勝ち組【ファナックの就職】難易度・早期選考など選考対策!
会社名 | 就職難易度 |
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ファナック | 高め 4.0 / 5.0 |
売上高 | |
7971億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
1502万円 | 126日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:10名程度 技術系:120名程度 | 学部卒:276,000円 院卒:289,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:ファナック|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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ファナックの選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 会社説明会(参加必須)
- 工場見学(参加必須)
- ジョブマッチング1~2回
- 最終面接1回
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →ファナックの採用ページ
就職難易度
就職難易度 | 高め |
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ファナックの就職難易度は、高めです。 事務系10名、技術系120名程度とメーカーでは普通の採用人数で、知名度はほぼありません。 しかし、日本屈指の超優良企業なのでよく勉強している学生だけが知っている企業です。つまり、ライバルは少ないながら超エリートの集う会社というわけです。
文系学生にとっては知名度は皆無といっていいほどで、 インターンシップ等を通じて早めに企業研究をスタートすれば、 エントリーシート提出までにかなり有利な立場に立てると思われます。
ファナックに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 3回 |
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工場見学は参加必須!
ファナックの面接は、ジョブマッチングが1~2回、最終面接1回の最大3回です。
ジョブマッチングとは、配属予定の部署を決定する目的の面接で、内容自体は通常の面接と変わりません。 各部署の担当者から「うちにほしい」という結論が出次第、ジョブマッチングは終了します。
一方で結論が出ない場合は2回目が実施され、それでも出ない場合は不採用となります。
ジョブマッチングが成立すると、役員級との最終面接に呼ばれます。
ES提出した学生から順番に会社説明会に呼ばれ、 工場見学の参加意思のアンケートが取られます。 この工場見学まですべて参加しないと、ジョブマッチングに進むことはできません。
また、面接のコツ・立ち振る舞い方・うまい回答方法については次の関連記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
エントリーシート
ES設問 | 4本 |
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ファナックのエントリーシートは、次の4本の設問が課されます。
- 研究テーマ
- 学生時代力を入れたこと
- 入社後挑戦したいこと
- なぜファナックを選ぶのか
「研究テーマ」については、卒論がない場合はゼミでの取り組みを書くとよいでしょう。 同社は文系・理系で同じESが使われているため、理系のような設問が課されています。
「学生時代頑張ったこと」はリンク先の記事で書き方を解説していますが、 こちらは「就職活動の軸」を前提として、「軸の実現のために取り組んだこと」を書きましょう。 例えば「価値創造で社会貢献がしたい」という軸を設定した場合、ガクチカは「ゲーム制作の経験」のような創造的なものを書きます。
「この会社に入って挑戦したいこと」の結論は「軸の実現」です。 同社はNC工作機械をはじめとした「工場の自動化」の会社ですから、 自動化にかかわる「価値創造」「課題解決」などの夢を語るとよいでしょう。
「なぜこの会社を選んだのか」については、次の項目で例文付きで解説します。 結論は「社風に共感したから」とするのがおすすめで、ここまで「就職活動の軸」でES内容を統一しておくと、 志望動機に説得力を出すことができます。
また、中期経営計画・採用サイトなどを通じて「社風」の調査をし、インターン・会社説明会で社員に質問して確認すると、 同社専用の志望動機が出来上がります。
