勝ち組【ルネサスエレクトロニクスの就職】難易度・志望動機
会社名 | 就職難易度 |
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ルネサスエレクトロニクス | 高い 4.6 / 5.0 |
売上高 | |
1兆3484億円 | |
平均年収 | 年間休日 |
954万円 | 125日 |
採用人数 | 初任給 |
事務系:20名程度 技術系:140名程度 | 学部卒:300,000円 院卒:320,000円 |
※就職難易度は「採用倍率」「採用大学のランク」をもとに算出しており、データは就職四季報・リクナビのプレエントリー数を参照しています。
参照:ルネサスエレクトロニクス|募集要項(初任給・年間休日)
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選考フロー
選考開始 | 3月 |
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ルネサスエレクトロニクスの選考フローは次の通りで、3月開始です。
- ES提出・WEBテスト
- 一次面接
- 最終面接
- 内々定
ただし、開始時期は変更の可能性もあります。早めにプレエントリーして案内を見逃さないよう注意しましょう。 →ルネサスエレクトロニクスの採用ページ
一方の「就活のやり方」全般については、「就職活動のやり方|失敗しないコツを実体験で解説!」を参照してください。
就職難易度
就職難易度 | 高い |
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ルネサスエレクトロニクスの就職難易度は高いです。 採用倍率は文系約52倍・理系約8倍で、学歴フィルターはありません。 採用大学は以下の通りです。
文系 | 一橋大・大阪大・東京外大・早稲田大・ICU・明治大・法政大・同志社大・明治学院大・東京農業大・山梨県大・新潟大・追手門学院大・白百合女子大 |
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理系 | 東京大・京都大・東京科学大・大阪大・名古屋大・北海道大・東北大・九州大・早稲田大・東京理科大・神戸大・横国大・その他地方国公立大・地方私立大 |
理系は旧帝大卒が30人、うち14人が東大生という高学歴エリートが集結している企業ですが、地方私立大・女子大まで採用があります。 文系はMARCHクラスの採用が多いですが、旧帝大が少ないことから高学歴の学生にとっては穴場です。
就職四季報によると総合職平均年収は954万円・30歳時点で708万円と、1兆円企業にふさわしい待遇があります。 同社は利益率が26%と上場企業平均7%を大幅に上回る高収益企業です。 車載用マイコン世界首位など勝ち組であり、就職できればすごいと言えます。
インターン優遇 | 理系のみ |
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理系のみインターン優遇の早期選考を実施しており、一次面接が免除されます。 選考開始時期は3月のまま変わりません。
文系は優遇制度がありませんが、会社理解・仕事理解に役立つ上に、志望動機に「実際に肌で感じた社風」を取り入れられることから、 選考で有利になります。志望度が高ければぜひ、インターンに参加しましょう。
TOEIC | 足切りなし |
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ルネサスエレクトロニクスに必要なTOEICスコアは明示されていません。 しかし、募集要項に「英語など語学スキルの高い方を積極的に募集します」とあることから、730点ほしいところです。
ですが、あくまで「優先」であり「条件」ではありません。 そこでスコアは低くても受験しておいて、「現在のスコアには満足していない」ことをアピールしましょう。
面接
面接回数 | 2回 |
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ルネサスエレクトロニクスの面接は、「ジョブマッチング面談」という名称で2回実施されます。 質問内容は次の通りです。
- 自己PR
- 学生時代力を入れたこと
- (関連して)チームで取り組んだこと
- (関連して)困難を乗り越えた経験
- 当社を志望する理由
