勝ち組【村田製作所の就職】難易度・志望動機・選考フローなど
会社名 | 就職難易度 |
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村田製作所 | 高い 4.2 / 5.0 |
売上高 | |
1兆7433億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
760万円 | 123日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:40名程度 技術系:220名程度 | 学部卒:279,000円 院卒:300,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:村田製作所|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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村田製作所の選考フローは以下の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 一次面接
- 最終面接
- 内々定
インターン優遇の早期選考があります。 開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →村田製作所の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高い |
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村田製作所の就職難易度は高いです。 採用倍率は文系で約50倍・理系で約5倍で、学歴フィルターは「MARCH・関関同立以上」です。 採用大学は次の通りです。
文系 | 京都大・大阪大・東北大・九州大・神戸大・大阪公立大・横浜国立大・岡山大・慶応義塾大・上智大・明治大・青山学院大・立教大・中央大・関西大・関西学院大・同志社大・立命館大 |
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理系 | 京都大・東京科学大・名古屋大・北海道大・東北大・九州大・神戸大・大阪公立大・慶應義塾大・早稲田大・東京理科大・芝浦工業大・筑波大・金沢大・静岡大・京都工芸繊維大・奈良先端科学技術大・奈良女子大・岡山大・九州工業大・同志社大・立命館大 |
旧帝大からMARCHクラスで占められ、それ以下の出身は見られません。 電子部品では知名度が高く、応募者数は文系2000人・理系1000人と就職人気が高いです。
インターン優遇 | あり |
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インターン優遇の早期選考があります。 その場合はインターン終了後、12月以降に順次開始され、一次面接免除の特典がつきます。 人気の高い同社ですから、採用枠がフルで空いている段階で選考が受けられるのは有利です。
志望度が高ければぜひインターンに参加し、「会社理解」「社風」に関する質問をして志望動機作成に役立てましょう。
村田製作所に必要なTOEICスコアは明示されていません。 ですが海外進出が進んでおり、仕事上で英語は必須です。外国語への意欲は示さなければなりません。 海外旅行などのエピソードを通じて「海外に興味が強い」という「海外赴任の素質」を見せることも重要ですね。
面接
面接回数 | 2回 |
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村田製作所の面接は、「プレマッチング」「ファイナルマッチング」の名称で2回実施されます。 質問内容は次の通りです。
- 会社を知ったきっかけ
- 就職活動の軸
- 志望動機・職種の志望理由
- 学生時代に力を入れたこと
- 入社後のキャリアプラン
- 逆質問
面接はいずれも「志望動機」が問われます。「なぜ電子部品なのか」「なぜ村田製作所なのか」は必ず問われますので、 「『将来の夢』実現ストーリー」を前提に「就職活動の軸」と「社風」の一致を説明しなければなりません。
入社後のキャリアプランは「入社して挑戦したいこと」を問うものであり、 実現したい内容によって「どの部署で何を学んで最終的にどこで実現するか」を答えましょう。
また、逆質問では以下のような質問例や、 「志望職種で実際に働くことになった」と仮定した質問を用意して、入社意欲をアピールしましょう。
- 仕事をする上で役立った本を教えてください
- 内定後はどのように過ごされたか教えてください
- 新人時代に「あれを学んでおけばよかった」と思ったことを教えてください
- 今大学生に戻ったら、何を学びたいか教えてください
エントリーシート
ES設問 | 5本 |
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村田製作所のエントリーシートは、次の5本の設問が課されます。
- 学業・ゼミで取り組んだ内容
- 自己PR(→自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説!)
- 学生時代に最も打ち込んだこと(→【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応!)
- ムラタで成し遂げたいこと・希望職種の理由(→【例文】会社に入って挑戦したいこと|人事が喜ぶ書き方!)
