【就活】アルプスアルパインの就職難易度|強みや志望動機・選考情報!
アルプスアルパインの就職難易度やエントリーシート・志望動機の書き方・面接などの選考情報に加え、同社の強みや特徴など企業研究に役立つ情報を解説しています。新卒採用に応募する際、ぜひ参考にしてください。まず、基本情報は以下の通りです。
会社名 | アルプスアルパイン |
---|---|
就職難易度 | やや高い |
売上高 | 9640億円 |
採用人数 | 事務系:20名程度 技術系:110名程度 |
初任給 | 学部卒:237,000円 院卒:261,000円 |
平均年収 | 745万円 |
年間休日 | 125日 |
経営理念 | アルプスアルパインは人と地球に喜ばれる新たな価値を創造します。 |
参照:アルプスアルパイン|有価証券報告書(売上高・平均年収)※総合職平均
参照:アルプスアルパイン|募集要項(初任給・年間休日)
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就活情報・選考の流れ
アルプスアルパインの選考フローは、3月のES提出・WEBテストに始まり、面接が2回あります。 インターン参加者向けの優遇選考やリクルーター面接などはありません。 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度は、やや高い!
アルプスアルパインの就職難易度はやや高いです。 大手企業のため就職人気が高く、応募者数は文系1000人・理系1000人とライバルが多いためです。 採用倍率は文系で40倍・理系で10倍程度です。
採用大学は旧帝大学から地方国公立大学まで幅広く、学歴フィルターは「大東亜帝国以上」です。 →学歴フィルターはどこから?|ある企業とない企業
優遇選考などの制度はありませんが、インターンは会社理解の上で非常に有効です。 志望度が高ければ必ずインターンに参加して、会社の性格を知っておくと志望動機を書く際に有利になるでしょう。
アルプスアルパインに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 海外進出が進んでおり、仕事上で英語は必須になってくるためです。
ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。なぜなら海外事業は英語圏だけではなく、また入社後でも鍛えられるためです。
現時点でペラペラに話せる必要はありませんが、外国語への意欲は示さなければなりませんので、少なくともTOEICを受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。 また海外旅行などのエピソードを通じて「海外に興味が強い」という「海外赴任の素質」を見せることも重要ですね。
面接
面接は、2回!
アルプスアルパインの面接は、回数は2回で個人面接かつオンライン上で行われます。 面接内容は次のような質問がされます。
- 当社の魅力
- 就職活動の軸
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- 当社で活かされるあなたの強み
- 海外で活躍するために必要な能力とは
- 他社の選考状況
- 逆質問
ESに沿った内容で進められますが、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。
また面接中は「明るく大きな声で話すこと」を意識しましょう。会社は「元気のある新卒」を求めています。 「緊張して話せない」場合も、最初に「第一志望なので緊張しています」と告白しておけば好感度も上がります。 加えて「自分を良く見せようとしない」ことにも注意を払い、「理想の後輩」を演じ切りましょう。
面接はいずれも「志望動機」が問われます。「なぜ電子部品なのか」「なぜアルプスアルパインなのか」は必ず問われますので、 「『将来の夢』実現ストーリー」を前提に「就職活動の軸」と「社風」の一致を説明しなければなりません。
海外で活躍するために必要な能力は、「語学力」に加えて「異文化を受け入れる能力」 「現地にとけこんで悩み事を察知する能力」など一歩踏み込んだ話をしましょう。
また、逆質問では以下のような質問例や、 「志望職種で実際に働くことになった」と仮定した質問を用意して、入社意欲をアピールしましょう。
- 仕事をする上で役立った本を教えてください
- 内定後はどのように過ごされたか教えてください
- 新人時代に「あれを学んでおけばよかった」と思ったことを教えてください
- 今大学生に戻ったら、何を学びたいか教えてください
エントリーシート
「将来の夢」実現ストーリーをつくろう!
