BtoCはやめとけ!BtoBとどっちがいい?メリットやおすすめ

「BtoCはやめとけ」と耳にしたことがあるでしょうか? 就職活動を進める中で、BtoC企業は人気が高い一方で、実際のビジネス環境や将来の安定性を考えるとリスクが伴うこともあります。 一方、BtoB企業は安定している上に、就職難易度が低いという魅力があります。 この記事では、BtoCとBtoBの違いを詳しく解説し、なぜBtoB企業が就活生にとって有益な選択肢であるかをお伝えします。
この記事の要点
- BtoC企業は消費者の気まぐれに影響されやすい
- BtoB企業は経営が安定し、就職難易度が低い
- BtoB企業には高収益で優良な企業が多い
目次
おすすめ・人気記事
BtoCはやめとけ!
BtoCは、不安定!
BtoCのデメリットは、次の2つです。BtoCをやめとけと言うのは、この3つが致命的だからです。
- 顧客が気まぐれであること
- 経営が不安定であること
- 営業がきついこと
BtoC企業とは、「Business to Consumer」の略で、企業が直接消費者に商品やサービスを提供するビジネスモデルの企業を指します。 一般的には、日常生活で目にすることが多いブランドや企業がBtoC企業に該当し、 例えば家電メーカー(ソニー、パナソニック)、ファッションブランド(ユニクロ、ナイキ)、食品メーカー(明治、森永)、エンターテインメント会社(ディズニー、Netflix)などがあります。
これの何が問題なのかというと、一般消費者は気まぐれな購買行動を起こすことです。
MY就活ネットのスマホ利用者のうち、73%がiPhoneを利用しています。 機械の性能だけを見れば遜色ない国産スマホもありますが、これだけのシェアをアップル社に許しています。 では、どうすればiPhoneより売れるスマホをつくれるでしょうか?これがBtoC企業の仕事です。
2010年代、マクドナルドは大赤字に陥りました。 健康志向の風潮にあわせて「健康志向バーガー」を次々に投入するのですが、ことごとく失敗しました。 結局、方針転換して「肉が倍の倍マック」など、風潮に逆らってジャンクな商品を出すと大ヒットし、業績はV字回復しました。
このエピソードからわかることは、アンケートすら当てにならない、すなわち消費者心理は複雑怪奇ということです。 実際国内スマホメーカーに限らず、テレビやパソコン、生活家電など、一時は覇権を取ったBtoCメーカーでも、 後に業績が悪化して分社化・買収などの憂き目に遭っています。
メーカーを志望する理由はおよそ「安定」なのではないでしょうか。 もしそうなら、「BtoCはやめとけ」と言わざるを得ません。
BtoCは営業がきつい!
BtoCの営業がきついことも、BtoCをやめとけと言う理由の1つです。
典型的な例が、2017年9月5日の「ガイアの夜明け」で放送された「キリンビールの営業マン」のエピソードです。 番組では、関西での「一番搾り」の売上が「前年比150%」の目標に届いていないことで、「飲み会説教」が行われていました。
そこで先輩社員が言い放ったのは「覚悟が足らん、一言で言うとそれやぞ」「やってないねん。お前どんだけやっとんねん。やれや、できるやろ」 という典型的な精神論でした。番組ではいかにも「感動のシーン」のように扱われましたが、 売れない責任が営業に押し付けられやすいのがBtoC営業のきついポイントです。
実は、BtoC商品が売れない理由はマーケティングの問題であり、ブランド戦略・資本投入計画・商品開発・広告宣伝など経営判断によるところが大きいです。 しかし、日本社会にはマーケティングの考えが浸透しておらず「営業が売らないのが悪い」と責任を押し付けられがちです。 加えて前述の通り、顧客心理を掴むのが難しいことから八方塞がりに陥るのです。
一方で、実際に筆者の私も経験しましたが、BtoB営業は精神的に楽です。 なぜならBtoCと違って「顧客がほしいもの」がハッキリしており、「納期」「品質」は営業の責任ではありませんし、 「こんな商品がほしい」という商品開発向けのフィードバックも持ち帰ることができます。
さらに顧客側の決定権者は工場長、つまり役員クラスですが、そんな人物に「君に任せるしかない」と言われるのは快感を覚えます。
BtoCとBtoBの違い
BtoCとBtoBの違いを一覧にしてまとめました。
区分 | BtoC | BtoB |
---|---|---|
顧客 | 一般消費者 | 法人 |
購買行動 | 気まぐれ | 合理的 |
景気の影響 | 大きい | 小さい |
経営の安定性 | 低い | 高い |
営業難易度 | 高い | 低い |
会社の知名度 | 高い | 低い |
就職難易度 | 高い | 低い |
採用倍率 | 200~300倍 | 10~100倍 |
学歴フィルター | MARCH・関関同立以上 | ほとんどない |
定義上は「顧客が消費者か・法人か」という違いしかないのですが、 それが経営の安定性・仕事の難しさ・就職難易度などに大きな違いをもたらします。
BtoC企業は知名度が高い分、応募が殺到します。 就職難易度が高い割に、BtoB企業ほど経営が安定しないため、待遇の変動も激しいのです。
一方で年収については、BtoCもBtoBもほぼ変わりません。 ただしキーエンス・ファナック・東京エレクトロン・ディスコ・アドバンテストのように、 平均年収がBtoCを圧倒する企業も存在しますから、見逃してはいけません。
なぜBtoBがいい?その魅力とは
BtoBは、ライバルが少ない上に安定高収益!
