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鉄道業界

 JR東日本、JR東海、JR西日本、東急、 東武、小田急、西武、京阪、近鉄、阪急、阪神、南海、名鉄、東京メトロ等 

 鉄道業界はインフラの一種であり、就活でも人気の業界です。 鉄道業界は年収が高く、倒産のリスクも低く安定しています。 JR東海、JR西日本、JR東日本だけでなく、私鉄もかなり良い就職先です。

 鉄道会社は採用人数が非常に少ないのでこの業界に絞るのは危険です。 予め学歴などで人数を限定した上で説明会や見学会を開催し、 それに参加した人でないと本選考に進まないという会社もありました。

 

鉄道業界のメリットとデメリット

 鉄道業界就職するメリットは、以下の4点です。

  • 給料が高い
  • 経営が安定している
  • 知名度が高く世間体が良い
  • 転勤がない(私鉄)

 鉄道業界給料が高いことと経営が安定しているという特徴は密接な関係にあります。 鉄道業界は参入障壁が非常に高く、今後新たに鉄道会社を起業して土地を買収して線路を建設するなど、ほぼ不可能です。 鉄道業界は寡占市場になっており、価格競争も激しくありません。

 土地が高い日本の大都市圏では会社が駐車場を持てない事情もあり、電車通勤が基本となります。 そのため鉄道利用者が多く、駅の周辺は地価が上がり、駅周辺の不動産を活用することで鉄道会社は安定した家賃収入を得られるのです。

 これにより鉄道会社は安定的に利益を生みだせるので倒産が起こりにくく、社員の給料も高いというわけです。

 知名度が高いという特徴はご存知の通り、その地域に密着してあらゆる通勤・通学・レジャーに利用されており、 百貨店経営や不動産経営など沿線エリアを離れても活動しているため有名です。東急に乗ったことがない人でも東急ハンズは知っているでしょうし、 阪神に乗ったことがない人でも阪神タイガースは知っています。

 知名度が高い企業に内定をもらえば、家族や親戚の他、友人や恋人にも自慢できますので鉄道業界が就活生に人気な理由の1つとなっています。

 また、私鉄の場合は転勤がないのも大きなメリットです。転勤がない大企業は少なく、ガス会社や地銀、私鉄くらいなものです。 東京の私鉄に就職すれば一生、東京で過ごすことができますし、大阪の私鉄に就職すれば一生大阪で過ごすことができます。 一方でJRはJR東日本なら東北地方、JR東海なら日本海側、JR西日本なら中国地方などエリアが広い分、地方への転勤もあります。

 鉄道業界就職するデメリットは、以下の2点です。

  • 大きな成長は見込めない
  • 同じ場所に住み続けなければならない

 鉄道業界大きな成長は見込めません。というのも、人口は減少傾向にあり、 今後鉄道の利用客は確実に減っていきます。同様に百貨店経営もお客が減れば売り上げは厳しくなりますし、 不動産経営も人口が減れば地価が下がり、収益は悪化していくことになります。

 そうならないように客単価を上げるだとか、企画切符をつくるだとか、他社沿線に進出するだとかはあったとしても、 大きな成長が見込めるほどではありません。イノベーションを起こさない限り、基本的に現状維持の業界でしょう。 「クリエイティブで夢がある業界」ではないことは確かです。

 同じ場所に住み続けなければならないこともデメリットの1つです。転勤がない、少ないことにこだわる就活生は多いですが、 逆に何年も同じ場所に住み続けて飽きないでしょうか?私は2年も同じ場所に住んだら飽きます。 「いつかは東京に住もう」と思ったり「やっぱり大阪もいいな」と思ったりします。

 一生涯をそこで暮らす覚悟がなければ、検討する余地がありそうです。

 

JRへの就職

 JR東海、JR西日本、JR東日本の採用人数は事務系30人、技術系70人ほどです。 JRは私鉄より採用人数が多いですが、それでも事務系で30人程度です。 JRの人気を考えると倍率が高く、JRへの就職は激戦区です。

 JR東海、JR西日本、JR東日本は年収が高いです。 40代で1000万円はカタイです。この3社は新幹線や在来線で莫大な利益を出しており、 経営も安定しています。

 JRはリクルーター制度をとっています。事務系の場合、JR東海、JR西日本、JR東日本ともに、 エントリーシート提出後にリクルーターがつきます。 リク面の回数は2~3回で、すべてクリアすると内々定の可能性が非常に高くなります。

 JR西日本の就活の場合、面接が始まる直前にリク面が行われ、 通過すると、そうでない就活生とは別ルートの面接と筆記試験が始まります。 この筆記試験はWEBテストとは別物です。

 リク面では露骨に落とされます。エントリーシートは単なる申込書に過ぎず、 エントリーシートをベタ褒めされてもリク面で落とされて書類選考落ち扱いなんてことはザラにあります。

