勝ち組【ヒロセ電機の就職】難易度|学歴フィルターなし!
会社名 | 就職難易度 |
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ヒロセ電機 | 穴場 1.0 / 5.0 |
売上高 | |
1894億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
866万円 | 124日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:15名程度 技術系:25名程度 | 学部:275,000円 修士:290,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:ヒロセ電機|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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ヒロセ電機の選考フローは以下の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 面接2回
- 内々定
理系のみインターン参加者優遇の早期選考があり、その場合は11月選考開始です。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →ヒロセ電機の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 穴場 |
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ヒロセ電機の就職難易度は穴場です。 採用倍率は文系で約7倍・理系で約5倍です。学歴フィルターはありません。 採用大学が以下の表の通り、MARCH・関関同立から地方女子大まで幅広いためです。
文系 | 上智大・青山学院大・立教大・中央大・関西大・大妻女子大・群馬県立女子大・世新大(台湾)・リンデンウッド大(米) |
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理系 | 上智大・法政大・電気通信大・東京電機大・諏訪東京理科大・北見工業大・岩手大・山形大・宇都宮大・群馬大・山梨大・徳島大 |
同社は利益率20%を超える高収益体質で、自己資本比率90%と優良企業で就職できれば勝ち組です。 知名度が低く、「売上高」で企業を評価してしまう傾向から応募者数が文系で100人・理系で130人程度しかいません。 このような「就職人気の低い優良企業」を「隠れ優良企業」と呼びますが、次の関連記事でも多数紹介しています。
インターン優遇 | 理系のみ |
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また、同社では理系のみインターン参加者優遇の早期選考があり、 その場合は11月選考開始になります。ただし、文系もインターン自体は実施されており、 志望動機の「社風への共感」を補強できるため、志望度が高ければぜひ参加しましょう。
ヒロセ電機に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 世界シェアが高くグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。 募集要項にも「技術系、事務系共に英語力のある方歓迎」と記載があります。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。
面接
面接回数 | 2回 |
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ヒロセ電機の面接は、回数は2回で、いずれもオンラインかつ個人面接です。 雰囲気は穏やかで、面接内容はいずれも次のような質問がされます。
- 自己紹介
- 学業以外で取り組んだこと
- 就職活動の軸
- 志望動機
- 逆質問(3~5個)
面接はいずれも「志望動機」が問われます。 「なぜ電子部品メーカーなのか」「なぜヒロセ電機なのか」は必ず問われますので、 「『将来の夢』実現ストーリー」を前提に「就職活動の軸」と「社風」の一致を説明しなければなりません。
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
また、逆質問については「社風について」質問し、次の面接での志望動機の補強に利用するのがおすすめです。 次の関連記事は会社説明会の記事ですが、逆質問に使えるものもピックアップしていますのでぜひご覧ください。
エントリーシート
ES設問 | 6本 |
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ヒロセ電機のエントリーシートは、次の6本の設問が課されます。
- 自己PR
- あなたにとって働くとは
- 学生時代力を入れたこと
- 学生時代に経験した失敗談
- 学業で力を入れたこと
- 志望動機
1つ目は「長所とそれを裏付けるエピソード」を書くものです。長所は「就職活動の軸」を前提として、 その実現に役立つものを選びましょう。私の場合は「創造力を活かせる仕事」という軸を設定し、 「アイデア出しが得意」なところをアピールします。関連エピソードは「ガクチカ」から引っ張ってくると、話に一貫性が出ます。
2つ目は結論が「軸の実現」になります。私の例で言うと「創造力を世の中のために活かすこと」になります。 軸は人によってそれぞれですが、同社の社風に合うものを選ぶことで、志望動機で「社風への共感」を述べる際に説得力が出せます。
3つ目は「学生時代頑張ったこと」の記事で詳しく解説していますが、 「やらされたこと・義務」を書いてはいけません。例えば「バイトリーダー」が肩書自慢で終わってしまうと、「主体性がない」と判断されてしまいます。 ここでは「好きで取り組んだこと」を書きます。アルバイト経験でも「業務として命令されていないIT技術の取り入れ」なら使用可能です。
4つ目は特に指定されていないため、ガクチカのエピソードの一部でも構いませんし、別の経験でも構いません。 ただし、この失敗経験から学びを得て、「軸の実現」に役立てる姿勢が重要です。 ここでは「向上心」をアピールしましょう。
5つ目は専攻科目やゼミについて答えるものですが、こちらも「やらされたこと・単位取得」などではなく、 自ら興味を持って熱心に取り組んだ学問を答えましょう。私の場合は「経済学部のマーケティング理論」について書きます。
6つ目は次の項目で例文付きで解説しますが、併せて「この会社に入って挑戦したいこと」も用意しておきましょう。 同社はコネクタ専業で、提案営業による高付加価値品を手がける会社です。 ゆえに「創造力」「課題解決力」などを活かして「君に任せるしかない」と言われるような仕事がしたいという書き方をするとよいでしょう。
