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【ハウスメーカーの就職6社】どこがいい?勝ち組ランキング

ハウスメーカーの就職はどこがいい?勝ち組ランキング

 ハウスメーカーは高収入で安定している一方、営業の厳しさや転勤などもあり悩む人が多い業界です。 本記事では、働きやすさや学歴傾向、ホワイト度を踏まえ、就職におすすめのハウスメーカーをランキング形式で紹介します。



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ハウスメーカーとは?

 ハウスメーカーとは、主に個人向けの戸建住宅を企画・設計・施工まで一貫して提供する住宅会社のことを指します。 ブランドごとに標準仕様が決まっており、品質やデザインを全国で均一に保てるのが特徴です。

 一方で、よく混同されがちな「ゼネコン」や「サブコン」とは役割が異なります。

 つまり、ハウスメーカーは個人の暮らしに直接関わる住宅のプロデューサーであり、設計・営業・施工管理など幅広い職種が揃う点が特徴です。就職先としては、生活に密着した仕事をしたい人に向いています

強み

プレファブ工法のイメージ|工場製作と現場施工

 ハウスメーカーの強みは、工場を持っていることです。

 ハウスメーカーの住宅は「プレファブ工法」と言って、「工場でユニットをつくって現場で組み立てる」という建築方法をとります。 ゼネコンが木材や職人を集めてゼロから建築するのに比べ、高品質・短工期・コスト管理がしやすいというメリットがあります。

 これが、就職する社員にとって次のような恩恵をもたらします。

メリット

 ハウスメーカーに就職するメリットには、次のものがあります。

高年収を狙いやすい

 ハウスメーカーは住宅という「高額商品」を扱うため、1件の契約金額が大きく、それに応じた歩合給が支給されるのが一般的です。 特に営業職では成果に応じてインセンティブが支給されるため、20代で年収600万円〜800万円に達するケースも珍しくありません。

 歩合給はゼネコン・サブコンにはありませんから、文系でも実力次第で高い年収が狙えるのが大きなメリットです。

 また、設計・施工管理といった技術職についても、住宅業界全体が高水準の給与体系を維持しており、他業種と比べて収入面での優位性があります。

福利厚生が手厚い

 大手ハウスメーカーは福利厚生制度が整っており、住宅手当・借り上げ社宅・家族手当・資格手当・退職金制度など、社員の生活を支える仕組みが充実しています。 中には社員割引制度で自社の住宅を安く購入できる制度を設けている企業もあり、将来的なライフプランの選択肢も広がります。

 さらに、社内研修制度や資格取得支援制度も充実しているため、キャリアアップを目指す上でのサポートも手厚い点が魅力です。

やりがいのある仕事

 住宅は一生に一度の大きな買い物であり、家族の生活を支える「人生の基盤」ともいえる存在です。 顧客とじっくり向き合い、理想の住まいを形にしていく過程で、「ありがとう」「あなたに任せてよかった」と感謝される機会も多く、仕事のやりがいを強く実感できる業界です。

 特に、営業・設計・現場監督が連携してチームで1棟の住宅をつくりあげるスタイルが主流のため、チームワークと専門性の両方を活かせる点も魅力です。

デメリット

 ハウスメーカーに就職するデメリットには、次のものがあります。

成果主義によるプレッシャー

 営業職の場合、契約の有無がそのまま評価や収入に直結するため、数字のプレッシャーが常につきまとう環境になります。 契約が取れない期間が続くと、上司や同僚からの圧を感じやすく、精神的な負担になることも。

 また、歩合給制度がある一方で、基本給がやや低めに設定されている企業もあるため、「成果を出せる人」と「出せない人」で年収差が大きくなりがちです。 安定志向の人にはややハードに感じられる職場環境かもしれません。

 「契約が取れない」のも「顧客がローン借り入れに失敗した」「顧客がなかなか決断に至らない」など、必ずしも営業マンの責任とは言えない事情があります。 ゆえに「がんばっても報われない」事態も起きやすく、理不尽な思いをすることもあります。

土日出勤・平日休みのライフスタイル

 住宅展示場での接客や顧客との打ち合わせは、来場者が多い土日祝日が中心になります。 そのため、平日に休みを取る形が基本となり、一般的なカレンダー通りの生活をしている家族や友人との予定が合わせづらいと感じる人もいます。

 加えて、繁忙期(春・秋)や決算期(3月など)は特に残業が増えがちで、ワークライフバランスにばらつきが出やすいのも注意点です。

 その一方で、ゼネコン・サブコンはBtoB事業が中心ですので、カレンダー通りの生活になります。

転勤や異動の可能性

 大手ハウスメーカーは全国に支店・展示場を展開しているため、人事異動による転勤が発生するケースも多いです。 営業職・施工管理職は地域をまたいだ人材配置が行われる傾向があり、特に総合職として採用された場合はそのリスクが高まります。

