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勝ち組【パナソニックの就活】難易度・倍率・志望動機など

会社名就職難易度
パナソニック高い

4.3 / 5.0
売上高
8兆4581億円
平均年収年間休日
930万円126日
採用人数初任給
1000名程度学部卒:265,000円
院卒:293,000円
※平均年収が赤で表示されるものは就職四季報の総合職平均。その他は有価証券報告書を参照。
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。

参照:パナソニック|募集要項(初任給・年間休日)



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選考フロー

選考開始3月

 パナソニックの選考フローは次の通りで、3月開始です。

  1. ES提出・WEBテスト
  2. 面接3回
  3. 内々定

 同社ではインターンシップ参加者優遇の早期選考があります。 また、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →パナソニックの採用ページ

 一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。

 

就職難易度

就職難易度高い

 パナソニックの就職難易度高いです。 採用倍率は文系で約60倍・理系で約4倍です。学歴フィルターはありません。 採用人数が多く、学歴も厳しくないため大手電機メーカーでは難易度が低めです。

 採用倍率の計算については、人気企業のリクナビ・プレエントリー数と応募者数から計算しました。 同社の実応募数は文系6000通・理系3000通程度と予想されます。採用人数1000人のうち、文系は100人程度と想定しました(同業の東芝・シャープを参考)。 また、内定者の学歴は旧帝大から地方の私立大学まで幅広く、マイナビに記載の「全国各地国公私立大学」の通りであると考えられます。

 同社ではインターン参加者優遇の早期選考が行われており、 特に2週間実施される「OJTインターンシップ」からの採用が多いようです。 この場合は面接が2回で済むなどの特典があり、また採用枠がすべて空いている状態で選考が受けられ、非常に有利です。

内定直結インターン!|優遇選考で早期内定

 パナソニックに必要なTOEICスコアは明示されていませんが、730点ほしいところです。 かなりグローバルな企業であり、仕事上で英語は必須になってくるためです。

 ただし、スコアが絶対かというと、そうではありません。 というのも英語はいずれ身につくものであり、現時点でペラペラに話せる必要はなく、入社後でも鍛えられるためです。 一方で英語への意欲は示さなければなりませんので、少なくとも受験してESにスコアを書くくらいはしましょう。

海外経験がない!|帰国子女が有利なの?

 

面接

インターン優遇あり

 パナソニックの面接は、すべてオンラインで3回実施されます。

 同社ではインターン参加者優遇の早期選考があり、次のような選考フローになります。

 以上より、日数の長い「OJTインターン」に参加することが、最も内定確率が高まります。 志望度が高ければぜひ、参加しましょう。一方で、かつてはリクルーター面接がありましたが、現在は実施されていないようです。

 また、面接では次のような質問がされます。

【関連記事】【新卒】面接で聞かれる質問65個の一覧とベストな回答例

 質問はおよそ「学生時代頑張ったこと」「この会社に入って挑戦したいこと」を問うものです。 前者については「リーダーシップ経験」「困難とそれを乗り越えた方法」などを組み込んでおき、 後者についてはインターンや採用サイトなどで企業研究を深め、自分に与えられる役割を想像しておくことが有効です。

 また、すべての質問に対して就活の軸をベースにした「『将来の夢』実現ストーリー」を意識して答えましょう。 そのためにESを、提出済みであってもブラッシュアップし直すことが合格のコツです。 その他「立ち振る舞い方」「うまい回答方法」など面接のコツを次の関連記事で解説しています。

面接のコツ|これであなたが輝いて見える!

 

エントリーシート

ES設問6本

 パナソニックのエントリーシートは、次の6本の設問が課されます。

 1つ目はキャッチフレーズをつける設問で、「住まいこだわり人間である」「効率化人間である」などのように、就職活動の軸を使用する方法がおすすめです。

 2つ目はその理由を説明します。「ガクチカ」や「志望動機」「挑戦したいこと」を参照して書くと、話に一貫性が出ます。 例えば「効率化人間である」を選んだ場合、「アルバイト先にITを取り入れて業務の効率化を図った」などのエピソードを書くと説得力が生まれます。 「ガクチカ」や「挑戦したいこと」も同様に「効率化」で統一すると、説得力が高まります。

 3つ目は「ゲーム制作70%・災害復興ボランティア20%・コンビニのアルバイト10%」のように、 ガクチカ3つのタイトルと、その比重をパーセンテージで表現するものです。 いずれも面接では具体的なエピソードが問われますので、300字程度で準備しておきましょう。

 4つ目は、「新たな挑戦」の観点で上記3つのうち1つを選んで詳細を書くものです。 私の場合、「ゲーム制作」の経験を書くことになります。「未経験のJavaScript」「初めてのイラスト制作」「ストーリーの企画立案」などが考えられます。 また、文字数の都合で書けないと思いますが、「困難だったこと」や「協力・助けを求めたエピソード」なども考えておきましょう。

 5つ目は、「チームでの活動」の観点で1つ選んで詳細を書くものです。 私の場合、「災害復興ボランティア」か「コンビニでのアルバイト」を選ぶことになります。 主にリーダーシップ経験が問われていますので、「意見の衝突を解決した」「自分のアイデアで方向性を決めた」などのエピソードを用意しましょう。

