1500億円720万円
カワニシホールディングス1000億円527万円

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今から最短で内定をもらうには?

 

「実はもう内定あるんだよね」内定直結の合同説明会

 就活では「内定が1つあるかないか」で心の状態が大きく変わります。 たった1つ内定があれば、心に余裕ができ、「不安で眠れない」「もう後がない」といった状況とおさらばできます。 さらに自信が持てるため、堂々とした態度が面接でもウケて次々に内定を獲得していけるのです。

 友達や家族などに「就活どう?」と聞かれたときに、「もう内定は1つ確保してるんだよね」と言えたら、 周りも安心させられます。「たった1つの内定」が好循環の起爆剤なのです。

 その1つ目の内定を簡単に確保できる就活イベントがあります。 それが「MeetsCompany 」です。

 他の説明会と異なり、採用権限をもった役員・部長クラスがやってきて、 その場で面接が始まり、その場で内定がもらえたりする内定直結型の合同説明会です。 さらに参加者内定率96%を誇るため、行けば内定がほぼ確定するイベントです。

 すでに2020卒の募集が始まっていて、年間を通して全国で開催されており、地方の学生でも行きやすいメリットがあります。 参加企業も東証一部上場企業から隠れ優良企業、ベンチャー企業までさまざまです。 「とりあえず1つ目の内定を確保」と思ったらそれがあなたにピッタリの企業かもしれません。

 毎年卒業ギリギリまで開催されており、2019年9月でもまだ間に合います。 当サイトからも1日10人以上が参加申し込みをしており、かなりの人気イベントです。

 →MeetsCompany に参加申し込みする

 

志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その1)

 あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。

 そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。

 「Unistyle」では、歴代就活生の合格エントリーシートを無料ダウンロードできます。

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LINEで手軽に就活!ワンタップで申し込む特別選考会も

 就活のスケジュール管理って思ったより大変です。 インターンシップや選考の募集開始に気づかず、出遅れてしまった…なんてことになっては悲惨です。

 見つけきれていなかった会社や、よく知らなかった業界に手遅れになってから気付いて後悔する…というのは、歴代就活生が味わいまくってきた苦痛です。 そんな悲しい就活、絶対に繰り返してはいけませんよね。

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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その2)

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