【就活】食品メーカー44社!業界研究・志望動機・平均年収
食品メーカーの業界研究と志望動機を公開しています。
食品メーカーについて解説します。 食品メーカーは食材を国内外の畜産、農家、漁師から仕入れ、調理して出荷するメーカーです。 料理は手間がかかりますが、その手間を代行し、工場で大量生産することによって低価格を実現しています。
目次
食品メーカーの志望動機
食品メーカーの志望動機の例を挙げていきます。
- 高品質なものづくりがしたい
- 健康を増進する仕事がしたい
- 心の豊かさを増進する仕事がしたい
- 食を通じて豊かさと幸せを提供したい
- 世界に安心安全を提供する仕事がしたいため
- 世界に驚きと感動を与える仕事がしたいため
- 嗜好品を通じて世界を明るくしたい
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 女性と嗜好品の共存を実現したい
- 女性の感覚を生かせる業界であるため
- グローバルな環境に魅力を感じた
- マーケティング力があるところに魅力を感じたため
- 様々な技術を結集して作られる製品にモノづくりの魅力
- 社会に新しい価値を提供したい
- 単なるモノではなく文化をつくりたい
- 万人に喜びを提供する仕事をしたい
- 老若男女問わず幅広く愛されている商品を作っているから
- ロングセラー商品が多数存在し伝統を感じるため
- 日本の誇る「食」を海外に発信していきたいため
- サプリメントや流動食など様々な事業を展開しており技術の応用口が多いため
食品業界のビジネスの特徴は、食品を加工して「おいしさ」を提供する、マーケティングが優れているというものでした。 本来、だれにでも作れる食品ですが、それに「おいしさ」を付加し、売り方を研究して利益を上げる。 非常に頭脳プレイがおもしろい業界です。
「お客さんの研究」が必須な業界で、常にお客さんがどんな食品を求めているのか調査しなければなりません。 これからは日本国内に限らず、世界を相手に「食に対するニーズ」を研究していくことになります。 世界を相手にした頭脳戦。心が躍りませんか?
食品は一度ハマればずっと同じものを購入してもらえる可能性が高いです。 キューピーのマヨネーズで育った人は、キューピー以外のマヨネーズを認めないのではないでしょうか。 はごろもフーズのシーチキンで育った人は、シーチキン以外は認めないのではないでしょうか。
こんな風に、誰でもつくれるものなのに、「マーケティング」によって「ファン」を獲得し、 食品メーカーとして地位を築いていく・・・そんな仕事におもしろさを見いだせる人は、頭脳戦、 つまりは「マーケター」としての資質があります。
ですから、志望動機では「マーケティングがやりたい」「食を通じて世界に豊かさを提供したい」「グローバル化を推し進めたい」 などがキーワードとして使えます。
志望動機で最も良いのは「経営理念」と「就職活動の軸」が一致しているとアピールすることです。
詳しくは大卒就活とは?特有のやり方を知っておこう!で解説していますが、 就活は、「将来の夢(就職活動の軸)に沿って行わなければなりません。 志望動機も、「将来の夢を実現するため、貴社に入社しなければならない」という流れで書きます。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎず、実際にはあなたの将来の夢と、 会社の企業理念・ビジネスの目的とを結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
食品メーカーの就職
食品メーカーの就職について解説します。 食品メーカーの就活は大変人気があり、ライバルとなる就活生が非常に多いです。 その分、いわゆる高学歴でハイスペックな就活生でないと受からないと言われます。
内定者は東京大、京都大、大阪大、神戸大などで旧帝大や上位国立大学で大半を占めます。 この傾向はインターンシップ参加者(インターンシップ合格者)の割合を見ても歴然としています。 学歴があるから受かるというわけでもないのですが。
メーカーなので、ほかの業界に比べるとホワイト企業が多いです。 というのも、メーカーは多くの工場労働者を抱えるため、彼らが労働組合を結成し、 従業員の生活の向上につとめているからです。
総合職もその「労働組合」のメリットを享受できますので、比較的ホワイト企業が多いはずです。
食品メーカーの選考は不透明です。 リクルーター面接を実施する会社が多く、自分やライバルがどの段階にいるのかわかりません。