このようにES全体を「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が出ます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 詳しい書き方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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ヒロセ電機の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社がコネクタをはじめとする電子部品で世界の最前線を支え、高品質と信頼性を追求し続けている点に強く惹かれたからです。 学生時代、私はゲーム制作に取り組み、企画・設計・プログラミングを一貫して担当しました。 この経験を通じて、複雑な要素を調和させて成果物を完成させる大切さや、細部にまで配慮する姿勢を学びました。
貴社の製品は、小型化・高性能化が進む電子機器の中核を担い、モビリティや通信、医療といった多様な分野で重要な役割を果たしています。 その中でも、接続技術の進化による安全性や効率性の向上に大きな意義を感じます。 特に、次世代通信技術や自動運転の実現を支える貴社の革新的な取り組みは、私自身が目指す成長の方向性と一致しています。
私は、ゲーム制作で培った創造力と課題解決力を活かし、貴社製品のさらなる進化に貢献したいと考えています。 貴社の一員として、コネクタ技術で新しい価値を生み出し、社会の発展に寄与する挑戦に全力で取り組みたいです。
この例文では、同社の経営理念の内「差異化」「チームの相乗効果」「独創性」に注目し、 自身の「ゲーム制作の経験」を絡めて「社風への共感」をアピールしています。
そのため「ガクチカ」では「他のゲームとの差別化」「独創的なシステム」などを「チームメンバーと話し合って実現した」というエピソードを書くとよいですね。 このように、志望動機とガクチカは一体不可分です。エピソードの作成がまだの場合、まずは自己分析から始めましょう。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
ヒロセ電機の強み・特徴
強み | コネクタの提案力 |
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ヒロセ電機の強み・特徴は、コネクタで高収益企業であることです。 コネクタは「基板と基板」「基板とケーブル」をつなぐ接点の役割を果たす電子部品で、代表的なものには「USB」などがあります。
この分野は市場規模が6兆円ありますが、規格化されており、100円ショップでも買えるほどに誰でもつくれるものです。 そんな中で同社が営業利益率20%を超える高収益企業であり続けられるのは、 コネクタコンサルティングといえるビジネスモデルを展開していることによります。
これは言い換えると社員同士の活発な議論に加えて協力会社まで巻き込んだ「英知の結集」に取り組んでいるということで、 提案営業では営業マンだけでなく、技術系社員も顧客企業に通ってニーズを発掘します。 「既製品を販売する」のではなく「新開発して対応する」ことに同社の特徴があり、それが世界的に人気を獲得することになりました。
ヒロセ電機は「ファブレス」で、開発と販売に特化し、生産は委託しています。 自社工場も持ってはいますが規模は抑えめで、外部の協力会社と連携した生産体制を敷いています。
これは「提案力」を売りにしている証拠であり、顧客ニーズへの対応力を担保するために、 協力会社と「英知を結集」させて商品開発に臨み、安定供給を実現しているということです。
同社の販売するコネクタは「汎用品」ではなく「特注品」で、オリジナル商品が多く、 顧客製品に合わせた最適なコネクタを提案することができます。 それゆえ世界的に人気の高い企業になっており、海外売上高比率は70%と、日本でも有数のグローバル企業です。
ヒロセ電機は「汎用品」を手掛けないことで規模を追わずに高収益体質を維持する経営を行っており、景気の変動によるダメージを抑えています。 ゆえに最終製品を手掛ける大手電機メーカーなどと売上高で比べるのはナンセンスで、 そのような選び方で同社の内定を辞退すると、就職してから絶対に後悔するほどの優良企業です。
主要取引先
ヒロセ電機の主要取引先は、主に機械メーカー・電機メーカー・自動車部品メーカーです。
同社は「規模を追わない経営」により汎用品を手掛けていませんので、 通常の電子部品メーカーとは異なり販売を商社に任せるということはしていません。
マーケティング活動に従事する営業マンはもちろんこと、技術系社員も顧客工場に積極的に通うことで、 顧客が「コネクタで実現したいこと」を汲み取り、「特注品」の開発に特化しています。
産業の上流工程に位置し、最終製品の売れ行きに関わらず売り上げが安定するという上流工程ならではの強みも持っています。 簡単に言えば「特定の顧客に依存していない」ために流行り廃りの影響を受けにくいということです。
競合他社
ヒロセ電機の競合他社は、村田製作所・SMK・アルプスパインを始めとしたあらゆる電子部品メーカーです。 コネクタ市場が6兆円の規模がある一方で、ヒロセ電機の売上高は1300億円と、高いシェアを取っているわけではありません。 これは「汎用品」を手掛けないという同社の経営方針の現れです。
「汎用品」では企業規模を追わなければならず、かつ価格競争に巻き込まれて収益を維持できないどころか、 不景気になると工場の現業職の人件費が経営を圧迫します。 ゆえに、ヒロセ電機は規模を追わず価格競争を回避する戦略を取っているわけです。
この際に必要な姿勢は「注文を受けて製造する」ではなく「顧客のやりたいことを自社技術で実現する」ということです。 これには文系スキルである「マーケティング」が欠かせません。
文系の採用人数こそ少なくバリバリの理系企業のように見えますが、 目指す姿を実現するには文系スキルが必要不可欠であり、文系の活躍余地は大きいです。
弱み
弱み | 提案営業の流行 |
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ヒロセ電機の弱みは、他社の提案営業への参入です。 ですが、コネクタは1個あたりの単価が安いために大手は提案営業に参入してきません。
加えてヒロセ電機はこのスタイルを何十年も続けている上に、協力会社まで巻き込んだ「英知の結集」に取り組んでいるために、 他社が参入してきても負けない提案力・開発力があります。
また、コロナ禍の影響をあまり受けていません。 もし規模を追って汎用品を大量生産していたら、今ごろ大赤字を出していたことでしょう。 世界的な景気の縮小にあっても、特注品に特化している同社は高収益体質を維持できています。
ゆえにヒロセ電機に弱みはないといっても差し支えないでしょう。
ヒロセ電機は優良企業?

