リアルタイム閲覧者数:53人
 

【就活】会社選びの軸のつくりかた

 就活をしていると会社選びの軸という言葉を耳にすると思います。 会社選びの軸はエントリーシートに書かされ、面接でも問われることがあります。 一番多く耳にする機会は、リクルーター面接でしょうか。 少なくともリクルーター面接の時期には、会社選びの軸を完成させておく必要があります。

さて、会社選びの軸とはいったいなんでしょうか。 

 

会社選びの軸とは

 会社選びの軸とは、会社選びの基準のことです。どういう基準で会社を選んでいて、 なぜこの会社を選んだのかまでを問われているのです。

 実際のところ、就活生の多くは「知名度が高い」「自慢できる」「待遇が良い」「給料が高い」「勤務地が良い」といった基準で会社を選んでいることと思います。 しかしここで答えるべき「会社選びの軸」は、「会社からもらえるメリットではありません

 会社選びの軸では、仕事を通じて夢を実現するということを述べなければなりません。 言い換えるならば「会社に取りに行くメリット」というところでしょうか。

 会社選びの軸は、就職活動の軸と密接に関連しています。 就職活動の軸は「将来の夢」のことですが、将来の夢を実現するにあたって、「この会社で働かなければならない」 ということを会社選びの軸で述べるのです。

 就活の軸を業界別に作ることもあるでしょう。そのときは会社選びの軸も使い分けしやすいです。 例えば就活の軸が「海外に日本の製品を広めて社会貢献したい」ならば「海外展開している会社」が会社選びの軸になるでしょう。

 会社選びを面接で聞かれた時は、上の例でいうなら 「私は海外に日本の製品を広めて社会貢献したいと思っています。そのため、海外事業に力を入れている会社が、会社選びの軸です。」 と答えるのです。

 「会社選びの軸」という言葉なので難しく感じますが、 要は「どうやって会社を選んでいるのか」というだけのことです。そんなに難しい質問ではありませんね。

 

エントリーシートの中での会社選びの軸の位置づけ

 会社選びの軸は、エントリーシートの中で重要な位置を占めています。 ロジカルなエントリーシートを作成するにあたって、会社選びの軸がどう必要なのか知っておくことは重要です。

 エントリーシートの前提として、「就職活動の軸=将来の夢」があります。 「将来の夢を実現するために、この会社に入社しなければならない」ということを最終的に述べます。 この中間部分を埋めていくのに「会社選びの軸」が必要になってくるのです。

 エントリーシートは以下のように書いていきます。

 「将来の夢があり、それを実現するためにやるべきことがあり、そのためには御社に入社しなければならない

 このように書いてはじめてロジカルなエントリーシート、ロジカルな志望動機が書けるわけです。 このように、会社選びの軸は「就職活動の軸」と「なぜこの会社を選んだのか」 をつなぐ役割を持っており、志望動機を構成する要素の1つであり、会社を絞り込む手段なのです。

 

会社選びの軸の例

 会社選びにはどんなものがあるでしょうか。 会社選びを紹介します。

  • 海外事業に力を入れている会社
  • 顧客が幅広い会社
  • 技術力の高い会社
  • 信頼性の高い会社
  • 営業力の高い会社
  • 弱者を守っている会社
  • 逆境に立ち向かい成長している会社
  • ○○な事業を行っている会社
  • あらゆる人の役に立っている会社
  • 人の生活を支えている会社
  • 社会全体に影響を与える会社
  • 地図に残る仕事をしている会社

 例えば就職活動の軸が「世界中を知り尽くしたい」であれば、「海外事業に力を入れている会社」が会社選びの軸になります。 また、「イノベーションに携わりたい」であれば、「技術力の高い会社」や「風通しのいい会社」などが会社選びの軸となります。

 このように会社選びの軸はそれ単体では成り立たず、必ずそう思った理由、つまり「将来の夢」が根底にあるのです。 ロジカルなエントリーシートをつくるにあたって、会社選びの軸は重要です。

 

会社選びの軸のつくりかた

 エントリーシートを作成する際、必ず就職活動の軸と、会社選びの軸を考えなければなりません。 そこで、会社選びの軸のつくりかたを紹介します。

 

就職活動の軸

 就職活動の軸、は将来の夢を語れと言われているのです。 例として「世界のあらゆる場所を旅したい」という就活の軸で自動車メーカーを志望する場合を想定し、書き方を解説していきます。

 まずは就活の軸と、志望する業界を関連付けます。将来の夢の実現のためには、 その業界でなければならないということを述べるのです。

 世界のあらゆる場所を旅するためには、敷かれたレールの上しか走れない鉄道では不可能であり、 自転車では実現可能性が低いです。世界の隅々まで冒険するためには自動車が必要です。

 しかしこれだけでは「車を買えばいいだけで、自動車業界に就職する必要はないんじゃないの?」と言われた時に言い返せません。 そこで、就活の軸に少し付け足します。「世界のあらゆる場所を旅したい。同じ夢を持っている人を応援したい。」とするのです。