このように、ES・面接の回答全体を「就職活動の軸」で統一することを、MY就活ネットでは「ESのストーリー化」と呼んでいます。 この詳細なやり方は次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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ファナックの志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が産業用ロボットやFAシステムを通じて、製造現場の効率化と革新をリードしている点に大きな魅力を感じたからです。 学生時代、私はゲーム制作に取り組み、企画、デザイン、プログラミングを一貫して行う中で、新しい価値を創造する力や、細部にこだわる姿勢の重要性を学びました。 この経験を通じて、自らのアイデアを形にし、他者に新たな体験を提供する喜びを実感しました。
貴社が提供するロボットや制御装置は、製造現場の未来を切り拓く重要な技術であり、これらが多様な産業の発展に寄与している点に感銘を受けました。 特に、IoTやAIと連携したスマートファクトリーの推進は、次世代のモノづくりに欠かせない取り組みであり、そこに携わることに大きな意義を感じます。
私は、ゲーム制作で培った創造力や課題解決力を活かし、貴社の技術革新に貢献したいと考えています。 貴社の一員として、ロボティクスとオートメーションを通じて、世界中の産業に新たな価値を提供する挑戦に全力で取り組みたいです。
この例文では「工場の効率化・革新」に焦点を当てて、自身のゲーム制作の経験から「価値創造」「アイデア」などをアピールしています。 同社はNC工作機械をデファクトスタンダード化した企業ですが、「ものづくり」自体は理系の仕事です。 そこで、文系の場合は「創造力」「アイデア」が求められます。
また、さらに説得力を高めるために、インターンシップや会社説明会など同社の開催するイベントに参加し、 「実際に肌で感じた社風」を盛り込むとよいでしょう。
このように志望動機には「就職活動の軸」「ガクチカ」を一連のストーリーとして組み込む必要があります。 まだその準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
ファナックの強み・特徴
強み | NC工作機械で世界首位 |
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ファナックの強み・特徴は、経営理念の「工場の自動化を追求」に表現されています。
富士通のNC部門としてスタートした同社は高度成長期に会社化し、 一時期は富士通や古川電気工業の傘下にいましたが、現在では完全に独立した企業です。
創業以来徹底して工場の自動化を推進し、NC工作機械(工場設備の数値制御システム)で世界首位、 産業用ロボットで世界2位という、現代社会を生み出した企業とすら言えます。
圧倒的な技術力を持ち、技術流出を防ぐためすべて国内工場で生産し、 その製品の圧倒的な魅力から円建て決済にて販売しているため、 為替変動リスクもないというトンデモ優良企業です。
今をときめく「自動化」の会社であり、工場の自動化が主な仕事です。 ちなみに自社工場も自動化をすすめており、拠点は富士山のふもと、製品は国内集中生産しています。
参照:ファナックに学ぶ国産哲学 「完全無人化」真の狙い|日経ビジネス
海外売上比率が8割にも上るため、仕事上で英語は必須スキルになります。
ビジネスモデル
手厚いサポート体制が人気の秘訣!
ファナックのビジネスモデルは、工場の自動化です。
主力商品であるNC工作機械とは、コンピュータで数値を入力し、それを機械に送り、 数値通りに材料を切ったりくっつけたりするシステムを搭載した製造装置を言います。
これはもはや世界のスタンダードとなった装置ですが、 世界シェア50%超、国内シェア70%超と、ファナック抜きには工場は動かないというレベルです。
ここまでの人気を誇るのは圧倒的な技術力も理由の1つですが、 なんといっても「壊れない、壊れる前に知らせる、壊れてもすぐ直せる」というスローガンもあるように、 サポート体制が手厚いことによります。
今流行りのIoTで「センサーで機械が壊れる前に知らせる」というビジネスも流行っていますが、 ファナックではそれを何十年も前からやっています。
故障する前に修理できるのは、1秒たりとも生産ラインを止めたくないメーカー企業にとってのどから手が出るほど欲しいものです。 この圧倒的な技術力と、圧倒的なサポート体制が同社の人気の秘訣です。
これにより安売り競争に巻き込まれず、営業利益率30%超という高値で販売できるというわけです。
勝ち組である理由
就職できれば勝ち組!
