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【就活】実は儲かる!半導体業界のすごい会社を紹介

 「半導体業界はやめとけ」なんてもったいない!オワコンどころか世界を独占するすごい会社がたくさんあります。 何がすごいのか、なぜ儲かるのか日本の半導体産業について解説します。

 

半導体業界はこんな業界!

  1. ICチップの材料製造装置をつくる業界
  2. 替えが利かない独占商品がたくさんある
  3. 高収益で好待遇!ボーナス300万円も可能!
  4. 需要が伸び続けてコロナ禍でも絶好調
  5. ライバルが少なく就職難易度が低い!

 詳細は以下の目次からジャンプしてください。



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おすすめ半導体企業一覧

 名前を知らない会社ほど穴場

 儲かっていて給料も高い。そんな就活おすすめの、優良半導体企業を一覧にして紹介します。

おすすめ半導体企業の一覧
会社名売上高平均年収特徴・主力製品
信越化学工業1.5兆円849万円シリコンウエハー世界首位
SUMCO2910億円841万円三菱・住友系
シリコンウエハー世界2位
東京エレクトロン1.4兆円1309万円半導体製造装置
荏原製作所5230億円809万円半導体製造装置
ディスコ1820億円1127万円半導体製造装置(研削・研磨)
浜松ホトニクス1400億円697万円半導体製造装置(レーザー切断)
不二越2300億円640万円半導体製造装置
SCREENホールディングス3200億円837万円半導体製造装置(洗浄)
アルバック1830億円731万円半導体製造装置
太陽ホールディングス590億円780万円ソルダーレジスト
日本化薬1600億円748万円半導体封止用エポキシ樹脂
ウシオ電機1180億円702万円UVランプ世界首位
JSR4460億円736万円フォトレジスト首位
東京応化工業1170億円810万円半導体用フォトレジスト世界首位級
日産化学2000億円748万円フォトレジスト用コーティング剤
アドバンテスト3120億円981万円検査装置世界首位級

 「半導体産業は儲からない」と思っていませんか?「半導体業界はやめとけ」とまで言う人もいるようです。 実はまったくその逆で、日本企業が世界を独占している分野です。

 テレビなどのメディアでは「半導体はオワコン」のように語られ、いかにも中国・韓国に持って行かれたように言われます。 ところが持って行かれたのは「最終製品(パソコン・スマホ)」だけで、それに至る素材加工部品では日本企業の独壇場です。

 これも単に「中国・韓国の下請け工場」という認識では、就職後に後悔することになります。 というのも、BtoBビジネスは替えが効かない会社が強いからです。

 現業職を多く抱えるメーカーでは「平均年収」が低く算出されます。 それなのに、上記の半導体産業関連企業では高い平均年収を実現しており、儲かっていると言うほかありません。

 

半導体産業とは?

 ICチップに必要なすべての会社!

 半導体産業とは、ICチップとそれに関わる材料製造装置をつくる企業群をまとめた言葉です。

 ニュースなどでは「テレビ・パソコン・スマホ」だけが半導体産業かのように取り扱っていますが、 この業界で大きな役割を果たしているのは「材料」「製造装置」であり、 日本企業が世界を独占する商品が非常に多い産業です。

 ここでは主に「工場機械」「電子部品」を製造するメーカーを中心に紹介しますが、 この産業自体を支える通信業界も併せてみておくのがおすすめです。

情報通信5社(携帯・NTT)の強みと比較!|志望動機や平均年収

 

そもそも半導体とは何か?

 金属ケイ素のこと!

 そもそも半導体とは、原則として電気を通しませんが、不純物を混ぜると電気を通す物質を意味します。

 ITの世界で使われる半導体は「金属ケイ素」を指して言います。 金属ケイ素は電気を通さない絶縁体ですが、不純物をあえて混ぜることで、 その部分だけ電気が通る=微粒子レベルで通したい部分にだけ電気が通るという便利な素材なのです。

 この金属ケイ素を加工したものがICチップメモリCPUなどで、 あらゆる家電・自動車・パソコン・スマートフォンなどは金属ケイ素のおかげで複雑な計算ができるのです。

 このように「半導体」とは「導体と絶縁体の両方の性質を持つ物質」を意味する言葉なのですが、 現在主流の金属ケイ素を意味する場合もあれば、それを加工して製品化したICチップを指して「半導体」と呼ぶこともあります。

 この記事ではわかりやすく、「半導体(概念)」「金属ケイ素(素材)」「ICチップ(電子部品)」と区別して表記します。

シリコンウエハーとインゴッド
(画像:信越化学工業
左の金属ケイ素のインゴッドから右のシリコンウエハーをつくります。

→参考:半導体とは:日立ハイテクノロジーズ

 

半導体って何がすごいの?

