勝ち組【TDKの就職】難易度・強みなど選考対策を解説!
会社名 | 就職難易度 |
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TDK | 低い 2.4 / 5.0 |
売上高 | |
2兆2048億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
937万円 | 125日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:25名程度 技術系:140名程度 | 学部卒:265,000円 院卒:289,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:TDK|募集要項(初任給・年間休日)
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就職難易度
就職難易度 | 低い |
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TDKの就職難易度は低いです。 採用倍率は文系約22倍・理系約4倍で、学歴フィルターはありません。 採用大学は以下の通りです。
文系 | 九州大・神戸市外大・横浜市大・下関市大・香川大・琉球大・上智大・明治大・青山学院大・中央大・学習院大・同志社大・立命館大・立命館APU・南山大・明治学院大・東洋大・東京経済大・日本女子大 |
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理系 | 東京大・東北大・名古屋大・早稲田大・明治大・芝浦工業大・電通大・東京海洋大・東北工業大・大阪工業大・その他国公立大から地方私立大 |
学生への知名度が低く、就職人気が低いです。一方で就職四季報によると、総合職平均年収が937万円・30歳時点で684万円と2兆円企業にふさわしい高待遇が用意されており、 スマホ向けバッテリーで世界シェア1位など強力な商品群を持つことから就職できれば勝ち組だと言えます。
ちなみにかつては「音楽用カセットテープ」で有名企業だった歴史があります。親世代へのウケはとてもいいでしょう。 時代は移り変わりましたが同社には「新しいことをやりたい」という社風があり、 現在では電子部品で営業利益率8%を誇る高収益企業です。
インターン優遇 | 理系のみ |
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理系のみインターン優遇の早期選考を実施しており、その場合は選考開始が10月に前倒しされます。 面接2回の選考フローは変わりません。
文系は優遇制度がありませんが、会社理解・仕事理解に役立つ上に、志望動機に「実際に肌で感じた社風」を取り入れられることから、 選考で有利になります。志望度が高ければぜひ、インターンに参加しましょう。
TOEIC | 600点 |
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TDKに必要なTOEICスコアは「600点」です。これは募集要項に明記されており、 また社員の9割が外国人というかなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須です。 欲を言えば730点ほど欲しいところですが、600点あれば足切りされるということはありません。
そして、現時点で英語をペラペラに話せる必要はありません。入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲を示さなければなりませんので、「現在のスコアには満足していない」ことをアピールしましょう。
勝ち組の理由
MY就活ネットは、TDKへの就職を勝ち組だと判断しています。理由は次の3点です。
- 年収が大手を上回ること(TDK:937万円、電機大手の平均:851万円)
- 電子部品で高収益を誇ること(TDKの利益率:8%、上場企業平均:7%)
- 危機を乗り越えた実績があること
同社は収益性が高く、大手より待遇が良いことからおすすめです。 特に「主力事業消失の危機(カセットテープ)」を乗り越えた点は注目に値します。 今後も環境の変化に対応できると考えられ、将来性が高いです。
→【将来性のある業界8選】これから伸びる有望な就職先はどこ?
選考フロー
選考開始 | 3月 |
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TDKの選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 録画面接1回
- 二次面接
- 最終面接
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →TDKの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
面接
面接回数 | 2回 |
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TDKの面接は、録画面接1回+オンライン面接2回で計3回です。 ただし、これはコロナ禍での対応であり、リアル面接が復活する可能性もあります。
面接はいずれも「志望動機」「ガクチカ」「希望職種で挑戦したいこと」が問われます。 「ガクチカ」はESでは問われませんが、社是の中に「夢」が掲げられているように、 面接では「『将来の夢』実現ストーリー」を説明しなければなりません。
よって、TDKのビジネスの目的を理解した上で、「就職活動の軸」を意識しながら、 就活開始前にエントリーシートをつくってしまうことも重要です。
面接の内容はエントリーシートに沿ったものですので、提出したエントリーシートは必ずコピーをとっておき、 面接前に復習できるようにしておきましょう。また次の関連記事では「立ち振る舞い方」「うまい回答方法」など面接のコツを解説しています。
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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TDKのエントリーシートは、「志望理由」「希望職種の志望理由(第一希望・第二希望)」の3本と、オーソドックスです。 加えて面接で「学生時代頑張ったこと」と「長所・短所」も問われますので、併せて用意しておきましょう。
まず「志望理由」は「なぜこの会社を選んだのか」に対応します。 同社の「経営理念や社風への共感」を結論として、その説得力を高めるようなガクチカを用意しておきましょう。
