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OB訪問

 就活では「OB訪問」という言葉をよく耳にします。しかし、OB訪問をしている人は就活生4人のうち1人しかいません。 OB訪問にはどんなメリットがあり、どんな目的で行うものなのでしょうか。 

 

OB訪問とは?OB訪問の目的

 OB訪問とは、同じ大学出身でその会社へ就職した先輩を訪ねて会社の話を聞きに行くというものです。 リクルーター面接は会社からお誘いがあるのに対し、OB訪問は就活生が自分でアポを取って行うものです。 電話かメールで申し込み、受け入れてもらえたらOBに会うことができます。

 OB訪問は、志望動機を作成するにあたって、かなり有効な手段です

 会社説明会に参加する時点で、「将来の夢」「どんな業界で夢が実現できそうか」までは考えてあるはずです。 そこから先の「特にこの会社でなければならない」を考えるとき、会社説明会だけでは解決できないことがあります。 会社説明会は多人数を相手にしており、1人1人の質問に答えている時間がないからです。

 そこで「OB訪問」が有効に働きます。会社説明会とは別に、もう一度志望先の社員と会い、 「他社との違い」「社内の雰囲気」を探り、「実際に自分が仕事をしている姿のイメージ」をつくることができます。 こうすることでより説得力のある志望動機を完成させることができるのです。

 ときどき「熱意のアピール」のためだけにOB訪問を行う就活生が見受けられますが、 ただの熱意アピールならOB訪問を行うべきではありません。先輩社員は日常業務があり、ヒマではありません。 特に聞きたいことも目的もなく、ただ会うだけだと低評価を受けて、人事部に報告されてしまうかもしれません。

 志望動機をかためるという目的をもってOB訪問に取り組みましょう。 特にOB訪問をしなかったからといって書類選考や面接で不利に働くわけではありませんし、 OB訪問をしたからといって有利に働くわけでもありません。しかし、OB訪問で志望動機がかたまるのなら申し込んでみましょう

 会社によってはOB訪問を公式で募集しているところもありますが、たいていの会社では公式には行っていません。 むしろ「OB訪問は受付けておりません」とアナウンスする会社もありますので注意しましょう。

 

OB訪問の方法

 OB訪問方法を紹介します。 OB訪問は自分の大学を卒業してその会社で働いているOBを訪問するものです。

 基本的に大学の卒業生で、志望先の会社で働いている先輩社員に直接電話をするなどしてアポイントを取ります。 同じ大学のOBとはいえ、電話をかけるのは緊張しますが、会社に電話し、つないでもらうのが一番確実な方法です

 というのも、先輩社員が卒業しても同じ場所に住み続けているとは限らないからです。 メールアドレスも変わりますし、電話番号も変わります。それを逐一、大学に伝えている人などほぼいません。 手紙やメールを送って、来るはずもない返事を待ち続けるくらいなら勇気を出して電話してしまいましょう

 とはいえいきなり会社に電話して「うちの大学の卒業生の方はいらっしゃいますか?」と聞くと、 電話を受けた人にたいへん迷惑をかけてしまいます(誰がどこの大学卒業かなどあまり把握していません)。 そこで、予め自分でOBの名前を調べ、「○○さんをお願いします」と言えたらよいですね。

 OBに誰がいるかを調べるには、大学の就職課に行きましょう。大学の就職課には、誰がどこに就職したというデータがあり、 会社別に名簿があります。志望先の企業を就職課に伝え、名簿を見せてもらいましょう。 何人かピックアップしたら、さっそく会社に電話をかけてみましょう

 

OB訪問を電話で申し込む

 OB訪問の申し込みの電話は、人事部を通しましょう。 規模の大きい会社だと、OBのフルネームだけでは電話がつながらない場合があります。 人事部ならそのOBがどこの部署に在籍しているか、かけるべき電話番号も教えてもらえます。

 OB訪問の電話は下記の要領でかけましょう。

「就職活動中の○○大学の○○と申します。」
「OB訪問をしたいと思いまして電話をかけさせていただきました。」
「○○様にぜひお話を伺いたいのですが、御社ではOB訪問は受付けていらっしゃいますでしょうか。」
「4月の第2週はいかがでしょうか。」

 本来、「いらっしゃいますでしょうか」は間違った日本語です。日本語としては「いらっしゃいますか」が正解です。 しかし、社会では過剰な敬語広く定着しています。社員としても「いらっしゃいますでしょうか」 と言われたほうが、この就活生は敬意を払っていると思います。多少過剰なくらいの敬語でいいのです。

 OB訪問の電話をかける際のマナーは、何の電話かすぐにわかるようにするということです。 「○○大学の○○です」とだけ述べても、就活の電話なのか、企業と研究室で合同で行っている研究の話なのかわかりません。 就活関係で電話をするときは必ず「就職活動をしている」ことをはじめに明確にしましょう。

 いきなり「OB訪問をしたいのですが」というのも不躾です。相手の都合を気遣う姿勢をみせましょう。 「OB訪問は受け付けていらっしゃいますでしょうか」と述べることで、 押し付けではないというアピールができます。

 会社によってはOB訪問の制度を整備しておらず、時間も場所も決められない場合があります。 そんなときは、「会社に行きます」「○○日の○○時のご都合はいかがでしょうか」というように、アポイントをとってみましょう。 自分の都合の良い時間を予め書き出しておき、依頼電話をしているときにあわてずに済むようにしましょう。