- 人柄をひと言で記載・その人柄が形成された背景
これらの回答は「就職活動の軸」で内容を統一し、「軸の実現」という観点で答えましょう。 例えば私の場合、「価値創造での社会貢献」という軸を設定し、次のように回答します。
就職活動の軸 | 価値創造での社会貢献がしたい。 →【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説 |
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学業ゼミ | マーケティング戦略。データ分析を活用した市場調査や、競争優位性を生み出すブランド構築、さらには顧客体験(UX)の向上を目的としたマーケティング戦略について研究した。 |
自己PR | 想像を形にする力。エピソードはガクチカを参照する。 →自己PRは何を答えればいい?|1000文字分の例文で解説! |
ガクチカ | サークルでのゲーム制作の経験。意見対立の困難に直面し、SNSを活用して市場調査をし、最適解の選択へと誘導した。その際、反対意見からもデータに合致する内容があれば取り入れ、また共感を示して衝突を防ぐことを意識した。 →【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
志望動機 | 「Innovator in Electronics」というスローガンを掲げ、新たな価値創造を目指す社風に共感した。 →なぜこの会社を選んだのか|ES全体で説得力を出す方法 |
人柄 | アイデアマンです。自分では実現不可能と思ったアイデアも、メンバーの別の発想で実現可能になったことがあり、アイデアはとにかく話すことにしました。 |
以上のように、回答を統一することでES全体に説得力を出すことができます。 この書き方をMY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいますが、その方法については次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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村田製作所の志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の経営理念である「技術を錬磨し、独自の製品を供給して文化の発展に貢献する」という考え方に共感したからです。
学生時代、私はゲーム制作プロジェクトに取り組み、プレイヤーに新たな価値と楽しさを提供するため、ゼロからアイデアを形にする挑戦を続けました。 試行錯誤の過程で、技術を磨き、創造性を活かして独自性のある成果物を生み出すことの重要性を学びました。
貴社は、独自の電子部品や技術を通じて、世界中の人々の生活を支え、文化や産業の発展に寄与しており、その姿勢に強く惹かれています。 また、技術を追求しながらも協力者や社会との共栄を大切にする点は、私が理想とする働き方に一致しています。
私は、ゲーム制作で培った創造力や課題解決力、粘り強さを活かし、貴社の一員として、独自の技術や製品開発に貢献したいと考えています。 貴社とともに、社会の発展と豊かな未来の実現に寄与できる人材を目指してまいります。
この例文では「経営理念への共感」という結論に説得力を持たせるため、自身の「ゲーム制作の経験」を利用しています。 同社は独自の製品で高収益を出す会社であり、「創造性」や「課題解決力」をキーワードにガクチカを書いておくと、志望動機の説得力を高めることができます。
またインターンシップなど同社開催のイベントに参加し、実際に肌で感じた社風を取り入れると、 面接の定番質問「なぜ当社なのか」に対して良い回答ができます。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」が不可分一体です。 もしまだこれらエピソードの準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
村田製作所の強み・特徴
強み | 替えの利かない電子部品 |
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村田製作所の強み・特徴は、「積層セラミックコンデンサ」「SAWフィルタ」で世界シェア1位であることです。
コンデンサは「電圧調整・ノイズ除去」の役割を果たす電子部品で、電子機器に流れる電気を制御するのに欠かせないものです。 スマホや自動車を始め家電・IT機器・医療・宇宙機器などあらゆる電子機器に搭載されています。
SAWフィルタは「電気の中から特定の信号のみ取り出す」役割を果たす電子部品です。 様々な電波が飛び交う現代、「通話」「Wi-Fi」「Bluetooth」「GPS」などそれぞれの周波数を区別して制御するのに欠かせません。
このように電子機器や無線通信を支える重要な役割を担っており、 「5G」や「IoT」など今後も需要が伸び続ける時流に、乗りに乗っている企業だと言えます。
また、海外売上比率は90%を超えていて、海外拠点もアメリカ・中国・東南アジア・ヨーロッパなど世界に渡ります。 取引先も「電子機器」「無線通信」を取り扱う会社ならどこでもですから、グローバル化が進んでいると言えます。
将来性は高い
将来性 | 高い |
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村田製作所の将来性は高いです。その理由は次の3点です。
- 電子機器の需要は今後も伸び続けるため
- 無線通信はこれから広がりを見せるため
- 材料・製造設備ともにブラックボックスで技術が流出しないため
まず、半導体とコンデンサはセットです。電子機器はコンデンサがないとまともに動作しません。 加えて機器の高性能化に伴って必要なコンデンサの量はどんどん増えていきます。 よって途上国の経済成長に合わせてコンデンサの需要は伸び続けます。
無線通信も同様で、現在は「5G」が話題になっていますが、これにももちろんSAWフィルタが必須です。 またビジネス界では「IoT」という、製造設備同士を無線で接続して「生産性を高める」という取り組みが流行っていますが、 やはりこれにもSAWフィルタが重要な役割を果たします。
世界シェア1位を取るほどの技術力を持っている同社ですが、その技術はまったく流出しません。 なぜならコンデンサやSAWフィルタの「材料」から「製造設備」まで自社開発していて、 電子部品の生産が丸ごとブラックボックスになっているからです。
通常は「化学メーカー」や「機械メーカー」を頼る部分を自社で完結してしまうため、 外部からはもちろん、内部ですら部署が違えば何が行われているのかわからないというわけです。
→【将来性のある業界8選】これから伸びる有望な就職先はどこ?
