勝ち組【栗田工業の就職】難易度・学歴フィルターなど選考対策!
会社名 | 就職難易度 |
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栗田工業 | 高め 3.6 / 5.0 |
売上高 | |
4088億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
958万円 | 127日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10名程度 技術系:20名程度 | 学部卒:276,800円 院卒:290,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:栗田工業|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 12月 |
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栗田工業の選考フローは以下の通りで、12月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接3回
- 内々定
同社は理系のみインターン優遇の早期選考を実施しています。 開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →栗田工業の採用ページ
「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高め |
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栗田工業の就職難易度は高めです。 採用倍率は文系約80倍・理系約30倍で、ESが全通のため学歴フィルターはありません。 採用大学は、次の通りです。
文系 | 慶応義塾大・明治大・専修大 |
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理系 | 東京大・京都大・北海道大・名古屋大・九州大・東京理科大・千葉大・千葉工大・筑波大・茨城大・横国大・山口大・東京農業大・関西大・近畿大 |
採用人数が少ない一方で学歴に偏りがないことから、選考に大学は関係していないと考えられます。 ESは全通ですが、面接対策に作り込んでいくと、学歴に関係なく優位に立てるということです。
早期選考 | 理系のみ |
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同社では理系のみインターン優遇の早期選考があります。 選考開始が12月なこと、面接3回の選考フローは変わりませんが、1週間ほど早く進みます。 採用枠がフルに空いた状態で選考が受けられるのは有利ですから、ぜひインターン経由の優遇選考を目指しましょう。
一方で文系は優遇制度がありません。 しかしインターンに参加することで「実際に肌で感じた社風」を志望動機に取り入れることができます。 面接で必ず有利になりますので、積極的に参加しましょう。
TOEIC | 足切りなし |
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栗田工業に必要なTOEICスコアは明示されていません。ESが全通なことから、足切りもありません。 ただし、同社は海外売上比率が5割を超えるなど海外進出が進んでいます。 スコアが低くともTOEICを受験しておき「英語への関心の高さ」をアピールしましょう。
勝ち組の理由
機械メーカー屈指の勝ち組企業!
MY就活ネットは、栗田工業への就職は勝ち組だと判断しています。その理由は次の4点です。
- 利益率が高い
- 倒産可能性が低い
- 年収が高い
- ホワイト企業である
同社は営業利益率が約10%あり、上場企業平均の7%を上回ります。 加えて自己資本比率が約60%あります。「50%を超えると優良企業」と言われる指標であり、借金が少ないことを意味しますので、倒産する可能性が低いと言えます。
これら優良な財務面が年収の高さにつながっています。 30歳総合職モデル年収が728万円となっており、これは川崎重工業(669万円)住友重機械工業(624万円)と大きく差を開け、 化学大手の富士フイルムや信越化学工業に匹敵する水準です。
また残業時間は月27.7時間・有給取得率は60%超と、働きやすい環境も整っています。 ゆえに、機械メーカー屈指の勝ち組企業だと言えます。
面接
面接回数 | 3回 |
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栗田工業の面接は、回数は3回でいずれも個人面接かつオンライン上で行われます。 面接内容はいずれも次のような質問がされます。
- 就職活動の軸について(→就職活動の軸)
- 学生時代頑張ったこと(→学生時代頑張ったこと)
- (関連して)なぜそれを頑張ったのか
- (関連して)活動の中で困ったこと
- (関連して)経験から得られたこと
- 志望動機(→なぜこの会社を選んだのか)
面接はいずれも「志望動機」が問われます。「なぜプラント業界なのか」「なぜ栗田工業なのか」は必ず問われます。 「就職活動の軸」を設定し、「軸の実現のため」という観点でESを統一しておきましょう。
またガクチカの深掘りもありますので、【学生時代頑張ったこと】どんなネタでも人事の心を打つ書き方の記事を参考に、細部まで作りこんでおきましょう。 提出したエントリーシートは必ずコピーをとっておき、面接前に復習できるようにしておくことが大切です。
