【機械メーカーへの就職50社】難易度・勝ち組ランキング

機械メーカーへの就職に役立つ就職難易度や選考・面接対策、エントリーシート・志望動機の書き方の他、強みや年収・ランキングなどを解説しています。 業界の特徴や比較、将来性を検討し、就活のやり方を解説しています。
機械メーカーは原則BtoBビジネスであり知名度が低い一方で、 非常に高い技術力を持ち、企業規模の大小に関わらず実は世界で必要とされている企業群で、「隠れ優良企業」や「ホワイト企業」が多いのが特徴です。
機械メーカーはこんな業界!
就職難易度 | 年収 | 残業時間 | 年間休日 |
---|---|---|---|
文系でも低い | 700~1300万円 | 10~30時間(月) | 120日以上 |
- 主に工場設備や部品をつくる業界
- 半導体・自動化需要で将来性が高い
- 世界首位を取る企業が多く、隠れ優良企業の宝庫
- 儲かっていて高収益・好待遇!
- 文系でも就職難易度が低い
目次
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機械メーカーとは?

機械メーカーとは、工作機械・建設機械・農業機械・その部品など産業に使う機械を製造する会社のことです。 例えば鉄などの材料を「切る・削る・磨く」といった作業をする旋盤・研削盤、 工事現場で使われるクレーン・ショベル、農業に使われるトラクター・耕運機などが挙げられます。
機械メーカーには大きく分けて、以下の4種類があります。
機械メーカー業界の特徴と将来性
世界の産業を支えるキープレイヤー!
機械メーカーは、「農業機械」「建設機械」「半導体製造装置」など、モノづくりのための機械を製造するBtoB企業です。 一般消費者とは直接関わりませんが、製造業をはじめとする多くの業界で不可欠な存在です。
この業界は、単なる機械の販売ではなく、顧客の生産性向上につながるソリューション提供を重視しています。 つまり、「当社製品で利益が上がる」という明確な価値を提供しています。
このようなビジネスモデルにより、顧客は他社製品へ容易に乗り換えにくいという特徴があります。 品質や生産効率の低下リスクがあるため、信頼性の高い機械を使い続ける傾向があります。
2000年代、日本の家電メーカーが世界市場で苦戦した際、三菱電機・日立製作所・東芝などは、法人向けの産業機械にシフトし、安定した成長を実現しました。
一方、家電事業を継続したソニー、パナソニック、シャープは大きな赤字を抱え、ソニーは金融、パナソニックは住宅設備、シャープは鴻海傘下へと転身を余儀なくされました。 現在では家電は主力事業ではなくなっています。
対照的に、機械メーカーはリーマンショックやコロナ禍でも大きな影響を受けず、安定した需要を維持しました。 消費者のトレンドに左右されにくく、将来性のある業界として注目されています。
何をつくっているのか?
モノづくりのための機械を製造する業界!
機械メーカーは、工場設備や産業用部品などを製造するBtoB企業です。
一般消費者向けの製品ではなく、主に他のメーカー企業を顧客とし、生産ラインの構築や部品供給で重要な役割を担っています。
たとえば、化学メーカーが石油化学を使った製品をつくる際に必要なプラント(大型生産設備)を製造しているのが、三菱重工業などの重工業系機械メーカーです。 建物だけでなく、内部の機械設備が重工業の主力製品です。
近年注目されているのが工場の自動化(FA)です。これを支えているのが、ファナックやキーエンスなどのメカトロニクス企業です。 ロボットや制御装置など、高度な技術で世界から評価されています。
また、半導体製造装置も機械メーカーの代表製品です。 ディスコや不二越などが製造する機械がなければ、金属ケイ素をICチップに加工することはできません。
このように、機械メーカーは日本の製造業の基盤を支えている重要な業界です。
機械メーカーと電機メーカーの違いとは?
実はほとんど違いはありません!
「機械メーカー」と「電機メーカー」の違いが分かりづらいと感じる就活生も多いですが、現在ではほとんど差はありません。
かつては、エンジンなど動力で動く機械を「機械」、電気で動く機械を「電機」と分類していました。 しかし、現代の産業機械の多くは電気で動いており、その違いは実質なくなっています。
今でも「機械メーカー」「電機メーカー」と分かれているのは、主に株式市場における上場区分の違いによるものです。 例えば、かつて「機械」で上場した企業は現在もその分類に従っているだけです。
実際にはどちらの業界も、単なる製品を売るのではなく、ソリューション(課題解決)を提供するビジネスであり、本質的には共通しています。
経営が安定している理由とは?