- 将来のキャリアプラン(入社後挑戦したいこと)
- 逆質問
ESに沿った質問がされ、「ガクチカ」と「志望動機」の深掘りがメインです。 特に「チームで取り組んだ経験」が問われるため、ES作成の段階で予めその要素を取り入れておきましょう。
志望動機では特に「なぜ電子部品か」「なぜルネサスエレクトロニクスか」が問われます。 結論を「社風への共感」とし、それにつながるよう逆算してESを組み立てておくと、志望動機に説得力を持たせることができます。
また、インターン組は最終面接の1回のみですが、逆質問の時間が長くとられます。 次の関連記事は「リクルーター面接」の記事ですが、逆質問のおすすめを多数掲載しているので参考にしてください。
→リクルーター面接は選考関係ある!|逆質問リストと聞かれること
エントリーシート
ES設問 | 7本 |
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ルネサスエレクトロニクスのエントリーシートは、次の7本の設問が課されます。
- 志望職種とその理由
- 研究・学んでいることの内容
- 上記の意義・選択した理由
- 上記から得たこと・学んだこと
- ルネサスエレクトロニクスに興味をもった理由
- Renesas Cultureから自身の強みと合致したものを選択(Transparent、Agile、Global、Innovative、Entrepreneurial)
- 上記強みを発揮して成し遂げた経験
はじめに「社風」と合致した「就職活動の軸」を設定し、「軸の実現のため」という観点で回答を統一しましょう。 こうすることで話に一貫性が出て、ES全体に説得力を出すことができます。 私の場合、次のように回答します。
就職活動の軸 | 価値創造での社会貢献がしたい。 →【就活の軸は将来の夢】説得力ある例文と考え方を解説 |
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志望職種 | マーケティング職。顧客の潜在ニーズに応じたソリューションを提案することで価値創造を実現したい。 →【例文】会社に入って挑戦したいこと|人事が喜ぶ書き方! |
学んでいること | マーケティング戦略。技術的な製品がどのように顧客ニーズに対応し、競争優位性を確立するかに焦点を当てています。半導体業界におけるマーケティング戦略や製品の差別化を理解し、技術を価値に変換するプロセスに興味を持っています。 |
選択した理由 | マーケティングという分野を深く理解し、技術と市場の橋渡し役としての役割を果たせるようになりたいと考えたから。 |
学んだこと | 市場のニーズを把握する力を養った。データ分析や競合分析を通じて、顧客の心理を読み取る力や、戦略的にアプローチする方法を学んだ。 |
興味を持った理由 | 半導体そのものの技術力だけでなく、総合的なソリューション提供に注力している点。自動車、産業、IoTなど、さまざまな分野において、技術とソリューションを通じて社会課題の解決に貢献している点が非常に魅力的に感じる。 →【例文】なぜこの会社を選んだのか|ES全体で説得力を出す方法 |
合致した強み | Innovativeを選択 |
ガクチカ | サークルでのゲーム制作の経験 →【例文】学生時代頑張ったことの書き方|面接の定番質問に対応! |
以上のように、ES全体をストーリー化する方法については、 エントリーシートの書き方|「おっ」と思わせるコツの記事で解説しています。
志望動機
ポイント | 社風への共感 |
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ルネサスエレクトロニクスの志望動機の例文と書き方を解説します。ここまでを踏まえた例文は次の通りです。
私が貴社を志望する理由は、半導体の技術力だけでなく、ソリューション提供を通じた価値創造に注力している点に魅力を感じたからです。
現代の半導体業界では、単なる製品開発だけでなく、顧客の課題解決に向けた提案が求められます。 貴社は、自動車・産業・IoTなど多様な分野で最適なソリューションを提供し、技術と市場の橋渡しを担っており、その姿勢に共感しました。
現在、私はUXデザインやマーケティング戦略を学び、技術を市場のニーズに結びつける視点を養っています。 マーケティングは単なる製品PRではなく、顧客の課題解決を通じた価値創造が本質であり、貴社のようにソリューション提供を重視する企業でこそ力を発揮できると考えています。
