勝ち組【川崎重工業の就職】難易度・面接・選考対策を解説!
会社名 | 就職難易度 |
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川崎重工業 | 高い 4.4 / 5.0 |
売上高 | |
2兆1293億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
978万円 | 約120日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:50人程度 技術系:240人程度 | 学部卒:260,000円 院卒:281,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:川崎重工業|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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川崎重工業の選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- グループディスカッション1回
- 二次面接
- 社員面談1回(全通)
- 最終面接
- 内々定
同社は、インターンシップ参加者優遇の早期選考があります。その場合は12月開始となります。 ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →川崎重工業の採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高い |
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川崎重工業の就職難易度は高いです。 採用倍率は文系約37倍・理系約4倍です。学歴フィルターは「地方国公立以上」と考えられます。 採用大学は次の通りです。
文系 | 京都大・一橋大・大阪大・名古屋大・北海道大・九州大・早稲田大・慶應義塾大・神戸大・大阪公立大・明治大・青山学院大・中央大・法政大・学習院大・関西大・関西学院大・同志社大・立命館大・長崎大 |
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理系 | 京都大・大阪大・東北大・九州大・神戸大・大阪公立大・名古屋工業大・京都工芸繊維大・芝浦工業大学・九州工業大・岩手大・静岡大・岡山大・広島大・愛媛大・関西大・立命館大 |
三大重工業の一角で知名度も高く、歴史ある企業のため就活生が集結します。 採用実績校では三菱重工業と学力レベルがあまり変わらず、かつ採用人数が少ないことから就職は難しいと考えられます。
インターン優遇 | あり |
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インターンシップ参加者を対象に12月から早期選考を行っています。 一般の一次募集より採用枠が埋まっていない状態から選考を受けられますので、 志望度が高い場合は参加必須と言えるでしょう。
川崎重工業に必要なTOEICスコアは明示されていませんが、仕事上で英語は必須です。 そこでスコアが取れなくても受験だけはしておいて、 「英語力の低さを痛感したので現在勉強中です」と言えるようにしておきましょう。
面接
面接回数 | 4回 |
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川崎重工業の面接は、GD1回・面接3回の合計4回行われます。 しかし、そのうち1回は全員通過できるものです。質問内容は次の通りです。
- 就職活動の軸
- 川崎重工業に興味をもったきっかけ
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと
- (関連して)困難と乗り越えた方法
- (関連して)意見対立などはなかったか
- 重工業を選ぶ理由
- その中でも当社を選ぶ理由
- 挑戦したい事業・職種
- 逆質問
同社では、「社員面談」という名のリクルーター面接を行っていますが、 最終面接の案内と同時に招待されますので選考ではありません。 最終面接前の逆質問タイムですので、社風に関する質問をするなどして志望動機のさらなる補強をしましょう。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
エントリーシート
ES設問 | 3本 |
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川崎重工業のエントリーシートのは、次の3本の設問が課されます。
- 就職活動の軸
- 学生時代力を入れて取り組んだこと
- 志望動機
前提として、「志望動機」は「経営理念・社風への共感」とすることで話を進めます。 これは「なぜ重工業なのか」「その中でもなぜ川崎重工業なのか」という面接定番の質問に、最も答えやすい方法だからです。
就職活動の軸 | 「持続可能社会を実現したい」「ほしいと思えるものを生み出したい」「未来的な生活を実現したい」など →【就職活動の軸とは?】例の一覧108選と決め方 |
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ガクチカ | 「災害復興ボランティア」「ほしいゲームがなかったので自分でゲーム制作をした」「自動で点灯する照明器具を自作した」など「軸の実現のため」取り組んだこと →【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
志望動機 | 「豊かな生活」を掲げるビジョンに共感したため →なぜこの会社を選んだのか|例文5つと書き方を解説 |
面接では、志望動機と同時に「入社後に挑戦したいこと」も問われます。 事業部や職種を調査の上で、次の関連記事を参考に回答を作成しておきましょう。
以上のようにES全体を「就職活動の軸」で統一することで、話に一貫性が出ます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、このやり方は次の関連記事で解説しています。
→【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!