リク面で落ちると本選考にのれない場合もあれば、普通に一次面接に呼ばれたりもします。 友達の中にはリク面で落ちて、一次面接に呼ばれて、そのまま内々定をもらった人もいます。
食品メーカーはインターンシップを行っており、 インターンシップ参加者は選考で有利になります。 通信業界を志望するなら、必ずインターンシップに参加しておきましょう。
食品メーカーは会社の数が多いので、早めにエントリーシートの原案を作成しておいて、 就活が解禁されるまでにブラッシュアップしておく必要があります。 就活が解禁されたらすぐに会社説明会が始まり、リクルーター面接も始まります。
遅くとも大学3年生の3月までにはエントリーシートの原案を完成させておきましょう。
食品メーカーに必要な英語力
食品メーカーへの就職には英語が必須です。 海外展開をしている企業が多く、また今後内需が見込めないことから海外志向も求められます。 TOEICなら700~750点程度あるとよいでしょう。
ですが、就活の時点でTOEICでスコアがとれている必要はありません。 私が説明会に参加したときも「TOEIC600点しかないけど入社していきなり海外赴任した」という方もいました。
これはどういうことかというと、英語力は入社後に強化することもできるからです。 会社として英語の研修制度をもうけていたり、海外赴任が決まった時点で英語教室に通えば間に合う面もあり、 「今」高得点がとれている必要はないのです。
とはいえ、英語を勉強する意欲があるかどうかは問われます。 たいしたスコアが取れなくてもTOEICを受験しておいて、 「海外赴任を目指して勉強中です!」と言えたら合格です。
食品メーカーへの就職は難しい?
「食品メーカーへの就職は難しい」と言われがちで、特にビール大手4社(サントリー、キリン、アサヒ、サッポロ)、 JT、味の素などは就職難易度が非常に高いです。
テレビCMや広告を通じて知名度の高いBtoCメーカーはどの就活生でも知っている企業群であり、 それゆえ選考への応募が殺到しがちです。 このため旧帝大や早慶といった高学歴な学生が集まり、就活は激戦となります。
食品メーカーに就職したい場合は、「ビール」「ソフトドリンク」「たばこ」のように限定せず、 多くの会社にプレエントリーし、インターンシップに参加して持ち駒を増やすことが重要です。
特にインターンシップを通じて会社と早期に接触すれば、裏ルートで有利に内定をもらえる可能性が高く、 参加は必須です。
文系でも食品メーカーに就職できる?
食品メーカーというとバリバリの理系の職業のように思われがちです。 確かに「製造」の面では理系の技術的な知識や能力が活かされ、 商品開発のためにたくさんの理系の学生を採用します。
採用人数も文系は20~30人と、理系の半分以下の人数しか採用されません。 だからといって文系が食品メーカーに就職ができないわけではありません。
確かに文系だと「設計」や「研究開発」といった仕事には就きませんが、 法人営業の他、生産管理や調達、また経理や法務、人事といった間接部門もあります。
特に営業は文系の独壇場で、ほぼ文系の就職先といってよいでしょう。 今後は「良いものをつくる」だけでなく、「マーケティング」で商品開発や市場調査をし、 「売れるモノ」を生み出す役割が期待されます。
味の素は特に「マーケティング」で有名で、ビジネス界ではP&Gや花王と並んでマーケティング企業として有名です。 マーケティングは理系と文系の橋渡しも重要な役割ですから、文系の花形部門です。 食品メーカーへの就職で文系が不利ということは決してないと言えます。
食品メーカーの業界研究
食品メーカーのビジネスモデルは、定番商品を生み出し、その収益で次の定番商品を開発することです。
食品の研究開発には当然費用がかかるわけですが、一度定番商品を生み出せば、 リニューアルにかかる費用以外はかからないのです。 その分で浮いたお金を研究開発に回せます。
定番化すればプロモーション費用やマーケティング費用をかけることなく売れ続け、 安定継続した収益になりますが、定番商品を持たなければ、 費用ばかりかかって利益が出ない構図になってしまいます。
近年では「安ければいい」の時代が終わり、顧客の「健康志向」「品質志向」「味覚志向」の高まりを受けて、 食品の「嗜好品化」つまり、「ちょっとしたぜいたく品」が流行るようになっています。 先進国として、生活に少し余裕ができると自分へのご褒美として「ぜいたく品」を欲しがるのは当然の流れです。