産業の上流工程に位置しているから!
機械メーカーを含む製造業では、産業の上流工程に関わる企業ほど経営が安定する傾向があります。
たとえば、ソニーやパナソニックのような完成品メーカーは、液晶テレビの販売不振が直撃します。 一方、そのテレビに使われる部品メーカーは、需要が他社(例:サムスンやLG)に移っても製品を供給できるため、影響は限定的です。
さらに上流に位置するのが、工場設備や生産装置を製造する企業群です。 DMG森精機やアマダ、ディスコといった加工機械メーカー、ファナックや安川電機のメカトロニクス、自動倉庫で有名なダイフクなどが代表例です。
これらの企業は、日本のものづくりを支える中核的存在であり、世界トップクラスの技術力とシェアを誇ります。
それにも関わらず、BtoB企業であるため一般の知名度が低く、就職活動では競争が比較的少ないのも特徴です。 安定性と成長性を兼ね備えた魅力的な業界といえるでしょう。
IoTと自動化で将来性バツグン!
BtoBビジネスに強い、日本の機械メーカー!
一般にはあまり知られていない機械メーカーですが、BtoBビジネスを中心に将来性は非常に高い業界です。
IoT・AI・自動化といった先端技術はアメリカ企業が注目されがちですが、工場のIT化・自動化分野では日本が世界をリードしています。
たとえば、建設機械メーカーはNTTドコモやKDDIと連携し、スマート工事現場の実現に取り組んでいます。 また、ファナックや安川電機は、長年にわたり工場の自動化を支えてきた実力派です。
さらに、自動倉庫のダイフクや、半導体製造装置のディスコといった企業は、今後のDX時代に欠かせない存在として注目を集めています。
社会のインフラを裏から支える存在として、機械メーカーはビジネス界では欠かせない存在。成長市場で活躍したい方にとって、非常に魅力的な就職先といえるでしょう。
ランキング
機械メーカーの勝ち組ランキングは次の通りです。平均年収・残業時間・有給取得率・勤続年数・利益率・自己資本比率を考慮しています。
69点 | ファナック、SMC |
---|---|
63点 | コマツ |
62点 | オルガノ |
61点 | ダイキン工業、やまびこ、アマダ、マキタ |
60点 | オーエスジー、ホシザキ、DMG森精機、CKD、アマノ、荏原製作所、クボタ、ダイフク |
59点 | 日立建機、グローリー、栗田工業、三菱重工業、オイレス工業、芝浦機械 |
58点 | サトー、住友重機械工業、FUJI、フクシマガリレイ、オークマ、日本製鋼所、川崎重工業、小森コーポレーション |
57点 | メタウォーター、日本精工、古河機械金属、牧野フライス製作所、三浦工業、IHI、富士通ゼネラル、キッツ、椿本チエイン、タクマ、ナブテスコ |
56点 | ヤンマー、東光高岳、タダノ、フジテック、ミツトヨ |
55点 | カナデビア、THK、不二越 |
54点 | ジェイテクト、新東工業、NTN、三井海洋開発 |
53点 | 井関農機 |
持ち点:50点
平均年収:700万円を0点とし、100万円ごとに±1点
残業時間:10時間未満は0点、20時間未満は2点、30時間未満は1点、40時間未満は0点、それ以上は-1点
利益率:7%を0点とし、3%ごとに±1点
有給取得率:40%を0点とし、20%ごとに±1点
平均勤続年数:10年を0点とし、5年ごとに±1点
自己資本比率:20%を0点とし、20%ごとに±1点
以下では分野別に、売上高のランキングを一覧にしています。
会社名のリンク先ではMY就活ネットが独自に作成した企業研究を公開していますので、 選考情報や志望動機など、ぜひ参考にしてください。
工作機械

工作機械メーカーのランキング | |||
---|---|---|---|
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 年間休日/備考 |
キーエンス | 9224億円 | 2279万円 | 128日 FA |
オムロン | 8760億円 | 899万円 | 125日 FA |
ファナック | 8519億円 | 1284万円 | 125日 NC工作機械 |
安川電機 | 5559億円 | 863万円 | 125日 産業ロボット世界4強 |
DMG森精機 | 5394億円 | 892万円 | 121日 四大工作機械メーカー |
アマダ | 3656億円 | 668万円 | 125日 金属加工機械 |
ヤマザキマザック | 非公開 | 非公開 | 120日 四大工作機械メーカー |
不二越 | 2654億円 | 657万円 | 122日 切削工具 |