アルプスアルパインへのエントリーシートの書き方は、就職活動の軸を前提に「『将来の夢』実現ストーリー」をつくり、 同社の「経営理念・ビジョン・社風」と一致した志をアピールすることです。 最終的には「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けます。
ESの内容は次の4本と、オーソドックスです。
- ゼミのテーマ
- 学生時代に力を入れたこと
- 自己PR
- 自覚している性格
実はESは、「『将来の夢』実現ストーリー」を書くものなのをご存知でしょうか。 ESはどの会社も以下の三部作構成になっています。
- (過去編):学生時代頑張ったこと:将来の夢に向かって今まで何をしてきたか
- (現在編):長所・短所:将来の夢の実現にあたって現状の自分を把握できているか
- (未来編):なぜこの会社を選んだのか・この会社に入って挑戦したいこと:何をして将来の夢の実現するか
ストーリーの作り方は【例文】エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせる!で解説していますが、 ES本番を待つのではなく、インターンの段階でこれができていれば、かなり有利です。
同社の選考においても「就職活動の軸」を前提として、「過去編」「現在編」「未来編」の三部作構成でESを書き、 最終的には実現するには貴社のビジネスに携わるしかないという結論に持っていくのです。
ですから、採用ページのプロジェクトや社員紹介などを熟読し、 会社には何を目指す社風があるのかをじっくり研究し、志望動機に絡めていきましょう。 志望職種ではなるべく営業を選んで「仕事」ではなく「ビジネス」の観点で挑戦したいことを書きたいですね。
志望動機
ビジョンの一致をアピールしよう!
アルプスアルパインの志望動機の書き方は、会社の「経営理念・ビジョン・社風」と自分の「就職活動の軸」の一致をアピールし、 「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」と結論付けることです。
同社は企業理念として、次のように掲げています。
アルプスアルパインは人と地球に喜ばれる新たな価値を創造します。
- Right:どんなに小さな部品でも、持っている技術と経験を惜しみなく注ぐ
- Unique:仕様で差異化できない標準部品にも、明らかな独自性を盛り込む
- Green:製品の誕生からリサイクルまで、広い視野での環境負荷を考える
ここから導き出せる志望動機は以下の通りです。
- 若いうちから活躍できる環境があること
- 世界で広く展開していること
- 業界では高いシェアを持ち、多く業績を上げていること
- 高付加価値のビジネスであること
- 幅広い製品や技術によって社会の基盤作りに最も貢献できる会社
- 非常に幅広く事業を展開しており、技術の応用に積極的であること
- 社員の上昇志向が強く、その輪にあこがれたため
- 合理性を重視している点が自分の性格と合っているため
- 1人の裁量権が大きく活躍のチャンスがあること
- 頑張りが評価される仕組みがあるところ
志望動機では同業他社との比較検討が欠かせません。一般的には会社の強みで比較したくなるものです。 ですが、「事業ごとの売上高」や「事業内容」「海外売上比率」などで比較するのは得策ではありません。 というのも、同業他社はどこも同じ事業をやっていて、就活生の視点で比較するのは至難を極めるためです。
最適なのは「経営理念・ビジョン・社風」と「就職活動の軸」の一致具合をアピールする方法です。 経営理念や社風といったものはその会社に唯一無二のものであり、 会社の持つ「夢」とあなたの持つ「夢」が一致しているほど、志望動機として説得力のあるものは他にありません。
先にも少し触れましたが、エントリーシートは「将来の夢を実現するために、貴社のビジネスに携わらなければならない」 と述べる「『将来の夢』実現ストーリー」になるように構成されています。 このように、志望動機に書くことは最初から決まっているのです。
「就職活動の軸」が海外に関連するものであれば、「海外展開に積極的な社風」、 環境に関連するものであれば「環境問題に積極的」というように、会社の性格で一致したものを書きましょう。
ですから、ここにある志望動機もほんの一例にすぎません。 あなたの将来の夢と、会社の企業理念・ビジネスの目的を結びつけて考えて、志望動機をつくるのです。
そのためにはまず、自己分析をして、就職活動の軸を導き出さなければなりません。
また、文系向けに「メーカーの志望動機の書き方」を例文付きで、次の関連記事で解説しています。 同社のESでも使える内容ですので、ぜひ参考にしてください。
→【文系専用】メーカーの志望動機|必要な人材認定をもらうコツ
「ワンキャリア」という就活サイトでは、アルプスアルパインに実際に内定したエントリーシートを見ることができます。 本来こういった資料は、その企業に内定した先輩が身近にいないと見れなかったものです。 これが1社あたり何通・何十通も収録されていて、会員登録するだけで完全無料です。
アルプスアルパインの強み・特徴
自動車と半導体向け製品の会社!