また、女性の社会進出・晩婚化・一人暮らし世帯の増加に伴い、 「家事負担を軽減したい」というニーズは男性・女性にかかわらず多く存在します。 食品メーカーでは手間のかかる家事を軽減する「冷凍食品」や「レトルト食品」でこのニーズに対応しています。
食品メーカーは人間が生活するのに最低限必要な「衣」「食」「住」の「食」を担当しており、 永久的に必要な業界であり、人口減少問題はありますが、ぜったいになくならない業界です。 「加工食品の海外輸出」もまだまだ可能性があり、楽しみな業界でもあります。
食品業界で忘れてはいけないのが、ビールやお酒、ソフトドリンク、お菓子、たばこなどの嗜好品業界です。 ビールやお酒、ソフトドリンク、お菓子、たばこは、なくても死にはしません。 というよりこれらはむしろ健康を害するものですが、「ちょっとしたぜいたく」に欠かせない商品です。
嗜好品は「豊かさの象徴」であり、生活に余裕がないと買えないものですので、実に先進国らしい「豊かさ」です。 ですが、現在ではこれらの企業も海外展開を狙っており、まさに「世界に豊かさを提供する」業界であるとも言えます。 特に日本のお菓子は外国人旅行客に人気で、北朝鮮ではロッテの「チョコパイ」が通貨のように機能しているくらいです。
日本人は「味」にうるさく、お米すらものすごいこだわりを持っているほどです。 海外展開のうまい「味の素」「サントリー」「JT」などのように、 今後は「日本のおいしい食品」が海外にどんどん輸出されていく時代が到来すると思います。
また、飲料メーカーについては別で専用の記事も用意していますので、 そちらもご覧ください。
食品メーカーの将来性は高い
食品メーカーの将来性は高いと言えます。 というのも、食品メーカーは従来、日本が苦手としてきた「マーケティング」に力を入れているからです。
マーケティングへの取り組み状況は会社によって異なりますが、 サントリー、味の素は特にマーケティングが強く、顧客の開拓に強みがあります。
マーケティングとは「消費者理解」を「製造」につなげ、「顧客が真に求めているものを製品化する」ための取り組みですが、 「とりあえずビール」に飽きた消費者に向けて「とりあえずハイボール」の文化を定着させたサントリー、 「お金はないけど本物のビールが飲みたい」という需要を発掘して「本麒麟」を発売したキリンビールなどが典型です。
また、味の素は「アミノ酸」を主軸とした調味料の会社ですが、日本国内だけでなく海外売上も好調で、 世界と戦える企業でもあります。
これらの超大手企業に限らず、日本の食品メーカーは品質が良く、 お菓子やインスタント食品がインバウンド客を取り込んでいることはスーパーや百貨店でも実感できると思います。 「日本」というブランドを武器にマーケティングにより、世界で活躍できるでしょう。
食品メーカーの一覧と売上高・平均年収
食品メーカーを売上高でランキングにし、平均年収とともに一覧にしました。 食品メーカーでは、一番売上が高いのはビールやお酒、たばこの「嗜好品メーカー」です。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 備考 |
サントリーホールディングス | 2兆6000億円 | 非公開 | 非上場 酒造 |
JT | 2兆1000億円 | 899万円 | たばこ 働きやすい会社 |
キリンホールディングス | 2兆円 | 963万円 | 酒造 |
アサヒグループホールディングス | 1兆7000億円 | 996万円 | 酒造 |
明治ホールディングス | 1兆2000億円 | 973万円 | |
サッポロホールディングス | 5400億円 | 819万円 | 酒造 |
伊藤園 | 4600億円 | 545万円 | 飲料 |
コカ・コーラボトラーズジャパン | 4600億円 | 678万円 | 飲料 |
ヤクルト本社 | 3700億円 | 778万円 | 飲料 |
江崎グリコ | 3300億円 | 820万円 | 製菓 |
ロッテ | 3100億円 | 非公開 | 非上場 製菓 |
カルビー | 2500億円 | 761万円 | 製菓 |
宝ホールディングス | 2300億円 | 774万円 | 酒造 |
森永製菓 | 1900億円 | 804万円 | 製菓 |
ダイドーグループホールディングス | 1700億円 | 656万円 | 飲料 |
ブルボン | 1100億円 | 451万円 | 製菓 |
不二家 | 1000億円 | 473万円 | 製菓 |
亀田製菓 | 980億円 | 539万円 | 製菓 |