同社は「求める人物像」を下記のように設定していますので、ES・面接で話す内容に反映していきましょう。
期待を超える価値を“みず”から生み出していこう
クリタグループでは、お客様のために、水と環境のために期待を超える価値を生み出すことに「夢中になれる人材」を求めています。
01.現場の事象を科学的に把握し、みずから価値を生み出そう | 工場や施設などの水の価値が求められる現場を起点とし、水に関する膨大なデータや感覚を駆使して、あらゆる課題解決に向けてみずからが「要」となり行動できる人が活躍しています。 |
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02.相手の期待を超えるため、挑戦し続けよう | 相手の期待に「応える」にとどまることなく、「超えてみせる」という意思を持ち、挑戦できる人。現場を深く知り、お客様さえ気づいていない課題を捉え、解決に向け最後までともにやり遂げる人を求めています。 |
03.水と環境を想い、主役となって行動しよう | クリタでは、お客様のために、水と環境のために、これまでにない新たな価値を創出できるよう、若いうちから大きな役割を担えます。裁量が大きくなることによるやりがいを、仕事の原動力にして行動していきましょう。 |
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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栗田工業のエントリーシートは、次の3本の設問が課されます。
- 強い思いをもって達成に向けて取り組んだ経験
- 志望動機
- 社会人になっても変わらず大事にしていきたいこと
特に3つ目の「社会人になっても変わらず大事にしていきたいこと」が「就職活動の軸」に相当します。 まずはこの項目から回答を作成し、それに矛盾しないように残りをストーリーとしてつなげます。 例えば私の場合、次のように書きます。
大事にしたいこと | 持続可能社会の実現 |
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学生時代の取り組み | 災害復興ボランティアで持続可能社会、特に水への想いを強めた経験 |
志望動機 | 持続可能な水資源へ強い想いを持つ貴社の社風に共感したため |
同社は機械メーカーでありながら「プラントエンジニアリング」の側面も持ちます。 ゆえに「環境プラント」という理解だけでは、「なぜ栗田工業なのか」という問いに答えることができません。 そこで「水への想い」を強めた経験をガクチカに書き、志望動機では「社風への共感」を結論とする必要があります。
また、近年ではスタートアップとの協業も進めており、 有望な新興企業に積極的アプローチしていくバイタリティもアピールできるとよいでしょう。
参照:栗田工業 「知名度ゼロ」から海外スタートアップの信頼を得て協業|日経ビジネス
このように「就職活動の軸」で回答を統一することを、MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。 詳しいやり方は次の関連記事で解説していますので、併せてご覧ください。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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栗田工業の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が栗田工業を志望する理由は、貴社が掲げる「水を通じて社会に貢献する」という理念に共感し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みに強く惹かれたからです。 学生時代、私は災害復興ボランティアに参加し、被災地での飲料水の確保や衛生環境の改善に携わりました。 この経験を通じて、水の重要性を再認識するとともに、社会の基盤を支える仕事の意義と責任感を実感しました。
貴社は、産業用水のリサイクル技術や排水処理技術などを通じて、地球規模の水問題に挑戦しており、その高度な技術力と社会貢献の姿勢に感銘を受けています。 また、環境負荷を低減しながら持続可能な水資源の利用を推進する取り組みは、私が目指す社会貢献と一致しています。
私は、災害復興ボランティアで培った柔軟な対応力や課題解決能力を活かし、貴社の一員として水を通じた社会貢献に携わりたいと考えています。 持続可能な社会の実現に向けて、貴社のプロジェクトに積極的に貢献し、新たな価値を創造していきたいです。
この例文では「経営理念に共感した」という結論に説得力を持たせるため、自身の「災害復興ボランティアの経験」を使用しています。 同社は水処理技術の会社ですから、生活用水・産業用水など水に関わる経験をガクチカに使うとよいでしょう。
加えてインターンシップなど同社の開催するイベントに参加し、 「実際に感じた社風」を盛り込めるとより説得力が高まります。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と密接不可分です。 もしまだこれらのエピソードの準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
栗田工業の強み・特徴
強み | 水処理装置 |
