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面接の自己PR

 面接自己PRのやり方を解説します。 面接では一通りの自己紹介を終えたら必ず「自己PRをお願いします」あるいは「学生時代頑張ったことはなんですか?」 と問われます。 

 転職でいう「自己PR」とは、自分の仕事の実績、会社にどんな利益をもたらすかのアピールです。 就活の「自己PR」も大学時代の実績自分の将来性のアピールですので、 「学生時代頑張ったこと」を面接で話せばよいのです。

 「学生時代頑張ったこと」は「ガクチカ(学生時代力を入れたこと)」とも言いますが、 ガクチカはすでにエントリーシートに記入済みだと思います。 しかし、面接の自己PRはエントリーシートのガクチカ丸暗記ではいけません

 

面接の自己PRと履歴書

 面接自己PR履歴書エントリーシートにも書いているのに、 なぜ再度面接で聞かれるのでしょうか。履歴書やエントリーシートに書いているのですから、 面接で同じ内容を聞かれ、書いた内容を答えるのは不思議に思います。

 よく掲示板などで「エントリーシートにも書いたのに、面接で再度自己PRを聞かれるのは、 エントリーシートに書いたことを忘れている薄情な就活生を洗い出すためだ」と言われます。 しかしこの考え方は的外れです。

 実は、履歴書やエントリーシートに書いた自己PRは、面接で話す自己PRとイコールではありません。 履歴書やエントリーシートの作成すら大変だったのに、面接ではもっと詳しく掘り下げて話さなければならないのです。

 というのも、就活生にとって「自己PRの400字」は膨大な量ですが、人事にとって400字の自己PRは1分で読めてしまうためです。 頑張って書いたつもりでも、人事にはほんの概要としか伝わらないのです。 確かに400字を声に出して読んでみると、1分しかかかりません。

 就活の面接の自己PRだというのに、1分で終わってしまうようではあまりに短すぎます。 話のネタにもなりません。人事は履歴書やエントリーシートに書かれた自己PRは概要だと思っており、 面接ではもっと詳しい説明を受けたいのです。そのため、面接で自己PRを再度聞かれるのです。

 自己PRを最初から履歴書・エントリーシートの字数制限に合わせて作成してはいけません。 目安としては1000字ほどの自己PRをいったん書き上げ、面接用とします。 そして400字に削って、履歴書に書くのです。

 こうすることで面接の際に「履歴書と同じことしか話せない」「履歴書を丸暗記した」というような事態には陥らずに済みます。

 

面接の自己PRの時間

 面接自己PR時間は、 「3分間」である場合がほとんどです。会社によっては「2分でお願いします」と言われる場合もありますが、 何も言われなければ3分間ですので、3分間を想定して自己PRを練っておく必要があります。

 人間の話すスピードは、30秒で150字程度です。面接の自己PRが2分間なら600字3分間なら900字の自己PRを準備しておかなければなりません。 面接の自己PRの3分間は意外と長いのです。

 しかし、エントリーシートに書く自己PRは400字です。200文字~500文字も足りませんね。 自己PRのコツは、エントリーシート作成時に自己PRを長めにつくっておくということです。

 自己PRは学生時代頑張ったことであり、就職活動の軸、つまりは将来の夢を語る場ですので、 エントリーシートに書く400文字では収まりきるはずがないというのが、人事の考え方です。 エントリーシートに自己PRを書いたにも関わらず、面接で自己PRを聞かれるのはこういう理由です。

 そういうわけで、エントリーシートが400字だからといって、400字の自己PRを作ってしまうと、 「面接で自己PRが40秒しか話せない」「エントリーシートと同じ内容しか話せない」 という問題に陥ります。

 予め1000文字の自己PRを作っておいて、エントリーシート用に削って400字に圧縮するのです

 エントリーシートの自己PRは400字で提出し、面接用の自己PRを1000文字で作っておけば、 面接で困ることはありません。

 

面接の自己PRの例

 面接自己PRを紹介します。 ここでは就活の軸を「世界中を知り尽くしたい」とし、そのために学生時代は「英語の勉強を頑張った」と仮定します。

 「私は学生時代、英語の勉強を頑張り、辞書を持たずに10日間の海外旅行を終えることができました。」

 「私は地方出身で、東京に初めて出てきたとき、あまりにも広すぎる東京に驚きました。 自分の地元がどんなに狭く、未発達かを痛感しました。今となっては東京に飽き足らず、 世界中を知り尽くしたいと思うようになりました。」