ヒロセ電機は優良企業です。理由は次の通りです。
- 自己資本比率が90%前後と非常に高い(=借金がほぼない)
- 利益率が20%を上回る(=儲かっている)
同社の財務は優良で、上場企業平均(自己資本比率30%・利益率7%)を両方とも上回っています。 利益率が20%を上回る企業は少なく、電機メーカーでは東京エレクトロン(25.3%)・ファナック(22.8%)に次いで非常に儲かっている企業です。 また、自己資本比率が90%に上るのは日本屈指であり、倒産可能性がほぼないと言えます。
※財務データはヒロセ電機の有価証券報告書を参照しています。
同業他社の企業研究を見る
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9904億円、平均年収:745万円、年間休日:125日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:8666億円、平均年収:908万円、年間休日:125日)
- オムロンの企業研究(売上高:8017億円、平均年収:901万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:7971億円、平均年収:1502万円、年間休日:126日)
- 日本精工の企業研究(売上高:7966億円、平均年収:741万円、年間休日:120日)
- SMCの企業研究(売上高:7921億円、平均年収:1075万円、年間休日:125日)
- アドバンテストの企業研究(売上高:7797億円、平均年収:1005万円、年間休日:129日)
- マキタの企業研究(売上高:7531億円、平均年収:647万円、年間休日:127日)
- 三井海洋開発の企業研究(売上高:6620億円、平均年収:872万円、年間休日:121日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:6252億円、平均年収:1017万円、年間休日:124日)
- カナデビアの企業研究(売上高:6105億円、平均年収:699万円、年間休日:126日)
- ダイフクの企業研究(売上高:5632億円、平均年収:775万円、年間休日:123日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5409億円、平均年収:892万円、年間休日:122日)
- 安川電機の企業研究(売上高:5376億円、平均年収:924万円、年間休日:125日)
- ホシザキの企業研究(売上高:4454億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- 栗田工業の企業研究(売上高:4088億円、平均年収:958万円、年間休日:127日)
- ディスコの企業研究(売上高:3933億円、平均年収:1716万円、年間休日:126日)
- グローリーの企業研究(売上高:3690億円、平均年収:746万円、年間休日:124日)
- THKの企業研究(売上高:3527億円、平均年収:711万円、年間休日:122日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3233億円、平均年収:732万円、年間休日:125日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:2263億円、平均年収:966万円、年間休日:120日以上)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2039億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1894億円、平均年収:866万円、年間休日:124日)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1776億円、平均年収:766万円、年間休日:126日)
- オルガノの企業研究(売上高:1632億円、平均年収:936万円、年間休日:123日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1336億円、平均年収:646万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:325億円、平均年収:557万円、年間休日:121日)
- ソニーの企業研究(売上高:12兆9570億円、平均年収:1113万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:9兆7833億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆4581億円、平均年収:930万円、年間休日:126日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:5兆271億円、平均年収:965万円、年間休日:120日以上)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆5217億円、平均年収:929万円、年間休日:122日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:2兆1293億円、平均年収:978万円、年間休日:約120日)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆6070億円、平均年収:743万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆2048億円、平均年収:937万円、年間休日:125日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:2兆4315億円、平均年収:1394万円、年間休日:126日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆6268億円、平均年収:836万円、年間休日:128日)
- キーエンスの企業研究(売上高:1兆591億円、平均年収:2067万円、年間休日:128日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆5227億円、平均年収:726万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆7433億円、平均年収:760万円、年間休日:123日)
- ルネサスエレクトロニクスの企業研究(売上高:1兆3484億円、平均年収:954万円、年間休日:125日)