【就活】みずほ銀行の就職難易度|強みや選考情報!
みずほ銀行への就職に役立つエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報、同社の強みや特徴、 会社理解に役立つ企業研究を解説しています。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | みずほ銀行 |
---|---|
就職難易度 | 低い |
売上高 | 3兆9200億円 |
採用人数 | 345人程度 |
初任給 | 学部卒:205,000円 院卒:230,000円 |
平均年収 | 730万円 |
年間休日 | 120日以上 |
経営理念 | 日本、そして、アジアと世界の発展に貢献し、お客さまから最も信頼される、グローバルで開かれた総合金融グループ |
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就活情報・選考の流れ
みずほ銀行の選考フローは、「インターンルート」と「通常ルート」の2通りがあります。 前者はインターン参加者向けの優遇選考で、ES提出・WEBテストの後は面接2回で内定です。
通常ルートは「キャリアラウンジ」という名前のリクルーター面接が2回程度実施され、 その後は本番の面接を4回行って内定へと至ります。
インターンルートは内定までの負担が少なくかなり有利です。志望度が高ければ必ず参加しておきましょう。
就職難易度
就職難易度は、低い!
みずほ銀行の就職難易度は低いです。 採用人数が非常に多い一方で就職人気は落ちており、採用倍率が低いためです。
採用大学は旧帝大から無名の私立大学まで多岐にわたり、学歴フィルターはないと言えます。 ゆえにESの内容や人物重視で選考が行われますので、誰でもチャンスがあります。
みずほ銀行に必要なTOEICスコアは明示されていません。 事業のほとんどが国内ですから、仕事上必須というわけでもないため、TOEICが強みになるシーンは少ないでしょう。
ただし、今後の人口減少を考えると海外展開に再開するほかなく、海外異動の可能性もあります。 その時のために備えて英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
また、MY就活ネットでは安易な銀行就職はおすすめしていません。 理由は次の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
面接
リクルーター面接が内定の鍵!
みずほ銀行の面接は、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
同社ではリクルーター面接が中心の選考になります。 インターンシップに参加した人のうち有望な学生に声がかかり、 3月中の早期内定を目指します。
リクルーター面接は複数回行われ、すべて合格すると一次面接に進めます。 当然、リクルーター面接は「面接」ですから、それまでにエントリーシートは完成させていなければなりません。 特に「学生時代頑張ったこと」と「なぜこの会社を選んだのか」は必ず問われますので、 就活開始前につくっておきましょう。
面接本番は一次面接→二次面接→三次面接→最終面接の4回行われます。基本的にエントリーシートに沿った質問内容ですので、 就職活動の軸を意識しながら、自分のエントリーシートを復習してから臨みましょう。
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
みずほ銀行へのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESのお題は「学生時代頑張ったこと」「なぜこの会社を選んだのか」とオーソドックスです。
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。
同社の志望動機については、「コンサルティング事業」や「国際経済の発展」など、 みずほ銀行に入行してやってみたい仕事についても書くのがよいでしょう。
「なぜ金融業界なのか」「なぜみずほ銀行なのか」ということは必ず問われます。 競合との細かい違いを答えるのではなく、 経営理念やインターンシップ参加時に感じた社風などを交えて答えるのが理想です。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
みずほ銀行の志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社の経営理念は「日本、そして、アジアと世界の発展に貢献し、お客さまから最も信頼される、グローバルで開かれた総合金融グループ」で、 ビジネスの目的は「経済社会の発展」でした。 ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 日本の金融市場全体の安定・発展に貢献
- 日本の経済発展を支えること
- 自分のパフォーマンスが与える世の中への影響力が大きいこと
- 地域社会の発展に尽くし、共に栄えること
- 企業や個人に事業やライフプランを提案すること
- 金銭面の縁の下の力持ちとしてサポートすること
- サービスの価値を自分の努力で高めていくこと
- 人の挑戦を応援していくこと
- 生活、経済の基盤を支えること
- 個人分野に力をいれていること
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
「Unistyle」という就活サイトでは、みずほ銀行に実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
みずほ銀行の強み・特徴
事業性融資に強い!