MY就活ネットは、ファナックに就職できれば勝ち組だと判断しています。 その理由は次の4点です。
- NC工作機械で世界首位であること
- 利益率が20%を超えること
- 自己資本比率が約90%あること
- 営業利益率が約20%にのぼること
同社は「工場設備の数値制御」という世界の当たり前を生み出した企業であり、世界シェアは50%にのぼります。 加えて新規参入した「産業用ロボット」でも世界2位など、産業界の人気企業です。
利益率は大企業平均が7%ですが、その3倍稼ぐ同社は「儲かっている会社」だと言え、 「世界標準であること」「工場の生産性が向上すること」「手厚いアフターサービス」など「高くても買うしかない」理由がたくさんあります。 利益率は賃上げ余力・ボーナスに直結しますから、それが高い平均年収に表れていますね。
また自己資本比率が高いことは「借金が少ない」ことを意味します。 大企業平均は30%で、50%を超えると優良企業だと言われるこの指標で、同社はなんと90%を記録しています。 加えて現金資産も6000億円もっており、超優良企業だと言えます。
ファナックの給料はなぜ高いのか
高くても売れる、モノ以上の価値!
日本のメーカー企業ではキーエンスに次いで平均年収が高いファナックです。 平均年収は1502万円にものぼり、銀行や商社に勝るとも劣らない水準です。 なぜこんなに給料が高いのでしょうか。
これが可能なのは上述の通り、技術力だけでなく手厚いサポート体制、 生産ラインを止めない故障予知により、顧客にとって計り知れないメリットがあるためです。
実は、工場の生産ラインは数秒でも止まると何億円、何十億円というお金が吹っ飛びます。
遅れた分は、後の生産も詰まっているので決して取り戻せません。 納期の遅れにつながる(損害賠償リスク)他、その瞬間に稼げたはずのお金すら吹き飛んでしまうわけです。
メーカー企業にとって、「壊れない機械」「壊れる前に修理できる機械」というのは、 儲かるために絶対に必要なものなのです。 つまり、多少高くてもファナックを使わない手はないというわけです。
このため、ファナックは高い利益水準を誇り、その分社員にも給料やボーナスとして跳ね返ってくるというわけです。 これが、ファナックの給料の高さの秘訣です。
主要取引先
ファナックの主要取引先は、製造業全般です。
典型的なBtoBビジネスで、一般人にとっては体温計や体重計での知名度しかないでしょう。 ですが、製造業やビジネス界ではその名を知らない人はいないほど超有名企業です。
なにしろ工場の自動化の会社ですから、顧客の製造部門担当者とバリバリに議論ができなければなりません。 専門用語や機械の仕組みをバリバリ勉強して、顧客より「生産」について詳しくならなければなりません。
仮に文系であっても、理系的知識、理系的思考に抵抗感のない人が向いているでしょう。 逆に、数字や数式に拒絶反応が出てしまう人は向いていないかもしれません。
また、製造業だけでなく大学など研究機関も顧客になり得ます。
競合他社
ファナックの競合他社は、安川電機や三菱電機の他、 同じく工場の自動化を行っているキーエンスやファナックなどの、 ファクトリーオートメーション(FA工作機械)のメーカーです。
FA分野ではキーエンスとファナックの2強に対してオムロンが急激に追い上げを見せている段階です。 IoTの時代、工場の自動化は世界的な流れですから、今後も切磋琢磨して成長していく分野でしょう。
この点、自社工場を持たないファブレスのキーエンスは、最大の脅威となります。 ファブレスであるがゆえに「自社工場でつくれるもの」にこだわる必要がなく、 なんでも売れるという強みがあります。
そして何よりこれまで培ってきた「生産性コンサルタント」としての知識と経験の蓄積が最大の武器になります。 どの会社よりもいろんな工場で徹底的に生産性改善を追求してきました。 簡単には打ち崩せない「キーエンス帝国」があります。
しかしファナックも負けてはいません。というよりこの分野では世界最強の会社です。 何十年にもわたって世界中で工場を自動化してきた実績があり、 圧倒的な人気を誇ります。
強力なライバルとして切磋琢磨していくことでしょう。
弱み
弱み | 自然災害 |
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ファナックの弱みは、自然災害です。
世界中の景気が縮小するような極端な事態にならなければファナックの経営は非常に健全です。 なにしろ自己資本比率が90.8%もあり、倒産の可能性は今のところ皆無です。
自己資本比率が高いということは、要は借金がほぼないということを意味します。 万一のため銀行からは少しだけお金を借りておくというのは経理上の常識なのですが、 その借金もファナックにとっては一瞬で返せる金額です。
そして6000億円という十分すぎる現金資産も持っており、ちょっとやそっとのことでは動じません。
しかし、主力のNC工作機械はすべて山梨県の富士山のふもとで製造しているという状況で、 富士山の噴火や南海トラフ地震などの自然災害時、工場が止まってしまうと何もつくれないというリスクがあります。
国内各地に工場をいくつか持っていますが、どれも異なる製品をつくっているため、 一ヶ所災害に遭うと、事業が丸ごと1つつぶれることになります。
同業他社の企業研究を見る
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9904億円、平均年収:745万円、年間休日:125日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:8666億円、平均年収:908万円、年間休日:125日)