BtoBがいい理由は、次の4つの魅力があるためです。
- 安定成長を続けている
- 世界シェアを取っている
- 優良企業の宝庫である
- 学生への知名度がなく就職難易度が低い
BtoB企業とは、「Business to Business」の略で、企業が他の企業や組織に商品やサービスを提供するビジネスモデルの企業を指します。 BtoB企業は、エンドユーザーである一般消費者ではなく、ビジネスを行うために必要な商品やサービスを提供することが特徴です。 例えば鉄鋼メーカー(日本製鉄、JFE)、化学メーカー(信越化学工業、三菱ケミカル)、電機メーカー(安川電機、東京エレクトロン)、機械メーカー(SMC、ディスコ)などがあります。
BtoBの最大のメリットは、生産の上流工程を担っていることです。 商品が一般消費者に届くまでに、素材・部品・製造装置などが活躍しますが、 「商品の完成形」から遠ければ遠いほど、消費者の気分に左右されにくくなり安定します。
というのも、例えばみんなが「急にiPhoneに飽きた」としたら、どうなるでしょうか。 アップルは大変ですが、部品メーカーはサムスン電子に売ればいいので、なんとかなります。 他のスマホメーカーを開拓しなければなりませんが、アップルに比べればまだマシです。
その部品メーカーに素材や製造装置を売っているメーカーはどうでしょうか。 そう、ほぼ関係ないのです。iPhoneが売れなくなっても、ギャラクシーをはじめ他のスマホが代わりに売れます。 景気も消費者の気分も影響を受けにくいのです。
こうして日本のBtoB企業は安定的に成長を続けてきました。 そのおかげで世界を独占するような企業もたくさん現れ、優良企業の宝庫になっています。
なのに、学生に知名度がないというだけの理由で就職志望者が少ないのです。 法人向けのビジネスですから、テレビCMもネット広告も打たないので知らなくて当然です。 BtoB企業を狙ったほうが圧倒的に良いと思いませんか?
MY就活ネットでは、そんなBtoBメーカーを中心に「隠れ優良企業」を多数紹介しています。 ぜひ次の記事もご覧ください。
おすすめBtoB業界一覧
BtoBのおすすめ業界ランキングは、次の通りです。
1位.機械メーカー
世界中の産業に、革命を起こしてきた業界!
1位の機械メーカーは、メーカーに工場設備を販売するメーカーです。 買ってきた素材を切ったり削ったり、穴をあけたり特殊な酸で洗浄したり、部品を接着したりという機械をつくります。
日本の機械メーカーは、「安定」に安住してきませんでした。 今ではパソコンに数値を入力すると、自動で機械が稼働します。この当たり前に思える風景を作り出したのが日本の機械メーカーです。 「職人気質」も幸いして超精密、超高性能で自動で機械を動かせるために世界を独占する分野が多いのが特徴です。
実は、BtoCメーカーより給料が高く、銀行や商社にも負けていない企業群があります。 それは、キーエンス、ファナック、ディスコ、東京エレクトロン等です。 消費者の知名度がない以外、ビジネス界では超有名の大物で、世界中から引っ張りだこな超優良企業です。
この業界を知らずに就活を終えると、絶対に後悔します。
2位.化学メーカー
何が流行っても儲かるすごい業界!