 壊れない超小型

 半導体のすごいところは、半永久的に使える耐久性集積回路の超小型化が可能なところです。

 半導体が登場する以前は、真空管を使用していました。 真空管とは昔の電球のように、フィラメントを発熱させて電気の流れをつくるもので、 それで「電気信号のオン・オフ」を切り替えていました。しかしその仕組み上、小型化に限界がありました。

 真空管の代わりに半導体でつくった「トランジスタ」がアメリカで発明され、 ソニー創業者の盛田氏が即座に研究所に駆け付け、実用化しました。それが「トランジスタラジオ」です。

 真空管ラジオは非常に重いものでしたが、真空管をトランジスタに置き換えることで「持ち運び」が可能なほどラジオが小型になり、 その便利さから真空管ラジオを20年もかからず駆逐してしまいました。 このインパクトはものすごく、今でも世界中で「日本発のイノベーション」として語り継がれるほどです。

 また、コンピュータも真空管では小型化ができず、1台でオフィスのフロアすべてを埋め尽くすほどでした。 しかし、トランジスタの登場で集積回路(CPU)の小型化が可能になり、 今のサイズにまで小さくなった上に超高性能化したのです。

 もし半導体がなければ、トランジスタがつくれませんので、 あなたの持っているスマートフォンはビル1棟くらいのサイズになっていたでしょう。

 

半導体って儲からないのでは?

 「儲からない」は勘違い

 よくニュース等で「半導体産業が凋落」というように、ネガティブなイメージで語られますよね。 これを聞いて「半導体は儲からない」と思う方も多いでしょう。 しかし、実は9割ハズレです。

 「半導体産業」とひとまとめにしてニュースにするので困ったものです。 日本の半導体製品で儲からないのは最終製品だけです。 要は、パソコンやスマートフォン、テレビなど消費者の手に届くものです。

 たしかに最終製品は中国・韓国勢に市場を奪われ、日本企業は次々に撤退しています。

 ですが、その過程で必要な素材部品製造装置では日本企業が世界的に高いシェアを誇り、 日本企業なしには成立しないほどの強さを誇っています。

 中間製品をつくるBtoBビジネスは、「品質」と「納期」がモノを言います。 これらは伝統的に日本企業が大得意としている分野で、その日本企業が早期に量産体制を敷いてしまったため、 後発の企業が付け入る余地がありません。

 こうした中間製品をつくる化学メーカー、機械メーカーは、消費者への知名度こそないものの、 ビジネス界では超有名で、儲かっていて、待遇も良いホワイト企業が多く存在します。

 「中国・韓国の下請けか~」と思っていると、就職後に後悔することになります。 今のうちに日本の半導体産業をよく知っておきましょう。

 

半導体産業は何をする業界なの?

 ここからは、半導体産業がどのような流れでICチップを製造するのか解説していきます。

 自動車が「鉄」からつくられるように、半導体製品は「金属ケイ素」からつくられます。 この金属ケイ素を加工する過程で化学メーカー機械メーカーが関わり、 最終製品メーカーがICチップを製造し、機械に組み込みます。

 以下で、この流れを詳しく見ていきましょう。

 

金属ケイ素を輸入する

 ケイ素はその辺の石ころにも含まれるごくありふれた元素ですが、 自然界では石ころのように「化合物」の状態で存在しています。 半導体として利用するには純粋な金属ケイ素にする必要があります。

 ボーキサイトからアルミニウムを製造するのと同様に、金属ケイ素の製造には膨大な電力を必要としますので、 金属ケイ素は電力の安い国でつくるのが原則です。

 この金属ケイ素を輸入するところから、日本の半導体産業が始まります。

 

シリコンウエハーを製造する(化学メーカー)

 金属ケイ素を超高純度化してシリコンウエハーに!