みずほ銀行の強み・特徴は、事業性融資に強いという点です。
融資と聞くと自動車ローンや住宅ローンが思い浮かびがちですが、銀行の本業は先にも述べた通り、 ビジネスに投資することです。その姿勢が最も強いのがみずほ銀行だと言えます。
というのも、シンジケートローンで国内10年連続1位、アジア市場でも1位を取っていて、 企業の大規模な資金調達に非常に積極的に取り組んでいるからです。
シンジケートローンとは、数億円では済まない大規模な資金需要に対し、 複数の金融機関があつまって共同して融資を行うことを意味します。
例えばトヨタ自動車やソフトバンクといった一流企業は何千億円、何兆円というお金を借りて事業を行います。 金額が莫大すぎて1行では対応しきれません。しかし、みずほ銀行は融資を断りません。 みずほ銀行が中心となってほかの銀行をつれてくるのです。
こうして銀行団を形成して協調融資することで、みずほ銀行はリスク分散ができ、他行は一流企業にお金を貸し出すことができ、 企業は莫大な資金を調達することができる「三方良し」のシステムなのです。
このシンジケートローンについて、成長著しいアジア市場で1位を取っているのは大きな強みです。 みずほ銀行の将来性にも期待できますね。
みずほ銀行のもう1つの強みが、組織の若返りを図っているところにあります。
現在のみずほ銀行の頭取は55歳で就任しました。
一般的に日本企業は60歳を超えて社長に就任することが多く、 旧態依然とした金融業界でもその傾向は顕著でした。55歳というのは一般企業なら平の取締役に就任する年齢です。
55歳で若いと言われても大学生の皆さんにはピンと来ないかもしれません。 しかし、金融業界で55歳の頭取は若すぎてニュースになるレベルです。
また、「34歳の支店長」「35歳の支店長」でも話題になりました。 支店長は支店の規模にもよりますが、部長級~役員級のかなり上位の階級です。 一般企業では30代の中盤で課長になるだけで超エリートですから、34歳で支店長は極めて異例です。
というのも、みずほ銀行には「ジョブ公募制度」があり、課長や支店長などの役職に応募することができるためです。 一般的には上司の評価に従って、前例を見ながら任命するものですが、 みずほ銀行では「立候補」することで若くても抜擢される風土があるのです。
ビジネスの目的を知ろう
同業他社とは経営理念で比較しよう!
受かるエントリーシートを書くには、「会社の経営理念と自分の将来の夢が一致している」と述べるのが最適です。 「自分の将来の夢」は「就職活動の軸」とも言いますが、つまりは両者の志が一致した、「仲間」に相応しい人材であることをアピールするのです。
そこでまず、会社の経営理念を調べ、どんなビジネスを展開していて、会社が持っている志を知るのが内定への第一歩となります。
みずほ銀行のビジネスの目的は、経済社会の発展です。 みずほ銀行では、「日本、そして、アジアと世界の発展に貢献し、お客さまから最も信頼される、グローバルで開かれた総合金融グループ」という経営ビジョンがあります。 これを言い換えると、「国際経済社会の発展」が目的だと言えます。
みずほ銀行は国内で120兆円を超える預金を預かっています。 基本的にこの預かったお金を貸し出すわけですが、個人や法人相手に貸し出して、資産形成や事業成長の手助けをするわけですね。
「お金を貸す」というと昔ながらの「人相の悪いおじさんが高金利で貸した借金のカタに娘をつれていく」ような悪いイメージがありますが、 ビジネスをするにはどうしてもある程度のお金が必要になるのであって、銀行がなければお金がたまるまで事業の成長を待たねばなりません。 その事業さえ始めてしまえばいくらでも儲かるのに、元手がなくてできない。そういう人のために銀行がお金を貸し出すのです。
銀行は株主と同じように、「ビジネスに投資する」機関ですから、「お客さまに、より一層価値あるサービスを提供し、お客さまと共に発展する」という経営目的は、 ビジネスの目的である「経済社会の発展」に適していると思います。
ビジネスモデル
顧客の儲かるビジネスを見極めること!