牧野フライス製作所 | 2279億円 | 734万円 | 124日 四大工作機械メーカー |
オークマ | 2276億円 | 696万円 | 124日 四大工作機械メーカー |
芝浦精機 | 1231億円 | 642万円 | 126日 工作機械 |
工作機械とは、材料を「切る・削る・磨く」などの作業を行う工場設備の総称です。 金属のほかに樹脂・ガラス・木材の加工にも使用され、代表的な製品には「旋盤」「研削盤」「フライス盤」などがあります。 現在では「コンピューターで設定した数値」に従って加工する「NC工作機械」が主流です。
単純に売上高で比較してしまいがちですが、キーエンスは「生産性コンサルティング」ファナックは「NC工作機械」 安川電機は「産業ロボット」DMG森精機は「旋盤・フライス盤」などと得意分野が異なります。 企業選びの際は、各社の主力商品が何なのかを調べ、競合他社を正しく理解しましょう。
建設機械
建設機械メーカーのランキング | |||
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会社名 | 売上高 | 平均年収 | 年間休日/備考 |
小松製作所 | 3.5兆円 | 781万円 | 128日 建設機械世界2位 |
クボタ | 3.0兆円 | 799万円 | 125日 農機・建機 |
日立建機 | 1.2兆円 | 741万円 | 124日 建設機械世界8位 |
タダノ | 2802億円 | 645万円 | 125日 隠れ優良企業 |
建設機械・重機とは、クレーン・フォークリフト・ショベルカー・ブルドーザーなど、建設現場で使う機械を製造する会社です。 大きな荷物や土砂など重いものを取り扱う機械ですから、「重機」とも呼ばれます。
この業界で注意したいのは、やはり各社で得意分野が異なるところです。 建設機械では小松製作所が国内トップですが、「クレーン」の分野ではタダノに敵わないという状況です。 企業選びでは売上高で比較せず、各社の得意分野を調べることが重要ですね。
重工業
重工業メーカーのランキング | |||
---|---|---|---|
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 年間休日/備考 |
三菱重工業 | 4.2兆円 | 919万円 | 126日 |
川崎重工業 | 1.7兆円 | 737万円 | 120日 |
IHI | 1.3兆円 | 793万円 | 128日 |
住友重機械工業 | 1.0兆円 | 796万円 | 124日 |
重工業とは、発電機・送電機械・船舶・鉄道車両・防衛・宇宙産業など社会インフラに関わる機械を製造する会社です。 日本国内では三菱重工業・川崎重工業・IHIの3社をまとめて「日本三大重工業メーカー」と呼びます。 また外資系企業のゼネラルエレクトリック・シーメンスはビジネス界をけん引する存在として、ビジネス界で有名です。
機械部品
機械部品メーカーのランキング | |||
---|---|---|---|
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 年間休日/備考 |
ジェイテクト | 1.6兆円 | 708万円 | 121日 ベアリング |
日本精工 | 9380億円 | 719万円 | 120日以上 ベアリング |
SMC | 8247億円 | 865万円 | 125日 隠れ優良企業 |
NTN | 7739億円 | 700万円 | 122日 ベアリング |
THK | 3519億円 | 602万円 | 120日 直動ベアリング世界首位 |
椿本チエイン | 2515億円 | 652万円 | 126日 産業チェーン |
TPR | 1786億円 | 728万円 | 125日 自動車・産機部品 |
イーグル工業 | 1573億円 | 782万円 | 120日 隠れ優良企業 |
機械部品とは、工作機械・建設機械・重工業などの部品を製造する会社です。 「部品」と聞くとパッとしないイメージを持つかもしれませんが、世界的高シェアを誇る会社が多く、儲かっている業界です。 特にSMCは利益率が30%台後半(上場企業平均は7%)となっており、非常に高い利益を誇ります。
この分野は「精密性」に加えて「顧客工場の生産性・不良品率を改善する」という役割があり、 技術力と提案力が高いと替えが利かない、つまり高くても買うしかないという状況を作り出せるのです。
その他の機械メーカー
名前を知らない会社ほど穴場!