JTは世界を相手にたばこの販売をしており、実はものすごいグローバル企業です。 売上の50%以上は海外売上で、海外でのブランド展開が非常にうまいことで知られています。
特にM&Aでブランドを買収する技術は非常に評価が高く、 JTのM&Aの成功率の高さから、それがなぜなのかを書いた本が出版されているくらいです。 食品メーカーでグローバル化と言えば、JTと味の素でしょう。
また、「サントリー」「キリン」「アサヒ」「サッポロ」の4社は「ビール業界」とも呼ばれ、 日本のビール市場を寡占しています。かつてはキリンがラガービールで圧勝していましたが、 現在ではその地位をアサヒスーパードライに奪われています。 サントリーは「生ビール」では勝負せず、プレミアムビールである「ザ・プレミアムモルツ」で成功しています。
ビール市場は「嗜好品」として非常に注目度が高く、飲み会好きの学生からの人気も高い業界で、 かつ売上高も非常に高い巨大市場です。
またこれらの企業はソフトドリンクも展開していますが、自動販売機がメチャクチャもうかります。 ソフトドリンク業界の勝利の方程式は、「自動販売機の設置数」にあるといっても過言ではありません。
そして、お菓子も売上高の高い食品メーカーです。 お菓子は糖分補給にとてもよく、また「自分へのご褒美」として買う「ちょっとしたぜいたく品」です。 お菓子1個当たりの価格は安いものの、大量に売れます。
注目すべきは、外国人旅行客が喜んで日本のお菓子を買っていくところでしょう。 これは「予期せぬ成功」の類で、味にうるさい日本人相手に商売をしていたら、 日本のお菓子メーカーはあまりにもおいしいものをつくるのに得意になってしまっていたのです。
私も海外旅行へ行って現地のお菓子を食べたのでわかりますが、 お菓子は絶対日本のお菓子のほうがおいしいです。
お菓子は非常に軽く、また賞味期限も長いため、海外輸出に向いています。 お菓子メーカーに就職し、グローバル化を推し進める仕事をするのも非常に面白いと思います。
次に、「加工食品メーカー」です。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 備考 |
サントリー食品インターナショナル | 1兆4000億円 | 1014万円 | |
日本ハム | 1兆2000億円 | 867万円 | |
伊藤ハム米久ホールディングス | 7900億円 | 844万円 | |
森永乳業 | 5900億円 | 721万円 | |
雪印メグミルク | 5800億円 | 693万円 | |
ニチレイ | 5300億円 | 684万円 | |
日清製粉グループ本社 | 5300億円 | 842万円 | |
日清食品ホールディングス | 4900億円 | 816万円 | |
東洋水産 | 3800億円 | 550万円 | |
プリマハム | 3600億円 | 696万円 | |
日本製粉 | 3100億円 | 715万円 | |
ハウス食品グループ | 2800億円 | 803万円 | |
エスフーズ | 2800億円 | 479万円 | |
丸大食品 | 2200億円 | 642万円 | |
わらべや日洋ホールディングス | 2100億円 | 789万円 | |
フィード・ワン | 2000億円 | 533万円 | |
これらは食品メーカーの中でも「衣食住」の「食」を担う加工食品メーカーで、 生活をするのに絶対に必要なものを販売している企業群です。
上でも述べた通り、単に「安い」ものではなく、近年では「嗜好品化」が進んでいて、 多少高くても「オーガニック食品」を買う、「国産にこだわる」、「おいしいものを求める」傾向があります。 品質を高めることは日本人は得意です。これからは「低価格」より「おいしい」が求められる時代になるでしょう。
これらの企業はどれも「おいしさ」を追及する企業であり、少なからず海外展開もしています。 ですが、すでに海外展開が十分進んでいる自動車メーカー、家電メーカーなどに比べたら、 まだまだ成長の余地があります。
最後に「調味料メーカー」です。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 備考 |
味の素 | 1兆1000億円 | 952万円 | |
キユーピー | 5500億円 | 602万円 | |
キッコーマン | 4000億円 | 800万円 | |
日清オイリオグループ | 3400億円 | 707万円 | |
不二製油グループ | 2900億円 | 887万円 | |
