【日立製作所の就職】難易度や「ES」「面接」対策を解説!
会社名 | 就職難易度 |
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日立製作所 | 非常に高い 5.0 / 5.0 |
売上高 | |
9兆7833億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
935万円 | 124日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:100人程度 技術系:500人程度 | 学部卒:269,000円 院卒:294,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:日立製作所|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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日立製作所の選考フローは以下の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 個人面接
- プレゼン面接(最終)
- 内々定
開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →日立製作所の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 非常に高い |
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日立製作所の就職難易度は非常に高いです。 採用倍率は文系で約10倍・理系で約5倍と推測されますが、学歴フィルターは「MARCH・関関同立以上」です。
採用人数が多い一方で、採用大学が旧帝早慶・MARCH・関関同立以上しか見られず、 旧帝一工、早慶といった高学歴エリートと争うことになります。ゆえに、倍率に関わらず厳しい戦いを強いられます。
インターン優遇 | 理系のみ |
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同社では、理系のみインターン優遇の早期選考があり、1月開始です。 基本的に「夏期」「冬期」「3日間開催」「2週間開催」のいずれでも、本選考が「ES・WEBテスト」と「二次ジョブマッチング」だけになります。 内容は通常の面接と同様で、「プレゼン面接」ではありません。
文系の場合は、インターン優遇は特にありません。 しかし、文系のみ「プレゼン面接」があり、「入社後挑戦したいこと」について5分程度でプレゼンをする必要があります。 そこでインターン・会社説明会などのイベントに参加し、「会社が何を目指しているのか」という「社風」を調査しておきましょう。
日立製作所に必要なTOEICスコアは明示されていません。 ただし、かなりグローバルな企業ですから、仕事上で英語は必須です。
そこで、スコアは取れなくてもTOEICを受験しておいて、 面接では「思った以上に成績が悪かったので英語力の低さを痛感し、現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
面接
面接回数 | 2回 |
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日立製作所の面接は、2回実施され、一次面接は通常通りの面接ですが、最終面接が「プレゼン面接」となっています。 一次面接では、次のような質問がされます。
- 学生時代に力を入れたこと
- (関連して)苦労したこと・工夫したこと
- 周りからどんな人だと言われるか
- 志望動機
- 入社後挑戦したいこと
ガクチカは問われるので注意!
同社は「プレゼン面接を導入したので”ガクチカを聞かない”」と宣言していますが、結局聞いてきます。 「これまでの人生で新たな価値を生み出した経験」「人生でイノベーションを起こした経験」などのように、 言葉は違いますが、他社で言うところの「学生時代頑張ったこと」です。
→日立はもう「ガクチカ」を聞かず 新卒ミスマッチ防止へ採用の常識がらり|日経ビジネス
これについては「就職活動の軸」を前提に、その実現に役立つ取り組みを話します。 例えば私の場合、「価値創造の面で社会貢献がしたい」という軸に対して「ゲーム制作の経験」を述べます。 こうすることで「軸への本気度」をアピールすることができます。
一方のプレゼン面接は、「入社後どの職種で日立のリソースを使ってどんな社会課題に取り組みたいか。それはなぜか」を問うものです。 発表時間は5分で、「この会社に入って挑戦したいこと」を述べます。
ここでは論理的思考や課題発見力を見られていますので、「なぜ?」と自問自答を繰り返し、 内容に矛盾点やつながりの薄い点などがないようにブラッシュアップを図りましょう。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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日立製作所のエントリーシートは、次の3点が問われます。
- 日立製作所のフィールドを活用し、どのように社会を変えたいか
- 希望職種・希望分野を選んだ理由
- 強み・弱みを30字以内で
- 人生で本気で取り組んだことを30字以内で
1つ目は「この会社に入って挑戦したいこと」です。 プレゼン面接にも関わりますが、結論は「軸の実現」です。 ここまで話がつながるように、「目指している夢」「夢のために取り組んだこと」をそれぞれ用意しておきましょう。
2つ目は「なぜこの会社を選んだのか」にも関わります。 単に「営業です」というだけでなく、「日立の営業でなければならない理由」や「この職種が『社会を変える』のにぴったりだと思った」など、 ES前後の項目とつながるように意識しましょう。
3つ目は「長所とそれを裏付けるエピソード」「短所とそれを克服しようと努力している姿勢」をそれぞれセットで準備しておきます。 実際にESに書くのは「長所」「短所」それぞれだけですが、面接では深掘りがあります。 これらの選び方については次の関連記事で解説しています。
4つ目は「学生時代頑張ったこと」です。 ESでは「タイトルのみ」の設問ですが、面接で深掘りされるため具体的なエピソードを用意しておきましょう。
以上のように、ESや面接での回答はすべて「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が生まれます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 そのやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で詳しく解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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日立製作所の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という理念に強く共感したからです。 学生時代、私はゲーム制作に取り組み、複雑なシステムを統合し、ユーザーに新しい体験を提供することに注力しました。 この経験を通じて、イノベーションを生み出すためには新しい視点と問題解決能力が必要であることを学びました。