 6つ目は「この会社に入って挑戦したいこと」です。 希望部署・希望職種を前提に、例えば「全自動住まいを実現したい」といった風に、数年では実現できない夢を語るのがよいでしょう。

 以上のように、ES全体を「就職活動の軸(ここでは住まいの効率化)」で統一することで、話に一貫性が出ます。 MY就活ネットではこれを「ESのストーリー化」と呼んでいますが、 詳しいやり方は「【完全版】エントリーシートの書き方|165社の深掘り対策搭載!」の記事で解説しています。

志望動機

ポイント社風への共感

 パナソニックの志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。

例文

 私は「面倒なことをなくしたい」という強い願望を持っています。私は料理も掃除もしませんし、 自動車の運転もしません。実は洗濯もしたくありませんし、家に鍵をかけるのすら面倒だと思っています。 しかしまだ、「面倒なことをなくす」には至っていません。

 私は、貴社のビジネスで「面倒なことをなくしたい」という理想を実現できると考えています。 これまで人類は「楽をするため」にテクノロジーを進歩させ、社会生活の改善と向上を実現してきました。 私のこの願望は、貴社の経営理念およびビジョンと一致していると感じました。

 「面倒くさがり」の私には、「面倒なことをなくす」という使命があり、 生活と仕事の両方において自動化、スマート化を行っている貴社に入社し、 このビジネスを進めていかなければならないと考え、貴社を志望するに至りました。

解説

 ここでは「面倒なことをなくしたい」という就職活動の軸を前提に、 パナソニックの経営理念やビジネスの内容に「一致している」という書き方をしています。

 例のように「就職活動の軸」「学生時代頑張ったこと」は「面倒なこと」に関わるものにしましょう。 こうすることでエントリーシートに一貫性が出て、「面倒なことをなくす」という「『将来の夢』実現ストーリー」にすることができます。

 まだこれらエピソードの準備が済んでいない場合、まずは自己分析から行いましょう。

逆算の自己分析|志望動機ファーストのやり方を解説!

パナソニックの強み

強み高付加価値戦略

 パナソニックの強みは、経営理念に立ち返った「高付加価値戦略」にあります。

 同社には伝説的経営者:松下幸之助の制定した経営理念があります。

「社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与する」

 かつて液晶テレビ事業で大赤字を連発した同社は、この理念に立ち返り、家電事業を「くらし事業」として再定義します。 そして関連して太陽光発電・HEMS(家電の自動制御)・キッチン・バス・トイレなどの新規事業に乗り出しました。

 こうすることで「単なる家電屋さん」から「くらしの総合メーカー」に脱皮を遂げ、ブランド価値がついたのです。 ブランドで買われるということは、かつてのような価格競争に参加する必要がありません。 利益を確保できる企業体質になったということです。

【業界研究】日本製白物家電はなぜ売れないのか?

 この他にも同社では、主にBtoB分野で次のような事業を行っています。

くらし事業利益率3.4%
オートモーティブ車載機器(カーナビやドライブレコーダー)・充電器など
利益率2.8%
コネクト産業電機・インフラ向け&法人向けソリューションサービス。例えば溶接機・放送設備・顔認証システム・法人向けパソコンなど
利益率3.3%
インダストリー半導体部品・電子材料など
利益率2.9%
エナジー乾電池・車載電池など
利益率9.6%

 いずれの事業でも「高度な技術力」または「提案力」によって高く売れる分野に絞っています。 特に半導体材料・蓄電池では生成AI向けデータセンター関連で大きく成長を遂げています。

弱み

弱み利益率が低い

 パナソニックの弱みは、利益率が低い点です。

 同社の営業利益率は5.0%で、上場企業平均の7%を下回ります。 同業のソニーが例年9~12%の利益率を出していることと比べると、あまり儲かっていないと言えます。 日立(7.9%)、三菱(6.2%)、富士通(4.2%)、NEC(5.4%)と比較しても、総合電機で4位です。

 液晶テレビ時代に比べると高付加価値化が進んだとはいえ、 同社の中期経営計画にも記載があるように、「部分最適」の状態から脱せていないことが伺えます。

 部分最適とは「自分の事業部門さえよければいい」という意識のことで、全社を横断的に導いていく気概が足りないということです。 今後は「くらし事業だけ」「エナジー事業だけ」でなくパナソニック全体のブランド価値を高めたい人材が求められます。

競合他社

 パナソニックの競合他社は、くらし事業で次のような企業群が挙げられます。

 面接対策としては、日立・三菱・富士通・NEC・ソニー・東芝・シャープとの比較は必須です。 ただし、くらし分野に注力しているのは同社だけです。

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著者:村田 泰基(むらた やすき)
 合同会社レセンザ代表社員。大阪大学法学部卒。13卒として就活をし、某上場企業(メーカー事務系総合職)に入社。 その後ビジネスの面白さに目覚め、法人設立。会社経営者としての経験や建設業経理士2級の知識、自身の失敗経験、300冊以上のビジネス書・日経ビジネスを元に、12年間に渡り学生の就職活動を支援している。 →Xのアカウントページ