 地元で働き続けたいという希望がある人は、「地域限定職」や「エリア総合職」などの採用枠があるかを事前に確認しておくことが重要です。

勝ち組ランキング

 ハウスメーカーの勝ち組ランキングは次の通りです。平均年収・残業時間・有給取得率・勤続年数・利益率・自己資本比率を考慮しています。

59点積水ハウス、大和ハウス工業
58点旭化成ホームズ
56点住友林業
54点大東建託、ミサワホーム
勝ち組企業ランキングは、次のルールで評価しています。
持ち点:50点
平均年収:700万円を0点とし、100万円ごとに±1点
残業時間:10時間未満は0点、20時間未満は2点、30時間未満は1点、40時間未満は0点、それ以上は-1点
利益率:7%を0点とし、3%ごとに±1点
有給取得率:40%を0点とし、20%ごとに±1点
平均勤続年数:10年を0点とし、5年ごとに±1点
自己資本比率:20%を0点とし、20%ごとに±1点

1位:積水ハウス

就職難易度
0.5 / 5.0(穴場
平均年収1023万円残業時間25.7時間
有給取得率15.8日 / 20.0日利益率8.16%

 積水ハウスの強みは、業界トップクラスの住宅供給実績と安定した経営基盤に加え、働き方改革やダイバーシティ推進に積極的な点です。ワークライフバランスや福利厚生の水準も高く、技術職・設計職の専門性を活かせる環境が整っています。

 利益率は8.16%と高く、ゼネコンの平均が3~5%なことに比べると、かなり儲かっていると言えます。 就職四季報によると、積水ハウスのボーナスは年間9.05ヶ月分(平均317万円)とされており、 30歳平均年収が738万円であることからも、待遇はスーパーゼネコン級です。

2位:大和ハウス工業

就職難易度
1.0 / 5.0(穴場
平均年収965万円残業時間16.2時間
有給取得率12.3日 / 20.0日利益率10.05%

 大和ハウス工業の強みは、住宅だけでなく商業施設や物流施設など多角的に事業を展開し、景気変動に強い安定経営を実現している点です。営業力に定評があり、若手のうちから高収入が狙える環境と、全国規模のスケールメリットも魅力です。 また、傘下に準大手ゼネコンのフジタがあります。

 利益率は業界トップで、ボーナスは年間9.2ヶ月分(270万円)とされています。 Openworkの口コミによると、 基本給が少ない一方でボーナスとインセンティブが高く、給料は高いというコメントが多いです。

3位:旭化成ホームズ

就職難易度
0.5 / 5.0(穴場
平均年収957万円残業時間38.9時間
有給取得率12.1日 / 20.0日利益率8.70%

 旭化成ホームズの強みは、「へーベルハウス」に代表される耐久性・耐災害性の高い住宅商品と、高価格帯市場でのブランド力です。技術力に裏打ちされた信頼性があり、営業・設計・技術職すべてにおいて専門性を高められる教育体制も充実しています。

 特に旭化成のグループ企業であることから、建設資材の調達で有利なことも強みの1つです。

4位:住友林業

就職難易度
0.5 / 5.0(穴場
平均年収901万円残業時間42.7時間
有給取得率13.2日 / 20.0日利益率9.48%

 住友林業の強みは、自社で森林経営から木材供給・住宅建築まで一貫して手がける独自のバリューチェーンにあります。木造住宅の高い設計力とデザイン性が強みで、自然素材志向の顧客から支持を獲得。落ち着いた社風と安定性も魅力です。

 近年、米国での木材需要の高まりにより、日本では木材不足に陥っています。 しかし、同社は自社保有の山林があり、また米国事業でその需要を取り込んでいることからも好調な会社です。

5位:大東建託

就職難易度
0.5 / 5.0(穴場
平均年収838万円残業時間32.4時間
有給取得率13.9日 / 20.0日利益率6.45%

 大東建託の強みは、賃貸住宅の建設と管理を一体で行う「土地活用提案型営業」にあります。営業成果に応じた高額なインセンティブ制度が特徴で、実力次第で20代から年収1,000万円超も可能。研修制度が整っており、未経験からでも成長できる環境です。

 戸建てではなく「賃貸アパートの建設」「一括借り上げ」が主体の企業で、営業は地主への飛び込み営業になります。 他のハウスメーカーと異なり、顧客が「一般消費者」ではないことに注意が必要です。

6位:ミサワホーム

就職難易度
0.5 / 5.0(穴場
平均年収833万円残業時間22.4時間
有給取得率8.2日 / 20.0日利益率2.57%

 ミサワホームの強みは、「蔵のある家」に代表される独自の空間設計と、デザイン性・収納力の高い住宅提案にあります。トヨタグループの一員として安定した経営基盤を持ち、住宅の技術革新や環境配慮にも注力。働きやすさにも配慮された企業風土が魅力です。

 同業他社に比べ利益率が低いですが、就職四季報によると、30歳年収は626万円・ボーナスは年間6.17ヶ月分あり、 年収面では住友林業・大東建託と同等の水準です。

ハウスメーカーはホワイト?