「希望職種の志望理由」は「この会社に入って挑戦したいこと」です。 「就職活動の軸」を前提として、「その実現のために」という視点で好きな部署を選びましょう。 これは「営業がやりたい」「経理がやりたい」という配属希望ではなく、「〇〇のような社会を実現したい」という大きな視点を問われています。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
以上のようにES全体をストーリー化する方法については、エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせるコツの記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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TDKの志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社の「創造によって文化、産業に貢献する」という姿勢に強く共感したからです。
学生時代、私はゲーム制作プロジェクトに取り組み、新しいアイデアを形にする過程でチームと協力しながら、ユーザーにとっての価値を最大化することに注力しました。 特に、斬新な機能やインタラクションの開発を通じて、多様なニーズに応える製品づくりの楽しさと難しさを学びました。
貴社は、電子部品を中心とした多岐にわたる製品で、幅広い分野に価値を提供されています。 特に、IoTやEV分野など、次世代技術への取り組みは社会課題の解決にもつながり、大きな影響力を持つと感じています。
私の創造力や課題解決力を活かし、貴社の新たな技術や製品の開発に貢献したいと考えています。 そして、TDKの一員として、より豊かな社会を実現するための挑戦に尽力していきたいと思います。
この例文では「経営理念への共感」を結論とし、自身の「ゲーム制作の経験」をもって説得力を高めています。 同社では主力事業の消失(カセットテープ)を「創造」によって乗り越えた経験があります。 そこでガクチカでは「創造力」「課題解決力」などをアピールしておくと、志望動機につなげやすくなります。
またインターンシップなど同社開催のイベントで「実際に肌で感じた社風」を取り込むのもよいですね。
このように志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 もしまだエピソードの準備ができていない場合、まず自己分析から始めましょう。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
TDKの強み・特徴
強み | 危機を乗り越えられる点 |
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TDKの強み・特徴は、主力事業の消失を乗り越えた会社であることです。 先ほども触れましたが、CDやパソコン・スマホの普及に伴って、かつて主力事業であったカセットテープは姿を消しました。 カセットテープの大手企業だった同社も大打撃かと思いきや、電子部品メーカーに転身していたという変わり身の早さが、ビジネス界で注目を集めています。
危機を乗り越えた会社としては富士フイルムやSCREENホールディングスがありますが、 TDKは「絶好調の時から次の飯のタネを開拓していた」という、危機意識の高さや「創造」への強い思いが特徴的です。
参照:TDKの事業転換、秘けつは2勝98敗のDNA|日経ビジネス
一般的に、絶好調のビジネスを持っている会社はその事業に安住してしまいます。 新しいことに挑戦するより、絶好調の仕事をしているほうが「短期的には」リスクが低いからです。
しかし、同社は「創業者がたった12年で『新しいことがやりたいから』と退職した」というエピソードもあるほど、 常に遠い未来を見ている社風があります。株主至上主義の浸透した現代日本社会では「今年の利益」「来年の利益」ばかり追ってしまうのですが、 同社は「こんなに稼げるのも永遠ではない」と常に次の飯のタネを探しています。
電池にしても電子部品にしても競合はたくさんあります。しかし、絶好調に安住しない同社なら、 今後も危機を乗り越えられると言えるでしょう。
TDKは現在「リチウムイオン二次電池」、ハードディスクの「磁気ヘッド」、コイルやコンデンサーなどの「受動部品」で稼ぐ電子部品メーカーの大手企業です。 この変わり身は、コア技術である「磁気」の応用によるものです。 現在ではスマホやパソコンの製造に欠かせない同社ですが、このように「磁気」を基礎とした創造によって「文化」や「産業」に貢献してきた会社だと言えます。
主要取引先
TDKの主要取引先は、電機メーカーや機械メーカー、自動車メーカーです。
典型的なBtoBビジネスで、一般人にとっては知名度がまるでありません。 ですが、製造業や研究機関ではその名を知らない人はいないほど超有名企業です。
「フェライト」という磁性材料を始めとした様々な電子部品は、あらゆる電子機器に使われます。 またスマホ用のリチウムイオン電池が現在絶好調で、この電池技術を活かして「電動バイク」「自転車」「家庭用蓄電池」などへの進出を試みています。
「センサ」事業も成長中で、こちらは5Gの大容量通信とともに進化していくIoT(モノとモノのインターネット)の流れに乗っています。
競合他社
TDKの競合他社は、三菱電機やパナソニック、村田製作所などの電機メーカーの他、 中国・韓国勢など多岐にわたります。主力のリチウムイオン二次電池は競合も参入も多く、 また成長中の「センサ」も競合がひしめいており、シェアを取るのは容易ではありません。
こういった競合の多い分野では、研究開発力だけでなく「顧客製品の構想段階から入り込む」ことが重要です。 「注文を受けて製造する」ではなく「顧客のやりたいことを自社技術で実現する」ということです。 これには文系スキルである「マーケティング」が欠かせません。
弱み
TDKの弱みは、電池事業や磁気ヘッドのシェア低下です。
これらの分野は競合が多く、技術力だけではいずれ食っていけなくなります。 そこで文系スキルの「マーケティング」が活躍するのですが、 技術系の会社は文系スキルの育成に力を入れていない面があり、先行きが不透明です。
ただし、同社には危機を乗り越えてきた実績があります。 カセットテープ→ハードディスク用磁気ヘッド→リチウムイオン二次電池というように、 主力事業が代わる代わる会社を支えています。
このように危機対応能力の高い会社は将来性が高いと言えます。 少なくとも、目先の利益を追って倒産するということは、考えられません。
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