みずほ銀行のビジネスモデルは、預金を増やし、ビジネスに投資することです。 「貸し出す」というよりは「投資する」といったほうが適切でしょう。 貸し出した相手がそれ以上に儲けて、金利を払ってくれることで銀行の収入になるのです。
銀行には「信用創造効果」というものがあります。住宅ローン3000万円を貸し出すと、建設業者の銀行口座に3000万円が入金されますね。 すると、銀行は預金が3000万円増えたわけですから、それをまた誰か別の人に貸し出すことができます。 別の人が住宅ローンを使えば建設業者の銀行口座に3000万円が振り込まれますから、その銀行はまた預金を貸し出すことができる・・・
このように、「3000万円が2回も3回も貸し出される」という現象が生じます。貸し出せば貸し出すほど、市場のお金が増えるのです。 倍々ゲームでお金が増えていくんですね(実際は複雑な法規制で単純な倍にはなりませんが)
そのため、銀行は預金を増やすことが重要になってきます。1兆円持っている銀行より、1兆2000億円持っている銀行のほうが、 お金が増える速度が速いんですね。ですから、銀行の規模をはかるときは「預金残高」ではかることになります。
そして、銀行に収入があるのはなんといっても「金利」を払ってもらえた時です。 年2%~4%といった金利でお金を貸し出し、預金してくれた人には0.04%程度の利子を払うのです。 この差額が銀行の収益になります。
さて、銀行はほとんど誰からでも預金を預かりますが、誰にでも貸し出すというわけではありません。 貸し出した相手が返済できなくなると、それを「不良債権」と呼びますが、不良債権が発生すると金利が払ってもらえないどころか、 貸し出した元金も返ってこないわけですね。これでは収益ゼロどころかマイナスです。
ですから、相手がお金を返済できるかどうかを入念に見極めなければなりません。 「貸し出す相手のビジネスを1つ1つみて、儲かる事業かどうかを判断する」のが「お金を貸し出す」前提です。 これはもはや「貸し出しは投資」と言って差し支えないでしょう。
そして、もう1つみずほ銀行が重要視しているのが「リテール部門」です。 リテール部門は簡単に言えば「経営コンサルティング」です。 企業がもっと儲かるように、経営コンサルティングと融資を組み合わせて成長させる部門です。
地銀などでは「ビジネスマッチング」が行われ、銀行が代わりにお客さんを探してくれるサービスが流行しています。 みずほ銀行ではさらに経営コンサルティングを行うことで、相手先企業を成長させ、 もっとお金を借りてくれるようにするという部門があるのです。
週休3~4日制の導入
みずほフィナンシャルグループ全体で、2020年12月から希望者を対象に、週休3~4日制を導入します。
給料は週休3日で80%、週休4日で60%に減少しますが、これを副業や勉強などに充て、 本業に活かしてほしいという狙いです。(同行ではすでに副業を解禁しています)
銀行員は財務知識があるため、コンサルティング業を始める人もよく見られます。 もちろん自分で事業を始めても良いですし、副業を募集している会社で働いても良いわけです。
しかし、安易に飛びついてはいけません。
というのも、本業の給料が減ると「厚生年金」への掛け金が減ることになるからです。 つまり、週休3~4日制に応募するともらえる年金額が減るということです。
副業で事業を始めても、他の会社に雇われても、そちらで社会保険に加入することはまずありません。 稼いだお金を年金に上乗せということもできないのです。 「減る年金の分以上に稼げる」ことが、この制度を利用する基準になるでしょう。
一方で銀行の先行き不透明感が取り沙汰される中で、 銀行で働き続けられなくなった場合のB案を在籍中に準備できるというメリットがあり、 また外部の知見を持ち帰って業務に活かせば、出世の道もあるでしょう。
主要取引先
みずほ銀行の主要取引先は、あらゆる会社と一般消費者です。 特に製造業や不動産業が多めではありますが、基本的に「お金を必要としているあらゆる会社、個人」を相手にします。
銀行というと「消費者ローン」や「住宅ローン」をイメージしがちですが、一般消費者向けの貸し出しは会社向けの1/4未満です。 いくら住宅ローンを借りる人がいても、1社で何十億円、何百億円と借りるのですからケタが違いますね。 メインの取引先は会社ということができます。
銀行に就職すると、はじめは預金部門に配属されて研修を受けます。 しかし、預金部門は基本的に一般職の仕事です。1年程度で「法人部門」に異動になります。 法人部門こそが銀行の主要事業であり、花形なのです。
銀行業務が「ビジネスへの投資」だといったのはこのためで、 いかに儲かりそうな会社にお金を貸し出すかが銀行が儲かるかどうかを決めるのです。 住宅ローンとは異なり、いろんな視点からビジネスを検討する必要があり、これが激務なのです。