 これで「就職活動の軸」を考えることができました。この例でいうと

「私は世界のあらゆる場所を旅したいと思っており、同じ夢を持った人を応援したいと思っています。 世界の隅々まで冒険するには鉄道でも自転車でもなく、どうしても自動車が必要です。 そこで、自動車メーカーに就職しようと思いました。」

 となります。

 

会社選びの軸

 次に会社選びを考えます。

 志望動機は、「業界を選んだ理由」で終わってはいけません。「同業他社でもいいんじゃないの?」という質問に対応できるように、 あえてその会社を選ぶ理由を述べなければなりません。会社選びの軸では、その前段階として業界の中でも「こういう特徴をもった会社」 まで絞り込む必要があります。

 エントリーシートのコツは、深く掘り下げて書くことです。会社選びの基準では、「自動車メーカーの中でもこういう会社でなくてはならない」 と言えるように詳細をつめていきましょう。

 同じ夢を持った人は、日本国内だけとは限りません。世界中に同じ夢を持った人がいるはずです。 同じ夢を持った人を応援するには自動車を世界中に売る必要があります。 また、実際に海外へ行き、現地の交通事情や道路状況も調べておかないと、現地で走るのに適切な自動車を作ることができません。

 つまりは「海外事業に力を入れている会社」でなければならないということです。 それもコンパクトカーや軽自動車ではなく、長距離走行に耐えうる自動車を製造している会社でなければなりません。 コンパクトカーや軽自動車が悪いというわけではなく、夢の実現には長距離走行が可能な自動車が必要なのです。

 選択肢は自ずと限られてきます。トヨタ、ホンダ、日産、スズキくらいにまで絞り込むことができそうです。 会社選びの基準ですから、「トヨタでなければならない」「ホンダでなければならない」まで絞る必要はありません。 それは「志望動機」で述べればいいのです。

 では、会社選び基準をまとめます。

「同じ夢を持った人は世界中にいるはずです。同じ夢を持った人を応援するには、自動車を世界中に売る必要があります。 また海外の現地の交通事情、道路状況を調べて、現地を走行できる自動車を作る必要もあります。 これらを実行するには自動車メーカーの中でも、海外事業に力を入れている自動車メーカーでなければなりません。」

 就職活動の軸会社選びの軸を合体させれば完成です。 この例で文字数は258文字です。あとはエントリーシートで求められている字数に合わせて調整しましょう。

 便利なことに、就職活動の軸から会社選びの軸までは、それに当てはまる企業には使いまわすことができます。 上の例では同じ会社選びの軸を、トヨタでもホンダでも日産でもマツダでも使えるのです。 これらのメーカーにエントリーシートを提出する際、この下の部分、つまり「なぜこの会社を選んだのか」だけ変えればよいということになります。

 

志望動機をつくる

 就職活動の軸と、会社選びの軸が完成したら、志望動機の作成にとりかかります。

 上の例ではトヨタ、ホンダ、日産、マツダまで絞り込みましたが、志望動機ではさらに「この中でも御社でなければならない」 と言えなければなりません。これには同業他社との比較が必要です。このときのために参加するのが会社説明会です。 会社説明会には「同業他社と何が違うのか」をはっきりさせるため、そういう目的意識をもって取り組みましょう。

 自動車メーカーの違いで特徴的なのは「販売地域」です。 トヨタの販売先として多いのは日本と北米なのに対し、ホンダはアジア、日産はヨーロッパ、スズキは中南米・オセアニア・アフリカ・インドで好調です。

 他にも車体のデザイン、各地域での評価、海外旅行などで実際に目にした海外での日本車の流行具合など、 自動車メーカー各社の比較の仕方はいくらでもあります。

 その中でも特によく使われるのが、「先輩社員の雰囲気」です。 私もいろんな会社説明会やセミナーに参加し、いろいろヒアリングして回りましたが、内定者や社員が最終的に会社選びの決め手としたものは、 「先輩社員の雰囲気」だといわれることが多かったです。

 会社説明会やリクルーター面接を通じて「この先輩となら楽しく働けそうだ」「この会社には将来性を感じる」といった感想を持ち、 それを最終的に会社を選ぶ理由とするのです。

 

会社選びの軸:まとめ

 会社選びの軸は、将来の夢から志望動機に至る過程で、会社を絞り込んでいく手段です。

 将来の夢を実現するにあたり、なぜ海運業界でも旅行業界でも機械メーカーでもなく自動車メーカーなのか。 自動車メーカーの中でもどのような会社でなければならないのか。

 最終的には「自動車メーカーの中でもこういう特徴をもった御社でなければならない」と言わなければなりませんので、 志望する企業のことを念頭において会社を絞り込んでいきます。

 将来の夢という大きな枠から、どのような業界がいいのかを考えます。業界が決まったら次に「どんな会社」というイメージを持ちます。 そのイメージに近い会社をいくつか選定し、その会社の説明会で聞いた内容を活かして志望動機をつくる。 これが会社選びの軸なのです。