志望動機の書き方
ポイント | 社風への共感 |
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川崎重工業の志望動機の例文と書き方を解説します。まず、例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、貴社が掲げる「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する」という経営理念に深く共感したからです。
学生時代、私は災害復興ボランティア活動に参加し、被災地の支援や復興プロジェクトに携わりました。 この経験を通じて、困難な状況にある人々を支える仕事のやりがいや、社会全体に貢献する意義を強く実感しました。 また、限られた資源を活用しながら効率的に支援を行う工夫の大切さも学びました。
貴社の事業は、陸・海・空の移動手段やエネルギーインフラの提供など、多岐にわたりますが、そのすべてが人々の生活を支え、持続可能な社会の実現に寄与しています。 特に、環境技術の革新や安全性向上を重視する取り組みは、私が共感し目指したい方向性と一致しています。
私は、災害復興ボランティアで培った柔軟な対応力や課題解決力を活かし、貴社の製品やプロジェクトを通じて社会の基盤を支えたいと考えています。 貴社の一員として、豊かな未来の創造に向けた挑戦に全力で取り組みたいです。
この例文では「経営理念に共感した」という結論に対し、自身の「災害復興ボランティアの経験」で説得力を出しています。 同社の事業は「インフラ整備」であり、鉄道やエネルギー・環境プラントが主力製品です。 そこで生活基盤の重要性を認識させられた経験をガクチカに使うと、志望動機が書きやすくなります。
またインターンシップなど同社の開催するイベントに参加し、直接社員とコミュニケーションを取ることで、 「実際に感じた社風」を盛り込むことができます。
このように志望動機には「就職活動の軸」「ガクチカ」を一連のストーリーとして仕上げる必要があります。 まだエピソードの準備が済んでいない場合、まずは自己分析から始めましょう。
川崎重工業の強み
強み | 多様な事業領域 |
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川崎重工業の強みは、経営理念である「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する”Global Kawasaki”」に表されています。
大きく分けて、「海洋船舶」「鉄道車両」「航空宇宙」「エネルギー・環境プラント」「モーター・サイクル」「精密機械・ロボット」の6つの事業を行っています。
重工業とはその名の通り、重量の重い機械を製造するメーカーのことで、 「エネルギー・環境プラント」ではボイラ、ガスタービン、LNG受入基地、医薬プラントといった「タービン・プラント」を手掛け、 「海洋船舶」ではLNG船・LPG船といった「造船」を手掛けます。
鉄道車両や防衛省向け航空機、ヘリコプター、H-IIA、H-IIBロケットの他、 産業用ロボット、また大型バイクでも有名です。
三菱重工業、川崎重工業、川崎重工業の3社をまとめて「三大重工業」と呼ばれますが、 政商に強い三菱重工業、鉄道車両・バイクに強い川崎重工業、産業機械に強いIHIとそれぞれ違いがあります。
鉄道車両では新幹線やJR在来線など馴染みの深い鉄道を手掛け、 日本式新幹線を採用した台湾でも、川崎製の車両が走行しています。
バイクは「日本4大バイクメーカー」の一角であり、「Ninja」シリーズをはじめ、 東南アジアで強い人気を誇ります。
また海外売上比率が60%弱あり、仕事上で英語は必須スキルになります。
年功序列からジョブ型へ
若くても出世が可能!
川崎重工業は年功序列からジョブ型への転換を目指して、人事制度を改革しています。 これは「管理職」を対象にしたものですが、通常人事改革は労組との協議の必要ない管理職から行われるものですので、 いずれ平社員にも改革が来ると予想されます。
従来、課長級になりたての「グレード1」ではどんな仕事をしていても給料が同じでしたが、 今後は職務内容に応じて13区分のグレードに分け、職責の重さに応じた給料が支払われます。
「年齢」「勤続年数」で決まっていた任命基準が撤廃されたため、 平社員から管理職への登用も人によって早まったり、遅くなったりします。 役員級に30代を登用するイメージすらあるそうです。
さらに「役職定年」や「60歳になったとたんに給料が下がる」という制度もやめになります。 人材流出を防ぎ、実力者を相応に処遇することについて川崎重工業は本気です。
就活生のあなたはデジタルネイティブですから、年上の社員より仕事ができる場合が多いです。 そういう時に若いからというだけの理由で給料が安い、などという事態が生じない会社になっていくでしょう。
主要取引先
川崎重工業の主要取引先は、主に防衛省・ボーイング社や各種メーカー企業です。
防衛省への航空機・ヘリコプター納入、そしてボーイング社との航空機の分担製造、 そして産業機械では溶接ロボットなどを手掛けますので、あらゆる製造業が顧客となり得ます。 もちろん鉄道車両では国内外の鉄道事業者が顧客ですね。
どこも大企業が相手ですが、これら大口顧客も特定の顧客に依存していないところも注目点です。
3大重工業(三菱・IHI・川崎)の中で唯一、「大型二輪」というBtoC事業も行っており、 一般消費者さえ顧客になります。
このように航空会社、各種メーカー、国家、消費者とまんべんなく取引しており、 どこかに依存するということがないのが川崎重工業の安定性を担保しています。
また日本に限らず世界中の大企業を相手にビジネスをしていて、 特にシステムごと販売しているため景気の変動にも強いです。 倒産しない限り、基本的には川崎重工業を使うしかないからです。
競合他社
川崎重工業の競合他社は、海外では米ゼネラルエレクトリック(以下、GE)、独シーメンス、 国内では三菱重工業、IHIがあります。
航空エンジンは米GE社及び同社を味方につけたIHIが非常に強くのですが、川崎重工業のシェアは高くありません。 ですが、ヘリコプターについては川崎重工業が国内トップメーカーです。
またGE・シーメンスの両社は川崎重工業と比べてもう一桁企業規模が大きく、 航空エンジン以外の得意分野も多い上に、M&Aでの事業ポートフォリオの組みなおしなど、 世界的に経営のお手本にされる企業ですので、川崎重工業にとっては強力すぎるライバルです。
またガスタービンをはじめとした発電所に関しては三菱重工業が世界的に非常に強く、 それ以外にもGEやシーメンスが競合として存在しています。
鉄道車両では日立製作所・日本車両製造が競合として存在しますが、 こちらについては手掛ける事業者が少なく寡占市場ですので、激しい競合をしているわけではありません。