 「しかし、東京に出る場合と異なり、世界に出ていくには言語の壁があります。 そこでまず、世界共通言語である英語を学び、日本を出ても日常会話ができるようになりたいと思いました。 そのため、辞書なしで海外旅行を終えるという目標を立て、英語の勉強を頑張りました。」

 「具体的には毎日CNNニュースを見続け、英語のサイトを巡回し、単語の暗記をし、歌詞カードを見ながら洋楽を聴いたりしました。 またブログ等で英語でコメントをする、英語で通話をするなど、英語のインプットとアウトプットを練習しました。 特に英語で外国人と通話をするのは勇気がいりましたが、実践練習を積むことで自信につながりました。」

 「そして海外旅行でイタリアへ行きました。ドバイの空港内で、以前東京に住んでいたことがあるというイギリス人と、 英語で談笑しました。また、ホテルの予約で部屋を間違えて予約するというミスを犯していたのですが、 ホテルマンと交渉し部屋を変えてもらうこともできました。 また、他の観光客に英語で道を尋ねられましたが、行き方を説明することもできました。」

 「最後までスマートフォンや辞書に頼らず会話をすることができ、 辞書なしで海外旅行を終えるという目標を達成することができました。」

 「今回の旅行では様々な英語を聴くことができましたが、お世辞にも発音がうまいとは思えない外国人もたくさんいました。 私も発音には自信がなかったのですが、それでも会話は通じました。世界共通語としての英語の便利さを実感しただけでなく、 自信を持って話せば通じるということも学びました。」

「もちろん英語だけでなく、歴史的建造物と共存する街並みや、 ブランドショップには必ず中国語を話せる店員がいることなど、様々なことを知ることができました。 今後も英語力を鍛え、仕事を通じて世界中のことを知り尽くしていきたいと思っています。」

 以上で910文字です。150字30秒ですから、これだけあれば面接で3分間話せますね。 履歴書やエントリーシートに書く際は字数制限に合わせて、どこを削るか検討しなければなりません。

 面接用の1000文字程度の自己PRを丸暗記できればいいのですが、 3分間分もなかなか丸暗記はできそうもありません。要点だけ覚えて、その場で再構成して話しましょう。

 

面接の自己PRで長所を述べる

 面接自己PR長所を述べる場合もあります。 面接で先に「学生時代頑張ったこと」を述べた場合、集団面接で先に「自己PR」をした学生が、 「長所」を述べてしまった場合です。このとき、自己PRは長所を述べるべきで、ガクチカを述べるべきではありません。

 さて、面接自己PR長所を述べる場合、 どうすればよいでしょうか。エントリーシートには長所と短所を書いています。 もちろん「長所は好奇心旺盛なところです」とだけ答えて終わってはいけません

 「好奇心旺盛」はエントリーシートに書いて提出しています。 面接はエントリーシートの内容確認の場ではありませんので、エントリーシートの内容以上に、 長所について詳しく説明しなければなりません。

 長所は軽視されがちです。単に話のネタとして書いているだけだと思っている就活生は多いです。 しかし、実は長所もエントリーシートの重要なストーリーの一部であり、自己PRの1つなのです。

 エントリーシートの「長所」はやみくもに自分のいいところを書けばいいというものではありません。 自己PRとしての長所は「将来の夢を実現するのに役立つ長所」です。 面接ではただ長所を述べるのではなく、「長所が将来の夢を実現するのにどう役立つか」を述べなければなりません。

 「長所は好奇心旺盛なところです」ではなく、「私の長所は好奇心旺盛なところです。 世界中を知り尽くしたいという夢がありますが、英語の勉強も、知らない人とのコミュニケーションも、 好奇心旺盛なために全く苦ではありません。」

 というように、将来の夢(就活の軸)を補強するように述べるのです。 このとき「長所がどう役立つか」だけでなく「長所に関するエピソード」も何か準備できればさらに良いですね。 この考え方は長所に限らず、短所でも趣味・特技でも同じことが言えます。