2位の化学メーカーは、金属以外の素材をつくるメーカーです。 石油や天然ガスを材料にプラスチックやフィルムをつくったり、例外的に金属ケイ素からシリコンウェハーをつくる会社も含まれます。
実はこの分野も日本企業抜きには世界が成立しないレベルで技術力が高く、 あらゆる電子機器が日本の化学メーカーのおかげで成り立っているという、独占分野なのをご存知でしょうか。
BtoCと違って、半ば勝手に売れます。とまで言うと失礼ですが、消費者向けとは異なって、 営業を頑張りすぎる必要がないためホワイト企業が非常に多く、 かつ独占分野だらけなので給料も高いという、夢のような業界です。
3位.鉄鋼メーカー
高機能品で無敵、日本最強の産業!
3位の鉄鋼メーカーは、鉄をつくる素材メーカーです。 実は鉄鋼メーカーが日本産業の頂点であることをご存知でしょうか。
自動車も、建設も、何もかも鉄が使われています。 それをつくる鉄鋼メーカーは「規模」がモノをいい、量産することで低価格になり、世界と戦えるわけです。 日本の鉄鋼メーカーは技術力も高いですが、寡占市場が実質認められていることもあり、数社しかありません。 悪くいえば殿様商売ができます。
「安定」の極みであり給料も高いのですが、さすがに就職人気がありすぎます。 そんなわけでこの順位になりましたが、BtoB企業としては超一流企業です。
4位.非鉄金属メーカー
半導体部品や自動車部品で大儲け!
4位の非鉄金属メーカーは、鉄以外のあらゆる金属をつくる素材メーカーです。 この業界は特に、素材に加えて「自動車部品」や「電子部品」までつくるのが特徴です。 銅やニッケル、コバルトといった金属をつくり、それを加工して電機メーカーや機械メーカーなどに販売します。
スマートフォンの中にはさまざまな貴金属が使われていると聞いたことがあると思います。 その貴金属はこの業界が製造しており、実はこの業界なくしてあらゆる電子機器が成り立ちません。
5位.電子部品メーカー
品質と納期がモノを言う、日本企業の得意分野!
5位の電子部品メーカーは、「センサー」や「モーター」などあらゆる電子機器・産業機械に使われる部品をつくるメーカーです。 「電機メーカー」に含まれるため、どうしても大手電機メーカーに目が行ってしまいますが、 実は世界的に重要な会社の宝庫です。
「iPhoneの中身は日本製」とよく言われますが、iPhoneに限らずあらゆる電子機器に日本製の部品が組み込まれています。 これを単なる下請けと捉えてはいけません。BtoBの世界では替えの利かない会社が強く、 スマホや家電をつくる最終製品メーカーよりも利益率が高い、つまり儲かっている会社が多いのです。
BtoBのメリットまとめ
BtoBは、営業がやりやすい!
BtoB企業に就職するメリットは、次の5つです。
- 経営が安定している
- 顧客ニーズがわかりやすい
- 独占的シェアを取りやすい
- 年収が高い
- 年間休日が多い
上でも述べた通り、消費者心理の影響を受けにくく、極端な話「シャープが売れなくなったらサムスンに部品を納入すればいい」のであって、 BtoC企業に比べて消費者心理が変化したときの対応策もとりやすく、経営が安定します。
また、会社は合理的に買い物をします。その基準となるのは「技術力と納期」です。 自社製品の不良品率を下げ、必要な時に必要な数量が手に入ることが絶対であり、 「会社のイメージ」や「知名度」などは一切関係ありません。
つまりは「良いものを作れば売れる」のが「BtoB」であり、この商売は日本企業が大得意としてきたものです。 そのため、職人気質の日本が世界トップシェアをバンバンとれるのが特徴的です。
そしてやりがいもとても面白い一面があります。 というのも、お客さんはメーカーの「工場長」などになるのですが、この役職は役員級です。 入社数年の若者が役員に「君に任せるしかない!」と言わせるのです。
製品も「iPhone」ではなく「あらゆる電子機器」、「トヨタ車」ではなく「あらゆる自動車」に関わることになりますので、 社会に影響を与えているという実感もありますね。
BtoCにもメリットはある!