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栗田工業の強み・特徴は、水処理装置の最大手企業であることです。 工場用水の製造、工場排水の浄化・リサイクル、高純度の水「超純水」の製造など、「水」に関わることはなんでもやります。
世界的に水不足や水汚染が問題になっていますが、同社は汚染水を処理し、水資源を有効利用する「水のマネジメント」に強い会社で、 まさに水に関するプロ集団です。
半導体や液晶パネルの製造工程では不純物の一切が許されない純粋なH2Oが必要になりますし、 医療分野では注射液や目薬などの医療用水、食品分野では飲み物に使う飲料用水など安全かつクリーンな水が必要です。 これらを製造しているのは同社の建設した「水処理プラント」であり、栗田工業のおかげです。
排水処理プラントで工場から出る汚染水を浄化するのみならず、土壌汚染の浄化・地下水浄化まで手がけており、 経済産業省から局長表彰を受ける、 省エネ大賞でも会長賞を受けるなどエコの企業としてもビジネス界では有名です。
水処理装置メーカーの中でも最大手の地位を維持できるのは、文系でも技術営業をするという、顧客からの信頼獲得が得意なためです。 公害や環境意識の高まりにつれて、工場排水はメーカーにとって命取りになります。 そんなとき、栗田工業の営業マンに相談すればなんとかしてもらえます。
営業マンが技術的知見を身につけることで顧客の質問にその場で答えられるようになり、 スピーディなやり取りが可能になれば、顧客は「困ったら栗田工業の営業マンに聞こう」と思ってくれるわけです。 豊富な実績・水のことならなんでもやっている知見の幅広さ・技術営業が同社の強みです。
また研究開発の面では微生物を利用して工場排水を浄化し、その過程で微生物が出すメタンガスでバイオマス発電をする技術を開発したり、 水のない宇宙空間で「国際宇宙ステーション内での水再生システム」を開発したり、 水のプロ集団らしい独創的な新規事業を生み出しつつあります。
主要取引先
栗田工業の主要取引先は、電力会社・素材メーカー・機械メーカー・電子部品メーカー・医薬品メーカー・食品メーカーに加え、 地下水や土壌汚染は公共事業ですから行政も相手にするなど顧客の幅が広いです。
特に鉄鋼メーカーや化学メーカーは環境負荷の高い事業ゆえに、排水処理プラントの需要が旺盛です。 また「半導体」の需要に供給が追いついていない状況にありますが、 その製造過程では必ず同社装置のつくる「超純水」が必要になります。
このように、顧客の幅が広く海外売上比率が50%に上る同社は景気の変動をカバーできるという強みがあります。 簡単に言えば、日本が不景気ならアメリカで売ればいいというわけです。
未曽有の危機であるコロナ禍においても増収増益を重ねており、ビジネス環境は良好です。
競合他社
栗田工業の競合他社は、次の3社が挙げられます。
オルガノ | 売上高1503億円。平均年収936万円・30歳時点767万円。水処理装置・薬剤・食品添加物など。 →オルガノの企業研究記事 |
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タクマ | 売上高1491億円。平均年収905万円・30歳時点592万円。ボイラーが主力でごみ焼却炉・水処理装置も手がける。 |
神鋼環境ソリューション | 売上高1086億円。平均年収862万円・30歳時点552万円。廃棄物処理と水処理を手がけ、水素発生装置、バイオマス発電など新規事業にも積極的。 |
この他に、水処理薬剤では東洋紡・野村マイクロサイエンスなどがあります。 また「超純水」の製造では中小企業も数多く存在します。ですが、水のことならなんでもやっているのは栗田工業だけで、最大手の地位を維持しています。
特に水処理に関しては最大規模を誇る同社ですから、財務諸表で判断されがちな海外事業で大きな強みとなり、 加えて豊富な実績や技術営業によって「安心感」をもたらしますから、選ばれる理由があります。
そして「現状に満足していない」ところも重要です。経営理念では「水を究める」と、具体的な事業内容に触れていません。 これは、水に関わる社会課題を今も探し続けていることの証拠です。
新規事業の開拓で役立つのが、顧客が潜在的に何を欲しがっているかという「マーケティング」の視点です。 提案営業に必須の「マーケティング」は文系特有のスキルですから、栗田工業での文系の活躍余地は非常に大きいです。
弱み
栗田工業の弱みは、実質ありません。
競合他社の項目の通り、ライバルとの差は開く一方です。 加えて顧客の幅が非常に広いことから、景気変動の影響も受けにくいという特徴があります。
また近年の「環境規制」についても、栗田工業は環境保護で売っている会社ですから、むしろこの風潮は追い風になります。 「排水処理でバイオマス発電」の技術に至っては「土壌汚染対策」と「化石燃料の使用削減」を同時に実現するわけですから、非常に将来性が明るいです。
「豊富な実績」「景気変動への強み」に加えて「環境保護の時代」にもマッチした同社は、無敵の優良企業だと言ってもよいでしょう。
→機械メーカーがすごすぎる!50社の業界研究・志望動機・平均年収
同業他社の企業研究を見る
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9904億円、平均年収:745万円、年間休日:125日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:8666億円、平均年収:908万円、年間休日:125日)
- オムロンの企業研究(売上高:8017億円、平均年収:901万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:7971億円、平均年収:1502万円、年間休日:126日)