 ハウスメーカー業界に対して、「ブラックなのでは?」「休みは取れるの?」といった不安を持つ就活生も少なくありません。 実際には、企業や職種によって働き方は大きく異なります。ここでは、年間休日・残業時間・平均勤続年数・離職率といった客観的なデータに基づき、「ホワイト企業」かどうかを読み解いていきます。

会社名残業時間年間休日勤続年数
積水ハウス25.7時間129日16.5年
大和ハウス工業16.2時間123日15.5年
旭化成ホームズ38.9時間121日13.4年
住友林業42.7時間120日17.0年
大東建託32.4時間125日11.6年
ミサワホーム22.4時間126日20.3年

職種によって働き方は大きく異なる

 まず前提として押さえておきたいのは、営業職と設計・技術職で働き方に大きな差があるという点です。

営業職:インセンティブ制度がある分、成果主義の傾向が強く、土日祝に接客・契約業務が集中します。休みは基本的に平日で、顧客対応が長引けば残業や休日出勤も発生しやすく、精神的プレッシャーも大きい仕事です。

設計・技術職:専門職として比較的安定した働き方がしやすく、納期前などの繁忙期を除けば、土日休みや定時退社が可能な企業も増えています。設計部門や施工管理では、働き方改革の影響で残業削減や有休取得の推進が進んでいます。

 このように、同じ企業でも職種によって「ホワイト度」は変わるため、就職先を検討する際には自分が目指す職種の実態をしっかり調べることが大切です。

ホワイト傾向の企業

 積水ハウス、ミサワホーム、大和ハウス工業

積水ハウス:平均残業時間・年間休日ともに業界トップクラスの水準で、16年以上の平均勤続年数を誇ります。大手企業ならではの研修制度や福利厚生も手厚く、設計・技術職では安定した働き方が可能です。育休取得実績も豊富で、長期的なキャリアを築きやすい企業です。

ミサワホーム:年間休日の多さと低めの残業時間が特徴で、平均勤続年数も20年を超える水準。働き方改革の影響もあり、ワークライフバランスを重視した職場づくりが進んでいます。育成制度が整っており、若手社員でも安心して働ける環境が魅力です。

大和ハウス工業:残業時間が比較的少なく、休日も安定して確保されています。全社的に業務のDX化を進めており、業務効率の改善に取り組む姿勢が見られます。勤務地の選択肢も多く、キャリアの幅が広い点も特徴です。

ハードワーク傾向の企業

 住友林業、大東建託、旭化成ホームズ

住友林業:ホワイト傾向に見られがちですが、実際には残業時間が月40時間超と多め。高品質な木造住宅を扱うぶん、設計・施工管理の現場では納期やクレーム対応などで忙しさが増すこともあります。営業はノルマもあり、部署によっては負荷が大きめです。

大東建託:営業の個人ノルマが厳格で、精神的・体力的負担が大きいことで知られています。歩合制により高年収を狙える一方、契約件数のプレッシャーが非常に強く、離職率も高め。短期離職者も多いため、覚悟を持った上での入社が求められます。

旭化成ホームズ:高級住宅路線を取るため提案の自由度は高いものの、顧客対応が複雑で拘束時間も長め。営業職はプレゼン資料作成から契約・引き渡しまで広く担当するため、残業や休日出勤が重なりやすい傾向にあります。

ハウスメーカーへの就活

 ハウスメーカー業界は、他のメーカー系業種に比べて就職難易度が低いです

 学歴フィルターはなく、採用実績を見ても難関大学から中堅私大・地方国公立まで幅広く存在します。 各社とも文系・理系とも採用人数が50~300人規模と多く、「広き門」の業界です。

 とはいえ、3年以内の離職率が12〜30%と高めな業界でもあります。 営業ノルマや労働時間の実態を知らずに入社してミスマッチが起こるケースも少なくありません。 そのため、インターンシップやOB訪問などを通じて、企業ごとの風土や働き方を体験することが不可欠です。

 志望動機では「家づくりが好き」「人の暮らしに貢献したい」という想いに加え、「数字に対する意識」や「成果主義への理解」も重要なポイントです。 特に営業志望の場合、売上目標に向けて戦略的に動けるかどうかが問われるため、アルバイトや部活動などでの目標達成経験を交えて話すと説得力が増します。

まとめ:ハウスメーカーの就職はどこがいい?

 ハウスメーカーは、高収入・福利厚生の充実といった魅力を持ちながらも、成果主義や営業ノルマ、土日出勤といったハードさも併せ持つ業界です。どの会社が「勝ち組」かは、個人の価値観や職種によって変わってきます。

重視する項目おすすめ企業
年収積水ハウス、大和ハウス工業、旭化成ホームズ
年間休日積水ハウス、ミサワホーム、大東建託
残業の少なさ大和ハウス工業、ミサワホーム、積水ハウス
ホワイト傾向積水ハウス、ミサワホーム、大和ハウス工業

 就職先としてのハウスメーカーを検討する際は、「住宅に興味があるか」「人と深く関わる仕事がしたいか」「数字に向き合う意識があるか」といった軸を持つことが大切です。 志望動機を深め、インターン参加や業界研究を通じて、自分に合った企業を見極めましょう。

 最後に、住宅業界はこれからも一定のニーズがある分野であり、社会的意義も大きな仕事です。ハードな面も含めてしっかり向き合い、自分らしく働ける企業を見つけてください。


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プロフィール写真

著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ




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