BtoCも、スキル目的ならおすすめできる!
BtoC企業に就職するメリットは、次の3つです。
- 会社名を自慢できる
- マーケティングが身につく
- 自身の社会貢献度が見えやすい
単純に消費者への知名度が高いので会社名を自慢できるというのもありますが、 最大のメリットは「マーケティング」という文系最高のスキルを身につけられることです。
これは「消費者の心を読んで『売れる仕組み』をつくるスキル」ですが、 生活消費財メーカーや食品メーカーなど、技術力では差が付けられなくなった業界で始まった取り組みです。
マーケティングに強い会社に就職すれば、気まぐれな消費者の心理を掌握し、 ブランドをつくり、自分の商品が売れまくるというとても面白い体験ができます。 やりがいはものすごく感じられることでしょう。
ただし、日本企業が「いまさら」その重要性に気づいたくらいのものであり、 ほんの一握りの会社でしかこれを学ぶことができません。 そうでなければ自力で本を探して独学するしかないのが現実です。
逆にマーケティングが得意な会社に入社してスキルを磨けば、 部長待遇や役員待遇でのヘッドハンティングすらあるほど食うに困らない人材になることができます。
BtoBとBtoCの向き不向き
BtoBとBtoCの向き不向きについて、どんな人がどちらを選ぶべきかまとめました。
BtoBに向いている人の特徴
- 直接褒められるのが好きな人:顧客の役員級に褒められることに憧れる人
- 仲介役をやりたい人:顧客と自社技術陣の間に立ってwin-winの関係を築く仕事がしたい人
- ビジネス界で自慢したい人:一般人よりビジネス界で会社名を自慢できるほうが誇らしい人
前述の通り、BtoB企業では「顧客に直接褒められる」というメリットがあります。 筆者の私の場合は、お客さんに食事をご馳走になったりイベントに呼ばれて勤務時間中に堂々とリラックスできたりして、 会社にいるより外回りのほうが居心地が良いという経験をしました。これはBtoC営業ではありえないことでしょう。
そしてビジネス界では「ビジネス雑誌に載る」ことがとても自慢になります。 BtoB企業は「日経ビジネス」のような雑誌で特集記事を組まれることが多く、 BtoC企業よりも良い記事が書かれるためビジネス界で自慢できます。
BtoCに向いている人の特徴
- メンタルが強い人:責任を押し付けられても平気な人
- 大衆心理を考えるのが好きな人:表面的なアンケートでなくその裏にある心理を読み解きたい人
- スキルを身につけたい人:マーケティングのスキルを身につけ、転職市場でも需要のある人材になりたい人
BtoC企業では「メンタルが強い」ことが重要になります。 前述の通り、売れない責任を押し付けられがちなのですが、それを我慢できる人ならBtoC企業が向いているでしょう。
何よりスキルが身につき、ビジネスに詳しくない一般人に会社名を自慢できます。 また業績は乱高下があるものの、調子のいい時は十分な待遇もあります。
BtoB業界への就活のやり方
「BtoB企業の魅力はわかっているけど、探し方や就活のやり方がわからない」とお悩みの方は多いと思います。 そこで、BtoB企業の探し方や、就活のやり方を解説します。 みんなが知らないうちに隠れ優良企業を見つけ、有利に内定を取りましょう。
BtoCへの就活と異なり、BtoBの場合は消費者に知名度のない企業を見つけなければなりません。 「この会社知ってる!」というやり方ではBtoB企業は見つけられません。 まずはBtoB企業の探し方から解説します。
BtoB企業の探し方
BtoB企業の探し方は、次の3つがあります。
- WEB上で業界研究の記事を読む
- 就職四季報を読む
- ビジネスニュースを読む
BtoB企業は就活生にとって知名度が低く、さらに業界も企業の数も膨大です。 ですが、BtoB企業は将来性も収益力も年収も高い優良企業が非常に多く、 就活でBtoB企業をスルーしてしまうのは非常にもったいないことです。
まず1つは、ウェブ上でBtoB業界の業界研究を読むことです。 MY就活ネットでもさまざまな業界研究を公開しており、「知らなかった業界を知る」ためのお手伝いをしています。 以下はBtoB業界の一覧です。
特に「隠れ優良企業」の記事ではBtoBメーカーを中心に、知名度が低い・将来性が高い・収益力がある・財務が強いなどの優良企業を厳選しています。 このような記事からBtoB企業を探すのが一番簡単な方法です。
2つ目は、就職四季報を読むことです。 就職四季報は、株式投資家向けの「会社四季報」から派生した就活生向けの辞書のような本です。 就活生に有名なBtoC企業よりも、圧倒的にBtoB企業の収録が多く、知らない会社を探し出すのにうってつけの本です。