- オムロンの企業研究(売上高:8017億円、平均年収:901万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:7971億円、平均年収:1502万円、年間休日:126日)
- 日本精工の企業研究(売上高:7966億円、平均年収:741万円、年間休日:120日)
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- アドバンテストの企業研究(売上高:7797億円、平均年収:1005万円、年間休日:129日)
- マキタの企業研究(売上高:7531億円、平均年収:647万円、年間休日:127日)
- 三井海洋開発の企業研究(売上高:6620億円、平均年収:872万円、年間休日:121日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:6252億円、平均年収:1017万円、年間休日:124日)
- カナデビアの企業研究(売上高:6105億円、平均年収:699万円、年間休日:126日)
- ダイフクの企業研究(売上高:5632億円、平均年収:775万円、年間休日:123日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5409億円、平均年収:892万円、年間休日:122日)
- 安川電機の企業研究(売上高:5376億円、平均年収:924万円、年間休日:125日)
- ホシザキの企業研究(売上高:4454億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- 栗田工業の企業研究(売上高:4088億円、平均年収:958万円、年間休日:127日)
- ディスコの企業研究(売上高:3933億円、平均年収:1716万円、年間休日:126日)
- グローリーの企業研究(売上高:3690億円、平均年収:746万円、年間休日:124日)
- THKの企業研究(売上高:3527億円、平均年収:711万円、年間休日:122日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3233億円、平均年収:732万円、年間休日:125日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:2263億円、平均年収:966万円、年間休日:120日以上)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2039億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1894億円、平均年収:866万円、年間休日:124日)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1776億円、平均年収:766万円、年間休日:126日)
- オルガノの企業研究(売上高:1632億円、平均年収:936万円、年間休日:123日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1336億円、平均年収:646万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:325億円、平均年収:557万円、年間休日:121日)
- ソニーの企業研究(売上高:12兆9570億円、平均年収:1113万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:9兆7833億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆4581億円、平均年収:930万円、年間休日:126日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:5兆271億円、平均年収:965万円、年間休日:120日以上)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆5217億円、平均年収:929万円、年間休日:122日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:2兆1293億円、平均年収:978万円、年間休日:約120日)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆6070億円、平均年収:743万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆2048億円、平均年収:937万円、年間休日:125日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:2兆4315億円、平均年収:1394万円、年間休日:126日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆6268億円、平均年収:836万円、年間休日:128日)
- キーエンスの企業研究(売上高:1兆591億円、平均年収:2067万円、年間休日:128日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆5227億円、平均年収:726万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆7433億円、平均年収:760万円、年間休日:123日)
- ルネサスエレクトロニクスの企業研究(売上高:1兆3484億円、平均年収:954万円、年間休日:125日)