昭和産業 | 2300億円 | 690万円 | |
カゴメ | 2000億円 | 747万円 | |
J-オイルミルズ | 1800億円 | 722万円 | |
ヱスビー食品 | 1300億円 | 599万円 | |
三井製糖 | 1013億円 | 753万円 | |
調味料は、実は案外誰でもつくれるものです。マヨネーズはキューピーだけでなく、 いろんな中小企業がつくっていることはご存知だと思います。業務スーパーにいけば、 名前も知らない企業のマヨネーズが並んでいますよね。
だからといってこれらの企業が過当競争に巻き込まれているわけではありません。 それは、マーケティングを研ぎ澄まし、上手に売る方法を研究しているからです。 味の素は特にマーケティング企業として有名で、何冊も本が出ているほどです。
これからIoTの進展、ロボット化の進展により、どんな業界もコアとなる商品がコモディティ化していくはずです。 するとそのとき必要なのは「マーケティング」なのです。 調味料業界ではすでに「マーケティング」が重視され、かなり研ぎ澄まされています。
ですから、マーケティングを学びたい人は、調味料メーカーに就職するのがよいでしょう。
食品メーカーと近い農林水産業界
農林水産業界は、基本的に農家や漁師が耕作や漁獲を行うため、あまり企業が関わっているという認識はないかもしれません。 しかし、食品メーカーとして有名なマルハニチロは、水産が売上高の20%以上を占めているのはご存知でしょうか。
マルハニチロは直接船に乗って漁業に出るわけではありません。 では水産業とどう関わっているかというと、水産物の買い付けと販売です。 漁師から水産物を買い取り、築地などの市場や問屋に卸す、またはそのまま店舗に卸すのです。
さらに海外に輸出したり、養殖事業を行ったりもしています。 つまり、マルハニチロは「水産物の商社」と言えます。
水産物の他、畜産業も行っていて、それをもとに食品加工を行って「食品メーカー」として有名になりました。 一般消費者と関わるのは「冷凍食品」や「レトルト食品」ですので、「水産業の会社」としてではなく「食品メーカー」として有名になったのは、 ある意味当然ですね。
マルハニチロは「世界においしいしあわせを」という理念のもと、地球上全ての人に食を提供することを目的にしています。 就職活動の軸が「社会貢献」や「食」にかかわるものであれば、マルハニチロを志望するのもよいでしょう。
マルハニチロには「日本水産」という強力なライバル企業がいます。農林水産業では「マルハニチロ」と「日本水産」の2社が業界を二分して争っていると言えます。
食品専門商社も併願しよう
食品業界は食品メーカーだけで構成されているわけではありません。 食品メーカーが製造した食品は、各地域のスーパーやレストランまで配送される必要があります。 その役割を担っているのは実は食品メーカーではなく、食品専門商社です。
全国各地域のスーパーやレストランすべてに商品を配送するには、 食品メーカー1社ではとても対応しきれません。常に「新しいスーパーができた」と調査しなければなりませんし、 「マヨネーズ1ケース」のような小規模ロットの注文でいちいち契約書を交わすのはあまりに時間の無駄です。
そういった顧客開拓、契約業務を代行し、小規模ロットの注文をまとめて大規模ロットの注文をつくってくれるのが、 食品専門商社です。
食品専門商社は自社では食品を製造しませんが、それゆえいろんな食品メーカーから商品を選び、 顧客に販売することができます。また、実際にスーパーやレストランと取引をする主体ですので、 現場でどんな食品が必要とされているか、どんな食品が売れるのかなど、マーケティングの調査や提案も、 食品専門商社ならではのビジネスです。
食品メーカーも食品専門商社も、「食を通じて社会貢献する」という点では同じです。 志望動機も書きやすく、併願すればエントリーシートもほとんどコピペで済んでしまいます。
専門商社はBtoBの業界であり一般には知名度がほとんどありません。そのため就活でも穴場です。
専門商社のページで詳しく解説していますので、ぜひこちらも参照してください。
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、7年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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