ビジネスの現状や将来性、平均年収や残業時間などの待遇面、採用実績校や就活スケジュールなどの情報も満載で、 就活生の必携本といっても過言ではありません。
3つ目は、ビジネスニュースを読むことです。 日経ビジネス、ダイヤモンドオンライン、プレジデントといったビジネス誌はウェブ上でも記事を公開しています。 やはりこちらもBtoB企業を中心にニュースが書かれていますから、就活生にもおすすめです。
ビジネスニュースは一般のテレビや新聞のニュースと違い、経営者や管理職向けに高度なニュースが多いです。 就職してから「この会社ヤバくね?」というミスマッチを防ぐためにも、 ビジネスのトレンドや良い会社・悪い会社を見極める意味で、ビジネスニュースを読んでおくことは非常に大事です。
「NewsPicks」や「Googleニュース」などのアプリを使えばそれらのニュースがまとめて読めますので、 ニュースアプリを入れておくことをおすすめします。
BtoB企業への就活のやり方
BtoB業界やBtoB企業への就活のコツは、真っ先に企業と接触をするということです。 なぜなら、BtoB業界は知名度が低いため、ほとんどの就活生はすぐには見つけられないからです。 それは、動き出すのが早ければ早いほどライバルが少ないことを意味します。
BtoB業界は応募者が少ないため、採用計画通りの内定者を集めるのに毎年苦労しています。 そのため早期に接触した就活生ほど優遇します。みなさんにはこれを狙ってほしいと思います。
大学3年生の6月になると、リクナビやマイナビを通じて企業が一斉にインターンシップの募集を開始します。 このとき、多くの就活生は「この会社知ってる!」とBtoCの有名企業ばかりに応募します。 逆に言えば、この段階でBtoB企業に応募できればインターンシップに合格しやすいのです。
2027卒ではインターンシップが選考の主戦場です。 ライバルが少ない状況ではあなたが目立つことが可能で、早期に志望度が高いところを見せつければ、 内定の可能性はグッと高まります。
そこで、エントリーシートの事前準備に取り掛かりましょう。 インターンシップまでに説得力の高いESを完成させておき、群を抜いた出来のESをBtoB企業に提出するのです。
そしてインターンシップ中は「楽しく仕事をする」「コミュニケーションを取りまくる」ことで、 あなたの存在をアピールします。インターン中の立ち回り方については就活はインターンで決まる!内定直結インターンシップの記事でも解説していますので、 参照してみてください。
インターンが終わると、有望な学生だけを対象にリクルーター面接が始まり、 大学3年生のうちに内定がもらえるスケジュール感になります。
一方で、多くの就活生が人気企業の選考に落ちてBtoBに目を広げ始めたころには、 すでに早期接触した就活生が内定枠を確保済みです。そのころになるといくらBtoB業界でも激戦になります。
BtoBに強い就活サイトを使おう
BtoB業界はなんといっても探し出すのに多大な手間がかかります。 BtoBでも比較的有名な会社や一流企業はBtoB企業の探し方でも解説している通り、 WEBで検索するとすぐに出てきます。しかし、簡単に出てくる会社だけが優良企業なわけではありません。
BtoB業界はBtoCの20倍の市場規模ですから、優良企業はいくらでも隠れているのが特徴です。
そこで、BtoBに強い就活サイトを使いましょう。
それは
「OfferBox」
です。
OfferBoxは「待ち」型の就活サイトで、SNSの要領でプロフィールを充実させていくと、 あなたに興味を持った企業の人事から「スカウト」が送られてくる就活サイトです。 時には「一次面接免除」「いきなり最終面接」などの優遇選考に招待されることもあります。
他のスカウトサイトとの大きな違いは、「企業による一斉送信ができない仕組み」になっていて、冷やかしの宣伝メールが来ないことです。 企業は限られた数のスカウトしか出せないため、本気のスカウトだけが来るのが特徴です。 これが人気を博し、就活生24万人が利用(OfferBox 2024年卒利用実績データより)しています。
一流企業やベンチャー企業はもちろん、BtoBの隠れ優良企業など15,000社以上が利用しています。 すでに学部3年生(修士1年生)の受付も開始しており、早い段階なら採用枠がフルで空いています。
→「OfferBox」でスカウトをもらう
また、「スカウトは中小企業ばかり」「ブラックばかり」と思われることもあるようですが、 実は大手企業ほどスカウトを使っているデータと理由があります。 次の関連記事で詳しく解説していますので、不安に思う方はご覧ください。
今から最短で内定をもらうには?