 依頼する前に予め、OB訪問でどんな話をしたいかも伝えます。 OB・OGも準備が必要ですので、だいたいの内容を伝えておく必要があります。 実際に会って困らせるようなことがないように準備しておきましょう。

 OB訪問の時間はおよそ30分~1時間程度です。「どれくらい話をしたいですか?」と聞かれた場合は、 「1時間」を希望しましょう。

 OB訪問をするのに常識的な時間は、やはり就業時間内です。 朝イチというのも社員はミーティングに入っている場合が多く、退勤する時間である17時ごろも迷惑です。 朝の10時から11時、昼の13時から16時ごろがよいでしょう。

 

OB訪問での質問

 OB訪問での質問はどんなものがよいでしょうか。 わざわざ電話をかけ、採用担当でない先輩社員を呼び出すのです。会社説明会で聞けるような質問ではもったいないです。 1対1じゃないと恥ずかしくて聞けないことや、会社説明会で聞きそびれたことを質問します。

 OB訪問は通常、1時間程度行います。聞きたいことを全て聞いても時間が余ってしまうことがあります。 1時間あたり質問を15個くらい準備しておきましょう。

 例えばその人の残業時間や、給与体系、有給休暇の取得、今はどんな仕事をしているのかや、 どんな人が多いか等、実際にそこで働く直前であるような気分で考え出しましょう。

「エントリーシートを書いたのですが、見ていただけますか?」

「今はどんな仕事をされていますか?」

「会社(部署)にはどんな人が多いですか?」

「その部署で暗黙の了解などはありますか?」

「その部署では1年間にどんなイベントがありますか?(社員旅行や飲み会など)」

「他部署への異動の時期は何年ごとに来ますか?」

「入社前後のギャップはありましたか?」

「この仕事のやりがいはなんですか?」

「社内、部署の雰囲気はどうですか?」

 この他、残業時間や給与体系、有給休暇の取得については、採用担当者に話がいかないように、 「この質問は内緒でお願いします」と、予めOBに断りを入れておきましょう。

「残業は月平均で何時間くらいしていますか?」

「昇給額は年にどれくらいですか?」

「有給休暇は昨年度、何日取られましたか?」

 OB訪問でする質問は、企業説明会質問集も参考にしてください。

 

OB訪問の時期

 OB訪問時期は、一通り会社説明会の終わった4月~5月の間に行います。 説明会が終わってからいろいろ会社について調べた結果、説明会では聞けなかった質問が湧いてきた、というものです。 会社説明会も終わっていないのにOB訪問を申し込もうものなら「会社説明会にきてください」と言われてしまうでしょう。

 会社側の都合もあります。どの時期にどの部署が忙しいかは実際にそこで働いてみないとわかりません。 自分が良いと思った時期でも相手にとっては困る時期かもしれません。 断られたら別の時期を提案し、それでもだめならあきらめましょう。

 OB訪問はエントリーシート提出前に行うことが効果的です。 エントリーシートが会社に届いてしまうと、もう選考が始まっています。 OB訪問をするころに、すでに書類選考落ちが決まっていると悲しいです。

 むしろ3月から4月の間にOB訪問を申し込み、「エントリーシートではどんな質問がされましたか?」などと質問してみるのもいいでしょう。 OB訪問の時期は、リクルーター面接やエントリーよりも早く、会社説明会より遅いのです。

 

OB訪問のお礼

 OB訪問お礼は必ず行いましょう。 リク面と違ってOB訪問は自分の都合でするものです。 相手の時間を割いて無理やりお話を聞きに行くものです。

 お礼をしないということは決して許されることではありませんし、 お話が始まる前に「お邪魔してしまってすみません」と一言いれた上で、 帰宅してからメールでも電話でもお礼を述べる、あるいは伝えてもらうようにしましょう。

 お礼メールを書き、人事部に送信します。そして人事部に電話をかけます。

 OB訪問お礼メールも、 人事部からOB本人に転送してもらっても問題ないメールにしましょう。

株式会社MYストレングス 人事部
○○様

 お世話になっております。○○大学の○○です。
この度はOB訪問をさせていただき、ありがとうございました。

 OB訪問では社内の雰囲気や仕事のやりがい等について、
貴重なお話をいただくことができ、非常に実りのあるものとなりました。
志望度も大いに高まり、エントリーシートを提出させていただこうと考えています。
よろしくお願いいたします。

 このような内容のメールを人事部に送り、直後に人事部に電話をかけます。

「就職活動中の○○大学の○○と申します。」
「本日はOB訪問をさせていただき、ありがとうございました。」
「対応してくださった○○さんにお礼を述べたいのですが、連絡先をお教えいただけますでしょうか。」

 たいていその部署に内線でつないでくれるか、その部署の電話番号を教えてもらえます。

 

よっぽど熱意がないならOB訪問はしないほうが良い

 リクルーター面接と違ってOB訪問は会社の都合で行うものではなく、就活生の都合で行うものです。 相手も仕事の時間を割いてやってきます。そこでものすごい熱意を見せつけられなければ、 相手は時間の無駄だったと思うでしょうし、印象も悪いでしょう。

 就活はスタンプカード制ではありません。 OB・OG訪問をしたからというだけでは有利になりません。 むしろ悪印象ならマイナスになります。

 最初にも述べましたが、OB訪問をしなくてもかまいません。 どうしても聞きたいことがある、どうしても話しておきたいことがある場合以外では、 しないほうがいいと思います。