外資系投資銀行とは別だと思っている人も多いようですが、ビジネスの本質は同じです。 「株を買うか、お金を貸すか」の違いでしかありません。外資系投資銀行の激務加減は、 みずほ銀行でも同じものがあると思ったほうがいいでしょう。
話は変わりますが、みずほ銀行ほどの規模になると、貸し出す相手も選り好みするようになります。 当然、儲かる会社にしか投資したくないわけですから、「財務内容の良い一流企業」がお得意様になるわけですね。 とはいえ、現在は会社の設備投資が少なくなかなかお金を借りてくれません。
そこで、バブル崩壊以降避けてきた中小企業への融資を再開しようというのが、 中小企業向け融資というサービスに表れている意思です。 中小企業は財務内容が悪い場合も多く、大企業に対してつぶれやすいのでお金を貸し出すにはリスクがあります。
しかし、お金を貸し出すだけでなく中小企業のビジネスを手助けすることで成功させるというスタイルに変化してきました。 実際に「ビジネスマッチング」といって、銀行は有料でお客さんを探してあげるサービスも展開しています。
またIT時代では中小零細企業がいっきに世界帝国を築き上げることもあります。 グーグルも、アマゾンも、フェイスブックも、マイクロソフトもすべて個人から始まったビジネスです。 こういった「ビジネスの将来性」を見極め、ともに成長していこうというのが今後のみずほ銀行の戦略なのです。
競合他社
みずほ銀行の競合他社は、まず三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行、りそな銀行といったメガバンクがあげられます。 大企業相手の融資では、メガバンクとの競争になります。しかし、大企業はほぼ開拓されてしまった市場であり、 すでに囲い込んだ顧客が離れていかないようにするのが今後の課題です。
みずほ銀行はグローバルを前面に押し出したPRを行っていますが、 日本の銀行はバブル崩壊を機にほとんど海外から撤退してしまっており、 その間にシンガポールに国際金融市場を奪われてしまいました。
アジアで最も勢いがある国といえば中国ですが、日本がバブルの後遺症に苦しむ間に、 シンガポールや香港が金融市場を整備し、株式や債券の取引に力を入れてきたため、 すでに日本の付け入る余地がありません。
日本の銀行が海外で預金を集めるのも容易ではなく、すでに開拓済みの市場でパイを奪うというところから始めなければなりません。 基本的には海外進出する日本企業と一緒に成長することが当面の目標になるでしょう。
ところがみずほ銀行の国内顧客は莫大な資金需要を要する大企業がメインです。 果たしてみずほ銀行の海外支店が、現地通貨で莫大な融資に応えられるかは疑問です。
ただし、縮小気味の国内市場にとどまるよりはまだ可能性のある話ですし、 みずほ銀行はエリートぞろいです。今後に期待しましょう。
弱み
みずほ銀行の弱みは、不良債権です。
銀行は簡単にすると1億円を貸して、200万円の金利をもらうビジネスです。 莫大なお金を貸しても超低金利の今、ちょっとしか収益を得られないのです。
さて、融資先企業が倒産したらどうなるでしょうか。 1億200万円が手に入る予定だったのに、1億200万円すべてが不良債権と化します。 金利の200万円が手に入らないどころか、元金の1億円も返ってこないわけです。
この1億円を取り戻すためには、ほかの会社50社に1億円ずつ貸す必要があります。これでようやくプラスマイナスゼロです。 不良債権は1社でも出るとそれを取り戻すために莫大な労力がかかります。 貸した先は決して倒産されてはいけないのです。
そのため、融資先をシビアに審査することが必要になります。 銀行では資料の一字一句の間違いでも上司に激しく怒られますが、その理由はここにあります。 銀行業務はあまりにもシビアなのです。
もう1つは、会社がお金を借りてくれないという事態です。 政府は銀行融資が少ないことを問題視していますが、実は銀行融資が少ないのは銀行のせいではなく、 企業がお金を借りる理由がないところにあります。
消費が伸びないのに工場を建てても仕方がありませんね。 モノが売れないのがわかっているのに、わざわざお金を借りて事業を拡大したりしないわけです。 大企業で「工場を建てます!」というニュースをあまり聞かないのは、これ以上工場を建ててももうからないからです。
となると、大企業はお金を借りません。そこで、中小企業への経営コンサルティングなのです。 実はこれは、地銀のすでに囲い込んでしまった地元の中小企業ではなく、 これから起業して大規模な進化をとげるグーグルやアマゾンのようなビジネスのことを言っているのです。
