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製薬業界

 武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共、大塚HD、エーザイ、田辺三菱製薬、中外製薬、 大日本住友製薬、協和発酵キリン、興和、日本化薬、ファイザー、ベーリンガー、ノバルティス、バイエル、サノフィ、 MSD、GSK、ノボ・ノル、リリー 

 製薬業界は、病院や薬局、医者、薬剤師に対して医薬品を販売するメーカーです。 少子高齢化の時代でもあり、市場規模は大きく、医薬品大手では年収も高いです。 それでいて就活では機械、家電メーカーほどの人気はありません。

 しかし製薬業界は競合企業が多く、外資系企業も参入しており、 ジェネリック医薬品の登場もあって競争は激化しています。 TPPの行方次第によっては国内企業も影響を受けるため、注意が必要です。

 

MRへの就活

 MRとは、製薬会社の医薬品販売の営業部門の名称です。 MRという名前ではありますが、総合職です。 MRとして採用され、数年間は医者、薬剤師、病院に対して医薬品の営業を行います。

 もちろん総合職ですので、「MR」という名前ではありますが、 営業から他の部署に異動になる可能性もあります。 しかしMRとして採用されている以上、基本的に40年間MRとして仕事をすることになります。

 製薬業界のグローバル化により、就活では語学力必須スキルになります。 会社によってはTOEICスコアが700点以上であることがエントリーの条件になっているなど、 英語なしに入社することはできません。

 MRの採用選考は就活解禁前のインターンシップに始まり、インターンシップである程度絞り込みをかけます。 そして就活が始まると大手製薬会社ではリクルーターがつき、さらに絞り込みがかけられます。 8月1日から面接が始まり、早ければ3日には内々定が出て、遅くとも1週間程度で内定者が出そろいます

 面接解禁日である8月1日からは急ピッチで面接が行われ、即座に結果が出るため、 他の業界の面接と日程がかなり被ります。8月の日程調整が必要です。

 

MRは体育会系

 基本的に接待はどこの会社でも行われるものですが、特に医者、薬剤師相手の接待は厳しいものがあります。 医者は開業医の場合、「組織に所属」した経験がない場合も多く、 いわゆる「社会の常識」が通用しない面があります。

 医者ということでプライドも高く、バカにした態度を取られたり、罵倒されたり、 MRは邪険に扱われることがあります。

 いわゆる「土下座営業」が通用するというか、未だに土下座営業の文化が残っている業界です。 会社によっては売れる医薬品が少なく、常に新規開拓の状態で厳しい営業が続きます。

 医薬品メーカーとはいえ、メーカーですので「良いもの」を作っているのが前提です。 それ以上に医者に気に入られることが重要です。

 というのも、会社に対する営業の場合、相手にするのはあくまで調達部門ですが、 病院の場合は医者です。医者は病院内でかなりの権限を持っており、 特に開業医の場合は営業先=経営者です。

 経営者相手の営業はなかなかつらいものがあります。 会社の調達部門と異なり、経営者の場合はもっとシビアです。

 

年収は高く激務

 旧態依然とした医者に対する営業は、現在のスマートな営業スタイルのイメージとはかけ離れています。 朝早くから病院へ赴き、診察の合間に面会するためただひたすら病院内で立ったまま待機したり、 人によっては話が通じなかったり、罵倒されたり、休日すら接待に使わざるを得ないこともあります。

 「プライドと時間を切り売りして給料をもらう」という表現がしっくりきます。 まだ大手製薬会社だと会社名という肩書があるため、医薬品を買ってもらえる可能性があります。 しかし新薬など「いつも買ってもらっている医薬品」以外の営業はどの会社でも苦労します。

 医者や薬剤師は面会できる時間が限られているため、営業活動もしながら事務処理も行うには、 どうしても昼間に営業し、1日10か所近くの施設を回って、夜に帰社して作業せざるを得ません。 残業時間も多く、プライベートの時間はあまり取れません。

 全国転勤を繰り返すため精神的に樂ではありません。

 年収800万円~1000万円超を狙え、高給取りであることは間違いありません。 しかし銀行や商社と同様、高い給料の代わりに犠牲にするものも大きいことは認識しておきましょう。

 一方で中小製薬会社は年収が300~500万円程度なのに対し、 医者からも相手にされず、厳しい土下座営業をしなければならないという点で、 大手に比べてかなり薄給激務といえます。

 

医者への営業なので学歴も必要

 「IQに差があると会話が成立しない」と聞いたことがあると思います。 MRでも同じで、医者を相手にする営業にはある程度の知性が必要です。 そのため製薬メーカーは「高学歴の体育会系」を求めています。

 大手の製薬メーカーの内定者は旧帝大、早慶が多く、学歴重視が見受けられます。

 さらに内定者懇談会が旧帝早慶とその他で分けられており、 入社の時点で幹部候補生、ソルジャーに分かれていると想定できます。 自信がない場合は再考が必要です。

 一方で高学歴だからといって内定が出やすいわけではありません。学歴はあくまでも前提です。

 製薬メーカーへの就活の難しさは、学歴だけでなく体育会系であることも重視されることに表れています。 「体育会系の部活に参加していた」という実績ではなく、体育会系の文化に順応できるかどうかが見られます。

 MRは古い体質の医者、病院に対する営業ですので、学歴や知性だけがあっても仕方がありません。 医者に何を言われてもにこやかに頭を下げられる体育会系である必要もあるのです。 プライドが邪魔をしてなかなか厳しい業界であると思います。

 こういったことが平気であれば、銀行や証券などの金融業界と一緒に併願するのもいいかもしれませんね。