また、サークルでのゲーム制作経験から、新しいアイデアを形にする「Innovative」な挑戦力を培いました。 この経験を活かし、貴社の技術の強みを市場に伝え、新たな価値創造に貢献したいと考えています。
この例文では、同社が「半導体のみならずソリューション提供による価値創造」をしている点への共感を結論とし、 その根拠づけとして「ゲーム制作の経験」を使用しています。同社は単なる半導体企業ではなく、 ソフトウェア開発・組み込みAI技術など顧客の課題解決をビジネスとしている点に注目しましょう。
このように、志望動機は「就職活動の軸」「ガクチカ」と不可分一体です。 まだこれらエピソードの準備ができていない場合、まずは自己分析から始めましょう。
強み
強み | 危機を乗り越えられる点 |
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ルネサスエレクトロニクスの強みは、危機を乗り越えて日本屈指の高収益企業に変貌を遂げた点です。
もとは「半導体の凋落」を受けてNEC・三菱電機・日立製作所の半導体部門が切り離され、合弁してできた会社です。 このような成り立ちでうまくっている例はあまりなく、ジャパンディスプレイと同様に何年も赤字続きの会社でした。 一時は自己資本比率が10%に落ち込むなど「やばい」状況にありました。
ですが、同社は大改革を断行します。製品の入れ替え・事業整理を行い、M&Aによって海外企業を買収し、 現在では元の会社を上回る利益率を実現し、日本屈指の優良企業に変貌を遂げました。
自己資本比率は平均30%で、50%を超えると優良企業と言われます。 この数値が高いほど「借金が少ない」ことを意味し、潰れる可能性が低いと言えます。 次の表のように、利益率・自己資本比率ともにNEC・三菱電機・日立製作所を上回っています。
営業利益率 | ルネサス:26.6% NEC:5.4%、三菱電機:6.2%、日立製作所:7.9% |
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自己資本比率 | ルネサス:63.2% NEC:45.3%、三菱電機:60.6%、日立製作所:46.7% |
特に利益率は日本屈指で、JT・ファナックに匹敵します。 売上高1兆円を超える電機メーカーとしては堂々の1位です。
そんな同社の利益を支えているのは世界シェア首位級のマイコンです。 車載用では世界首位を誇りますが、「脱車載専用」を掲げ、「モノとモノをつなげるIoT」分野に進出しました。 この「産業用マイコン」がついに車載用の売上を追い抜き、現在はAI半導体・ソフトウェア開発支援などにも取り組んでいます。
「半導体」だけでなくソフトウェア開発・組み込みAI技術のように「課題解決のソリューション」を提供しているところが特徴的です。
競合他社
ルネサスエレクトロニクスの競合他社は、次の4社が挙げられます。
- Infineon Technologies(独)
- NXP(蘭)
- Texas Instruments(米)
- STMicroelectronics(瑞)
国内には競合がおらず、基本的に競合は海外企業です。 上記は車載用マイコンの競合ですが、この分野ではルネサスエレクトロニクスが世界首位です。
ただし、同社は「脱車載専業」を実現しており、今後もAIやIoTなどさまざまな分野で活躍します。 そのたびに競合は増えていくことになります。
弱み
弱み | 市場の変化 |
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ルネサスエレクトロニクスの弱みは、市場の変化です。
半導体産業は変化がめまぐるしく、IoT・AIといった新しい分野はどこが1位をとってもおかしくありません。 かつて栄華を誇った「日の丸半導体」の凋落を経験している同社は、この点の危機意識があると考えられます。
ですが、同社は凋落・分社化・売却の落ち目から日本屈指の優良企業にまで上り詰めた企業であり、 現在では「モノ」ではなく「ソリューション」を販売するという、かつての失敗を克服したビジネスを展開しています。 ゆえに、将来性は非常に高く、倒産可能性も低いことから弱みも乗り越えられると考えられます。
同業他社の企業研究を見る
- アルプスアルパインの企業研究(売上高:9904億円、平均年収:745万円、年間休日:125日)