アルプスアルパインの強み・特徴は、「車載部品」「スマホ部品」の大手メーカーであることです。
自動車向けでは車載センサー・通信モジュールなど、スマホ部品ではスイッチや磁気・温度センサなどを製造しています。 またゲーム機のスイッチ・ジョイスティック・ボリューム、IoT向けトラッキングシステム、 パワー半導体向け電力変換モジュールなどがあります。
加えてカーオーディオ・カーナビなどに強いアルパインを合併し、自動車向けが売り上げの過半を占めるようになっています。
また、海外売上比率は80%を超えていて、海外拠点もアメリカ・中国・東南アジア・ヨーロッパなど世界に渡ります。 取引先も「自動車」「電子機器」を取り扱う会社ならどこでもですから、グローバル化が進んでいると言えます。
将来性と今後
提案営業への切り替えが急務!
アルプスアルパインの今後は、提案営業に力を入れることです。 現状のままでは将来性がありません。その理由は次の2つです。
- センサ・スイッチなどはコモディティ化しているため
- 営業利益率が低いため
車載・スマホ向けで同社の主力製品はセンサやスイッチなどの電子部品ですが、 これらはおよそ完成された技術であり、コモディティ化しています。 簡単に言えば「どの電子部品メーカーも同じものがつくれる」ということです。
こうなると「大量生産による格安販売」で価格競争をせざるを得ず、 競合の村田製作所・京セラ・TDKなどに対して規模の劣る同社は疲弊させられます。
営業利益率も村田製作所(19%)・日本電産(10%)・京セラ(4.5%)・TDK(7.5%)に比べて、 アルプスアルパインは1.8%と、かなり安売りしていることがうかがえます。 これが平均年収の低さにつながり、日本電産を除く大手3社と比較して100~150万円低いという状況です。
これを解決するには「電子部品メーカーとして規模を大きくする」か「提案営業によるスペックインで利益を確保する」かしかありません。 しかし同社は経営資源をアルパイン買収に使ってしまっており、経営の多角化の方向へ走っています。
一方、2024年の赤字はそれほど心配するものではありません。これは「減損損失」であり、固定資産の再評価によるものです。 簡単に言えば、「すでに持っているものの価値を低く見積り直した」だけであり、本業はちゃんと利益が出ています。
主要取引先
アルプスアルパインの主要取引先は、電機メーカーや自動車メーカーがあります。 基本的に「電子部品」を製造しているため、産業機械や電子機器のモジュールなどに組み込まれ、同社の名前が表に出ることはほとんどありません。
同社は事業の多角化へと新規事業を開始しており、産業機械や医療面で「ソリューション」事業を行っています。
こちらは「モノ」ではなく「問題解決」がメインの価値になりますが、 ソリューション事業で「提案力」を磨いて本業の電子部品に活かせるかどうかというところです。
競合他社
アルプスアルパインの競合他社は、村田製作所・京セラ・TDKなどの電子部品メーカーがあります。 センサやスイッチの取り扱いは大手企業から中小企業まで幅広く、海外にもあまたの競合がひしめいています。
同社は現状、価格競争によってシェアの維持をしている状況で、競合と比べて利益の確保ができていません。 価格競争に勝つには企業規模を頼りに大量生産するしかありませんが、規模で劣る同社は勝ち目に乏しいです。
同社が取るべき戦略は「顧客製品の設計段階でスペックインする提案営業」ですが、 それに対応できる「製品仕様の柔軟性」「量産体制の構築のスピード」を前提として、 加えて「マーケティング」の視点が必要です。
提案営業に必須の「マーケティング」は文系特有のスキルですから、アルプスアルパインでの文系の活躍余地は非常に大きいです。 これが近年、文系の採用人数が増加しているところに表れていますね。
弱み
アルプスアルパインの弱みは、価格競争による疲弊です。
現状は付加価値の高いビジネスに弱く、価格競争でぎりぎり営業黒字を保っている状況です。 近年ではコロナ禍の影響もあり最終赤字を続けており、利益の確保が急務です。
これは技術力だけで解決できる問題ではなく、マーケティングの視点が必要です。 本来であればそのような人材の採用・育成が必要なところですが、 コロナ前にアルパイン買収に経営資源を使ったのが足かせとなり、成長戦略が裏目に出た状況です。
→電機メーカー76社!将来性あるおすすめ企業!
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同業他社の企業研究を見る
- キーエンスの企業研究(売上高:9672億円、平均年収:2067万円、年間休日:128日)
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9640億円、平均年収:745万円、年間休日:125日)
- オムロンの企業研究(売上高:8187億円、平均年収:873万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:7952億円、平均年収:1238万円、年間休日:125日)
- SMCの企業研究(売上高:7768億円、平均年収:846万円、年間休日:125日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:7593億円、平均年収:861万円、年間休日:124日)