競合他社
村田製作所の競合他社は、サムスン電機・TDK・太陽誘電などのコンデンサメーカーや、 京セラなどのSAWフィルタメーカーがあります。
とはいえブラックボックス化された同社技術は群を抜いており、加えて提案営業によるスペックインを狙う販売スタイルは、 一度採用が決まってしまえば他社の付け入る余地がありません。 スマホや自動車向けで成長してきた同社ですが、それ以外の分野でもシェアを伸ばす余地があります。
強力な競合がいるにも関わらず「世界シェア1位」を取る商品が多いのは、提案力と研究開発力のたまものです。
この提案営業で役立つのが、顧客が潜在的に何を欲しがっているかという「マーケティング」の視点です。 提案営業に必須の「マーケティング」は文系特有のスキルですから、村田製作所での文系の活躍余地は非常に大きいです。 これが文系の採用人数の多さに表れていますね。
弱み
村田製作所の弱みは、スペックインした電子機器のシェア低下です。
例えばiPhoneで部品の採用が決まって量産体制を構築しても、そのiPhoneが売れなければ仕方がありません。 実際にiPhoneが減産された際には、村田製作所も少なからずダメージを負いました。
その弱みを克服するのが、顧客の幅を広げることです。 提案営業で、より多くの電子機器にスペックインすることで顧客製品の売れ行きの変動をカバーすることができます。 それゆえ営業・企画ではたくさんの人手が必要です。
ですが、材料・製造設備も自社開発していますから、化学系や機械系の学生も採用しなければなりませんし、とにかく人手が足りません。 それゆえ一般職の採用を増やして総合職の雑務負担を軽減しているというわけです。
同業他社の企業研究を見る
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9904億円、平均年収:745万円、年間休日:125日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:8666億円、平均年収:908万円、年間休日:125日)
- オムロンの企業研究(売上高:8017億円、平均年収:901万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:7971億円、平均年収:1502万円、年間休日:126日)
- 日本精工の企業研究(売上高:7966億円、平均年収:741万円、年間休日:120日)
- SMCの企業研究(売上高:7921億円、平均年収:1075万円、年間休日:125日)
- アドバンテストの企業研究(売上高:7797億円、平均年収:1005万円、年間休日:129日)
- マキタの企業研究(売上高:7531億円、平均年収:647万円、年間休日:127日)
- 三井海洋開発の企業研究(売上高:6620億円、平均年収:872万円、年間休日:121日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:6252億円、平均年収:1017万円、年間休日:124日)
- カナデビアの企業研究(売上高:6105億円、平均年収:699万円、年間休日:126日)
- ダイフクの企業研究(売上高:5632億円、平均年収:775万円、年間休日:123日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5409億円、平均年収:892万円、年間休日:122日)
- 安川電機の企業研究(売上高:5376億円、平均年収:924万円、年間休日:125日)
- ホシザキの企業研究(売上高:4454億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- 栗田工業の企業研究(売上高:4088億円、平均年収:958万円、年間休日:127日)
- ディスコの企業研究(売上高:3933億円、平均年収:1716万円、年間休日:126日)
- グローリーの企業研究(売上高:3690億円、平均年収:746万円、年間休日:124日)
- THKの企業研究(売上高:3527億円、平均年収:711万円、年間休日:122日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3233億円、平均年収:732万円、年間休日:125日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:2263億円、平均年収:966万円、年間休日:120日以上)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2039億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1894億円、平均年収:866万円、年間休日:124日)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1776億円、平均年収:766万円、年間休日:126日)
- オルガノの企業研究(売上高:1632億円、平均年収:936万円、年間休日:123日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1336億円、平均年収:646万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:325億円、平均年収:557万円、年間休日:121日)
- ソニーの企業研究(売上高:12兆9570億円、平均年収:1113万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:9兆7833億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆4581億円、平均年収:930万円、年間休日:126日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:5兆271億円、平均年収:965万円、年間休日:120日以上)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆5217億円、平均年収:929万円、年間休日:122日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:2兆1293億円、平均年収:978万円、年間休日:約120日)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆6070億円、平均年収:743万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆2048億円、平均年収:937万円、年間休日:125日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:2兆4315億円、平均年収:1394万円、年間休日:126日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆6268億円、平均年収:836万円、年間休日:128日)
- キーエンスの企業研究(売上高:1兆591億円、平均年収:2067万円、年間休日:128日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆5227億円、平均年収:726万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆7433億円、平均年収:760万円、年間休日:123日)
- ルネサスエレクトロニクスの企業研究(売上高:1兆3484億円、平均年収:954万円、年間休日:125日)