大型二輪については日本4大バイクメーカーの一角ですので、ホンダ・スズキ・ヤマハと競合し、 また世界でもバイクメーカーは数が多いことから競合関係となる会社が多いです。
弱み
弱み | 利益率が低い |
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川崎重工業の弱みは、利益率が低いことです。
利益率は上場企業平均が7%であり、同業の三菱重工業も6.0%と低めなのですが、 川崎重工業は2.4%とほぼ儲かっていません。利益は年収に直結します。就職四季報によると、総合職30歳年収は669万円とされていますが、 機械メーカーでは次の企業の方が高いです。
ただし、今後は利益率10%を目指すとしており、 特に低採算部門である精密機械・ロボット部門のコスト削減などに取り組んでいます。
同業他社の企業研究を見る
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9904億円、平均年収:745万円、年間休日:125日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:8666億円、平均年収:908万円、年間休日:125日)
- オムロンの企業研究(売上高:8017億円、平均年収:901万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:7971億円、平均年収:1502万円、年間休日:126日)
- 日本精工の企業研究(売上高:7966億円、平均年収:741万円、年間休日:120日)
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- アドバンテストの企業研究(売上高:7797億円、平均年収:1005万円、年間休日:129日)
- マキタの企業研究(売上高:7531億円、平均年収:647万円、年間休日:127日)
- 三井海洋開発の企業研究(売上高:6620億円、平均年収:872万円、年間休日:121日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:6252億円、平均年収:1017万円、年間休日:124日)
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- ダイフクの企業研究(売上高:5632億円、平均年収:775万円、年間休日:123日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5409億円、平均年収:892万円、年間休日:122日)
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- ホシザキの企業研究(売上高:4454億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- 栗田工業の企業研究(売上高:4088億円、平均年収:958万円、年間休日:127日)
- ディスコの企業研究(売上高:3933億円、平均年収:1716万円、年間休日:126日)
- グローリーの企業研究(売上高:3690億円、平均年収:746万円、年間休日:124日)
- THKの企業研究(売上高:3527億円、平均年収:711万円、年間休日:122日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3233億円、平均年収:732万円、年間休日:125日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:2263億円、平均年収:966万円、年間休日:120日以上)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2039億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1894億円、平均年収:866万円、年間休日:124日)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1776億円、平均年収:766万円、年間休日:126日)
- オルガノの企業研究(売上高:1632億円、平均年収:936万円、年間休日:123日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1336億円、平均年収:646万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:325億円、平均年収:557万円、年間休日:121日)
- ソニーの企業研究(売上高:12兆9570億円、平均年収:1113万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:9兆7833億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆4581億円、平均年収:930万円、年間休日:126日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:5兆271億円、平均年収:965万円、年間休日:120日以上)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆5217億円、平均年収:929万円、年間休日:122日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:2兆1293億円、平均年収:978万円、年間休日:約120日)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆6070億円、平均年収:743万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆2048億円、平均年収:937万円、年間休日:125日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:2兆4315億円、平均年収:1394万円、年間休日:126日)
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- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆5227億円、平均年収:726万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆7433億円、平均年収:760万円、年間休日:123日)
- ルネサスエレクトロニクスの企業研究(売上高:1兆3484億円、平均年収:954万円、年間休日:125日)