大企業を狙うならスカウト型!
大企業の半分以上がスカウト型を利用!
実は、大企業への就職を狙うならスカウト型を使うべき時代が来ています。 意外かもしれませんが、大企業ほどスカウト型での採用が増えており、 特に従業員5,000人以上の規模では、51.2%がその採用方法をとると回答しています(※データは[PDF]就職白書2024|就職みらい研究所)。
MY就活ネットのおすすめは「OfferBox」です。
なぜなら、就活生24万人(OfferBox 2024年卒利用実績データ)、企業17,000社以上と盛り上がりを見せており、大手は実績あるスカウトサイトを選ぶからです。
実際に私も体験してみましたが、適性検査と入力するプロフィールが書類選考以上の内容になっており、 企業が採用で重視する「人柄」「熱意」「将来性」をアピールできる仕組みになっています。 さらに企業が冷やかしの宣伝メールを送れない仕様で、本気のスカウトしか来ません。
もちろん学生は完全無料ですべての機能を使えます。 今すぐプロフィールを設定して、人事に見つけてもらう準備を始めましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、
まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。
それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
もちろん学生は完全無料ですから、早期選考を受けて「まだ何もしていない」状態を解消し、 「選考には慣れている」あわよくば「実はもう内定がある」という状態に持って行ってしまいましょう。 イベントは「たった半日」です。通常選考で泥沼に浸かるくらいなら、ジョブトラへ行きましょう。
→「ジョブトラ」に参加する
内定の前提条件をまだ満たしていない!?就活泥沼化の原因
「自己分析」をよくわからないまま、放置していませんか?
自己分析とは「ビジョンを決めてその実現ストーリーをつくること」ですが、 大卒総合職としての就活では「私は貴社とビジョンが一致しています」という特有の志望動機を要求されます。 ゆえに内定を得るためには自己分析をすることが前提条件です。
ですが、多くの就活生がよくわからないまま放置して内定がもらえず、就活が長引いて泥沼化します。 「学歴」や「経験」がどれだけよくても、自己分析をしないだけで地獄を見るのです。
そこで【キャリアチケットスカウト】
という就活アプリを利用しましょう。
このアプリでは5つの質問に答えるだけで自己分析が完了し、それを元にエントリーシートを作成するサポートもしてくれます。 「最初に何を」「次に何を」すべきかを順番に示してくれるので、「前提条件を満たしていなかった」という事故が防げます。
また、このアプリで作成した「就活の軸」や「自己PR」などを元に企業から特別選考に招待される機能もあります。 もちろん辞退してもいいのですが、その会社は「あなたとビジョンの一致した会社」ですから、内定確度は高いです。 オファーをもらってから検索してみたら、実はそれがあなたの天職かもしれません。
まずはアプリをインストールして、自己分析から始めてみましょう。もちろん完全無料です。
志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!
模範解答があれば憂いなし!
あなたのエントリーシートは100点満点ですか? …と言われても、わかりませんよね。自己採点するにしても、その基準となる模範解答がなければどうしようもありません。
もしこのまま提出して、果たして大丈夫でしょうか。
そこで先輩が実際に内定をとったエントリーシートを使いましょう。 それと比較して何が足りないのか、どう書けばいいのかがわかれば、自ずと完成度が高まっていきます。
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また、合格ESだけでなく「締切間近のインターンシップ」「内定直結型のイベント」「一流企業の集まる合同説明会」など、 会員限定で参加できるイベントもすべて無料で利用できます。
ぜひ自分のエントリーシートの見直しのために、作成の参考のために手に入れておきたいですね。
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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