 JR東海、JR西日本、JR東日本ではポテンシャル採用プロフェッショナル採用があります。 ポテンシャル採用は総合職のことで、プロフェッショナル採用は現業職のことです。 またJRの一般職はアソシエイト職と呼ばれます。

 またJR西日本の総合職は全社コースとエリアコースに分かれており、 これは総合職とエリア総合職の違いです。 全社コースはJR西日本管内のどこへでも転勤の可能性がある一方で、 エリアコースは北陸、近畿、中国、福岡のどこかのみです。

 エリアコースと全社コースのどちらを選ぶべきか迷ったら、 エリア総合職を参照してください。 出世を目指すなら全社コースを選びましょう。

 JR東海、JR西日本、JR東日本の比較でよく言われるのは、収益比率です。 JR東海の儲けは大半が新幹線によるものです。もちろん東京・大阪間の新幹線ですね。 JR東海は東海道新幹線で莫大な利益を上げています。

 JR東日本は山手線などの在来線で莫大な利益を上げています。 首都圏の在来線は、3000万人が利用していますからものすごい売上があります。 また新幹線の東京駅はJR東海ですが、新幹線の改札を出るとJR東日本の所有するショッピング街が広がっています。

 JR西日本は収益比率のバランスが取れており、大阪・博多間の新幹線、大阪環状線などの大阪・京都・神戸を走る在来線で利益を上げています。 和歌山の白浜や鳥取など観光地、リゾート地もJR西日本の管轄内ですので、在来線の特急も大きな収益源です。

 

私鉄への就職

 鉄道会社への就職の場合、JRだけでなく私鉄もじゅうぶんにもうかっており、 私鉄だからといって待遇が悪いなんてことはありません。 また、私鉄はその地域が主な仕事場ですから、原則として転勤がありません

 私鉄は年収が高く、安定しており、転勤もない・・・ 通常、就活生が志望する私鉄は東京や大阪、名古屋などの大都市の鉄道会社です。 私鉄に就職すれば都会から引越しをしなくていいのです。

 私鉄の人気が出ないわけがありませんね。ライバルの就活生は非常に多いです。 その一方で、私鉄の採用人数は少なく、事務系だと10人程度です。

 私鉄の採用人数が少ないために就活は激戦区となり、 自然と高学歴が集まります。内定者の大半は東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、 神戸大学、一橋大学などのハイレベルな戦いになります。

 私鉄は選考が早く、他の業界が面接を始める8月1日より前に面接が始まります。 かなり早い段階でエントリーシートを完成させ、WEBテストを受験する必要があります。 さらに言うと、私鉄への就職の場合、3月1日に就活が始まった段階ではすでに遅いです

 私鉄はインターンシップへの参加が必須です。 もちろんインターンシップに参加しなかったからといって即座にエントリーシートを破り捨てられるわけではありません。 しかし、採用人数が少なく志望者が多い私鉄。インターンシップで自分をアピールしておかないと、 面接に進める可能性は低いです。

 

鉄道業界の志望動機

 鉄道業界志望動機は難しいです。 鉄道会社は狭き門ですので、それだけ目立つエントリーシートを書かなければなりません。 なおかつ鉄道会社にふさわしい志望動機が求められます。

 まず、鉄道オタクは鉄道会社に就職できません。落とされます。 鉄道が好きなのが問題なわけではありません。実際に就職すると、 「実は鉄道オタクでした」という人も多いようです。

 問題なのは、志望動機が「鉄道好き」な場合です。 鉄道会社とはいえ、総合職で就職するわけですから、鉄道が好きなだけでは、いらない人材です。 必要な人材は「鉄道という資産を使ってビジネスをする」人です。

 鉄道を実際に動かす人、運転士や駅員などは現業職の仕事です。 総合職は鉄道を使って別の事業をするのが仕事なのです。 (もちろん企画切符で利用者を増やすという仕事もありますが)

 例えば駅を開発してアミューズメント施設を併設し、利用者を呼び込むとか、 鉄道利用者のニーズや客層を分析して商業施設を建てたり、 新駅の設置で新たな人の流れをつくって周辺の地価を高めたりと、 鉄道をツールとして使用し、何かをしたいという志望動機が求められるのです。

 要は目的と手段の問題です。手段が目的になってしまっている人は落とされます。

 鉄道会社の社員の好きな言葉は「人の流れを作る」です。 JRでも私鉄でも、たいてい人の流れを作る会社だと言っています。 これをキーワードとして志望動機を書くのが良いでしょう。

 噂のレベルでは、鉄道会社は鉄道オタクにたびたび迷惑しているので、 単に「鉄道オタクそのものが嫌い」と言われることもあります。 「鉄道が好き」というアピールはしないに越したことはないでしょう。

 あくまでも「鉄道という資産が好き」レベルにとどめておきましょう。