- 荏原製作所の企業研究(売上高:8666億円、平均年収:908万円、年間休日:125日)
- オムロンの企業研究(売上高:8017億円、平均年収:901万円、年間休日:125日)
- ファナックの企業研究(売上高:7971億円、平均年収:1502万円、年間休日:126日)
- 日本精工の企業研究(売上高:7966億円、平均年収:741万円、年間休日:120日)
- SMCの企業研究(売上高:7921億円、平均年収:1075万円、年間休日:125日)
- アドバンテストの企業研究(売上高:7797億円、平均年収:1005万円、年間休日:129日)
- マキタの企業研究(売上高:7531億円、平均年収:647万円、年間休日:127日)
- 三井海洋開発の企業研究(売上高:6620億円、平均年収:872万円、年間休日:121日)
- SCREENホールディングスの企業研究(売上高:6252億円、平均年収:1017万円、年間休日:124日)
- カナデビアの企業研究(売上高:6105億円、平均年収:699万円、年間休日:126日)
- ダイフクの企業研究(売上高:5632億円、平均年収:775万円、年間休日:123日)
- DMG森精機の企業研究(売上高:5409億円、平均年収:892万円、年間休日:122日)
- 安川電機の企業研究(売上高:5376億円、平均年収:924万円、年間休日:125日)
- ホシザキの企業研究(売上高:4454億円、平均年収:751万円、年間休日:120日)
- 栗田工業の企業研究(売上高:4088億円、平均年収:958万円、年間休日:127日)
- ディスコの企業研究(売上高:3933億円、平均年収:1716万円、年間休日:126日)
- グローリーの企業研究(売上高:3690億円、平均年収:746万円、年間休日:124日)
- THKの企業研究(売上高:3527億円、平均年収:711万円、年間休日:122日)
- ナブテスコの企業研究(売上高:3233億円、平均年収:732万円、年間休日:125日)
- ダイヘンの企業研究(売上高:2263億円、平均年収:966万円、年間休日:120日以上)
- 浜松ホトニクスの企業研究(売上高:2039億円、平均年収:772万円、年間休日:121日)
- ヒロセ電機の企業研究(売上高:1894億円、平均年収:866万円、年間休日:124日)
- ウシオ電機の企業研究(売上高:1776億円、平均年収:766万円、年間休日:126日)
- オルガノの企業研究(売上高:1632億円、平均年収:936万円、年間休日:123日)
- 能美防災の企業研究(売上高:1336億円、平均年収:646万円、年間休日:125日)
- 島精機製作所の企業研究(売上高:325億円、平均年収:557万円、年間休日:121日)
- ソニーの企業研究(売上高:12兆9570億円、平均年収:1113万円、年間休日:126日)
- 日立製作所の企業研究(売上高:9兆7833億円、平均年収:935万円、年間休日:124日)
- パナソニックの企業研究(売上高:8兆4581億円、平均年収:930万円、年間休日:126日)
- 三菱重工業の企業研究(売上高:5兆271億円、平均年収:965万円、年間休日:120日以上)
- 三菱電機の企業研究(売上高:5兆5217億円、平均年収:929万円、年間休日:122日)
- 川崎重工業の企業研究(売上高:2兆1293億円、平均年収:978万円、年間休日:約120日)
- ニデックの企業研究(売上高:2兆6070億円、平均年収:743万円、年間休日:124日)
- TDKの企業研究(売上高:2兆2048億円、平均年収:937万円、年間休日:125日)
- 東京エレクトロンの企業研究(売上高:2兆4315億円、平均年収:1394万円、年間休日:126日)
- IHIの企業研究(売上高:1兆6268億円、平均年収:836万円、年間休日:128日)
- キーエンスの企業研究(売上高:1兆591億円、平均年収:2067万円、年間休日:128日)
- ミネベアミツミの企業研究(売上高:1兆5227億円、平均年収:726万円、年間休日:日数言及なし)
- 村田製作所の企業研究(売上高:1兆7433億円、平均年収:760万円、年間休日:123日)
- ルネサスエレクトロニクスの企業研究(売上高:1兆3484億円、平均年収:954万円、年間休日:125日)