- 日本精工の企業研究(売上高:7966億円、平均年収:741万円、年間休日:120日)
- SMCの企業研究(売上高:7921億円、平均年収:1075万円、年間休日:125日)
- アドバンテストの企業研究(売上高:7797億円、平均年収:1005万円、年間休日:129日)
- マキタの企業研究(売上高:7531億円、平均年収:647万円、年間休日:127日)
- 三井海洋開発の企業研究(売上高:6620億円、平均年収:872万円、年間休日:121日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:6252億円、平均年収:1017万円、年間休日:124日)
- カナデビアの企業研究(売上高:6105億円、平均年収:699万円、年間休日:126日)
- ダイフクの企業研究(売上高:5632億円、平均年収:775万円、年間休日:123日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5409億円、平均年収:892万円、年間休日:122日)
- 安川電機の企業研究(売上高:5376億円、平均年収:924万円、年間休日:125日)
- ホシザキの企業研究(売上高:4454億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- 栗田工業の企業研究(売上高:4088億円、平均年収:958万円、年間休日:127日)
- ディスコの企業研究(売上高:3933億円、平均年収:1716万円、年間休日:126日)
- グローリーの企業研究(売上高:3690億円、平均年収:746万円、年間休日:124日)
- THKの企業研究(売上高:3527億円、平均年収:711万円、年間休日:122日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3233億円、平均年収:732万円、年間休日:125日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:2263億円、平均年収:966万円、年間休日:120日以上)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2039億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1894億円、平均年収:866万円、年間休日:124日)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1776億円、平均年収:766万円、年間休日:126日)
- オルガノの企業研究(売上高:1632億円、平均年収:936万円、年間休日:123日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1336億円、平均年収:646万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:325億円、平均年収:557万円、年間休日:121日)
- ソニーの企業研究(売上高:12兆9570億円、平均年収:1113万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:9兆7833億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆4581億円、平均年収:930万円、年間休日:126日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:5兆271億円、平均年収:965万円、年間休日:120日以上)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆5217億円、平均年収:929万円、年間休日:122日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:2兆1293億円、平均年収:978万円、年間休日:約120日)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆6070億円、平均年収:743万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆2048億円、平均年収:937万円、年間休日:125日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:2兆4315億円、平均年収:1394万円、年間休日:126日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆6268億円、平均年収:836万円、年間休日:128日)
- キーエンスの企業研究(売上高:1兆591億円、平均年収:2067万円、年間休日:128日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆5227億円、平均年収:726万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆7433億円、平均年収:760万円、年間休日:123日)
- ルネサスエレクトロニクスの企業研究(売上高:1兆3484億円、平均年収:954万円、年間休日:125日)