- マキタの企業研究(売上高:7413億円、平均年収:647万円、年間休日:127日)
- ダイフクの企業研究(売上高:6114億円、平均年収:775万円、年間休日:123日)
- 安川電機の企業研究(売上高:5756億円、平均年収:872万円、年間休日:125日)
- 日立造船の企業研究(売上高:5558億円、平均年収:699万円、年間休日:126日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5394億円、平均年収:892万円、年間休日:121日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:5049億円、平均年収:1024万円、年間休日:124日)
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- 栗田工業の企業研究(売上高:3848億円、平均年収:934万円、年間休日:127日)
- ホシザキの企業研究(売上高:3735億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- グローリーの企業研究(売上高:3724億円、平均年収:746万円、年間休日:124日)
- THKの企業研究(売上高:3519億円、平均年収:602万円、年間休日:120日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3336億円、平均年収:696万円、年間休日:125日)
- ディスコの企業研究(売上高:3075億円、平均年収:1507万円、年間休日:126日)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2214億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:1885億円、平均年収:911万円、年間休日:120日以上)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1794億円、平均年収:766万円、年間休日:125日)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1655億円、平均年収:866万円、年間休日:124日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1185億円、平均年収:611万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:359億円、平均年収:557万円、年間休日:120日)
- ソニーの企業研究(売上高:13兆207億円、平均年収:1113万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:9兆7287億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆4964億円、平均年収:930万円、年間休日:126日)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆2579億円、平均年収:829万円、年間休日:122日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:4兆6571億円、平均年収:965万円、年間休日:120日以上)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆3471億円、平均年収:720万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆1038億円、平均年収:783万円、年間休日:125日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆3225億円、平均年収:836万円、年間休日:128日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:1兆8492億円、平均年収:809万円、年間休日:約120日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆4021億円、平均年収:726万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆6401億円、平均年収:760万円、年間休日:123日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:1兆8305億円、平均年収:1272万円、年間休日:126日)
アルプスアルパインのような優良企業に内定をもらうには?
著者:村田 泰基(むらた やすき)
合同会社レセンザ代表社員。1989年生まれ。大阪大学法学部卒。2013卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。
その後ビジネスの面白さに目覚め、2019年に法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、11年間に渡り学生の就職活動を支援している。
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