上記分類に属さないその他の機械メーカーです。
機械メーカーのランキング | |||
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会社名 | 売上高 | 平均年収 | 年間休日/備考 |
マキタ | 7647億円 | 701万円 | 127日 隠れ優良企業 |
荏原製作所 | 6808億円 | 844万円 | 124日 タービン・ポンプ |
ダイフク | 6019億円 | 771万円 | 123日 隠れ優良企業 |
三井海洋開発 | 5070億円 | 872万円 | 121日 石油・ガス田設備 |
日立造船 | 4926億円 | 693万円 | 127日 プラント・産機 |
セガサミー | 3896億円 | 832万円 | 131日 遊技機 |
ホシザキ | 3735億円 | 751万円 | 120日 隠れ優良企業 |
栗田工業 | 3446億円 | 912万円 | 127日 隠れ優良企業 |
ナブテスコ | 3336億円 | 696万円 | 125日 隠れ優良企業 |
グローリー | 2558億円 | 641万円 | 124日 隠れ優良企業 |
日本製鋼所 | 2387億円 | 677万円 | 122日 産機・防衛 |
フジテック | 2075億円 | 736万円 | 122日 エレベータ・エスカレータ |
井関農機 | 1699億円 | 629万円 | 121日 農機 |
キッツ | 1669億円 | 627万円 | 124日 総合バルブ |
オルガノ | 1503億円 | 936万円 | 123日 水処理装置 |
オーエスジー | 1477億円 | 690万円 | 126日 切削工具 |
タクマ | 1426億円 | 851万円 | 129日 プラント |
平和 | 1422億円 | 612万円 | 129日 遊技機 |
アマノ | 1328億円 | 685万円 | 127日 時間管理システム |
大豊工業 | 1051億円 | 623万円 | 121日 総合バルブ |
また、機械メーカーを志望する場合は、産業用機械を専門に取り扱う「産業用機械専門商社」も見ておきましょう。
年収は低い?
平均年収は当てにならない!
機械メーカーの平均年収は600~700万円台の企業が多く、「年収が低いのでは?」と気になる方も多いでしょう。 確かに三菱重工業(919万円)、栗田工業(912万円)以外では目立った企業がありません。
ですが、これで機械メーカーの年収が安いと決まったわけではありません。その理由は次の3点です。
年収が低いとは言えない理由
- 計算には総合職・現業職・一般職等が混在している
- 企業によって社員の年齢構成が異なる
- 「管理職を含む・含まない」「残業代を含む・含まない」など企業によって計算方法が異なる
ですので「平均年収の高低」で給料の高い・安いを判断することには、あまり意味がありません。 これについて詳しくは、次の関連記事で解説しています。平均年収が気になる方はぜひご覧ください。
おすすめ企業
機械メーカーは隠れ優良企業の宝庫!