 まず、化学メーカーが金属ケイ素を加工してシリコンウエハーをつくります。

 シリコンウエハーとは、金属ケイ素を厚さ1mm程度に薄く切って重ねた状態をいうのですが、 見た目がお菓子のウエハースっぽいためにそのような名前がつきました(本当です)。

 シリコンウエハーは、ただ金属ケイ素を薄く切っただけではありません。

 輸入した金属ケイ素はすでに純度98~99%という状態なのですが、半導体産業ではこれを低純度と言います。 半導体産業では「あえて」不純物を混ぜて電気が通るようにするのですが、 勝手に混ざっている不純物は余計なところに電気を通してしまい、不良品になります。

 そのため、化学メーカーは化学反応を利用して、金属ケイ素を超高純度化するという工程を担います。

 不純物の一切を取り除いて、厚さ1mm程度に薄く切って重ねて最終製品メーカーに出荷するという作業で、 このシリコンウエハー日本の化学メーカーが世界シェア60%を取っています。

 中でも信越化学工業が世界首位の企業として、有名です。

シリコンウエハーのメーカー一覧
会社名売上高平均年収備考
信越化学工業1.5兆円849万円世界首位
SUMCO2910億円841万円三菱・住友系
世界2位

 →化学メーカーの業界研究

 →信越化学工業の企業研究

 

シリコンウエハー加工機械(機械メーカー)

 分子レベルの精度で切る・削る・磨く

 電子部品メーカーは金属ケイ素を「シリコンウエハー」の状態で仕入れるのですが、 これを製品の仕様に合わせて切ったり、削ったり、磨いたりしなければなりません。

 ですが、これはノコギリで切ってやすりをかければいいという話ではありません。

 ICチップはシリコンウエハーの上に微粒子レベルで小さいトランジスタを10億個以上も載せます。 金属ケイ素に余計な凸凹があったら不良品になってしまうわけです。

 しかも技術力の進歩で「ICチップの凸凹」は目に見えないほど小さく、 ということは、微粒子レベルで余計な凸凹があってはならないのです。

 シリコンウエハーを微粒子レベルで「切る」「削る」「磨く」という作業をするには、 専用の機械を購入しなければなりません。

 そのシリコンウエハー加工機械をつくって最終製品メーカーに供給しているのが、機械メーカーです。

 これも日本企業のディスコ不二越が得意とする設備です。

シリコンウエハー加工機械のメーカー一覧
会社名売上高平均年収備考
東京エレクトロン1.4兆円1309万円半導体製造装置
荏原製作所5230億円809万円タービン・ポンプ
ディスコ1820億円1127万円研削・研磨
浜松ホトニクス1400億円697万円レーザー切断
不二越2300億円640万円ベアリング・自動車製造ロボット
SCREENホールディングス3200億円837万円洗浄
アルバック1830億円731万円半導体製造装置

 →機械メーカーの業界研究

 →電機メーカーの業界研究

 

ICチップの洗浄剤(化学メーカー)

 分子レベルで不純物を溶かしつくす!

 ICチップの製造はクリーンルームという特別な仕様の工場で行われますが、 それでも目に見えない微粒子を排除しきることはできません。「蒸発した汗」や「大気中の分子」すら不純物です。

 そこで、回路を印刷する前に一切の不純物を溶かしつくすという洗浄工程を経ます。 ここで使われるのが最近話題の「フッ化水素」です。

 このフッ化水素は触っただけで死ぬという超猛毒ですが、 他の酸では溶かせないような金属すら溶かしまくるという性質があります。 なんとも都合のいいことに金属ケイ素は溶かさないので、半導体製造の工程で必須になってくるのです。

 フッ化水素自体はいろんな化学メーカーがつくれるのですが、 しつこいほど申し上げているように、ICチップは微粒子レベルの不純物すら許されません。 超高純度のフッ化水素でないと、ICチップに不純物が残ってしまうのです。

 またしてもこれを得意としているのは日本の化学メーカーで、というより、日本の化学メーカー以外は製造していません

 ちなみに、この洗浄に使う機械ではSCREENホールディングス世界首位です。

 

回路を転写する(電機メーカー・化学メーカー)

 日本企業が独占!超精密な回路印刷技術!

 シリコンウエハーに回路を「印刷」するのですが、これは「インクで描く」のとはわけが違います。 もちろんこれも「微粒子レベル」の作業ですから、特別な印刷方法をとるのです。

 「フォトレジスト」という物質を全体に塗り、「UVランプ」で紫外線を当てて回路を描きます。 紫外線を当てた部分が固まるので、そこだけくり抜いてトランジスタを吹きつけることで回路が出来上がります。

 実は、この「フォトレジストの純度」と「UVランプの精密性」が「いかに細かく回路をつくれるか」にかかっています。 この「回路の転写」で「電子機器の性能が決まる」というわけです。もちろんこれも日本企業の独壇場です。

 フォトレジストの製造では、JSR・東京応化工業・信越化学工業・住友化学・富士フイルムの日本企業5社で世界を独占しており、 UVランプはウシオ電機が1社で世界を独占しています。加えてフォトレジストの光の乱反射を防ぐ「コーティング剤」も、日産化学と東京応化工業の2社です。

 まとめると、回路の印刷は日本企業にしかできないというわけです。

回路転写関連の企業
会社名売上高平均年収備考
ウシオ電機1180億円702万円UVランプ世界首位
JSR4460億円736万円フォトレジスト首位
東京応化工業1170億円810万円フォトレジスト2位
住友化学2兆3100億円980万円フォトレジスト4位
富士フイルム2兆1900億円890万円フォトレジスト5位
 

ICチップを覆う(化学メーカー)

 一切の不純物を許さない封止材!