いわゆるスタートアップ企業ですね。みずほ銀行は、銀行の原点である「経済社会の発展」に立ち返って、 「確実にお金を返してくれる大企業」ではなく、「ビジネスをやってやろう!」 というビジネスマンに投資して、 経済社会を発展させていこうという意思を表明しているのです。
そして意思決定のスピードが遅いことも懸念事項です。 2019年、みずほ銀行はたびたびATMを停止してシステムの更新を行っていましたが、 2002年に合併した3行の基幹システムを統一しないまま今まで使っていたためです。
このため三菱UFJ銀行と三井住友銀行がATMを統一する合意をしたとき、 みずほ銀行は乗り遅れてしまいました。
過去の遺産の整理には痛みが伴い、できれば「事なかれ」で手をつけたくないものです。 しかしそれが将来の大きな損失につながりかねないため、 数十年先の未来を見越した経営が必要です。
しかし同行では組織若返りが行われています。 こういった弊害が取り除かれていくことを期待しましょう。
→銀行就職はやめとけ!|将来性のない「地獄」な大量の理由
→MY企業研究に戻る
同業他社の企業研究を見る
- りそな銀行の企業研究(売上高:8600億円、平均年収:890万円、年間休日:122日)
- 三菱UFJ銀行の企業研究(売上高:4兆8000億円、平均年収:790万円、年間休日:日数言及なし)
- みずほ銀行の企業研究(売上高:3兆9200億円、平均年収:730万円、年間休日:120日以上)
- 三井住友銀行の企業研究(売上高:3兆3300億円、平均年収:830万円、年間休日:日数言及なし)
みずほ銀行のような優良企業に内定をもらうには?
全滅リスクにセーフティネットを貼っておこう
内定確度の高い応募先を持っておこう!
平均的な就活生は30社に応募して、10社の面接に進みます。 ですが、これはあくまで平均。応募先が有名企業ばかりだと、運悪く全落ちの可能性すらあります。 その対策に、知名度の低い「隠れ優良企業」を志望先に加えたいのですが、名前も知らない会社は検索すらできません。
そこで利用したいのが「OfferBox」です。
SNSの要領でプロフィールを設定し、本番さながらの適性検査を受けると会社の人事がそれを読みます。 「あなたがほしい!」と思われれば、ときには書類選考が免除・いきなり最終面接などの特典付きで選考に呼ばれます。 つまり、内定確度の高い応募先を確保できるというわけです。
OfferBoxでは学生の知らない「隠れ優良企業」が待ち受けていて、 そんな会社の人事に響く「アピールの仕方」も書いてあります。 加えて本番さながらの適性検査も受けられるので、結果を見れば自己分析も簡単に終わります。
学生なら完全無料な上に、登録するのが早ければ早いほど会社の採用枠が多く残っています。 学部3年生(修士1年生)の受付も開始していますから、今のうちに会社との接点をつくって全落ちリスクを減らしましょう。
→「OfferBox」の公式サイト
早期選考にまだ間に合う!
就活まだ何もしていない人が勝ち組になる方法!
「就活、まだ何もしていない」というその不安、実は正解です。 そして何より「選考がどんなものかわからない」のが最大の不安ではないでしょうか。
それを解決するには早期選考に行くのが一番です。「選考に慣れる」ことができる上に、 通常選考よりライバルが少なく10倍受かりやすいため、「実はもう内定がある」という余裕を持つことすら可能なのです。
そんな早期選考に招待されるために「インターンシップに行く」のが通常なのですが、 まだ何もしていない人でも「インターンなし」で、今から同じ条件に立てる方法があります。 それが「「ジョブトラ」に参加する」という方法です。
ジョブトラは「合同説明会」に加えて「グループワーク」が実施されるのが特徴の就活イベントで、 事前準備なしで最大6社の早期選考が一度に受けられるというものです。 「エントリーシート・自己分析」は不要で、「学部3年生(修士1年生)」なら就活完全初心者でOKです。
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志望企業の内定者はどう書いた?内定エントリーシートを見よう!(その2)
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著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、8年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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