機械メーカーには隠れ優良企業が多く、そんな機械メーカーのおすすめ企業は次の8社です。
- タダノ
- マキタ
- ダイフク
- THK
- ナブテスコ
- グローリー
- 栗田工業
- イーグル工業
名前も知らない会社が多いと思います。BtoB企業のため一般消費者に対しては知名度がないためです。 ですが、国内・海外で日本の技術力がフルに現れている業界です。
例えば建設機械業界ではコマツ(小松製作所)やクボタが有名ですが、 それらの会社でも「建設用クレーン」ではタダノに勝てません。 建設用クレーンではタダノが世界最大手なのです。
マキタは木工用電動工具のメーカーですが、国内シェアはなんと60%で1位、世界でも25%で2位、 海外売上比率は80%のグローバル優良企業です。 自己資本比率は80%を超えていて、こちらは50%を超えると「優良企業」(大企業平均は30%)と言われるレベルですから、 無借金経営で経営が安定していることが読み取れます。
ダイフクは平成24~28年の5年間で売上高が2倍、経常利益が16倍とトンデモナイ成長を記録しています。 物流倉庫の自動化でEコマースや小売業、卸売業等にソリューションを提供し、自動倉庫で世界1位の今をときめく自動化企業です。
THKは「リニアガイド(LMガイド)」という、レール上の運動に球を使い摩擦抵抗を限りなく減らす製品を世界で初めてつくった会社です。 同様の製品は他メーカーも作っていますが、THKは国内シェア70%、世界シェア60%を占めており世界1位の座を維持しています。 用途も幅広く工場機械や医療、住宅の免震技術、自動車等に使われています。
ナブテスコは新幹線・在来線の「車両ブレーキ」や「車両ドア」、 建物用の自動ドアで国内シェアNo.1です。そしてロボットの関節に使われる「精密減速機」では世界1位です。
業務用冷蔵庫・冷凍庫や冷蔵倉庫・冷凍倉庫といえばホシザキです。 冷凍食品は当然売れる時期・売れない時期がありますが、一定の製造量は確保しなければなりません。 その保管用の倉庫として、ホシザキが活躍しています。
グローリーはお金の計数機で非常に強く、銀行で使われる「現金計数機」をはじめ、 「食券販売機」や「自動精算機」などお金を扱うところには必ずグローリーがいるというくらい、 信頼と実績のある会社です。
栗田工業は工業排水の浄化、食品や医薬品に使う水の超純水化、 土壌汚染にあった土壌・地下水の浄化などで国内トップを走る「水のプロ」です。 環境保護、食品・医薬品などで実は生活と深くかかわっている企業です。
イーグル工業のメカニカルシールは、機械の液漏れや異物混入を防ぐための密閉パッキンですが、 世界中の自動車、船舶、ロケット・航空機やポンプ・コンプレッサー等の回転機械に使われています。
IoTやAI化、人手不足等で工場の自動化が進められる中、機械メーカーはかなり有望な業界だと言えます。 特にBtoB企業で知名度が低い会社は、それだけ志望するライバルも少ないため、ねらい目になるでしょう。
その他にも知名度の低い隠れ優良企業を紹介しています。 ホワイト企業を狙う皆さんはぜひ、「隠れ優良企業」の記事を参照してください。
機械メーカーの就活
機械メーカーへの就職について解説します。 インターンシップや選考に乗り遅れないよう注意しましょう。
就職難易度
就職難易度は、低い!
機械メーカーの就職難易度は、穴場です。 BtoBゆえ就活生への知名度が皆無で、ライバルとなる就活生がほぼいません。 競争倍率は20~40倍程度で、電機メーカーや化学メーカーと比較しても「就職しやすい」と言えます。
インターンなどを通じて早期に接触すれば、学歴に関係なく有利に選考が受けられます。 加えて他のメーカーと同様に「単なるモノではなくソリューションを販売する」のが同業界のビジネスですから、 志望動機などエントリーシートはコピペで流用できます。ぜひ応募しましょう。
MY就活ネットでは、この他にも「就職しやすいのに高待遇」な穴場業界を、次の記事で多数紹介しています。
選考
インターン参加で優遇選考を狙おう!
機械メーカーの選考は不透明です。 リクルーター面接を実施する会社が多く、自分やライバルがどの段階にいるのかわかりません。 また、インターン参加者限定の早期選考を実施する会社も多いので、夏季インターンシップを逃すと採用枠が減ってしまいます。
そこで重要なのが、エントリーシートです。 応募が少ないために提出したESは読んでもらえます。しかし、インターンの段階で完成度を高めておけば、他の就活生に比べて大いに有利になります。 ここでは「就職活動の軸」を前提として「ES全体をストーリー化」することで説得力を出しましょう。
詳しい書き方は次の記事で解説していますので、参照してください。
必要な英語力
TOEICスコアよりやる気をアピールしよう!
機械メーカーへの就職には英語が必須です。TOEICスコアは730点あると良いですね。 海外展開をしている企業が多く、また今後内需が見込めないことから海外志向も求められるからです。
ですが、就活の時点でTOEICでスコアがとれている必要はありません。 私が説明会に参加したときも「TOEIC600点しかないけど入社していきなり海外赴任した」という方もいました。
これはどういうことかというと、英語力は入社後に強化することもできるからです。 会社として英語の研修制度をもうけていたり、海外赴任が決まった時点で英語教室に通えば間に合う面もあり、 「今」高得点がとれている必要はないのです。
とはいえ、英語を勉強する意欲があるかどうかは問われます。 たいしたスコアが取れなくてもTOEICを受験しておいて、 「海外赴任を目指して勉強中です!」と言えたら合格です。
就職は難しい?