貴社が掲げる「社会イノベーション」のビジョンに感銘を受けており、AI、IoT、ビッグデータなどの最先端技術を活用して、産業や社会のさまざまな課題に挑戦する姿勢に魅力を感じています。 特に、社会インフラやヘルスケア、エネルギー分野での取り組みは、私が社会に貢献したいという思いと一致しており、技術の力で持続可能な社会を実現するという目標に共鳴しています。
私は、ゲーム制作で培った創造力や課題解決力を活かし、貴社の技術革新に貢献したいと考えています。 貴社の一員として、社会の発展に寄与し、より良い未来を作るために全力で挑戦したいです。
この例文では「経営理念への共感」を結論として、その根拠として学生時代の「ゲーム制作の経験」を採用しています。 同社は「イノベーション」がキーワードになっており、あらたな産業を創造することが、今後求められます。 そこで「ガクチカ」では、これまでにないものを創作したエピソード、問題解決力を鍛えたエピソードなどが有効です。
また、同社の開催するインターンシップなどのイベントに積極的に参加し、 そこで「実際に感じた社風」を志望動機に組み込むことで、より説得力を高めることができます。
このように志望動機には「就職活動の軸」「ガクチカ」を一連のストーリーとして組み込む必要があります。 これらのエピソードがまだ準備できていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
日立製作所の強み・特徴
強み | 政府・法人向け |
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日立製作所の強み・特徴は、経営理念の「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」に表されています。
日立製作所は総合電機メーカーとして国内最大手企業で、無数の子会社を合わせた連結従業員数は30万人という、超巨大企業です。 「この木なんの木」のCMでも有名ですね。ちなみにこれは「日立の樹」という歌で、れっきとした「日立のCMのためにつくられた日立の歌」です。
日立製作所は大きく分けて、「IT」「エネルギー」「インダストリー」「モビリティ」「ライフ」の5つの事業を行っています。
「IT」では流行りのクラウドやビッグデータ、AIなどに加え、 官公庁・消防・警察・交通の各種システム、製造業や物流業の制御システム、金融・証券・放送など、 およそ思いつくことはなんでもやっています。
「エネルギー」では主に発電所の制御システムを手掛けていますが、 原子力発電については米ゼネラルエレクトリック社と合弁会社を設立し、設計から建設・保守まで取り組んでいます。 また無停電電源装置(UPS)も注目の装置ですね。
「インダストリー」は産業機械の分野で、モータやインバータといった「モノをつくるための機械」ですが、 医薬品プラント、化学プラントのようにプラント・機械・システムごと設計して販売するという、 プラントエンジニアリングとしての性質も持ちます。
「モビリティ」は鉄道・バスのシステムやエレベーター、「ライフ」は空調機器や医療機器を手掛けます。
家電で消費者の知名度の高い同社ですが、売上の大半はBtoB事業であり、 法人や政府を相手とした仕事がほとんどです。
また、海外事業にも強く、売上高の50%は海外事業が占めています。 仕事上での英語スキルは必須といえるでしょう。
ビジネスモデル
IT企業に進化中!
日立製作所のビジネスモデルは、ITソリューションを提供することです。
「電機メーカー」としてのイメージの強い同社ですが、もはや「機械を売って終わり」ではありません。 「制御システムごと」「むしろ制御システムだけ」といった仕事もします。 ライバルとして見据えるのは電機メーカーではなく、GoogleやAmazonなどIT企業です。
同社はリーマンショック時の大赤字を機に、事業を大きく入れ替えてきました。 ITに関係ない事業は、儲かっていても売却するというほどで、 代わりにITソリューションに強い会社を「必要なら高くても」買ってきました。
なぜなら「機械」はもはやどの会社がつくっても同じで、 この先求められるのは「機械の性能」ではなく「何を解決できるか」だからです。 「解決」で勝負するには機械に搭載するソフトウェアが重要になってきます。
現在、デジタル人材を増やそうと尽力している同社ですから、 入社すると文理問わずIT技術を身につけられる環境が整備されていくでしょう。
主要取引先
日立製作所の主要取引先は、あらゆる企業と国家です。
産業用機器(FAシステム)はあらゆる製造業で使用されていますし、発電機や発電システムは電力会社だけでなく、 日本製鉄などの製鉄会社の自家発電でも使用されています。エレベーターはいろんなビルに入っていますし、 電車の運行システムもJRほか国内私鉄に限らず海外の鉄道でも組み込まれています。
さらには官公庁・自治体・警察・消防システムなど、国家との取引もあります。 とはいえ現在では取引先として国家の比重は重くなく、競争入札に依存しているNECや富士通とは異なります。
どの大企業であっても、国であっても、多数の顧客の1つでしかないところが注目点です。 どこかに依存するということがないのが日立製作所の安定性を担保しています。
また「日立ブランド」を利用して日本に限らず世界中の大企業を相手にビジネスをしていて、 特にシステムごと販売しているため景気の変動にも強いです。 倒産しない限り、基本的には日立製作所を使うしかないからです。
競合他社
日立製作所の競合他社は、おなじ重電メーカーの三菱電機と東芝の他、 FA工作機械の分野でキーエンス、ファナック、オムロンとも競合します。
特に三菱電機や東芝とは、FAシステムやエレベーター・エスカレーター、鉄道システムで完全に競合しています。
しかし、この3社で競合している分野はあるものの、重電メーカー全体を見渡せばかぶっていない事業もあり、 この3社で価格競争のつぶしあいになることはあまり考えられません。 そもそも会社の重要な基幹部分であるシステムはケチるところではありませんし、単純な価格競争にはならないでしょう。
東芝が不正会計問題以降、数千億円にのぼる大赤字を出している一方で、 日立製作所は成長を続けています。東芝は事件を受けて、白物家電事業や医療機器事業を売却しています。 また信頼性も失墜している状況ですので、日立製作所はこれを機にさらに業績を伸ばしていくと思われます。
また、自社工場を持たないファブレスのキーエンスは、非常に脅威となります。 ファブレスであるがゆえに「自社工場でつくれるもの」にこだわる必要がなく、 なんでも売れるという強みがあります。
そして何よりこれまで培ってきた「生産性コンサルタント」としての知識と経験の蓄積が最大の武器になります。 どの会社よりもいろんな工場で徹底的に生産性改善を追求してきました。 キーエンスのようなFA工作機械専業の企業とどう戦っていくかが課題です。
