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専門商社業界

 商社というと、総合商社の三菱商事、住友商事、三井物産がまず思い浮かぶと思いますが、 これらの他に専門商社があります。 三菱商事、住友商事、三井物産がまず思い浮かぶと思いますが、 

 専門商社は一般消費者と関わりがなく、ニュースなどにも出てきません。 そのため専門商社は知名度が低く、就活でも人気が薄めです。 専門商社は、実は就活穴場です。

 やはり就活の初期、すなわち大学3年生の3月では、たいていの人が大手病にかかっています。 特に性質の悪い大手病で、有名企業しか見ていない状態の就活生が多いです。

 そんなときに、実は総合商社と同じくらい待遇の良い専門商社へ就活をすれば、 他の就活生に対して1歩も2歩も前へ進むことができます。

 もしも総合商社を志望するのであれば、専門商社も一緒に見て回りましょう。

 

専門商社と総合商社の違い

 総合商社は、「カップラーメンからミサイルまで」と言われるように、 あらゆる製品を取り扱っています。部署によってそれぞれ食品担当、機械担当、工事担当など、 それぞれの部門を扱っています。

 一方で専門商社の場合は、食品なら食品のみ。鉄鋼なら鉄鋼のみを取り扱う商社です。 ある製品群に特化した商社が専門商社といいます。 総合商社と比べて規模は小さい一方で、専門性は非常に高いです。

 総合商社は幅広く業務を行っており、総合商社がいれば専門商社はいらないのでは?と思う方もいるでしょう。 しかし実は、総合商社では対応できない業務が多いのです。

 総合商社浅く広く業務を行っています。 総合商社に鉄鋼部門があるからといって、鉄を買いたい人のすべての需要を満たせるわけではありません。 総合商社は鉄にそれほど詳しいわけではないからです。

 鉄に関する詳しさならば、阪和興業や日鉄住金物産、JFE商事などの鉄鋼系専門商社にはかないません。 小ロットの注文や、特殊な鋼材など大ロットの発注が期待できないものについては、 総合商社は取り扱いません。

 どの業界でも言えることですが、商社も規模が大きければ大きいほど良いというものではありません。 総合商社は大きくなりすぎたがゆえに、大ロットの発注以外に対応できなくなっているのです。 そのため取引先は大口顧客しか持っておらず、小さい会社を相手にする余裕もありません。

 そこで、専門商社が活躍します。 専門商社はその分野については一流の情報を持ち、多数の取引先を持ち、客先の要望に的確に応えます。 買う側としても、総合商社より専門商社に依頼したほうが安心できるという側面があるのです。

 鉄の例では、鋼材にもいろんな種類があります。いつでもどこでも使われて何百トンという単位で購入される鋼材もあれば、 いつも少ししか使われず、数百キロしか注文されない鋼材もあります。 前者は総合商社でも買えたりしますが、後者は専門商社でないと買えません。

 結局の鉄を必要とする会社の調達部門は、 専門商社に「このリストの鋼材全部を売ってくれ」と頼めば一度に注文が終わりますし、 その分専門商社も割引を適用したりするので圧倒的に楽ですし、安いのです。

 例えるならスーパーの雑誌売り場本屋さんです。 人気の雑誌はスーパーでも買えますが、小説や専門書を買おうと思えばやはり本屋さんに行くしかありません。 総合商社と専門商社の関係は、スーパーの雑誌売り場と本屋さんに似ています。

 それぞれの分野ではやはり専門商社の方が強いため、総合商社は深入りせず、 国際取引や海外の競争入札に参加したり、石油やガスに投資したりするのです。

 総合商社と専門商社は規模や得意分野に従って上手に住み分けをしており、 お互いに情報交換をするなどして、自分の会社では取り扱えない案件を引き渡したり、 取引先を紹介してもらったりするなど、良好な関係を築いています。

 

専門商社も待遇が良い!?

 専門商社待遇良いです。 総合商社より規模が小さいからと敬遠する人も多いようですが、 規模はあまり関係ありません

 スーパーのバイトと本屋さんのバイトの時給が変わらないのと同じです。 専門商社も、少人数で大規模な案件を取扱い、少人数で莫大な利益をあげる構造は、 総合商社と変わらないのです。

 専門商社はその分野において膨大な顧客を抱えています。 専門商社のお客さん1社あたりの取引量は少なくても、 同じ商品を欲しがっているお客さんを集めれば大規模な取引になります。

 総合商社はそのような膨大な顧客を持っていませんので、 やはりその分野では専門商社に軍配が上がります。 専門商社もかなり儲かる業界なのです。

 有名どころでは阪和興業がありますね。 阪和興業は総合商社並みに給料が高く、30代で年収は1000万円を超えます。 このようにそれぞれの分野に専門商社があり、総合商社以上に利益を出している会社はいくらでもあるのです。

 一方で総合商社と同様に仕事は忙しく、1人あたりの担当物件も多く、 帰宅する時間は遅くなります。

 しかし銀行や商社といった会社を目指すのであれば、専門商社は見逃せません。 以下に専門商社を商品別にわけて列挙しました。

 

金属系専門商社

 メタルワン、伊藤忠丸紅鉄鋼、JFE商事、阪和興業、岡谷鋼機、日鉄住金物産、 ホンダトレーディング、神鋼商事、兼松、扇谷

 

機械・化学製品・繊維

 長瀬産業、稲畑産業、日立ハイテク、日本紙パルプ商事、豊島、西華産業、蝶理、帝人フロンティア、 都築電機、キヤノンマーケティングジャパン、ヤギ、明和産業、ユアサ商事、第一実業、 CBC、極東貿易、東京エレクトロンデバイス、瀧定、マクニカ、因幡電気産業、椿本興業

 

エネルギー

 岩谷産業、伊藤忠エネクス、エルエヌジージャパン

 

宇宙・航空

 日本エアロスペース

 

コンクリート

 三谷商事