 ここまでICチップをきれいにしましたが、あとからホコリがついたり微粒子が飛んできたりしたら台無しです。 ICチップ自体にも異物が付着しないように保護しなければなりません。

 基盤上でむき出しになっているICチップを覆って保護するのが、半導体封止材です。 またしても日本の化学メーカーが得意とする分野で、有名なのは日本化薬という企業です。

半導体封止材用エポキシ樹脂
(画像:日本化薬

 日本化薬は半導体封止材用エポキシ樹脂世界シェア40%を取る企業で、 あらゆる電気製品の基盤には画像のような「黒いもの」が乗っているのですが、 これが半導体封止材です。その材料をつくっているのが日本化薬なのです。

 ICチップのサイズは電子部品メーカーによってさまざまですので、化学メーカーがつくるのはその「材料」までです。 特殊なエポキシ樹脂をつくってサムスン電子などの最終製品メーカーに納めます。

半導体封止材のメーカー一覧
会社名売上高平均年収備考
日本化薬1500億円745万円樹脂加工
DIC7800億円778万円印刷用インキ
 

最終製品の組み立て(電機メーカー等)

 ここから先は多く語る必要はありませんね。 その他必要な電子部品とともに、最終製品メーカーが製品として組み立てます。

 日本電産、村田製作所、TDK、ルネサスエレクトロニクスなど電子部品メーカーが部品をつくり、 それをサムスン、LG、アップル、ソニー、パナソニックといった最終製品メーカーが組み立てます。

 こうして出来上がるのが家電であり、工場の機械であり、自動車であり、パソコン・スマートフォンなのです。 あらゆる電気製品や自動車にICチップが組み込まれており、果てはSuicaやクレジットカードにすら使われています。

 半導体は間違いなく現代の超巨大産業なのですが、 その製造工程で日本企業のシェアが非常に高いことがお分かりいただけたと思います。

 以下はそんな電子部品をつくり、最終製品メーカーに納めている企業の一覧です。

電子部品メーカーの一覧
会社名売上高平均年収備考
村田製作所1兆6300億円771万円コンデンサ・SAWフィルタ世界首位
日本電産1兆6100億円588万円モーター世界首位
TDK1兆1000億円804万円磁気ヘッド・コンデンサ
ミネベアミツミ9880億円714万円極小ベアリング世界首位
アルプスアルパイン7180億円664万円車載・スマホ部品
ルネサスエレクトロニクス4700億円761万円車載用マイコン世界首位
横河電機3900億円976万円
スタンレー電気3800億円638万円
GSユアサコーポレーション3500億円766万円
ローム3500億円691万円カスタムLSI
ミツバ3200億円567万円
イビデン2600億円625万円電子基板・排ガス浄化部品
太陽誘電2300億円691万円コンデンサ
サンケン電気1500億円622万円電源・照明
ユーシン1500億円581万円自動車部品
ホシデン1500億円638万円コネクタ・スイッチ
浜松ホトニクス1400億円697万円
マブチモーター1400億円731万円
ヒロセ電機1300億円773万円コネクタ
新光電気工業1300億円703万円
ウシオ電機1180億円700万円産業用ランプで世界No.1
日本ケミコン1100億円616万円アルミ系部品
市光工業1100億円527万円自動車部品
ニチコン1000億円533万円アルミ系部品
メイコー950億円557万円
新電元工業920億円748万円半導体・電源

 →電機メーカーの業界研究

 

なぜ日本の半導体産業は強いのか

 このように主に日本の化学メーカー機械メーカー、そして電子部品メーカーは半導体産業に強い特徴があります。 最終製品メーカーのうち家電がサムスンやLGに取られてしまったのが目立ちますが、 BtoBビジネスにおいてはいまだ日本企業が健在です。

 なぜここまで日本の半導体産業が強いのかというと、それには半導体産業の歴史が関係します。

 

日本の半導体産業は電電公社(NTT)のおかげ

 材料・製造装置は日本が半導体王国と呼ばれた当時のまま!