弱み
日立製作所には目立った弱みがありません。 確かに世界の景気や為替変動に利益が左右されるところはあるのですが、それは日立製作所に限った話ではありません。 特にまだ国内事業が50%を占める日立製作所にとっては大きな問題にならないでしょう。
セキュリティーには細心の注意を払う必要があります。日立製作所はあらゆる企業を相手にしていて、 果ては官公庁まで顧客にしています。秘密の管理は非常に重要で、 もし流出などしたら会社どころか国家が危険にさらされます。
他の家電メーカーと異なりBtoC事業は縮小傾向にあり、 「気分」や「雰囲気」で買い物をしがちな一般消費者を相手にしたビジネスは撤退を続けています。
BtoB事業の比率が高まるにつれて「一過性の流行」に流されるリスクが減り、 経営の安定性が高まるメリットがあります。
このように「儲からない事業」を捨てることができるのも、 日立製作所の巨大な企業規模ならではです。
同業他社の企業研究を見る
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9904億円、平均年収:745万円、年間休日:125日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:8666億円、平均年収:908万円、年間休日:125日)
- オムロンの企業研究(売上高:8017億円、平均年収:901万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:7971億円、平均年収:1502万円、年間休日:126日)
- 日本精工の企業研究(売上高:7966億円、平均年収:741万円、年間休日:120日)
- SMCの企業研究(売上高:7921億円、平均年収:1075万円、年間休日:125日)
- アドバンテストの企業研究(売上高:7797億円、平均年収:1005万円、年間休日:129日)
- マキタの企業研究(売上高:7531億円、平均年収:647万円、年間休日:127日)
- 三井海洋開発の企業研究(売上高:6620億円、平均年収:872万円、年間休日:121日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:6252億円、平均年収:1017万円、年間休日:124日)
- カナデビアの企業研究(売上高:6105億円、平均年収:699万円、年間休日:126日)
- ダイフクの企業研究(売上高:5632億円、平均年収:775万円、年間休日:123日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5409億円、平均年収:892万円、年間休日:122日)
- 安川電機の企業研究(売上高:5376億円、平均年収:924万円、年間休日:125日)
- ホシザキの企業研究(売上高:4454億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- 栗田工業の企業研究(売上高:4088億円、平均年収:958万円、年間休日:127日)
- ディスコの企業研究(売上高:3933億円、平均年収:1716万円、年間休日:126日)
- グローリーの企業研究(売上高:3690億円、平均年収:746万円、年間休日:124日)
- THKの企業研究(売上高:3527億円、平均年収:711万円、年間休日:122日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3233億円、平均年収:732万円、年間休日:125日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:2263億円、平均年収:966万円、年間休日:120日以上)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2039億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1894億円、平均年収:866万円、年間休日:124日)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1776億円、平均年収:766万円、年間休日:126日)
- オルガノの企業研究(売上高:1632億円、平均年収:936万円、年間休日:123日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1336億円、平均年収:646万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:325億円、平均年収:557万円、年間休日:121日)
- ソニーの企業研究(売上高:12兆9570億円、平均年収:1113万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:9兆7833億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆4581億円、平均年収:930万円、年間休日:126日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:5兆271億円、平均年収:965万円、年間休日:120日以上)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆5217億円、平均年収:929万円、年間休日:122日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:2兆1293億円、平均年収:978万円、年間休日:約120日)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆6070億円、平均年収:743万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆2048億円、平均年収:937万円、年間休日:125日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:2兆4315億円、平均年収:1394万円、年間休日:126日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆6268億円、平均年収:836万円、年間休日:128日)
- キーエンスの企業研究(売上高:1兆591億円、平均年収:2067万円、年間休日:128日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆5227億円、平均年収:726万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆7433億円、平均年収:760万円、年間休日:123日)
- ルネサスエレクトロニクスの企業研究(売上高:1兆3484億円、平均年収:954万円、年間休日:125日)