テレビCMをしない会社は志望者が少ない!
「メーカーへの就職は難しい」と言われがちですが、実はそうではありません。 就職が難しいのは知名度が高い大手BtoCメーカーです。 例えば電機メーカーの三菱電機・日立製作所・ソニー・パナソニックなどです。
テレビCMや広告を通じて知名度の高いBtoCメーカーはどの就活生でも知っている企業群であり、 それゆえ選考への応募が殺到しがちです。 このため旧帝大や早慶といった高学歴な学生が集まり、就活は激戦となります。
ですが、一般消費者を相手にしていないBtoBメーカーは難しくありません。 就活生への知名度が低いためライバルが少なく、学歴フィルターのない会社が多いです。 つまり、機械メーカーへの就職は難しくありません。
特にインターンシップを通じて会社と早期に接触すれば、裏ルートで有利に内定をもらえる可能性が高く、 知っている人ほどトクをするのが機械メーカーへの就活の特徴です。
文系でも就職できる?
文系ならではの役割がある!
文系でも機械メーカーに就職できます。 メーカーに必要なのは理系の技術だけでなく、「顧客のウォンツを探る」という営業スキルも必要だからです。
機械メーカーというとバリバリの理系の職業のように思われがちです。 確かに「製造」の面では理系の技術的な知識や能力が活かされ、 商品開発のためにたくさんの理系の学生を採用します。
採用人数も文系は20~30人と、理系の半分以下の人数しか採用されません。 だからといって文系が機械メーカーに就職ができないわけではありません。 先ほども述べた通り、BtoBメーカーは知名度が低く、ライバルが少ないからです。
確かに文系だと「設計」や「研究開発」といった仕事には就きませんが、 法人営業の他、生産管理や調達、また経理や法務、人事といった間接部門もあります。
特に営業は文系の独壇場で、ほぼ文系の就職先といってよいでしょう。 今後は「良いものをつくる」だけでなく、「マーケティング」で商品開発や市場調査をし、 「売れるモノ」を生み出す役割が期待されます。
機械メーカーへの就職で文系が不利ということは決してないと言えます。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
「機械メーカーを選ぶ理由」については、次のような回答が考えられます。
多様な産業分野への貢献 | 製造業、エネルギー、農業、医療など、幅広い産業分野で活躍しており、さまざまな業界に対して機械や装置を提供することで、社会に貢献できる点に魅力を感じました。 |
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高度な技術力とイノベーション | 精密機械や産業用ロボットなどの高度な技術を開発しています。これらの技術革新を通じて、効率化や品質向上を実現し、社会の進歩に貢献したいと考えました。 |
グローバルなビジネス展開 | 国内外で事業を展開しており、国際的なビジネス環境で活躍する機会があります。グローバルな視点で技術を提供し、国際市場に貢献したいと考えています。 |
顧客ニーズへの直接対応 | 顧客のニーズに応じたカスタマイズ製品を提供することが多く、顧客の課題解決に直接貢献できる点に魅力を感じました。これにより、顧客満足度を高めることができると考えています。 |
新しい価値の創造 | 新しい技術や製品を通じて、新しい価値を創造し、社会に提供しています。このような価値創造に携わることで、自分自身も社会に貢献したいと考えました。 |
機械メーカーの特徴は、「製造設備をつくっているところ」にあります。 工場の生産性を向上させたり、部材の加工精度により最終製品の品質・性能にも直結します。 特に日本企業が得意としている分野で、海外でもよく売れていると言えます。
文系の場合は「ものづくり」より「価値創造」に重きを置くべきでしょう。 顧客工場と直接コミュニケーションを取ることで、「課題発見力」「解決力」を発揮し、 「新たな価値」を生み出すことが、文系の仕事です。
書き方の詳細については、次の関連記事で解説しています。メーカー志望の方なら誰でも使える内容ですので、ぜひご覧ください。
「ワンキャリア」という就活サイトでは、実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
MY就活ネットでは、この他にも多数の業界研究記事を用意しています。 優良企業の見落としを防ぐため、さまざまな業界を調べてみましょう。