 実は、日本の半導体産業がこれほどまでに強くなったのは旧電電公社(現NTT)のおかげという側面があります。 というのも、半導体産業は「電電ファミリー」と呼ばれたNEC、富士通、日立製作所、東芝、沖電気工業の5社から始まったからです。

 当時、電電公社は通信機器の納入をこの5社に絞っており、寡占市場となっていました。 要するに、談合で暴利をむさぼる業界だったわけです。

 これで得た利益で半導体開発に力を入れ、米国すらをもしのぐ一大産業に発展したのです。 ですが、このいびつな産業構造を米国は冷戦終結までは温かく見守ってくれていました

 その間に化学メーカー機械メーカー電子部品メーカーといったサプライチェーンが、国内で成長してきたのです。

 事態が変わったのは冷戦終結後です。「対ソ連の防波堤」として日本を見守ってきた米国でしたが、 その理由がなくなって貿易摩擦も激しくなり、通信の自由化を日本に求めました。 要は、「談合で電電ファミリー儲からせるのやめろ」というわけです。

 これに応じて電電公社は民営化されてNTTとなり、寡占市場を失った電電ファミリー5社は急速に競争力を失いました。

 

サプライチェーンの上流工程が生き残った理由

 電電ファミリーは失速するのですが、化学メーカー機械メーカー、そして電子部品メーカーは失速しませんでした。 これはなぜでしょうか。

 まず1つに、電電公社から直接お金が流れてきてはいなかったことが挙げられます。 電電ファミリーはその利益で莫大な投資や価格競争ができたのですが、 それらに製品を納入する側が暴利をむさぼれるわけではありません。

 もともといびつな構造ではなかったというわけです。

 もう1つが、サプライチェーンの上流工程は経営が安定するという産業界の常識です。

 極端な話、NECが売れなくなったらサムスンに売ればいいというわけです。 シリコンウエハーは日本の電機メーカーでなくても使えますし、 加工機械も洗浄剤も同様です。

 パソコンや携帯電話といった消費者向けの製品は、「気分」や「雰囲気」に左右されがちです。 消費者は「なんとなく」サムスン製を買ったり、アップル製を買ったりします。

 ですが、上流工程の製品、材料や部品といったものは合理的に買われます。 早期に量産体制を敷き、技術革新を進めてきた日本企業にとって、 顧客はいくらでもいるというわけです。

 

日本の半導体(最終製品)が凋落した理由

 ここまで超強力なサプライチェーンを築いておきながら、 「パソコン」や「スマートフォン」といった最終製品はなぜ凋落してしまったのでしょうか。

 それは、マーケティングの軽視です。

 半導体製品の代表格といえばパソコンですが、 1980年代までは日本のパソコンは高性能でハードとして非常に優れていました。 ですが、消費者のことをまるで考えていませんでした

 当時のパソコンは自分で本を読みながらプログラムを入力しないといけないものでした。 ほとんどの人にとって「パソコンは難しくて使えない」ものであり、 それを使う若者のことを「新人類」と呼ぶほど意味不明だったのです。

 そこで出てきたのがマイクロソフトです。

 パソコンを「素人でも」使えるようにする「windows」というソフトを開発し、 「みんなが使えるように」いろんなパソコンメーカーと組んで標準搭載して売り出したのです。

 消費者が「パソコンがわからない」という問題を抱えていたのに対して、 その問題に真正面から取り組んだマイクロソフトに対し、日本の半導体メーカーは「とにかく高性能」と、 消費者の方を向いていなかったのです。

 windows登場の結果として「ハードよりソフト」の時代に突入し、日本のパソコンメーカーは没落することになりました。

 「スマートフォン」でも「液晶テレビ」でもそうですが、 「消費者が何を求めているのか」を軽視し、「売れる理由づくり」を怠り、 不毛な技術力競争に明け暮れたために没落したのです。

 技術力競争はBtoBビジネスでこそ真価を発揮します。この記事でいう「上流工程」がそれに当たります。 日本企業はそれが得意ですから、上流工程は世界を独占するに至りました。

 一方のBtoCビジネスは相手が消費者ですから、「雰囲気」や「イメージ」に左右されます。 BtoCなのに、BtoBの売り方をしてしまったところに、日本の半導体(最終製品)の敗因があります。

マーケティングって何?将来性のすごい文系最高峰スキル

 

3月の今から最短で内定をもらうには?

 

全滅リスクにセーフティネットを貼っておこう

 内定確度の高い応募先を持っておこう!

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プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、8年間に渡り学生の就職活動を支援している。



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